2月8日
夢小説設定
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「……一応聞こう。何してんだ、嬢ちゃん」
「…………」
今のおなまーえの格好は、大きなバスタオルを胴に巻きつけただけ。
絹のように細かい皮膚も、揺れるセミロングも、紅潮した頬も、余すことなく晒されていた。
男の入浴中に、あられもない姿の女が侵入する。
それが指し示すことがわからないほど、おなまーえもウブではない。
「……覚悟を決めようと思って」
「抱かれにきたってか」
「っ、うん」
ストレートな物言いに、おなまーえは尻込みする。
バスタブに浸かったランサーは眉をひそめて、だがおなまーえを追い返すことはしなかった。
無垢な少女がここまで体を張るからには、きっと理由があるのだろう。
「……そこだと体風邪ひくだろ。中に入れ。」
「は、はい」
おなまーえはタオルをつけたまま湯船に入る。
髪の毛先がお湯に浸かった。
彼とおなまーえの距離は約30センチ。
何となく気まずく、おなまーえは横向きに座り、ランサーを直視しないようにした。
「まずワケを聞こう」
「……自分の体だから、私わかるんだ」
ポツリポツリとおなまーえはこぼす。
「たぶん、もうそんなに長くない」
生まれつき体は弱かった。
外で遊んだことなど一度もないし、一週間以上病院のベット以外の場所で寝付いたこともない。
もともと体が弱いことに加え、サーヴァントと契約しているとなると、彼女の体は日に日に壊れてきた。
「…魔力供給してオレにさっさと勝ってもらいたいっつーことか」
「ちがう。そんなに私だって子供じゃない。」
「じゃ何のために――って、聞くのも野暮だったか」
「………」
上唇まで湯船に沈む。
水に浸すと淡い水色になるおなまーえの髪はゆらゆらと揺蕩う。
もちろん、魔力供給は建前。
本音は、一度くらいそういう経験をしたかった。
「小娘が色気付きやがって」
「…軽蔑した?」
「ああ、したね。そういうのは俺で妥協するんじゃなく、本当に好きなやつとしろ。」
「妥協なんてしてない」
心外だと言わんばかりにおなまーえはむくれた。
(それとも本気と思われてない?)
おなまーえは三角座りしたあと足をもぞもぞと動かしてランサーと向き合った。
気だるげにこちらを見下す彼の目をまっすぐに見つめる。
「ランサーだからいいなって思ったんだよ。私と共に戦ってくれると誓ってくれたあなただから。」
「…………」
「それとも、ランサーは嫌かな。私肉付きよくないし。」
「あのなぁ、女にここまで誘われてたら断るのは男が廃るんだよ」
――ぐい
腕を引かれ、タオルを剥ぎ取られた。
彼の赤い目は軽蔑するわけでもなく、哀れむようなわけでもなく、ただじっとこちらを見据えられた。
「後で後悔すんなよ」
「――っ」
間髪入れずに彼はそのタオルをおなまーえの目元に巻きつける。
いつもより低い声。
体の奥が疼いた。
高ぶるそれを抑えるように深く頷いた。
狭い浴槽で背後から抱きしめられる形で重なる。
よどみのない、洗練された指先がおなまーえの肌を滑る。
骨ばった体を一つ一つ、骨格をなぞるように全身を撫でられる。
「っあ…」
胸の頂をやらしく擦られ甘美な声を出せば、彼は満足そうにそこを重点的になぞる。
自分以外の人が体を触っている。
こそばゆいようで、どこか背徳的な感情が湧き上がる。
「ふっ…んんっ……」
「ちゃんと声出せ」
「ひっ」
太ももをさすられ、とっさに閉じてしまった。
湿ったタオルがのぼせた頭を冷やしてくれるので、なまじ理性がまだ働いているのだ。
「…………」
ランサーは黙って閉じた足を広げる。
水面が跳ねた。
「湯じゃねぇな、これ」
「い、言わなっ…っ」
柔らかく湿ったそこに、ぬるりと指が入り込んでくる。
痛みと快感が入り混じる。
「ああっ…!」
蜜壺がほぐされ、純潔のベールを一つ一つ剥がされた。
もう一方の手はおなまーえの口の中に押し込まれた。
無意識にその太い指を舐める。
「っ…ふ…んっ…」
ピチャピチャと鳴る水音は、おなまーえの蜜壺か湯船か。
なまじ視界が遮られているため、それ以外の感度が高まっている。
脳が思考を止め、少しずつ快楽に溺れていく。