ギスギスしたお茶会
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ギスギスしたお茶会
「んっ……ここ病室ですよ」
いつもの"消毒"タイム。しかしおなまーえの首筋には包帯が巻かれているので、病院着を少しはだけさせて肩のところに彼は舌を這わせていた。入院している間は満足にシャワーを浴びれていないので嫌だと言ったが、安室は聞き届けてはくれなかった。
「………いつも思うんですけど、それ楽しいですか?」
「楽しいか楽しくないか、では楽しくはないですね」
じゃあやめればいいのでは、と思うが彼は再び肩に唇を寄せた。この消毒と言う名の行為は、カルーアがバーボンのもとに配属された時からずっと続いている。彼の心が読めず、彼女は首を傾げた。
10分ほど経ち、安室の携帯が震える。やっと彼が口を離した。
「おしまいですか?」
「はい、そろそろやらなくてはいけないことが」
「あ、じゃあ私も下に用事があるのでお見送りします」
本当は用事なんてない。でも部下として、見舞いに来てくれた上司を見送るのは当然の義務だ。それに体調は別に悪くない。病室を出る彼に続いて、おなまーえも廊下に出た。
少し歩くと聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「あれ?毛利先生じゃないですか!何してるんです?」
安室は人懐っこい笑みで毛利小五郎に近づいて行く。
(バ、バーボンとカルーア!何でこいつがこの病院に!?)
明らかに慌てた様子のコナンを見て、安室の後ろにいるおなまーえは苦笑した。
「どこか具合でも悪いんですか?」
「ちょっと女房がな。お前は何でここに?」
「彼女の見舞いと、友人を探しに」
「久しぶり、コナンくん。この前はありがとう。」
紹介に預かったおなまーえはまずコナンに感謝の意を述べた。彼のおかげでおなまーえは助かったのだ。本当に感謝してもし足りない。
「おい、小僧……!」
「……なに?小五郎のおじちゃん」
「早く俺にこの女性を紹介しろ!」
探偵・安室がお世話になっている(?)という、かの有名な眠りの小五郎は、立派なヒゲの生えている鼻の下を伸ばしている。
「はじめまして。もしかして、名探偵の毛利小五郎さん?」
「貴女のような美しい女性に覚えていただき、光栄です!」
話には聞いていたが、相当な女好きのようだ。もしかしてさっきの色香が残ってる?と自身を疑ったが、これが彼の素らしい。いつもより声を低くしてキザったらしく話す小五郎に、コナンは厳しい言葉を放った。
「おじちゃん、その人は安室さんの恋人だよ?」
「ぬぁにぃ!?」
「あはは、紹介が遅れてすみません。こちらは僕とお付き合いしていただいております、柊おなまーえといいます。」
「いつも透がお世話になっております。」
軽く会釈したおなまーえに小五郎はショックを受けたようで落ち込んでしまった。