なんでもない、ただの愛
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天井を突き破って長たちがいる部屋までたどり着いた。もう少し隠密機動的に動いて欲しかった…。
「鏡隠れの里長様!救出に参りました!」
「氷隠れの者達は里長殿を丸め込んで風と火の断裂を企んでいます」
「チィ!こーなったらしかたない」
敵の忍が長にクナイを向ける。
「この老耄に死なれたくなかったら今すぐ失せろ!」
「里長様!」
「何か怪しいとは思っておったがそういうことか…ワシを舐めるでない」
里長が自ら敵のクナイをいなし敵から離れた。
「今だ…!龍遁!雷龍舞華の術!」
龍の形をした雷が敵3人を一網打尽にした。まだ息はあるようだ。
「里長様、部屋の外へお逃げ下さい。ここから先は木ノ葉隠れ暗部の機密任務です」
殺すから、手の内を見せられないというわけか。
「カカシ様も里長様に付き添ってください」
「…あとは頼んだぞ」
「はい…!」
里長を連れて部屋から出ると、敵の呻き声が響いた。
「おい、氷隠れ。はっきり言って私一人でお前たちの里を崩壊することなど造作もない。首謀者は誰だ、言え。言わねば再び雷をぶつけてやる」
「…くっ…首謀者は、氷隠れを出た抜け忍だ…!」
「名を明かせ」
「名前、は…氷川 ヒョウガ…」
「今どこにいる」
「わからない…が、後日我々の進捗を聞きに氷隠れの里のアジトに向かうと言っていた…」
「抜け忍以外は8人で間違いないか」
「ま、間違いない…」
「そうか。ご苦労だった。
死ね」
「っ…ぐわぁあぁぁあああ」
ーーー終わった、かな。
「カカシ様!里長様!ご無事でしたか…!」
蒼はつい先程人を殺めたというのに、何事も無かったかのように部屋から出てきた。
「木ノ葉隠れの暗部とカカシ様、此度は感謝する。もし2人が現れなかったら、あのまま氷隠れに言いくるめられていたかもしれない」
「いえ、間に合って良かったです。カカシ様、氷隠れの首謀者が明らかになりました。このまま任務を遂行します」
「わかった。俺も行くよ。では、里長殿、お気を付けて」
こうして俺達2人は氷隠れの里に先回りすることにした。
「ーーーにしても、蒼は絶対に味方以外に術を見せないんだな」
「暗部ですからね。殺戮に失敗して敵に逃げられて術を広められてしまえば一環の終わりです」
「蒼の術に攻略法があるのか?」
「ありますよ。例えばカプセル。結界に入り込んだ者は出られなくて慌てますが、実は案外外からの衝撃に弱いんです」
「そうなのか?」
意外だった。そういうことをサラッと言えることに。
「下忍でも壊せるレベルです。なのでカプセルは、絶対に殺せる時しか使いません」
「さっき龍遁の術を使っていたのは敵が散らばっていて結界に収めるのが困難だったからか」
「そうです。まぁ、龍遁でも楽に殺せる術はあるんでカプセルにこだわる必要もないんですけどね」
「そうなのか…」
「そういえば、首謀者である氷川ヒョウガは数日以内に氷隠れの里のアジトに現れるそうです。先回りしますか?」
「そうだな…その前にここで食料を蓄えておこう。何日かかるかわからないからな」
「はい!」
こうして俺達は再び旅人の姿になって街へおりた。
「にぎやかですねー。鏡隠れの里は昔から物流が盛んで色々な食材が手に入るんですよね」
「そうなのか…とはいえ、ある程度乾燥したものじゃないとすぐに腐るからな。買うものは限られてくるぞ」
「おすすめは缶パンですかね。日持ちもするし、最近はちょっとおいしくなりました。でもその前に…私お腹すきました」
またか…!血みどろな戦闘が終わると腹が減るタイプなのか?変なヤツだな…。
「って、いつの間にか両手に串焼きもってるし…」
「食べたいものを食べられるうちに食べとかないと損しますよ」
まぁ、こいつが言うことも一理あるが…。
「お前みたいな変なヤツ、暗部で沢山見てきたよ…」
「変?空腹は生理現象です。私はまともなほうです」
変なヤツは自分が変だって気づかないんだ…。
「なんだかなぁ…蒼はまだまだ発展途上だな」
「まだ伸びしろがあるってことですか?嬉しいです!」
これがまた純粋なんだよなぁ…。
長を部屋から出した後に聞こえた敵の呻き声、一体何をされたんだろうか…死人に口なしだな。
…
…
「買い物済みましたね。では、アジトへ向かいましょう」
「蒼、スタミナは大丈夫なのか?休んだりとか…」
「さっきお肉食べたので回復しましたよ。というか、自分のチャクラと龍神様のチャクラのふたつがあるのでスタミナ切れになることは殆どありません」
「そうか。言われてみればそうだな…」
「カカシ様は大丈夫ですか?」
「俺はほぼ戦ってないからな…お前のおかげで元気だよ」
「へへっ、良かったです。カカシ様をお守りするためにいますから」
ニコリと笑うその表情には、間違いなく純真さが込められていると言うのに、戦いになると顔も気迫も変わるということを知ると、つい考え込んでしまう…。
どちらが本物の彼女なんだ?
この日をきっかけに、俺は少しずつ彼女を意識するようになった。
「鏡隠れの里長様!救出に参りました!」
「氷隠れの者達は里長殿を丸め込んで風と火の断裂を企んでいます」
「チィ!こーなったらしかたない」
敵の忍が長にクナイを向ける。
「この老耄に死なれたくなかったら今すぐ失せろ!」
「里長様!」
「何か怪しいとは思っておったがそういうことか…ワシを舐めるでない」
里長が自ら敵のクナイをいなし敵から離れた。
「今だ…!龍遁!雷龍舞華の術!」
龍の形をした雷が敵3人を一網打尽にした。まだ息はあるようだ。
「里長様、部屋の外へお逃げ下さい。ここから先は木ノ葉隠れ暗部の機密任務です」
殺すから、手の内を見せられないというわけか。
「カカシ様も里長様に付き添ってください」
「…あとは頼んだぞ」
「はい…!」
里長を連れて部屋から出ると、敵の呻き声が響いた。
「おい、氷隠れ。はっきり言って私一人でお前たちの里を崩壊することなど造作もない。首謀者は誰だ、言え。言わねば再び雷をぶつけてやる」
「…くっ…首謀者は、氷隠れを出た抜け忍だ…!」
「名を明かせ」
「名前、は…氷川 ヒョウガ…」
「今どこにいる」
「わからない…が、後日我々の進捗を聞きに氷隠れの里のアジトに向かうと言っていた…」
「抜け忍以外は8人で間違いないか」
「ま、間違いない…」
「そうか。ご苦労だった。
死ね」
「っ…ぐわぁあぁぁあああ」
ーーー終わった、かな。
「カカシ様!里長様!ご無事でしたか…!」
蒼はつい先程人を殺めたというのに、何事も無かったかのように部屋から出てきた。
「木ノ葉隠れの暗部とカカシ様、此度は感謝する。もし2人が現れなかったら、あのまま氷隠れに言いくるめられていたかもしれない」
「いえ、間に合って良かったです。カカシ様、氷隠れの首謀者が明らかになりました。このまま任務を遂行します」
「わかった。俺も行くよ。では、里長殿、お気を付けて」
こうして俺達2人は氷隠れの里に先回りすることにした。
「ーーーにしても、蒼は絶対に味方以外に術を見せないんだな」
「暗部ですからね。殺戮に失敗して敵に逃げられて術を広められてしまえば一環の終わりです」
「蒼の術に攻略法があるのか?」
「ありますよ。例えばカプセル。結界に入り込んだ者は出られなくて慌てますが、実は案外外からの衝撃に弱いんです」
「そうなのか?」
意外だった。そういうことをサラッと言えることに。
「下忍でも壊せるレベルです。なのでカプセルは、絶対に殺せる時しか使いません」
「さっき龍遁の術を使っていたのは敵が散らばっていて結界に収めるのが困難だったからか」
「そうです。まぁ、龍遁でも楽に殺せる術はあるんでカプセルにこだわる必要もないんですけどね」
「そうなのか…」
「そういえば、首謀者である氷川ヒョウガは数日以内に氷隠れの里のアジトに現れるそうです。先回りしますか?」
「そうだな…その前にここで食料を蓄えておこう。何日かかるかわからないからな」
「はい!」
こうして俺達は再び旅人の姿になって街へおりた。
「にぎやかですねー。鏡隠れの里は昔から物流が盛んで色々な食材が手に入るんですよね」
「そうなのか…とはいえ、ある程度乾燥したものじゃないとすぐに腐るからな。買うものは限られてくるぞ」
「おすすめは缶パンですかね。日持ちもするし、最近はちょっとおいしくなりました。でもその前に…私お腹すきました」
またか…!血みどろな戦闘が終わると腹が減るタイプなのか?変なヤツだな…。
「って、いつの間にか両手に串焼きもってるし…」
「食べたいものを食べられるうちに食べとかないと損しますよ」
まぁ、こいつが言うことも一理あるが…。
「お前みたいな変なヤツ、暗部で沢山見てきたよ…」
「変?空腹は生理現象です。私はまともなほうです」
変なヤツは自分が変だって気づかないんだ…。
「なんだかなぁ…蒼はまだまだ発展途上だな」
「まだ伸びしろがあるってことですか?嬉しいです!」
これがまた純粋なんだよなぁ…。
長を部屋から出した後に聞こえた敵の呻き声、一体何をされたんだろうか…死人に口なしだな。
…
…
「買い物済みましたね。では、アジトへ向かいましょう」
「蒼、スタミナは大丈夫なのか?休んだりとか…」
「さっきお肉食べたので回復しましたよ。というか、自分のチャクラと龍神様のチャクラのふたつがあるのでスタミナ切れになることは殆どありません」
「そうか。言われてみればそうだな…」
「カカシ様は大丈夫ですか?」
「俺はほぼ戦ってないからな…お前のおかげで元気だよ」
「へへっ、良かったです。カカシ様をお守りするためにいますから」
ニコリと笑うその表情には、間違いなく純真さが込められていると言うのに、戦いになると顔も気迫も変わるということを知ると、つい考え込んでしまう…。
どちらが本物の彼女なんだ?
この日をきっかけに、俺は少しずつ彼女を意識するようになった。