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―― クロッカン ――
勝手に自分の人生の選択をされてから数日…ついに運命の日がきた……いや、早すぎぃ!猶予もっと下さああ!!!死にたくないんですぅー!と思ったところで事態は好転する訳もなく――クラッカーに連れられて、どんぶらこ。海を渡り、ホールケーキアイランドへ…着いてしまった。
港から、クッキーの鎧を着ていない中身の方のクラッカーに手を引かれ…城へとたどり着いてしまった……ガッデム!神はいない!!あと、クラッカーが腰に差してるプレッツェルが刺さりそうで怖い!なんで鞘ないの?正気か??
「はわわ...」
「大丈夫だ、すぐ済むからな」
「あわわ...」
「駄目だ、聞いちゃいねぇ…」
クラッカーが何か言ってる気がするが、そんな事よりビックマムになんて言えば…?それよりこの服で大丈夫かな……?不安すぎてクラッカーに買わ…用意してもらったヤツ着てるけど…。緊張と不安が反復横跳びしている間にビックマムの待つ目的地へと到着してしまった……。くわばらくわばら…。
「ママ!――連れてきたよ!!」
バカでかい扉の前で深呼吸をしようと胸に手を当てた途端…クラッカーが叫びながら勢いよく扉を開け放った。…いや、急に何しちゃってくれてんの!?ビックリしすぎで心臓止まるかと思ったわ!!
「ハハ〜ママママ!
そいつかい、クラッカーがずっと言ってた子は!
よ〜く、見せておくれ」
痺れるような振動と声にビビっていると、無情にもクラッカーが私の背中を押して、ビックマムの前に押しやった。ぴえん、マムでかい。
「ママ、紹介するよ。
おれが結婚したい相手、クコだよ」
「おっ、お初にお目にかかりますっ!
クコと申します!!
クラッカー、様、にはお世話にっ…」
「おや〜?これは随分と小さい子だねぇ?」
まだ喋ってる最中に何を言うかと思えば…マムがでかいだけですん。
「まぁ、これから沢山食べてでかくなればいいさ!」
もういい歳した大人なので縦にはでかくなりません!!それとも何か?ヤバい薬品でも使う気ですか怖っ。
「…ママ、認めてくれるか……?」
「ママママ…!
おまえが小さい時からずっと言ってた事だからねぇ…」
「わ、私!
第二夫人や愛人でも構いませんので…!!」
「クコ、お前何言って…!」
恐怖で目が回りそうになりながら、ずっと考えていた事をなんとか口に出せた。私はクラッカーの(あわよくば)傍に居たいだけで、嫁になれなくてもいいのだ死にたくない。死んだらそこで終わりだからね!
「随分面白いことを言う子だね…!
気に入ったよ!!
今日からクコは私の娘だ!」
「……、ありがとうママ!」
「ありがとうございます、ビックマム…いえ、ママ!」
感極まって私を抱き上げたクラッカーの腕の中で息絶え…いや、死んでないぞ!私は、意識を失った。