ゼロの執行人
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『番組の途中ですが、たった今入ったニュースです』
ただならぬ気配に視線を戻すと、なにやら慌ただしい様子のTV局が映った。
『来週東京サミットの行われる国際会議場で、先程大規模な爆発がありました。その時の防犯カメラの映像です。』
画面が切り替わり、エッジオブオーシャンを斜め上から撮影した映像が映る。何の変哲も無い建物は次の瞬間、一階部分の窓から激しい炎を吹き出しだるま落としのように崩れていった。
「これは……」
『現場となった統合型リゾート・エッジオブオーシャンはまだ開業前だったため、大きな…』
「博士ー!」
コナン少年は博士を呼びにいった。残った灰原は真剣な目で画面を見つめる。
『サミットの警備をしていた警察官数名が負傷したとの情報が入っています。』
「っ!!」
アナウンスとともに流れた映像。一般人が見れば、ただ建物が爆破されている様子しかわからない。しかし灰原哀、本名・宮野志保は研究者ゆえに、人よりも細かい所に気づくスキルが身についていた。そしてこの映像からも気づくことがありハッとする。
「もしかしたらテロかもしれない!」
「いやぁ、サミットは来週じゃろう。事故かも知れんぞ。」
コナンが博士を連れて戻った頃には、ニュースの画面は報道局に戻っていた。まだ詳しい情報は調査中として発表されておらず、テロか事故かも明らかになっていないという。
「警察官が死傷?心配じゃなぁ」
「博士ー!画面が消えちゃいました!」
「おぉ、今行くぞい」
博士は子供達に呼ばれてまた庭に出ていってしまった。コナンは事故の線を考えて少し気持ちを落ち着ける。
「言われてみれば、サミット前にテロを起こしたら本番の警備が厳しくなるだけだよな。」
誰にいったわけでは無いが、ソファに座ったまま俯いている灰原から返事がないのが気になった。彼は「どうした?」と声をかけてみる。
「……爆発直後の、防犯カメラの映像……」
「なんか映ってたのか?」
「……一瞬だったし……見間違えかもしれないけど……」
目の瞳孔を開いている彼女が小さな声でポツポツと答える。
「あの人たちが………おなまーえさんと、ポアロで働いている……確か名前は、安室透だったかしら」
「おなまーえさんと、安室さんが!?」