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―― スノーボール ――
多分死んだような表情で、豪華絢爛な食事(量多すぎなので、しれっとクラッカーの皿に移動させたら、アイツ全部食いおった…)を終えたあと、えげつない量と種類のお菓子が机に踊った。踊ったのはお菓子ではなく皿だったのが唯一の救いか…?いや、こっち見んな。なんでそんな純粋な目で見てくる??
とはいえ。
――デザートは別腹!
どれから食べようかなー。と身を乗り出して、ひとつ残らず舐めまわすように隅から隅までチェックする。名前も分からないような形のお菓子から、よく知ってるドーナツやビスケット、シフォンケーキまで、多種多様にわたって並んでいる…圧巻。
ふむ、やはり最初はクリームから攻め、最後にビスケット類へと移行する作戦が良さそうだな…。と脳内ひとり会議を終え、生クリームたっぷりのお菓子を取ろうと、再度身を乗り出す…が届かぬ。なんて言うことだろうか…!名前も分からないから皿(ホーミーズ)に持ってきてもらうことも不可!!つらたん!
「これか?」
おっと、そういえばすっかり(椅子という意味で)尻に馴染んで忘れていたクラッカーがヒョイっとお目当てのお菓子を摘んでくれた。
「そう!それそれー!!」
フゥー!と脳内テンション上げながら、皿を差し出したが…私の皿に置かれることもなく、クラッカーの口の中へと消えていった。儚い最後だったよ…アーメン。と、心の中で十字を切ったが、私は無宗教。
「なんでお前が食べる??」
「冗談だよ!
ほら…あーん」
意味わからなすぎて、目を見開いてクラッカーを見上げていると、破顔したクラッカーが同じお菓子を今度は私が食べやすいサイズにカットしたものをフォークに乗せ、私の口元に持ってきた。わたしゃ、赤ん坊か??食べるけど!ガシッとクラッカーのフォークを持つ手首を両手でつかみ、お菓子を自分の口にぶち込む。
……んまーい!流石王家御用達!?知らんけど。
「クラッカー!
次、あれ取って!!」
モグモグごっくん。した後、早急に次の獲物(お菓子)を指差す。今度はさっきよりクリームは少ないが、派手目のデコレーションのお菓子だ!
「早くー!」
「あ、あぁ…」
反応が薄いので、クラッカーのいまだにフォークを握っている手をベシベシ叩いて催促すると、やっっと動いてくれた。なんか、心在らずって感じだけど…気の所為?気の所為だな!
「あっ、ちょっと…!
それじゃない、その横の派手なヤツー!」