狼が一匹 / 銀時落ち
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「うう……うぅ……」
また魘されてらァ…。ソファに横たわる蒼の目の前にしゃがみこみ、じーっと観察する。
腰まである青い髪、血のように赤い瞳、中々見かけない組み合わせだったな。きっとどこかの部族だろう。
記憶喪失になった理由はなんだ?よりにもよってどうしてあそこにいた?今までどんな人生を歩んできたら……
「行か…ないで……」
こんな夢で魘されるのだろう。
名前が手で何かを追いかけるしぐさをする。
思わず指でつついてみたり。
「…待って…待って…」
顔色が悪い…。
「…………」
蒼を抱えて俺の部屋へ運ぶ。
初めてしたときみたいに、蒼の背中を俺の腕で包み込む。
「う…」
「もう寝な」
蒼の顔色がだんだん良くなった。
「チッ…めんどくせーもん拾ったな…」
別にこのまま朝を迎えてもいいが、神楽と新八に埋葬されかねないので俺がソファで眠ることにした。
ーーーーーーーーーー翌朝。
「銀さん!!!!」
「んぁ?」
「私、何故か銀さんのお布団で寝てしまったようです!!!!夢遊病でしょうか?!」
マジの真面目に悩んでる姿はアホらしくて嫌いじゃないが、これから先も同じことが続くと思うとちとめんどくさそーだもんで、やっぱりお前が布団を使えと強く念を押した。蒼は申し訳なさそうに承知した。
「ところで蒼、お前料理はできるのか?」
ガラッ
「ふぁ〜あ、休みなので昼まで寝ちゃいました〜。おはようございます銀さ…」
「これがフィナンシェという焼き菓子です」
「んむんま…甘さが足りねぇなぁ…」
「では次はこちらグラブジャムンというとっても甘いお菓子を再現してみました」
「!!この脳天に響く甘さ…!悪くない…!」
「真昼間からなにやってんですかあんたら!!!!!」
「あ、おはようございます新八くん」
「新八ぃ…休みだからってダラダラしてんじゃねーぞ」
「ダラダラ菓子食ってるあんたに言われたかねーよ!!!」
「蒼がよォ、菓子作りが得意だっつーもんで作らせてたんだよ。したらうめぇのなんのって」
「新八くんも、おひとつどうぞ」
「あ、ありがとうござ甘ァアアアアアアアアアア」
「グラブジャムンの再現です♡」
「それ、それが一番美味い」
「あんた医者に血糖指摘されてんだろぉおおおおおお自重しろよぉおおおおおおおおお」
「チッ、蒼、週一でその菓子焼いてくれ」
「承知しました!」
「新八うるさいアルねー。目が覚めたアル」
「神楽ちゃん、おはようございます」
「蒼、起きたアルか。昨日魘されてて銀ちゃんが「神楽ァ!定春が散歩に行きたがってたぞ!!」」
「朝の散歩忘れてたアル。行ってくるアル」
「なんで神楽昨日のこと知ってるんだよ?!(ヒソヒソ)」
「トイレで30分気張ってたネー。出てきたら銀ちゃんが蒼抱えてるの見えたアル(ヒソヒソ)」
「いいか、絶対蒼には言うなよ(ヒソヒソ)」
「酢昆布1年分ネ」
「1日1個買ってやるから!この話は終いだ!散歩行ってこい!」
「行ってくるネー」
「あの…今私の話されてました?」
「気のせいだ。俺が気のせいだっつったらそれはもう気のせいなんだ」
「そうですか…わかりました…」
「オホン!今日は万事屋は休みだ。神楽が散歩から帰ってきたら街の案内をしようと思う」
「街の案内?」
「蒼さん、あなたにですよ。ついでに着替えなども買いましょう」
「……!!……ありがとうございます!!」
「でも、蒼はババアのところで仕事があるから夕方までな。お前のシフトは夕方かららしいから」
「わかりました…!楽しみにしています!」
街の案内なんて言ってはみたが、半分は蒼の捜索目的だ。知ってるやつはいないか、蒼を探してるやつはいないか、狙ってるやつはいないか、「行かないで」と懇願する相手はいないか………。
1時間後、神楽が定春の散歩から帰ってきたから四人で出かけた。
収穫は何一つなかった。
また魘されてらァ…。ソファに横たわる蒼の目の前にしゃがみこみ、じーっと観察する。
腰まである青い髪、血のように赤い瞳、中々見かけない組み合わせだったな。きっとどこかの部族だろう。
記憶喪失になった理由はなんだ?よりにもよってどうしてあそこにいた?今までどんな人生を歩んできたら……
「行か…ないで……」
こんな夢で魘されるのだろう。
名前が手で何かを追いかけるしぐさをする。
思わず指でつついてみたり。
「…待って…待って…」
顔色が悪い…。
「…………」
蒼を抱えて俺の部屋へ運ぶ。
初めてしたときみたいに、蒼の背中を俺の腕で包み込む。
「う…」
「もう寝な」
蒼の顔色がだんだん良くなった。
「チッ…めんどくせーもん拾ったな…」
別にこのまま朝を迎えてもいいが、神楽と新八に埋葬されかねないので俺がソファで眠ることにした。
ーーーーーーーーーー翌朝。
「銀さん!!!!」
「んぁ?」
「私、何故か銀さんのお布団で寝てしまったようです!!!!夢遊病でしょうか?!」
マジの真面目に悩んでる姿はアホらしくて嫌いじゃないが、これから先も同じことが続くと思うとちとめんどくさそーだもんで、やっぱりお前が布団を使えと強く念を押した。蒼は申し訳なさそうに承知した。
「ところで蒼、お前料理はできるのか?」
ガラッ
「ふぁ〜あ、休みなので昼まで寝ちゃいました〜。おはようございます銀さ…」
「これがフィナンシェという焼き菓子です」
「んむんま…甘さが足りねぇなぁ…」
「では次はこちらグラブジャムンというとっても甘いお菓子を再現してみました」
「!!この脳天に響く甘さ…!悪くない…!」
「真昼間からなにやってんですかあんたら!!!!!」
「あ、おはようございます新八くん」
「新八ぃ…休みだからってダラダラしてんじゃねーぞ」
「ダラダラ菓子食ってるあんたに言われたかねーよ!!!」
「蒼がよォ、菓子作りが得意だっつーもんで作らせてたんだよ。したらうめぇのなんのって」
「新八くんも、おひとつどうぞ」
「あ、ありがとうござ甘ァアアアアアアアアアア」
「グラブジャムンの再現です♡」
「それ、それが一番美味い」
「あんた医者に血糖指摘されてんだろぉおおおおおお自重しろよぉおおおおおおおおお」
「チッ、蒼、週一でその菓子焼いてくれ」
「承知しました!」
「新八うるさいアルねー。目が覚めたアル」
「神楽ちゃん、おはようございます」
「蒼、起きたアルか。昨日魘されてて銀ちゃんが「神楽ァ!定春が散歩に行きたがってたぞ!!」」
「朝の散歩忘れてたアル。行ってくるアル」
「なんで神楽昨日のこと知ってるんだよ?!(ヒソヒソ)」
「トイレで30分気張ってたネー。出てきたら銀ちゃんが蒼抱えてるの見えたアル(ヒソヒソ)」
「いいか、絶対蒼には言うなよ(ヒソヒソ)」
「酢昆布1年分ネ」
「1日1個買ってやるから!この話は終いだ!散歩行ってこい!」
「行ってくるネー」
「あの…今私の話されてました?」
「気のせいだ。俺が気のせいだっつったらそれはもう気のせいなんだ」
「そうですか…わかりました…」
「オホン!今日は万事屋は休みだ。神楽が散歩から帰ってきたら街の案内をしようと思う」
「街の案内?」
「蒼さん、あなたにですよ。ついでに着替えなども買いましょう」
「……!!……ありがとうございます!!」
「でも、蒼はババアのところで仕事があるから夕方までな。お前のシフトは夕方かららしいから」
「わかりました…!楽しみにしています!」
街の案内なんて言ってはみたが、半分は蒼の捜索目的だ。知ってるやつはいないか、蒼を探してるやつはいないか、狙ってるやつはいないか、「行かないで」と懇願する相手はいないか………。
1時間後、神楽が定春の散歩から帰ってきたから四人で出かけた。
収穫は何一つなかった。