ガールズバンド
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ガールズバンド
「バンドだよ、バンド!!」
喫茶ポアロに来たおなまーえは店に入るなり、バンドをやらないかと園子に誘われた。今日は公安からも組織からも仕事がなく、久々にオフの日。自宅の掃除をしていたところ、彼女に呼び出されたのだ。
「うちら3人とおなまーえさんで、女子高生バンドやろうよ!」
「もしかして昨日の映画?」
「おなまーえさんも見たー?ヤバカワだったよねー♡」
「放課後ティータイムね」
おなまーえは安室にカフェラテを注文し、奥の席につく。蘭と世良とコナンも揃っていた。
「それで?園子ちゃんはなんの楽器やるの?」
「もちろんドラム!ほら私、律ちゃんに似てるじゃない?」
確かに園子の髪型といいカチューシャといい、映画に出て来たドラムの田井中律にそっくりである。
「他の楽器は?」
「蘭がキーボードで、世良ちゃんがベース!」
「へー。とすると私はギター?」
「おなまーえさん弾ける!?」
「いや、残念ながら楽器系はやったことない……」
このお嬢様がただ話を聞かせたいがためにおなまーえを呼び出すなんてことはないのだ。彼女は、ギターをやろうと強く勧誘してくる。というか、バンドでギターなんて花型だろう。この子達がやらなくてどうするのか……。
「おなまーえさん制服持ってる?女子高生バンドにしたいからさ!」
「もう捨てちゃったかなぁ……」
「なら私の一着貸してあげる!」
「え、あぁ、ありがとう………」
園子の熱気に押されてついつい頷いてしまったが、23歳がJKの制服を着るというのもなかなか犯罪臭がする。警察なのに職質されそうだな、とおなまーえは苦笑いした。
「ところで、このバンドどこでお披露目するの?」
蘭が問いかけると、待ってましたと言わんばかりに園子がカバンからチラシを取り出した。
「年末、この米花町でやるカウントダウンの演芸大会があるの!これに出場して見事優勝をかっさらうって寸法よ!」
嬉々として話す園子は年相応でとても可愛い。
「でもやっぱり私ギターはちょっと……」
おなまーえは出てきたカフェラテのストローをくるくる回しながら困った顔をした。
「えー、お願いおなまーえさん!ちょっと練習すればすぐ弾けるようになるって!ジャジャーンってさ!」