MEMO
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2022/10/04 23:33「金髪に天使の輪、それに空を歩けるわ」
「だから、天使?」
「そう、あなたの日よ」
10月4日は(てん)(し)で天使の日と言うらしい、それを聞いた夢主はキッチンに駆けて来て自身の頭に浮かんだ天使に抱き着く。突然の抱擁を受けたサンジは戸惑いながらも夢主の話をうんうんって頷きながら聞いてくれる。
「おれにしちゃ、君の方が天使なんだけどなァ」
「私?ないない」
否定する夢主に向かってサンジは、死ぬ時は君に迎えに来て欲しいな、って穏やかな笑みを見せる。そんなの絵本の中だけの迷信よ、って夢主は呆れたように肩を竦めるんだけどサンジはどうやら信じているらしい。
「君より一日だけ長生きするからさ、迎えに来てよ」
「なんで一日?」
「夢主ちゃんが寂しがらねェように」
「ふふ、最期までレディファーストなのね」
本当は自身の方が寂しがり屋なくせに最期の時までレディ優先の目の前の男がひどく愛しいと思った夢主はサンジの首に腕を回して、最期の日は白いワンピースでお迎えに行くわ、と笑って見せた。
「天使っぽいでしょ?」
「なら、おれもおめかししねェと♡」
最期の日を迎えた後もサンジといたいと思う夢主の話