なんでもない、ただの愛
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「お父様を呼びます」
私、日車先輩、シカマル、カカシ様と四人で会議室を使い計画を練ることにした。
「龍の神よ、天の御加護を賜り大地に出でよ!」
お父様が人の姿で現れた。
「これが...龍神...」
日車先輩もシカマルも珍しいものを見る顔をしていた。
「蒼...呼び出しとは何の用だ」
「お父様、単刀直入に聞きます。虎の一族をご存知ですか?」
お父様が眉を顰め、頭を抱える。何か知っているようだ。
「なぜ今更...」
「何か知ってるんですね」
お父様ははぁ、と溜息をつき私の目をしっかりと見つめた。
「虎の一族とは500年前から因縁の関係にあたる。理由はあの野蛮なヤツらの意味不明な八つ当たりだ。どちらが神の使いに相応しいかだとかなんとか...詳しくは知らん。戦闘の度に虎の一族は減少していき、もう絶滅していたと思っていたが...まだ生きていたとは...蒼、虎の一族と何があった」
「蒼が殺されかけました。龍神の血縁の娘であるということが知れ渡っています」
カカシ様が答えてくれた。龍神様は「大方予想通りだな」と、再び深い溜息をついた。
「虎の一族と戦うことになれば、ワシを呼べ。奴らは奇妙な術を使う。蒼や貴様ら男どもでは相手にならん」
「...そんなに強いのですか...虎の一族...」
「ワシにとっては忍でいう下忍とさほど変わらん。ただの蛮族だ」
「わかりました...それから、虎の一族は住居を移動しながら暮らしていると聞きました。どうにかして見つける方法はありませんか?」
「...奴らは寒い季節には南の森へ、暑い季節には北の森へ向かう習性がある。わかるのはそれくらいだ」
お父様でもそこまでしかわからないのか...簡単に見つける方法はないんだろうか...。
「これから度々蒼を狙う者が現れるだろう。そいつらから情報を聞き出せ。いつかは点と点が線になる日が来る。そう焦るな」
「なるほど...そうですね」
お父様の言う通りかもしれない。少しずつ調査を続けていくしかないんだ。
「ありがとうございました。また何かあったら話します」
「...蒼、時間がある時で良い。新たな技を伝授する」
「新しい技...!それなら今からでも…!」
日車先輩にスケジュールの確認をするとOKをもらえた。
「では今から東の森へ向かう」
「あのー、俺達も一緒にいいですか?」
カカシ様が挙手し、修行に付き添いたいと提案する。
お父様が許可してくれるか…。
「構わん。むしろ人手が欲しかったところだ」
珍しくお父様が友好的(?)だ。
「じゃあ、みなさんも一緒に。行きますか」
ーーーー東の森。
「蒼、口を開けろ」
お父様の言う通り、口を開けているとお父様は突然自分の手のひらを爪で引っ掻いて滴る血液を私の口内に浸らせた。
「飲め。お前の中の龍の血を濃くする必要がある」
「う、うぅ〜」
奇妙な光景に、カカシ様もシカマルも日車先輩もただ凝視するしかなかった。
大量の血を飲まされ、なんだか身体が熱くなってきた。
「これでお前は、信仰心の術を使える」
「へ?」
信仰心の術って、お父様が人間を魅了して気絶させるあの術?
「何度も言わせるな。蒼にとっての信仰心の術は、ワシとは違い、相手を気絶させることは不可能だ。
しかし、魅了。これについては充分発揮出来るだけの血の力をもっている。今血を飲ませたのはそのためだ」
「つまり、隙をつくることができるということですか?」
「そうだ。魅了の範囲を広げたいのであれば龍神の舞を使い認知させる領域を広くしろ」
それからもうひとつ、とお父様がさらに術を教えてくれた。
「自動追尾防御だ」
「自動追尾防御?」
「蒼、ワシにクナイを投げてみろ」
言われた通りにクナイをお父様に向けて放った。
バチッ
「?!?!」
お父様の周りが半透明に光る鱗のようなもので覆われた。
カカシ様もシカマルも日車先輩も、みんなが驚いた。
「これは全体防御だ。しかし全体防御は無駄が多く、局所的に防御する方が遥かに効率がいい。全員、違う方向からクナイを投げろ 」
言われた通りに全員でクナイを投げると、狙われた部分にだけ防御の鱗が発生した。
「ワシは今無意識下で防御を発動している。まずは認知してから防御を発動させること、それから慣れてきたら無意識に防御されるように訓練しろ」
「自動追尾防御...砂漠の我愛羅みたいなものか...」
これは是非とも身につけたい。
早速、明日から2つの術の特訓をすることになった。
私、日車先輩、シカマル、カカシ様と四人で会議室を使い計画を練ることにした。
「龍の神よ、天の御加護を賜り大地に出でよ!」
お父様が人の姿で現れた。
「これが...龍神...」
日車先輩もシカマルも珍しいものを見る顔をしていた。
「蒼...呼び出しとは何の用だ」
「お父様、単刀直入に聞きます。虎の一族をご存知ですか?」
お父様が眉を顰め、頭を抱える。何か知っているようだ。
「なぜ今更...」
「何か知ってるんですね」
お父様ははぁ、と溜息をつき私の目をしっかりと見つめた。
「虎の一族とは500年前から因縁の関係にあたる。理由はあの野蛮なヤツらの意味不明な八つ当たりだ。どちらが神の使いに相応しいかだとかなんとか...詳しくは知らん。戦闘の度に虎の一族は減少していき、もう絶滅していたと思っていたが...まだ生きていたとは...蒼、虎の一族と何があった」
「蒼が殺されかけました。龍神の血縁の娘であるということが知れ渡っています」
カカシ様が答えてくれた。龍神様は「大方予想通りだな」と、再び深い溜息をついた。
「虎の一族と戦うことになれば、ワシを呼べ。奴らは奇妙な術を使う。蒼や貴様ら男どもでは相手にならん」
「...そんなに強いのですか...虎の一族...」
「ワシにとっては忍でいう下忍とさほど変わらん。ただの蛮族だ」
「わかりました...それから、虎の一族は住居を移動しながら暮らしていると聞きました。どうにかして見つける方法はありませんか?」
「...奴らは寒い季節には南の森へ、暑い季節には北の森へ向かう習性がある。わかるのはそれくらいだ」
お父様でもそこまでしかわからないのか...簡単に見つける方法はないんだろうか...。
「これから度々蒼を狙う者が現れるだろう。そいつらから情報を聞き出せ。いつかは点と点が線になる日が来る。そう焦るな」
「なるほど...そうですね」
お父様の言う通りかもしれない。少しずつ調査を続けていくしかないんだ。
「ありがとうございました。また何かあったら話します」
「...蒼、時間がある時で良い。新たな技を伝授する」
「新しい技...!それなら今からでも…!」
日車先輩にスケジュールの確認をするとOKをもらえた。
「では今から東の森へ向かう」
「あのー、俺達も一緒にいいですか?」
カカシ様が挙手し、修行に付き添いたいと提案する。
お父様が許可してくれるか…。
「構わん。むしろ人手が欲しかったところだ」
珍しくお父様が友好的(?)だ。
「じゃあ、みなさんも一緒に。行きますか」
ーーーー東の森。
「蒼、口を開けろ」
お父様の言う通り、口を開けているとお父様は突然自分の手のひらを爪で引っ掻いて滴る血液を私の口内に浸らせた。
「飲め。お前の中の龍の血を濃くする必要がある」
「う、うぅ〜」
奇妙な光景に、カカシ様もシカマルも日車先輩もただ凝視するしかなかった。
大量の血を飲まされ、なんだか身体が熱くなってきた。
「これでお前は、信仰心の術を使える」
「へ?」
信仰心の術って、お父様が人間を魅了して気絶させるあの術?
「何度も言わせるな。蒼にとっての信仰心の術は、ワシとは違い、相手を気絶させることは不可能だ。
しかし、魅了。これについては充分発揮出来るだけの血の力をもっている。今血を飲ませたのはそのためだ」
「つまり、隙をつくることができるということですか?」
「そうだ。魅了の範囲を広げたいのであれば龍神の舞を使い認知させる領域を広くしろ」
それからもうひとつ、とお父様がさらに術を教えてくれた。
「自動追尾防御だ」
「自動追尾防御?」
「蒼、ワシにクナイを投げてみろ」
言われた通りにクナイをお父様に向けて放った。
バチッ
「?!?!」
お父様の周りが半透明に光る鱗のようなもので覆われた。
カカシ様もシカマルも日車先輩も、みんなが驚いた。
「これは全体防御だ。しかし全体防御は無駄が多く、局所的に防御する方が遥かに効率がいい。全員、違う方向からクナイを投げろ 」
言われた通りに全員でクナイを投げると、狙われた部分にだけ防御の鱗が発生した。
「ワシは今無意識下で防御を発動している。まずは認知してから防御を発動させること、それから慣れてきたら無意識に防御されるように訓練しろ」
「自動追尾防御...砂漠の我愛羅みたいなものか...」
これは是非とも身につけたい。
早速、明日から2つの術の特訓をすることになった。
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