なんでもない、ただの愛
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タツ朗に敵を乗せて本部に向かおうと思ったけど、カゲ様が主犯ならこの状況はやばいのでは……。
敵を連れてきたら始末して、なかったことにされそう。
そう思いふと敵の装備を見ると、無線機があった。
「おい、ザコ。今からこの無線でカゲ様に一ノ瀬蒼を逃がしたと通報しろ。そしたら命は助けてやる」
「くっ……わかった」
敵に無線機を向け番号を押して繋ぐと、確かにカゲ様の声で反応があった。
「ボ、ボス……申し訳ねーが、一ノ瀬蒼を逃がしちまった……」
ザー、ザー
「わかった。そのまま待機していろ。戻り次第再び向かわせる」
「……」
本当に主犯はカゲ様なんだ…。まずは暗部の本部に戻るよりカカシ様のところへ向かった方が良さそうだ。
私は敵を連れてそのまま火影室へ急いだ。
ーーー。
コンコン
ガチャ
「カカシ様」
「ん?蒼?どうした…そいつは?」
「暗部のカゲ様より山賊の暗殺及び捕獲を命じられていたのですが、どうやら企てたのがカゲ様自身だそうです」
「…蒼に頼んだ理由がありそうだね」
「目的は私の殺害だったようです」
カカシ様の表情が変わった。状況を察してくれたようだ。
「…うーん...どうしたもんかねー」
「火影室に呼ぶことは出来ますか?」
「うん?出来るけど、どうするの?」
「拷問します」
「拷問なら暗部の方が………あぁ、そういうことね」
私の婚約者は理解が早くて助かる。
カカシ様は受話器を持ってカゲ様を火影室へ来るように指示した。
「ま、蒼が狙われたってことは、恐らく龍の存在を詳しく知っているんだと思うけど」
「私もそう思います。龍の力を恐れ、立場が奪われないか焦燥したのだと思います」
「ちょいちょい龍のこと知ってるヤツが現れるけど、どこかで繋がっている可能性があるな」
「以前私が龍と人間の間にできた娘だと知ってる者がいましたね。可能性はありますね...」
捕まえた敵に尋ねてみても、何も知らないと言う。
ただ殺害を頼まれただけだと。金で動いただけだと。
つくづくザコは頭が悪いやつばかりだなと思う。
コンコン
「カカシ様、カゲです」
「入れ」
ついにラスボス登場。
ガチャ
「カプセル」
カゲ様が部屋に入った瞬間、カプセルで行動を封じた。
カゲ様は驚いた様子で私を見る。否、私の隣にいる下僕を。
「な、なんですかこれは...火影様?」
「カゲ、お前の思惑は俺も蒼もわかっている。とぼけても無駄だ」
「カゲ様。山賊のボスに事情は聞きました。残念ですが、あなたの思いどおりにはならない」
「な、なんのことだかさっぱり...私は火影様を脅かす存在を消すように命令しただけです」
カゲ様は私を見ることも無くカカシ様に救いを求める。
...このままでは何を言ってもとぼけられて無駄そうだ...。
「龍神の名のもとに、太陽の日となせ」
カプセルの中の気温がどんどんあがっていく。
「あ...熱い...」
「40度...カゲ様、吐かなければ気温はどんどん上がっていって最後は脳死します」
「くっ……くそ、ここまでか……」
話す、と言ったので温度を30度まで下げた。
「......一ノ瀬蒼が血の繋がった龍の娘だということは、知っていた。このことを唯一知りヒトに語るのは、虎の一族だ」
「虎の一族...聞いたことがあるな」
カカシ様は知っているようだけど、私は知らない。
「虎の一族は様々な里を移動しながら森林奥深くに潜み生きる一族です。忍でもなく、一般人でもない。しかし、戦闘部族としておよそ500年前からずっと存在しているのは確かです。虎の一族は、龍の一族と度々戦争を起こしていた。虎は幾度となく敗北し、段々と存在規模が縮小してきた。今や一族は100人程度、集落のように暮らしている。だから、抜け忍や山賊を使い龍の一族を殺すよう...今回は俺の家族を囮に言いくるめてきた」
「伝説だと思っていたけど。ま、龍の娘がいるし今更驚かないよ」
「……火影様。私の命を奪うのは構いません。ただ、俺の家族を助けてください」
カプセルの中で土下座するカゲ様は、暗部の最高顧問とは程遠い、ただの家族思いの父親になっていた。
「うーん。蒼、どうする?」
「……とりあえず、虎の一族を知る必要があります。お父様にも確認してみましょう。山賊は殺しますが、カゲ様は手足を縛り収容所に入ってもらいましょう」
「そうだな。じゃ、そういう手配で事をすすませてもらうよ、カゲ殿」
「あ...ありがとうございます...!」
「あなたには重要参考人として生きていてもらう。最高顧問は剥奪する」
「はい...はい...!構いません。家族が生きて帰ることだけが私の願いです...!」
日車先輩を呼んで事の流れを話すととても驚いていた。先輩にカゲ様の収容を頼み、山賊は処刑所で私が処刑した。
この件は私と日車先輩、シカマルで動くことになった。
カカシ様は(同行したがっていたがシカマルの説得により)監督係。
シカマルに話をしたら、お前はいつもめんどくせー目に合うのな、と言っていた。
虎の一族。住居を移動しながら生活する戦闘部族。
どうやって見つけようか。
カカシ様を含めた四人とお父様とで話し合いをすることになった。
敵を連れてきたら始末して、なかったことにされそう。
そう思いふと敵の装備を見ると、無線機があった。
「おい、ザコ。今からこの無線でカゲ様に一ノ瀬蒼を逃がしたと通報しろ。そしたら命は助けてやる」
「くっ……わかった」
敵に無線機を向け番号を押して繋ぐと、確かにカゲ様の声で反応があった。
「ボ、ボス……申し訳ねーが、一ノ瀬蒼を逃がしちまった……」
ザー、ザー
「わかった。そのまま待機していろ。戻り次第再び向かわせる」
「……」
本当に主犯はカゲ様なんだ…。まずは暗部の本部に戻るよりカカシ様のところへ向かった方が良さそうだ。
私は敵を連れてそのまま火影室へ急いだ。
ーーー。
コンコン
ガチャ
「カカシ様」
「ん?蒼?どうした…そいつは?」
「暗部のカゲ様より山賊の暗殺及び捕獲を命じられていたのですが、どうやら企てたのがカゲ様自身だそうです」
「…蒼に頼んだ理由がありそうだね」
「目的は私の殺害だったようです」
カカシ様の表情が変わった。状況を察してくれたようだ。
「…うーん...どうしたもんかねー」
「火影室に呼ぶことは出来ますか?」
「うん?出来るけど、どうするの?」
「拷問します」
「拷問なら暗部の方が………あぁ、そういうことね」
私の婚約者は理解が早くて助かる。
カカシ様は受話器を持ってカゲ様を火影室へ来るように指示した。
「ま、蒼が狙われたってことは、恐らく龍の存在を詳しく知っているんだと思うけど」
「私もそう思います。龍の力を恐れ、立場が奪われないか焦燥したのだと思います」
「ちょいちょい龍のこと知ってるヤツが現れるけど、どこかで繋がっている可能性があるな」
「以前私が龍と人間の間にできた娘だと知ってる者がいましたね。可能性はありますね...」
捕まえた敵に尋ねてみても、何も知らないと言う。
ただ殺害を頼まれただけだと。金で動いただけだと。
つくづくザコは頭が悪いやつばかりだなと思う。
コンコン
「カカシ様、カゲです」
「入れ」
ついにラスボス登場。
ガチャ
「カプセル」
カゲ様が部屋に入った瞬間、カプセルで行動を封じた。
カゲ様は驚いた様子で私を見る。否、私の隣にいる下僕を。
「な、なんですかこれは...火影様?」
「カゲ、お前の思惑は俺も蒼もわかっている。とぼけても無駄だ」
「カゲ様。山賊のボスに事情は聞きました。残念ですが、あなたの思いどおりにはならない」
「な、なんのことだかさっぱり...私は火影様を脅かす存在を消すように命令しただけです」
カゲ様は私を見ることも無くカカシ様に救いを求める。
...このままでは何を言ってもとぼけられて無駄そうだ...。
「龍神の名のもとに、太陽の日となせ」
カプセルの中の気温がどんどんあがっていく。
「あ...熱い...」
「40度...カゲ様、吐かなければ気温はどんどん上がっていって最後は脳死します」
「くっ……くそ、ここまでか……」
話す、と言ったので温度を30度まで下げた。
「......一ノ瀬蒼が血の繋がった龍の娘だということは、知っていた。このことを唯一知りヒトに語るのは、虎の一族だ」
「虎の一族...聞いたことがあるな」
カカシ様は知っているようだけど、私は知らない。
「虎の一族は様々な里を移動しながら森林奥深くに潜み生きる一族です。忍でもなく、一般人でもない。しかし、戦闘部族としておよそ500年前からずっと存在しているのは確かです。虎の一族は、龍の一族と度々戦争を起こしていた。虎は幾度となく敗北し、段々と存在規模が縮小してきた。今や一族は100人程度、集落のように暮らしている。だから、抜け忍や山賊を使い龍の一族を殺すよう...今回は俺の家族を囮に言いくるめてきた」
「伝説だと思っていたけど。ま、龍の娘がいるし今更驚かないよ」
「……火影様。私の命を奪うのは構いません。ただ、俺の家族を助けてください」
カプセルの中で土下座するカゲ様は、暗部の最高顧問とは程遠い、ただの家族思いの父親になっていた。
「うーん。蒼、どうする?」
「……とりあえず、虎の一族を知る必要があります。お父様にも確認してみましょう。山賊は殺しますが、カゲ様は手足を縛り収容所に入ってもらいましょう」
「そうだな。じゃ、そういう手配で事をすすませてもらうよ、カゲ殿」
「あ...ありがとうございます...!」
「あなたには重要参考人として生きていてもらう。最高顧問は剥奪する」
「はい...はい...!構いません。家族が生きて帰ることだけが私の願いです...!」
日車先輩を呼んで事の流れを話すととても驚いていた。先輩にカゲ様の収容を頼み、山賊は処刑所で私が処刑した。
この件は私と日車先輩、シカマルで動くことになった。
カカシ様は(同行したがっていたがシカマルの説得により)監督係。
シカマルに話をしたら、お前はいつもめんどくせー目に合うのな、と言っていた。
虎の一族。住居を移動しながら生活する戦闘部族。
どうやって見つけようか。
カカシ様を含めた四人とお父様とで話し合いをすることになった。