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最終章・君とずっと

オレと祥太郎の間には、いっつも桜が散ってるな。

初めて会うた時から、何度、二人で桜を見てきたやろ?

それは、嬉しい時も悲しい時もあったけど。

幼稚園の入学式の集合写真は、オレ、オマエを抱っこして写ってたな。

オマエは泣いて顔が真っ赤に腫れ上がってた。


祥太郎、目、瞑って。

オレがエエって言うまで、目、開けたらアカンで。

良かった。

サイズ、ちょうどや。

オレら、結婚式なんか挙げられへんけど、指輪は渡したい。

オレはオマエを一生、オレだけのモノにして、縛りつけたいねん。

ゴメンな。

祥太郎。

泣かんといて。

そんなに泣いたら、昔に戻ったみたいやな。

泣かんでいい。

もう、泣かんでいいで。



オレ、ずっと側におるから。

ずっと隣におるから。

ー終ー

2015,11
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