なんでもない、ただの愛
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蒼と食料の買い溜めを終え、氷隠れの里についた。
アジトへ向かうと、蒼がしっと人差し指を口元に当てる
「…人の気配がします」
「確かに…気づかれないように潜入しよう」
2人でアイコンタクトをとってアジトへ入る。
なんだ?前よりも真っ暗で視界が悪い…。
瞬間、大量の氷の刃が降り掛かってきた。
するりするりと避けられたはいいが、おそらく完全に敵に居場所がバレている。
気配だけ察知したのか?だとしたらかなりのツワモノ…。
「ハッハー!そこに2匹虫がいるなぁ?飛んで火に入る夏の虫ってかァ?!」
「こりゃ確実に氷川ヒョウガにバレてるな…」
「みたいですね…堂々と行きましょう」
道を進んでも進んでも真っ暗で敵の位置がわからない。
「ようこそいらっしゃいませ蛆虫たち。最高のパーティにしようやァ!氷遁!氷壁の陣!」
どこから声が聞こえてくるのか分からないが、真っ暗な中相手だけが俺達の居場所をわかっているようだ。
体全身でヒヤリとした空気を感じる。どうやら氷の壁が四方八方から迫ってきている。
「カカシ様!お任せ下さい!
龍神の名のもとに、灼熱の炎(ほむら)となす!」
大きく青い炎で蒼が一気に氷を溶かす。
「ヒャッハァ!止めたのは褒めてやるよ。でもどこにいるかわからねぇだろ?どこからでも攻撃できるぜぇ!氷遁!氷化の術!」
床一面が氷になった。これでは上手く動けない。
「チャクラを足でコントロールするしかないな…」
でも、床がどこから氷始めたかを見逃さなかった。
「今ならこの眼でも使える……雷切!」
一直線に敵方向に向けて雷切を放つ。
雷切の光で敵の姿がかすかに見えた。
そのまま突っ込む!
「氷遁!氷壁の陣!」
「また氷の壁か…」
「カカシ様!お任せ下さい!そのまま突っ込んで!龍遁!龍碧炎!」
蒼の炎が氷を素早く溶かす。
「くそっ…何だこの術は…!火遁の術では溶けないくらいの氷なのに…」
「諦めろ」
「…!ぐはぁ!!!」
狙い通り敵に命中したようだ。
「…くっ……まだまだァ!口寄せの術!」
氷川ヒョウガはユキヒョウを口寄せし再び死角に逃げた。
「人間の何倍もある嗅覚と暗闇でも見える眼でお前たちの居場所はバレバレだぜぇ!いくぞ!ユキ!」
「アォオオウウウ!」
「っ…」
ユキヒョウの動きと攻撃が速く爪先で少し傷つけられてしまった。
「…カカシ様、私と目が合わないよう気をつけてください」
「?!」
よく分からないが、言われた通り蒼の方を向かないようにした。
「龍金眼、開眼」
瞬間、蒼のいる背後から物凄い殺気を感じた。
「カカシ様を傷つけたその罪…今ここで償ってもらいます」
「…ユキ!どうした!どうして動かない?!」
「アゥウウ…」
「お前も動くことはできないだろう」
「なんだと…何故だ?何故動けない?!」
「この暗闇の中光り輝く金眼と目が合っただろう。龍金眼は全てを見透かし、また龍金眼と目が合った者は如何なる者も私より速く動くことは許されない」
なんて術だ…。影真似の術とはまた別物…相手の動きを制限することができるのか。自分より速く動けない、自分が静止してる間は相手も静止せざるを得ない。つまり…
「カプセル」
この術が扱いやすくなるわけだ。
「龍神の名のもとに、太陽の日となせ」
「何だこの結界は!中の空気が暑くなっていく…。
氷遁!氷霧結界!」
氷川ヒョウガは結界の中に更に自分の結界を発動させた。
「これで暑さは解決できた…しかし攻撃ができない…」
「ずる賢さだけは一丁前だな。お前はここで死ぬ。
苗字#蒼の名のもとに、龍神との封印を80%解除する」
おそらく初めて会った時に見た、龍神封印の解除だ。
「何者だ?!貴様…まさか龍神と人間の間にできた…」
「強欲」
「くっ…チャクラが奪われていく…」
「色欲」
「な、なんだ、急に目眩が…」
「憤怒」
「ぐっ…ぁぁぁああああああ痛い、痛いぃいいい!」
「暴食」
「や、やめ、やめろぉおおおおお!!!」
…
…
氷川ヒョウガの気配が無くなった。
「カカシ様!もうこちらを見ても構いません!」
「何が起きていたのか半分くらいしかわからないけど、氷川ヒョウガの姿が見えないということは…」
「はい!龍神様が食べました!」
「食べたって…そんなことまでできるのね…」
「それよりカカシ様!ユキヒョウに負われた傷は大丈夫ですか?!」
「あぁ、ほんのかすり傷だからどうってことないよ」
「私というものがいながら、カカシ様に傷をつけさせてしまって…申し訳ありません!」
「ほんとにかすっただけだから気にしないで。頭を上げて」
頭を上げた蒼はポロポロと涙を流していた。
「今回は完全に私の計算ミスです。もっと早くから龍金眼を使用していれば…」
「その龍金眼ってやつは、味方も目を合わせたらいけないんだろう?使うタイミングは限られてしまうはずだ。妥当だったと思うよ」
「カカシ様ぁ…なんてお優しい…!」
再び号泣する蒼。
「そんなに泣かないで…そういえば氷川ヒョウガが龍神と人間の間に産まれたって言ってたけど…蒼のことなのか?」
「私もわかりません。物心ついた頃から龍神様と一緒だったので。でも、そういうウワサは密かにあるようです」
「そうか…まぁ、今回の任務は無事完了ということで。帰ろうか」
「はい!せっかく氷隠れの里に来たので、名物のアイスクリームを食べて帰りましょう!」
またこの子は…戦闘中は怒り、戦闘後は泣いていたと思ったら今度は無邪気に笑う。
少し前まではどれが本当の彼女なのかと考えていたが、きっとどれも本当なんだろう。
帰れば彼女との関わりがなくなると思うと、少し寂しかった。
アジトへ向かうと、蒼がしっと人差し指を口元に当てる
「…人の気配がします」
「確かに…気づかれないように潜入しよう」
2人でアイコンタクトをとってアジトへ入る。
なんだ?前よりも真っ暗で視界が悪い…。
瞬間、大量の氷の刃が降り掛かってきた。
するりするりと避けられたはいいが、おそらく完全に敵に居場所がバレている。
気配だけ察知したのか?だとしたらかなりのツワモノ…。
「ハッハー!そこに2匹虫がいるなぁ?飛んで火に入る夏の虫ってかァ?!」
「こりゃ確実に氷川ヒョウガにバレてるな…」
「みたいですね…堂々と行きましょう」
道を進んでも進んでも真っ暗で敵の位置がわからない。
「ようこそいらっしゃいませ蛆虫たち。最高のパーティにしようやァ!氷遁!氷壁の陣!」
どこから声が聞こえてくるのか分からないが、真っ暗な中相手だけが俺達の居場所をわかっているようだ。
体全身でヒヤリとした空気を感じる。どうやら氷の壁が四方八方から迫ってきている。
「カカシ様!お任せ下さい!
龍神の名のもとに、灼熱の炎(ほむら)となす!」
大きく青い炎で蒼が一気に氷を溶かす。
「ヒャッハァ!止めたのは褒めてやるよ。でもどこにいるかわからねぇだろ?どこからでも攻撃できるぜぇ!氷遁!氷化の術!」
床一面が氷になった。これでは上手く動けない。
「チャクラを足でコントロールするしかないな…」
でも、床がどこから氷始めたかを見逃さなかった。
「今ならこの眼でも使える……雷切!」
一直線に敵方向に向けて雷切を放つ。
雷切の光で敵の姿がかすかに見えた。
そのまま突っ込む!
「氷遁!氷壁の陣!」
「また氷の壁か…」
「カカシ様!お任せ下さい!そのまま突っ込んで!龍遁!龍碧炎!」
蒼の炎が氷を素早く溶かす。
「くそっ…何だこの術は…!火遁の術では溶けないくらいの氷なのに…」
「諦めろ」
「…!ぐはぁ!!!」
狙い通り敵に命中したようだ。
「…くっ……まだまだァ!口寄せの術!」
氷川ヒョウガはユキヒョウを口寄せし再び死角に逃げた。
「人間の何倍もある嗅覚と暗闇でも見える眼でお前たちの居場所はバレバレだぜぇ!いくぞ!ユキ!」
「アォオオウウウ!」
「っ…」
ユキヒョウの動きと攻撃が速く爪先で少し傷つけられてしまった。
「…カカシ様、私と目が合わないよう気をつけてください」
「?!」
よく分からないが、言われた通り蒼の方を向かないようにした。
「龍金眼、開眼」
瞬間、蒼のいる背後から物凄い殺気を感じた。
「カカシ様を傷つけたその罪…今ここで償ってもらいます」
「…ユキ!どうした!どうして動かない?!」
「アゥウウ…」
「お前も動くことはできないだろう」
「なんだと…何故だ?何故動けない?!」
「この暗闇の中光り輝く金眼と目が合っただろう。龍金眼は全てを見透かし、また龍金眼と目が合った者は如何なる者も私より速く動くことは許されない」
なんて術だ…。影真似の術とはまた別物…相手の動きを制限することができるのか。自分より速く動けない、自分が静止してる間は相手も静止せざるを得ない。つまり…
「カプセル」
この術が扱いやすくなるわけだ。
「龍神の名のもとに、太陽の日となせ」
「何だこの結界は!中の空気が暑くなっていく…。
氷遁!氷霧結界!」
氷川ヒョウガは結界の中に更に自分の結界を発動させた。
「これで暑さは解決できた…しかし攻撃ができない…」
「ずる賢さだけは一丁前だな。お前はここで死ぬ。
苗字#蒼の名のもとに、龍神との封印を80%解除する」
おそらく初めて会った時に見た、龍神封印の解除だ。
「何者だ?!貴様…まさか龍神と人間の間にできた…」
「強欲」
「くっ…チャクラが奪われていく…」
「色欲」
「な、なんだ、急に目眩が…」
「憤怒」
「ぐっ…ぁぁぁああああああ痛い、痛いぃいいい!」
「暴食」
「や、やめ、やめろぉおおおおお!!!」
…
…
氷川ヒョウガの気配が無くなった。
「カカシ様!もうこちらを見ても構いません!」
「何が起きていたのか半分くらいしかわからないけど、氷川ヒョウガの姿が見えないということは…」
「はい!龍神様が食べました!」
「食べたって…そんなことまでできるのね…」
「それよりカカシ様!ユキヒョウに負われた傷は大丈夫ですか?!」
「あぁ、ほんのかすり傷だからどうってことないよ」
「私というものがいながら、カカシ様に傷をつけさせてしまって…申し訳ありません!」
「ほんとにかすっただけだから気にしないで。頭を上げて」
頭を上げた蒼はポロポロと涙を流していた。
「今回は完全に私の計算ミスです。もっと早くから龍金眼を使用していれば…」
「その龍金眼ってやつは、味方も目を合わせたらいけないんだろう?使うタイミングは限られてしまうはずだ。妥当だったと思うよ」
「カカシ様ぁ…なんてお優しい…!」
再び号泣する蒼。
「そんなに泣かないで…そういえば氷川ヒョウガが龍神と人間の間に産まれたって言ってたけど…蒼のことなのか?」
「私もわかりません。物心ついた頃から龍神様と一緒だったので。でも、そういうウワサは密かにあるようです」
「そうか…まぁ、今回の任務は無事完了ということで。帰ろうか」
「はい!せっかく氷隠れの里に来たので、名物のアイスクリームを食べて帰りましょう!」
またこの子は…戦闘中は怒り、戦闘後は泣いていたと思ったら今度は無邪気に笑う。
少し前まではどれが本当の彼女なのかと考えていたが、きっとどれも本当なんだろう。
帰れば彼女との関わりがなくなると思うと、少し寂しかった。