2月8日
夢小説設定
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「……そろそろいいか」
あつく、硬いものが、先程からおなまーえの骨ばった腰に押し当てられている。
ランサーはおなまーえの体を180度回転させ、こちらに向かせた。
バランスを崩して、彼女はランサーに寄りかかる。
決して豊かとは言えない胸が押し当てられた。
「おーおー、随分と積極的じゃねーか。こりゃ気ぃ遣って損したか?」
「わ、わざとじゃない!」
「ふぅん。じゃ、ご要望通り。」
ぱくりという効果音でもつくほど、ランサーはおなまーえの胸の頂を頬張った。
「ひあっ!?」
体が痺れる。
「っ!」
そちらに気を取られているうちにおなまーえの蜜壺の入り口に、ランサーのソレがあてがわれた。
あとはもう一思いにそれを押し込むだけ。だが――
「……これじゃつまんねぇな。嬢ちゃん、ちっとは強請ってみろ。」
「――え?」
ランサーは動かない。
体をよじってもビクともしない。
それこそ本当に、おなまーえが声を出して強請るまでこのままでいるつもりだ。
「強請るって…」
「あー、そうか」
おなまーえは処女だ。
あいにく魅力的な誘い文句など一つも持ち合わせてはいない。
ランサーはわざとらしく考え込んだふりをすると、意地の悪い笑みを浮かべた。
「そうさな。『俺のものになる』くらい言うなら入れてやらんこともない。」
「……言うだけでいいのね?」
「お前さん、どんだけ欲に忠実なんだよ。普通恥じらうところだろ、普通。」
予想以上に淡白なおなまーえの回答が、ランサーは気に食わなかったようだ。
「…………」
おなまーえは目隠しを外した。
湯気に浴室の電球の明かりが反射して幻想的な空間だった。
赤い目と黒い目が交差する。
ぐっと体を前屈みにして、彼の耳元に唇を寄せた。
呟く言葉は小学生だって言えるような誘い文句。
「私を愛して、ランサー」
「……ま、及第点だな」
ずぶりと押し込まれた。
熱っぽい思考で振り絞ったセリフは、どうやらお気に召していただけたらしい。
「うっ…んあっ!!」
ランサーの入れ方がうまいのか、痛みはなかった。
「キッツ…」
「ごめっ」
「勘違いすんなよっ…イイつってんだ」
「やっ、あぁ…」
体を上下に振られ、おなまーえはもう快楽のことしか考えられない。
今ランサーと繋がっている。
このたくましい体に抱かれている。
そのなんと甘美なことか。
「痛くねぇか?」
「気持ちっ、いっ…!」
「なら遠慮することねぇな!」
「あああ!」
バシャバシャとお湯が跳ねる。
「…向かい合ってちゃやりにくいな」
一度抜かれて態勢を変えられた。
立ったまま壁側を向いて手をつくように指示され、言われるがまま腰を突き出す。
「んんっ!」
いわゆるバックの体勢で、先程よりも奥を突かれた。
ランサーの大きい手は、おなまーえの細い腰をがっしりと掴んで離さない。
タンタンタンとリズム良く奥を突かれる。
「っ!ふ…、んっ…!」
「…二度目の生なんてこれっぽっちも興味はなかったが、嬢ちゃんがいるなら話は別だな」
「らんっ、さー?」
「…戯言だ。聞き流せ。」
こちらに話しかけるわけでもなく、ランサーは熱に浮かされたように独り言をつぶやいた。
惚けた脳では彼の言葉の意図を十分に理解できない。
「くっ…んう…」
背後から伸びた腕がおなまーえの顎元を掬う。
心地よい息苦しさに恍惚の表情を浮かべた。
「ランサー…」
「そろそろ俺も限界だ。お前も声我慢すんなよ。」
「うっ…んんっ!」
ラストスパートがかけられた。
おなまーえのいっそう高い声が浴室に反響する。
ランサーの短く荒い息。
小刻みに出し入れされるソレ。
掴まれた腰と喉元。
どれをとっても異常で、背徳的で、そしてそれこそが快楽であった。
魔術回路がぞくりと騒ぎ出す。
「はっ…っ…あ……!」
「……っ」
びくびくっとおなまーえの中でソレが3回跳ねた。
それと同時に彼女の魔力が濁流のように彼に流れだす。
「っ……」
先ほどまでの水音や喘ぎ声が嘘のように静まり返る。
「……はぁ〜」
ランサーが大きく息を吐いた。
おなまーえはまだ惚けている。
「抜くぞ、嬢ちゃん」
「……」
「あーこりゃトンでるな」
英雄クー・フーリンは色恋沙汰に関しての逸話も少なくない。
それがただの魔術師で、しかも処女となれば意識が保てるはずもなかった。
(霊基のせいか…?オレも若いな)
蜜壺からソレを抜くと、彼女は力なく崩れる。
「おっと」
おなまーえを抱きとめ、そのままゆっくりと湯船に浸かる。
「生きては…いるな」
エーテルでできた精液がお湯に溶け出した。
《2月8日 終》