裏切りの堕天使
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裏切りの堕天使
前回のあらすじ。ハニートラップ帰りノーブラで上司の元を訪れたところ、4徹目の安室に服の上から胸を触られてしまった!どうやら彼は無意識だったようだ!
(……じゃなくて!!)
おなまーえは1人自室で、顔を真っ赤にして頭を抱えた。好きな人に触られるのは嫌ではない。むしろすごく気持ちよかった。しかし次回どんな顔をして安室に会えばいいのか、彼女は分からなかった。
(アレは降谷さんがすっごく疲れてて混乱してただけ!決してやましい気持ちじゃない!……………でも、やっぱり………いや!何期待してんの私!!)
自問自答。言い聞かせるようにおなまーえは頭を振った。
〜♪
部屋に着信音が鳴った。組織用の携帯からだ。ガバッと手に取ると『バーボン』と書かれていた。
「あぁー……」
おなまーえはガックリと項垂れた。組織関連の仕事だ。
(大丈夫、いつも通り、いつも通り……)
「………ウィ、カルーア」
『お疲れ様です、カルーア。今度ライブに行きませんか?』
「ライブ?」
『明後日なんですけど、空いてませんかね』
「あー、その日はちょっと絶対に外せない私用があるので勘弁してくれません?」
『そうですか、残念です』
「楽しんできてねー」
プツンと切った。意外と安室は気にしていなさそうだった。なんとも思っていない異性相手ならそんなものなのかと少し落ち込む。しかし別に気まずいから仕事を断ったわけではない。この日だけは上司の命令といえども行けない理由があった。
(だって憧れのミュージシャンに会える日だもの!)
以前園子の誘いでギターをやるかもしれなかったため、彼女はその手のミュージシャンについて少し調べていた。そしてロックミュージシャンの波土禄道の曲を知り、ズブズブと沼にハマった。
明後日は抽選で1名限定で波土禄道のライブの前日リハーサルが見学できる日。応募するためには初回プレス盤のアルバムを買わなければならないためおなまーえは発売日に店にある分全て買い占めた。このために働いて来たと言っても過言ではない。結果、まさに天文学的な確率でおなまーえは当選した。彼女は何度も聴いたアルバムをぎゅっと抱きしめる。
「はぁ〜!早く会いたいなぁ!波土!!」