なんでもない、ただの愛
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通路を駆け上がると、牢屋に3人の姿があった。
「3人とも!無事でしたか!?」
捕まっていた3人はひどい傷だらけで、拷問にあっていたらしい。
「理由は秘伝の巻物の在り処と砂との断絶…」
「今治療します!まずは鈴音さんから!」
蒼は治療もできるのか。
「龍神の名のもとに、回復と安らぎをなせ!」
これも龍神の力か…すごいスピードで傷が治っていく。
あっという間に3人は動けるまで回復した。
「カカシ様、3人の救出は完了しました。この先はどうされますか?」
「どうするか…この通路はおそらくアジトに繋がっているはずだ…蒼、行けるか」
「はい!チャクラも余裕です!」
「残りの奴らは自分が無事だということを仲間に伝えにいけ。ここは2人で大丈夫だ」
「はっ!!」
「じゃ、蒼、行くぞ」
「はい!」
通路は長く、暗く、時には迷路みたいに道が複雑になっていたが、蒼の龍神の目で迷うことなく目的地へたどり着いた。蒼は敵の気配を感じ面をつける。
「ふふふ、来ると思ってましたよ。まさかカカシ殿が暗部一人だけ連れてくるのは想定外でしたが」
「…お前らの思惑は全てわかっている。大人しく連行されるか死ぬか選べ」
蒼が死という言葉を放った。おそらく最初から殺るつもりだ。
「ふふふ、なぜこの部屋がこんなに冷えきっているかわかるか?」
敵は不穏な笑みを浮かべながら印を結ぶ。
「氷遁!氷結刃(ひょうけつじん)の術!」
氷の刃がこちらへ飛んでくる。
「土遁!土陸返し!」
「カカシ様!ありがとうございます!」
「まだまだ!氷遁!氷津波!」
「土遁!土流壁!」
蒼が「」のポーズをとる。5人いるから、横向きに。
「カプセル」
「?!なんだ?!この結界は!」
結界を解こう手を差し伸べれば、青色の炎に包まれる。
「龍神の名のもとに、太陽の日となせ」
蒼が一番危険だと言っていた術だ。
「設定温度40℃…50℃…」
「ぐっ、ぬぅううう暑い、アヅイィ!」
「氷の里で育ったあなた達には酷だろう。残りの味方は何人で、何をしている。答えなければ温度を上げていく」
「わかった…!話す!作戦は木の葉の秘伝の巻物を手に入れることと風の国との断裂だ!残りの奴らは3人だ!鏡隠れの里で長を丸め込もうとしている!!こちらに戻るのは2日後だ!」
話したから、頼むから温度を上げないでくれ!と頼む5人。
「設定温度100℃」
あっという間に敵は死んでしまった。
「何も殺さなくても…」
「術を見られたら殺します。今までの敵は全て殺してきました」
この子は、「人を簡単に殺しちゃいけない」ということを教わってこなかったのだろう。だから暗部にも最適だったというわけか。
「さて、このまま鏡隠れの里に向かうか…?」
「いえ、一度里に戻りましょう」
何か作戦があるのか…?
「敵がアジトに戻るのは2日後だと言っていました。カカシ様、私お腹すきました」
「腹減ったってぇ?」
拍子抜けだ。ついさっきまであんなに殺気立ってた奴が腹減りを理由に任務を後回しにするとは。
「暗部の救出は完了したし、一度出直しましょう。話したいこともあります」
「…わかったよ。とりあえず飯行くか」
「焼肉!高級焼肉でお願いします!」
「お前…意外とがめついな」
「育ち盛りなんですよ!」
「25歳ならとっくに成長期終えてるだろ」
「細かいことはどうでもいいんです!肉行きますよ!肉!」
そう言って里に戻り、結局蒼の言う通り高級焼肉店に足を運んだ。
「個室でお願いします」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
…ん?
「蒼、ここに来たことあるのか?」
「え?よく行きますよ。ここで密会することが多いです。ていうか、店長が元暗部です」
「あのニコニコ顔で接客してたやつが元暗部?」
「しーっ、あまり大きな声を出さないでください。個室は特に重要な任務の話し合いのときにだけ案内されます。暗部なら顔パスですけどね」
この子は…よく行くと言っていた。食事にしても、本当に戦う為だけに育てられたんだな、とつくづく思う。少し、可哀想にも思うが。
「さて、メニューはとりあえずハラミ、カルビ、ロース、タン、レバー、焼き野菜でいいですか?」
「好きなの頼みな」
「さすがカカシ様!太っ腹!」
店員を呼んでメニューを伝える。
「というわけで、鏡隠れの里ですが、忍者としての侵入は少々負担がかかります。なので、旅人に変化して侵入を図りましょう」
「どうして忍だと負担なんだ?」
「鏡隠れの里には、入口にも裏口にも鏡の仕掛けがたくさんあります。少しでも鏡に映ると、鏡の忍に察知されます。なので旅人として堂々と正門から入るに越したことはないんです」
「なるほどな。わかったよ。人数は俺たち2人でいいか?」
ニコッと笑って蒼が「はい、充分です」と返した。
「では明日10時、里の正門で待ち合わせよう」
「カカシ様、遅れないでくださいね」
「ははっ、気をつけるよ」
「さ、お肉来たし、食べましょう。私は焼肉のスペシャリストなので焼き加減はお任せ下さい」
思わずこちらも笑いそうになる。
明日、また人を殺めるということを忘れそうになるほどに。
…
「ふぅ!ご馳走様でした!カカシ様、ありがとうございます!」
「よし、じゃあまた明日な」
「はい、よろしくお願いします!」
こうして明日、俺たちは再び里をぬけ鏡隠れの里へ向かうこととなった。
「3人とも!無事でしたか!?」
捕まっていた3人はひどい傷だらけで、拷問にあっていたらしい。
「理由は秘伝の巻物の在り処と砂との断絶…」
「今治療します!まずは鈴音さんから!」
蒼は治療もできるのか。
「龍神の名のもとに、回復と安らぎをなせ!」
これも龍神の力か…すごいスピードで傷が治っていく。
あっという間に3人は動けるまで回復した。
「カカシ様、3人の救出は完了しました。この先はどうされますか?」
「どうするか…この通路はおそらくアジトに繋がっているはずだ…蒼、行けるか」
「はい!チャクラも余裕です!」
「残りの奴らは自分が無事だということを仲間に伝えにいけ。ここは2人で大丈夫だ」
「はっ!!」
「じゃ、蒼、行くぞ」
「はい!」
通路は長く、暗く、時には迷路みたいに道が複雑になっていたが、蒼の龍神の目で迷うことなく目的地へたどり着いた。蒼は敵の気配を感じ面をつける。
「ふふふ、来ると思ってましたよ。まさかカカシ殿が暗部一人だけ連れてくるのは想定外でしたが」
「…お前らの思惑は全てわかっている。大人しく連行されるか死ぬか選べ」
蒼が死という言葉を放った。おそらく最初から殺るつもりだ。
「ふふふ、なぜこの部屋がこんなに冷えきっているかわかるか?」
敵は不穏な笑みを浮かべながら印を結ぶ。
「氷遁!氷結刃(ひょうけつじん)の術!」
氷の刃がこちらへ飛んでくる。
「土遁!土陸返し!」
「カカシ様!ありがとうございます!」
「まだまだ!氷遁!氷津波!」
「土遁!土流壁!」
蒼が「」のポーズをとる。5人いるから、横向きに。
「カプセル」
「?!なんだ?!この結界は!」
結界を解こう手を差し伸べれば、青色の炎に包まれる。
「龍神の名のもとに、太陽の日となせ」
蒼が一番危険だと言っていた術だ。
「設定温度40℃…50℃…」
「ぐっ、ぬぅううう暑い、アヅイィ!」
「氷の里で育ったあなた達には酷だろう。残りの味方は何人で、何をしている。答えなければ温度を上げていく」
「わかった…!話す!作戦は木の葉の秘伝の巻物を手に入れることと風の国との断裂だ!残りの奴らは3人だ!鏡隠れの里で長を丸め込もうとしている!!こちらに戻るのは2日後だ!」
話したから、頼むから温度を上げないでくれ!と頼む5人。
「設定温度100℃」
あっという間に敵は死んでしまった。
「何も殺さなくても…」
「術を見られたら殺します。今までの敵は全て殺してきました」
この子は、「人を簡単に殺しちゃいけない」ということを教わってこなかったのだろう。だから暗部にも最適だったというわけか。
「さて、このまま鏡隠れの里に向かうか…?」
「いえ、一度里に戻りましょう」
何か作戦があるのか…?
「敵がアジトに戻るのは2日後だと言っていました。カカシ様、私お腹すきました」
「腹減ったってぇ?」
拍子抜けだ。ついさっきまであんなに殺気立ってた奴が腹減りを理由に任務を後回しにするとは。
「暗部の救出は完了したし、一度出直しましょう。話したいこともあります」
「…わかったよ。とりあえず飯行くか」
「焼肉!高級焼肉でお願いします!」
「お前…意外とがめついな」
「育ち盛りなんですよ!」
「25歳ならとっくに成長期終えてるだろ」
「細かいことはどうでもいいんです!肉行きますよ!肉!」
そう言って里に戻り、結局蒼の言う通り高級焼肉店に足を運んだ。
「個室でお願いします」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
…ん?
「蒼、ここに来たことあるのか?」
「え?よく行きますよ。ここで密会することが多いです。ていうか、店長が元暗部です」
「あのニコニコ顔で接客してたやつが元暗部?」
「しーっ、あまり大きな声を出さないでください。個室は特に重要な任務の話し合いのときにだけ案内されます。暗部なら顔パスですけどね」
この子は…よく行くと言っていた。食事にしても、本当に戦う為だけに育てられたんだな、とつくづく思う。少し、可哀想にも思うが。
「さて、メニューはとりあえずハラミ、カルビ、ロース、タン、レバー、焼き野菜でいいですか?」
「好きなの頼みな」
「さすがカカシ様!太っ腹!」
店員を呼んでメニューを伝える。
「というわけで、鏡隠れの里ですが、忍者としての侵入は少々負担がかかります。なので、旅人に変化して侵入を図りましょう」
「どうして忍だと負担なんだ?」
「鏡隠れの里には、入口にも裏口にも鏡の仕掛けがたくさんあります。少しでも鏡に映ると、鏡の忍に察知されます。なので旅人として堂々と正門から入るに越したことはないんです」
「なるほどな。わかったよ。人数は俺たち2人でいいか?」
ニコッと笑って蒼が「はい、充分です」と返した。
「では明日10時、里の正門で待ち合わせよう」
「カカシ様、遅れないでくださいね」
「ははっ、気をつけるよ」
「さ、お肉来たし、食べましょう。私は焼肉のスペシャリストなので焼き加減はお任せ下さい」
思わずこちらも笑いそうになる。
明日、また人を殺めるということを忘れそうになるほどに。
…
「ふぅ!ご馳走様でした!カカシ様、ありがとうございます!」
「よし、じゃあまた明日な」
「はい、よろしくお願いします!」
こうして明日、俺たちは再び里をぬけ鏡隠れの里へ向かうこととなった。