Chapter.4
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液体のせいでカルシファーが消えるのを避けるために、おなまーえはハウルを暖炉から遠ざけた。
「珍しく弱ってるね、ハウル」
「みたいだな」
「あのさ、カルシファー。ソフィーさんが来てからさ、この人変わったと思わない?」
「ん?まぁそうだな。いい意味でも悪い意味でも変わったと思うぞ。」
「…だよね」
彼がこんなにも感情を露わにすることなんてなかった。
いつだって強がって大人ぶっていたはずだ。
ハウルが変わったことはとても良いことだと思う。
でもその変化におなまーえは寂しい気持ちを抱いた。
「まぁ変わったとはいえ、おなまーえへの想いは変わんないだろうさ」
「…ん?なんで私?」
「は?」
カルシファーはもともと丸い目をさらに丸くさせている。
「なんでって、お前まだ聞いてないのか?」
「聞くって…何を?」
「はぁー…呆れたぜ」
「え?ねぇ、なんのこと?」
「オイラは言わねーぞ」
「えー、ケチー」
ハウルの体からはまだ液体が溢れ出ている。
意識を失ったことで精霊の降臨は防げたようだがこのまま彼を放置するわけにはいかない。
「よい、しょっと」
おなまーえは服が汚れるのも構わず、スライムのような液体に覆われたハウルをおんぶした。
「重っ…」
彼の体は軽い。
筋肉もなんて全然ないし、余分な脂肪もない。
だが気絶している成人男性を抱えるのは女性の身のおなまーえには結構な重労働で、フラフラしながら階段まで辿り着いた。
「あ、おなまーえ!」
ソフィーを追いかけたマルクルが彼女を連れて戻ってきた。
「派手ねぇ…」
「マルクル、ちょうどよかった。湯の準備お願い。ソフィーさんは申し訳ないけどこの液体の掃除頼んでいいですか。」
「あいよ。あたしはここの掃除婦ですからね。」
おなまーえは一歩一歩階段を上る。
彼は意識を失っているようでちょっと気を抜けば後ろに落ちてしまいそうだ。
「お風呂に入れるんでしょう?マルクルだけで大丈夫?」
「ああ、別にわたし彼の裸くらい見慣れてるから大丈夫」
「え゛」
よいしょ、よいしょと登っていくおなまーえを、ソフィーはギョッとした顔でしばらく階段を見つめていた。
「…ねぇカルシファー」
「なんだよ」
「前から思ってたんだけど…おなまーえとハウルって、付き合ってるの?」
「いや、付き合ってはいないぞ。でもハウルを見るに多分…」
「えぇ…そうでしょうね。おなまーえはどうかわからないけど、ハウルはわかりやすいわね。」
ソフィーは掃除用具を取り出しながら「ハウルも大変ねぇ」と同情の念を送った。
****
マルクルの張ってくれた湯にハウルを落と…降ろして、おなまーえは服を脱ぎ始めた。
スカートやらなんやらは丸めてマルクルに押し付ける。
「マルクルは風呂上がりにハウルをキャッチしてタオルで拭いておいて」
「いいけど…その、おなまーえ…」
「子供は見ちゃダメよ」
バタンと浴室の扉を閉めた。
例の呪いの棚を除くと、案の定とても丁寧に並び直されていた。
まぁこれは触るなとはっきり言わなかったハウルも大概悪いと思う。
「さてと」
下着姿になったおなまーえは、まずハウルの頭から液体を流していく。
美しかった金色は、素の黒色に戻っていた。
柔らかい手つきで髪を洗い流す。
「前、ハウル言ってくれたよね。私の髪が綺麗だって。」
「………」
「あの時は恥ずかしくて言い返せなかったけど、私はハウルの髪もとても綺麗だと思うよ。」
「………」
「こう、なんていうんだろう。夜を閉じ込めたような優しい黒色って感じ?」
「………」
「ハウル」
時折瞬きはしているので意識は取り戻してるのだろうが、彼は虚でピクリとも動かなかった。
「…はーい、流すよー」
頭からシャワーをかけて泡と全身の緑の液体も流し落としていく。
おなまーえの下着も完全に濡れてしまった。
「ほらハウル、立てる?」
「………」
「肩掴まっていいから……せーの、せっ」
なんとか彼を立ち上がらせるとおなまーえはなるべく下は見ないように彼を誘導した。
「マルクルがタオル用意して待っててくれてるから。ここからは一人で行けるね?」
「………」
「ハウル?」
彼の視線がこちらに向いた。
よかった、意思も取り戻したのかとおなまーえが安堵したのもつかの間。
次の瞬間彼女は壁側に追いやられていた。
「…え?」
ハウルに背を向けて、壁にぺたりと張り付くような体勢。
すぐ隣には扉もある。
体を動かそうと試みたが、ハウルが魔法で固定しているため自由が利かなかった。
「ちょっとまって、ハウル。まさか今魔力供給するの…!?」
「………」
ゆらっと近づく彼は前髪で目元が隠れていて表情が読めない。
ぐいっと尻たぶを持ち上げられハウルの熱いものが充てがわれた。
「だ、ダメだって…いつマルクルが戻ってくるかわからないのに…」
「………」
涙目の訴えは彼には届かなかったようだ。
腰を引かれ、お尻を突き出すかのような格好をさせられる。
彼はおなまーえのお腹に手を回し、そして遠慮なくそれを奥まで突っ込んだ。
「ひぐっ…ぁ…あ゛…」
なんの準備もできていなかった彼女は痛みに顔をしかめる。
「いっ…ふっ…ウっ……」
目尻から涙が溢れた。
ハウルはぐいっと顔を近づけるとその涙を舌で舐めとる。
「………」
「あっ…い、たっ…クッ…」
遠慮なしに奥を突かれ、まさに慰みモノのような扱いをされた。
こんなことは初めてで、おなまーえは抵抗できずただただ声を殺して耐えていた。