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―― ラング・ド・シャ ――
あ…。電話するの忘れてた。
そろそろ寝ようと布団に入った時、偶然視界に入った電伝虫の足元に転がる紙切れを見て思い出した。既に3日程経っているが…明日にするか?いや、忘れないうちに電話しとかないと絶対に忘れるな。電話しよ。
「えっと…番号はっ……と」
いつの間にか私そっく…いや、認めない!認めないぞ!!電伝虫の受話器を持ち上げ、メモに書いてあるとおりの番号をダイヤルで回すと、ぷるるるる…と気の抜ける電伝虫の声?が鳴った。
夜中だし、3コールしても出なかったら切ろうと思ってたら、2コール目でガチャっと受話器を取った音がした。
「…何の用だ?」
「あ、もしもし?私だけどー」
「あ"…?え??」
やっぱり夜中だったし、寝てたのかな〜?電伝虫が秒で不機嫌な顔になってるし。
「約束通り電話したから、切るね〜」
「いや、待て待て待て!!
切るな切るな切るな!!!」
申し訳ないことしたな〜と思って切ろうとすると、電伝虫が吃驚するくらい必死な顔をした。驚いて電話切るところだった。
「お、おおぅ…。
そんな必死にならなくても…」
「3日も連絡してこなかったくせに何言ってんだよ!」
「忘れてた、ごめん!」
「だと思ったよ…」
ハァ。とため息を着くクラッカー(偽名はクッキー)に、エヘ。と誤魔化し笑いをしておく。
「それで、私に何か用でもあった?」
「ねぇけどよ…
20年振りなんだから、もっとこう…積もる話もあるだろうがよ」
積もる話…?思ったよりマトモな内容に首を傾げる。海賊の癖に…と思うのは偏見だろうか?
「今日はもう遅いし…
そうだな…明々後日は暇か?」
「大丈夫」
「よし。
じゃあ、詳しい話は追って電話するから…クコの電伝虫の番号を教えろよ」
明々後日じゃなくても何時でも好きな時に休めるから、何時でも良いんだけどなー。あ、でもクラッカー(クッキー)は一応大臣だし、忙しいのかな?知らんけど。じゃあ仕方ないなー。とか考えていると、聞いてんのか?番号だよ!!と電話越しに怒られた。
もう、せっかちさんだなぁ…。
「家の電伝虫の番号は……