プールに沈む死体
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「おなまーえさんとコナンくんは何の話ししてるの?」
「んー、大した話じゃないよ。ところで世良さんという方は?」
「まだ来ないんです。世良さんどんな水着かな。」
彼女たちの関心はすぐに未だここに来ていない世良の方へと移った。コナンもそれ以上深追いはして来なかったのもありがたい。
「そーねぇ、スポーティーなワンピースとか?まぁ世良ちゃん貧乳だからね。」
「世良ちゃん?」
「ほらあの子、世良ちゃんって感じじゃない?」
「そうだけど……」
「いいよ、世良ちゃんで!小さい頃はそう呼ばれてたしな!」
後ろを振り向くと、ショートヘアに特徴的な目のボーイッシュな女の子が立っていた。特徴的な目にどこか見覚えのある気がしたが、わざわざ探る必要もないかと詮索はしなかった。
「はじめまして。柊おなまーえと言います。今日は蘭さんと園子さんに誘ってもらって……」
「うん、聞いてるよ!私は世良真純。よろしく、おなまーえさん!」
思っていたよりずっと明るい性格の子らしい。差し出された手をおなまーえも握り返した。
「あ、ねぇ、折角だし写真撮ろうよ!」
園子の声かけで全員で写真を撮った。後日、コナン経由で送ってくれるという。
その後、プールでめいいっぱい遊ぶかと思いきや、それは叶わなくなってしまった。大磯ファイナンスという企業の社長の娘が、ネックレスがないと騒いだためである。随分と気の強いお嬢様のようで、プールの客、更には一緒に探してくれていたお付きの人も追い出して1人で探すという。
「ったく、お嬢様ってみんなあんなにワガママなのか?」
「園子さんは違いますよね?」
「ま、まぁね……」
しばらくの間はプールには入れなさそうということで、一行は服を着て、ホテルのランチを頂いた。
「なんかゴメンな、プールではしゃぎたかったのにあんなことになっちゃって。」
「別に世良さんのせいじゃないし…」
「世良ちゃんね、世良ちゃん!」
「私も世良ちゃんってお呼びしていいかな?」
「全然いいよ!」
「あ、世良ちゃんばっかりずるーい。私も園子さんじゃなくて園子でいいですよ。」
短い時間しか過ごしていないが、この子たちはとても良い子らしい。おなまーえはそれぞれ、蘭ちゃん、園子ちゃん、世良ちゃんと呼ぶことにした。
「何だかいいね、こういうの友達みたいで」
「何言ってんのよ、もう友達でしょ」
6歳年上の女性に対してあっけからんという園子は、本当に心優しく寛大なお嬢様なのだとつくづく思った。
「どうした?コナンくん」
「あ、うん………さっきからホテルのボーイさん達が騒がしいんだけど……」
「何かあったのかなぁ」
一同は首を傾げた。