メリエンダ
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―― オールスター ――
クラッカーのきょうだいを紹介させてくれの一言で…現時点(原作20年前)で既に60人越えのきょうだいが一堂に会した、お茶会が発足した。え、アンタらナントカ大臣とかやってて忙しいんだよね??なんでこうも簡単に全員集まっちまうの???…怖っ。ビックマムに会った時とは違う緊張で目が回りそうである。
そんなこんなで、超広い会場に、超沢山のごきょうだいが集まったわけですが…
「クコ、紹介するよ。
この人が長男のペロスペロー兄、キャンディ島のキャンディ大臣だ」
「はじめまして、クコと申します。
よろしくお願いします。
お近付きの印に、ささやかですが…」
「ありがとな、ペロリン」
「次は、長女のコーンポート姉、フルーツ島のフルーツ大臣だよ」
「はじめまして、クコと申します。
よろしくお願いします。
お近付きの印に、ささやかです…」
「ありがとうねぇ」
クソでかい丸いテーブルを囲むように座る、クラッカーのきょうだい達に時計回りに一人づつ(!)挨拶をして回ってるでござる…。万国に住む人間として、各島の大臣はなんとか覚えてはいるけど(よく雑誌や新聞で見るし)…それ以外のごきょうだいは分からないし、一回で覚えられる気が1ミリもしない。
とはいえ、顔は覚えてもらうことに越したことはないので、なるべくにこやかな表情を作りつつ、今日のために(能力で)作った腕時計や懐中時計を一人づつ渡してゆく…いや、デザイン考えるの大変だったし、ラッピングするのも鬼畜だったよ……。何回もクラッカーに聞いて確認したし。しかし…私、知らなかったんだけど、万国限定販売されている"偉大なるビックマムの子供達に迫る"という、ピンポイントの雑誌に救われました。建国してからことある事に更新されているようで、vol.数が尋常じゃなかった…。
「それから、次男のカタクリ兄、三男のダイフク兄、四男のオーブン兄。
それぞれ、コムギ島の粉大臣・ポリポリ島の豆大臣・ヤキガシ島のこんがり大臣だ。
三人は三つ子だよ」
「はじめまして、クコと申します。
よろしくお願いします。
お近付きの印に、ささやかですが…」
・
・ ・
・ ・ ・
既に面倒になりつつある反復作業()をしつつ、なんとか全員に配り終わった…!
途中、クラッカーの三つ子の兄妹…カスタードとエンゼルに恐ろしく絡まれかけたが、クラッカーの頑張りで事なきを得たりした。…なんか、今度二人で遊びに行くね(ウィンク)!されたんだけど。
とにかく、皆さん私に好意的で…お前なんて義妹(義姉)じゃねぇ!グサッ!!からの死。にならなくて本当に良かったよ…。
「クコ、どうだ?覚えられたか??」
挨拶も終わり、みんなからよく見える誕生日席()にクラッカーに抱えられて座らせてもらい…いや、デカいきょうだいさん…むしろ巨大さんに合わせてテーブルが作られているようで、それに合わせて椅子も高いんだよ…。なんだよ、この梯子付きの椅子……。横に座ったクラッカーは地面に爪先ぐらいしかついてないとか…もはや……。
「いや、多すぎて無理」
座った瞬間、すかさずティーポットのホーミーズがカップに紅茶を注いでくれ、お砂糖は?と今度は砂糖ポッドのホーミーズに聞かれたので、指で3つと意思表示すると、ドパッと砂糖がカップに投下され、これまたスプーンのホーミーズが陽気な鼻歌を歌いながら紅茶が混ざってゆく…。
「まだ増えるから、頑張れよ…」
「…うん……」
召し上がれ!とつぶらな瞳でホーミーズ達が私を見つめるので、アリガトウ。と何故かカタコトで答えて、カップを…えーっと、正しい持ち方は…カップの持ち手に指を入れずに摘んで持ち上げる……っと。おっけー!
だけど熱くて飲めなかったのでソーサーに戻したタイミングでちょっとニヤニヤしたクラッカーに頭を撫でられた。のは百歩譲って良いとして、そのごきょうだいが私とクラッカーをニヤニヤ見てくるのは解せぬ…。でも、喧嘩売る訳にもいかないから、そっと苦笑して誤魔化しておこう……。むん!遺憾の意!!