なんでもない、ただの愛 /カカシ落ち
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蒼の訓練を経て10日が経った。
蒼は100m先にいる俺たちの体を掴むことができ、移動させたり、噛み付いたりの行動が
できるようになった。
「治癒しますね!」
噛み付かれた傷をシカマルと俺、両方に同時に行う。つくづく器用だと思う。
「大体は使えるようになったな」
「はい!お父様!」
「最後にこの眼をやろう」
龍神は自分の指を少し噛み切り、目薬のように血を蒼の目に滴らせた。
「つっ……」
「目を閉じるな」
「は、はい…」
両目に数滴ずつ、血が滴る。
「…お前もこれで龍黒眼を使えるはずだ」
「龍黒眼を?!いいのですか?!」
「お前は我が娘、龍の血を受け継ぐもの。忍者になったのなら、術も受け継いでもらうぞ」
「ありがとうございます!これで人の探知も簡単になります!」
「ねね、蒼。龍黒眼ってなんなの」
「100km先の人や物を探知できる能力ですよ!相手の点穴やチャクラの流れまで見通せます!」
「…万能だね……」
龍神という生き物は何故こんなにも忍術に長けているのだろう。戦う相手なんていないはずなのに。
1500年前はそうじゃなかったのか?
俺が聞いても答えてくれなさそうだから蒼に頼もっと。
「次に、精神感応という人の心を読む忍術があるが…覚えるか?」
なんて術だ。人の心がダダ漏れじゃないか。でも、敵の真意を知るには便利な術だろう。
「……いえ、それは必要ありません」
「ほう……何故だ?」
「人の心を知れば、苦しむことの方が多いかもしれないからです」
「フン…人間などみな無様で醜い生き物よ」
「お父様!それは違います!みんな辛いことや苦しいことを他人に話すことなく、心に秘めて生きてるんです!あえて話さないのなら、こちらもまたあえて知るわけにはいきません」
「俺の彼女、優しいでしょ」
シカマルに自慢する。
「こんなところで惚気ないでください」
シカマルに怒られた。
「……よかろう。必要なになったらまた言うがよい。訓練は無事終えた。今日で終いじゃ」
「あっ…お父様!」
「どうした」
「あの…またお話したい時に呼んでもいいですか?」
「……好きにするが良い」
「!!……ありがとうございます!」
龍神は消えていった。本当に蒼には甘いなぁ。ま、親子だと知れた蒼にとってこれ以上嬉しいことはないだろう。たくさん話すこともあるだろうな。そこに俺が入る隙があるかどうか……。うーん。
「カカシ様!シカマル!今日まで訓練に付き合ってくれてありがとうございました!最後に試したいことがあるので、お相手してくれますか?」
「いいよ」
「いいぜ」
「では、10mほど距離をとってください」
蒼の言う通り距離を置く。
「雷遁・影分身!」
あれは俺が教えた……。
「廻天之力!!」
「……っ…くっ…」
掴まれた瞬間、電撃が走ってきた。
「蒼…これはきついかも…」
「もう少しお待ちください!」
蒼は俺たちを引き寄せる。
「紫電…!!」
俺とシカマルはおそらく失神してしまった。
目を覚ますと蒼が心配そうに顔を覗き込んでいた。
「カカシ様!シカマル!無事でしたか!治癒忍術で怪我は治してあります!」
「蒼…ここまでなんて聞いてねーよ」
「ごめんシカマル。でも、ありがとう!術の応用ができた!」
「蒼、俺が言ったこと忘れてなかったんだね」
「はい!カカシ様が言った通りオリジナルの術にできました!」
「よしよし。偉いぞ」
「へへ…」
頭を撫でる俺を睨むシカマル。
「二人とも、イチャつく暇無いっすよ。もう仕事の時間です」
「はっ…そうでした!!いきましょう!!」
蒼は俺たちの先を行く。
「シカマル、羨ましいの?」
「はぁ……なんでそうなるんすか。全然羨ましくないです。逆に人に見せつけて恥ずかしくないのか甚だ疑問です」
「見せつけないと、蒼に男が寄ってくるでしょ」
「はーーー。火影様、もう少し蒼のこと信じてやってくださいよ。男が言いよってきたとして、蒼がホイホイついて行くと思いますか?」
「いや例えばさ、俺ん家、美味いフルーツが沢山あるんだけど食べに来ない?とか言われたら、蒼、ついて行きそうじゃん」
「蒼のこと舐めすぎですよ。そんな女じゃありません。話してて分かります」
シカマルと蒼は今は良き友として接してるらしい。
だからこそ説得力がある。また俺の心配のしすぎか……。
「ま、なんかあっても蒼は自分でどうにかしそうですけどね。あいつ強ぇし」
「はは。たしかにな。シカマルの言う通りだ」
「あ、俺火影室に向かう前にアカデミーに寄るんで、先に戻っててください」
「私も!暗部に用事があるんで先に火影室に帰っててください!」
「……二人とも忙しいねぇ……」
何だか子供の成長に感動する親になった気分だ。
いや、蒼のことはもちろん女性として見ているが。
「俺も歳かなぁ……」
そんなことを考えながら、それぞれ解散して俺は火影室に戻った。
「はぁ……」
にしても、蒼の廻天之力という術は、チャクラが見えないし、どこから近づいてくるのかもわからない。しかも100m先の敵にも届く。オマケに雷遁・影分身と組み合わせれば攻撃しながら敵の元に潜める、そして極めつけは龍黒眼……敵の位置を把握できると言っていたが、どのように映るのだろう……白眼と関係あるのか?黒に白…過去に何かあったのではないだろうか…。
蒼に龍神と話せる機会があれば聞いてみよう。
……
……
……
早めに仕事を切り上げて家に帰った。
「ただいま」
「おかえりなさい!」
「蒼、聞きたいことあるんだけどさ」
「はい!」
「龍黒眼と白眼って関係があるの?」
「あー、それについては私も龍神様に聞いたことがあります」
「龍神はなんだって?」
「白眼は龍黒眼の、亜種だそうです」
「亜種ってことは、龍黒眼が先に生まれたってことか」
「あまり詳しく聞いてないのですが、そうみたいです。何百年も前に龍黒眼をもった人間がいて、その血を眼に浴びた者が白眼を生み出したと聞きました。全ての始まりはそこからです」
「なるほどな……だから白眼と同じ力をもっているのか……蒼さ、今度龍神とゆっくり話せる時間作れない?」
「わかりました!龍神様に伝えておきます!」
「うん、ありがとう」
聞きたいことは山ほどある。
蒼が非番のときにでもお願いしよっと。
蒼は100m先にいる俺たちの体を掴むことができ、移動させたり、噛み付いたりの行動が
できるようになった。
「治癒しますね!」
噛み付かれた傷をシカマルと俺、両方に同時に行う。つくづく器用だと思う。
「大体は使えるようになったな」
「はい!お父様!」
「最後にこの眼をやろう」
龍神は自分の指を少し噛み切り、目薬のように血を蒼の目に滴らせた。
「つっ……」
「目を閉じるな」
「は、はい…」
両目に数滴ずつ、血が滴る。
「…お前もこれで龍黒眼を使えるはずだ」
「龍黒眼を?!いいのですか?!」
「お前は我が娘、龍の血を受け継ぐもの。忍者になったのなら、術も受け継いでもらうぞ」
「ありがとうございます!これで人の探知も簡単になります!」
「ねね、蒼。龍黒眼ってなんなの」
「100km先の人や物を探知できる能力ですよ!相手の点穴やチャクラの流れまで見通せます!」
「…万能だね……」
龍神という生き物は何故こんなにも忍術に長けているのだろう。戦う相手なんていないはずなのに。
1500年前はそうじゃなかったのか?
俺が聞いても答えてくれなさそうだから蒼に頼もっと。
「次に、精神感応という人の心を読む忍術があるが…覚えるか?」
なんて術だ。人の心がダダ漏れじゃないか。でも、敵の真意を知るには便利な術だろう。
「……いえ、それは必要ありません」
「ほう……何故だ?」
「人の心を知れば、苦しむことの方が多いかもしれないからです」
「フン…人間などみな無様で醜い生き物よ」
「お父様!それは違います!みんな辛いことや苦しいことを他人に話すことなく、心に秘めて生きてるんです!あえて話さないのなら、こちらもまたあえて知るわけにはいきません」
「俺の彼女、優しいでしょ」
シカマルに自慢する。
「こんなところで惚気ないでください」
シカマルに怒られた。
「……よかろう。必要なになったらまた言うがよい。訓練は無事終えた。今日で終いじゃ」
「あっ…お父様!」
「どうした」
「あの…またお話したい時に呼んでもいいですか?」
「……好きにするが良い」
「!!……ありがとうございます!」
龍神は消えていった。本当に蒼には甘いなぁ。ま、親子だと知れた蒼にとってこれ以上嬉しいことはないだろう。たくさん話すこともあるだろうな。そこに俺が入る隙があるかどうか……。うーん。
「カカシ様!シカマル!今日まで訓練に付き合ってくれてありがとうございました!最後に試したいことがあるので、お相手してくれますか?」
「いいよ」
「いいぜ」
「では、10mほど距離をとってください」
蒼の言う通り距離を置く。
「雷遁・影分身!」
あれは俺が教えた……。
「廻天之力!!」
「……っ…くっ…」
掴まれた瞬間、電撃が走ってきた。
「蒼…これはきついかも…」
「もう少しお待ちください!」
蒼は俺たちを引き寄せる。
「紫電…!!」
俺とシカマルはおそらく失神してしまった。
目を覚ますと蒼が心配そうに顔を覗き込んでいた。
「カカシ様!シカマル!無事でしたか!治癒忍術で怪我は治してあります!」
「蒼…ここまでなんて聞いてねーよ」
「ごめんシカマル。でも、ありがとう!術の応用ができた!」
「蒼、俺が言ったこと忘れてなかったんだね」
「はい!カカシ様が言った通りオリジナルの術にできました!」
「よしよし。偉いぞ」
「へへ…」
頭を撫でる俺を睨むシカマル。
「二人とも、イチャつく暇無いっすよ。もう仕事の時間です」
「はっ…そうでした!!いきましょう!!」
蒼は俺たちの先を行く。
「シカマル、羨ましいの?」
「はぁ……なんでそうなるんすか。全然羨ましくないです。逆に人に見せつけて恥ずかしくないのか甚だ疑問です」
「見せつけないと、蒼に男が寄ってくるでしょ」
「はーーー。火影様、もう少し蒼のこと信じてやってくださいよ。男が言いよってきたとして、蒼がホイホイついて行くと思いますか?」
「いや例えばさ、俺ん家、美味いフルーツが沢山あるんだけど食べに来ない?とか言われたら、蒼、ついて行きそうじゃん」
「蒼のこと舐めすぎですよ。そんな女じゃありません。話してて分かります」
シカマルと蒼は今は良き友として接してるらしい。
だからこそ説得力がある。また俺の心配のしすぎか……。
「ま、なんかあっても蒼は自分でどうにかしそうですけどね。あいつ強ぇし」
「はは。たしかにな。シカマルの言う通りだ」
「あ、俺火影室に向かう前にアカデミーに寄るんで、先に戻っててください」
「私も!暗部に用事があるんで先に火影室に帰っててください!」
「……二人とも忙しいねぇ……」
何だか子供の成長に感動する親になった気分だ。
いや、蒼のことはもちろん女性として見ているが。
「俺も歳かなぁ……」
そんなことを考えながら、それぞれ解散して俺は火影室に戻った。
「はぁ……」
にしても、蒼の廻天之力という術は、チャクラが見えないし、どこから近づいてくるのかもわからない。しかも100m先の敵にも届く。オマケに雷遁・影分身と組み合わせれば攻撃しながら敵の元に潜める、そして極めつけは龍黒眼……敵の位置を把握できると言っていたが、どのように映るのだろう……白眼と関係あるのか?黒に白…過去に何かあったのではないだろうか…。
蒼に龍神と話せる機会があれば聞いてみよう。
……
……
……
早めに仕事を切り上げて家に帰った。
「ただいま」
「おかえりなさい!」
「蒼、聞きたいことあるんだけどさ」
「はい!」
「龍黒眼と白眼って関係があるの?」
「あー、それについては私も龍神様に聞いたことがあります」
「龍神はなんだって?」
「白眼は龍黒眼の、亜種だそうです」
「亜種ってことは、龍黒眼が先に生まれたってことか」
「あまり詳しく聞いてないのですが、そうみたいです。何百年も前に龍黒眼をもった人間がいて、その血を眼に浴びた者が白眼を生み出したと聞きました。全ての始まりはそこからです」
「なるほどな……だから白眼と同じ力をもっているのか……蒼さ、今度龍神とゆっくり話せる時間作れない?」
「わかりました!龍神様に伝えておきます!」
「うん、ありがとう」
聞きたいことは山ほどある。
蒼が非番のときにでもお願いしよっと。