プロット(アイデアメモ以上、小説以下のものを載せています)

イグナツ副隊長が、セオドール王子に告白した後のあらすじです。

※性的なシーン、無理やり・暴力表現、鬱展開などがあります。苦手な方は自衛の程よろしくお願いいたします。








・数年にわたる片思いを募らせていたイグナツ副隊長は、意を決してセオドール王子に思いを伝える。

⇒しかし、見事に振られる。


------------(しばらくして)----------------


・イグナツの弟(セレム)、母の病(精神的なもの)によく効くらしい新しい薬草を買いに行く。
しかし、帰りを急ぐあまり交通を無視してしまい、馬車にはねられ、亡くなってしまう。

・イグナツの母、溺愛していた次男を失い、半狂乱になり、イグナツに向かって「アンタが代わりに死ねば良かったのよ!」と罵声を浴びせる。

・長年溜まっていた鬱憤が爆発し、自分の剣で母の首を掻っ切ってしまうイグナツ。→母を殺害

・血まみれの部屋の中で、自分の人生に思いを馳せるイグナツ。
その時、王子の顔が浮かんだ。
このまま惨めに人生を終わらせてなるものか。彼を手に入れてみせる。

・イグナツ、母の死を「自死」のように偽装し、自らも「弟と母を一度に失った、哀れな青年」を演じることにした。優しい王子なら心を痛めて、自分に慰めの言葉をかけてくれるだろうという確信があった。
「チャンス」は、その時しかない。

・イグナツ、弟が母の為に買った薬草(睡眠作用あり)を懐にしのばせておく。



・案の定、セオドールがイグナツに声をかける。
意気消沈している(※演技)イグナツに、「二人きりでお話できませんか?」と懇願され、セオドールもそれを承諾。
王子はしばらくのあいだ人払いをさせ、側近のティモすらも遠ざけて、イグナツの話を親身になって聞いてやった。

・どこかのタイミングで薬草を使い、少しの間セオドールを眠らせることに成功したイグナツは、静かに「準備」を進める……。
※薬草は多分、アロマ的なもの。燃やして香りを嗅がせることで眠りを誘う。 (自分も眠ってしまわないように、イグナツは事前に香りに慣れていた?)(もしくは、元々、ある程度の耐性があった?)(それか、ハンカチなどを介して呼吸して、香りを直接かがないようにしていた?)




【ここから R-18 パート】

・セオドール、意識を失っている間に、腕を縛られていた。

セオドール「君のように有能な若者が、何故こんな愚行を犯す!? 君の家族に起こったことは確かに不幸なことだったが……」

イグナツ「オレが、殺したんですよ」

セオドール「え?」

・弟は事故死であったが、母を殺したのは紛れもなく自分であると告白するイグナツ。彼の行いに、セオドールは大きな衝撃を受ける。


・嫌がるセオドールを、力で無理やり蹂躙するイグナツ。(キス、首や背中に噛み付くなど)

「力で貴方を手に入れて、何が悪いんですか? オレはずっとそうやって生きてきた」

・セオドールがティモの名を呼んで助けを求めようとすると、「アイツの名前を呼ばないでくれます?」 と切れるイグナツ。
「オレだけを見て欲しい」という思いが暴走し、セオドールが泣き叫んでも止まれない。むしろ、彼の悲鳴はイグナツの欲望を煽るだけだった。

・あわやセオドールの身が貫かれようとしたその時。ティモが助けにくる。(王子の貞操はギリギリ守られた)

・ティモや他の衛兵たちに捕らえられたイグナツは、ティモに怒りと嫉妬の感情をぶつける。

「なぁ、ティモ! オレはお前が羨ましいよ! オレがお前の立場なら! セオドール様に心を許していただけたのに! セオドール様に触れても、許されたはずなのに! なんで、お前ばかり!」

→ティモ、イグナツに渾身の一撃を食らわせる。
→イグナツは連行された。


「わたしが…わたしが悪かったのか……? 彼をああさせたのは、わたしか……?」

イグナツの凶行は自分に非があるのだと、自分を責めるセオドール。
ティモはそれを否定し、王子を慰める。

「断じて、貴方様のせいではございません。全てあの男が、自分で招いたことです。 貴方様が今すべきことは、ご自身のお身体とお心を休ませることです」

・医師の指導の元、ティモはセオドールの体を、湯でしぼったタオルで注意深く拭いていく。
痛々しく、生々しい鬱血が王子の体の至るところにあり、精液がこびりついている様子を目の当たりにしたティモの顔から、血の気が引いていく。
ティモの体は震え、涙があふれて止まらない。常に冷静沈着なティモが初めて見せる姿に驚くセオドール。

「このような目に、遭わせてしまうなど……、このティモ、一生の不覚……お可哀想に、殿下…… 申し訳ございません……」

その夜は二人で涙に暮れた。



・その後の数日間、セオドールは精神的なショックも相まって、発熱で床にふせっていた。

・国では「第二王子が部下の男に強姦されたらしい」というウワサが広がっていた。 (本当は未遂だが…)
同性間での性行為は宗教上重罪にあたるため、王室には非難・批判・中傷・好奇の目が向けられた。

・セオドールが床にふせっている間に、ティモは獄中のイグナツを訪れ、何故あのような凶行に走ったのか 問いただしたが、イグナツの自己中心的な考えが再確認できただけだった。
(あまりの反省の無さぶりに、またイグナツを殴りつけるティモ)

・ようやく熱が引いたセオドールの元へ、兄のヴィルヘイムが怒り心頭でやって来る。(※兄弟仲は良くない)

「セオドール! 部下の男に暴行されたという話は、本当か!? なんと情けない……抵抗も出来ずに、いいようにされたとは! そなたに隙があるから、舐められたのだろう!? 大国の第二王子が、このような醜聞……国民がどう思うことか。諸外国との外交にも支障をきたすかもしれん」

弟の体や心の心配よりも、外聞を心配するヴィルヘイム。(王位継承者としては、仕方のないこと?)
ティモが頭を下げて、「それ以上、セオドール様を責めないでください……」と懇願する。

・このような混乱を招いてしまった自分には、もう存在する価値は無い……そう思ったセオドールは、ベッドの脇に忍ばせておいたナイフに手を伸ばし、自ら命を絶とうとする。
ティモが必死にそれを止める。

・そこへ、かつての同盟国であった「眠り姫の国」が100年ぶりに目覚めるらしいという一報が届く ー



(物語は続く)

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