なんでもない、ただの愛 /カカシ落ち
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「日車先輩!!」
「蒼か、どうした」
任務から戻ると後輩である蒼に声をかけられた。
「私の訓練に付き合ってくれませんか?」
「訓練?六代目様といつもやってることか?」
「はい!そうなのですが、ここ最近カカシ様が多忙で…元より訓練相手をお願いしていたシカマルも同様に多忙で…」
「俺も多忙な方なんだけどな」
「日車先輩しかいないんです!!お願いします!!」
「具体的に何するんだ?」
蒼は一瞬目を逸らし、再び目を合わせた。
「龍遁の術のバリエーションアップです」
龍遁の術……龍神のチャクラを使った蒼にしか出来ないとても珍しい忍術…。それを誰よりも先に拝めるってわけか。
「別にいいけど、俺は何をしたらいいんだ?」
「こ…攻撃を喰らってください…どれくらい効果があるか知りたいんです」
「それって俺、死なない?」
「すぐに治癒忍術を使うので大丈夫です!」
「ケガはするんだな…」
「絶対に死なせません!お願いします!」
まぁ、蒼の術は謎が多いからいろいろ見られることはいいことだ。蒼の治癒忍術は高レベルな術を使うし、安全面では問題ないかもしれない。
「…わかった。ただし今日はもうダメだ。明日早朝から行なう」
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
蒼の秘術は話に聞く限り周囲の人物も巻き込むため単独行動向けだと思っている。
その術だけでやっていくのは厳しいだろう。しかも今後部下をもつことになるとも聞いた。より一層チームワークに長けた術が必要になってくる。
蒼にとってこの訓練はかなり重要なんだろう。
手伝ってやるか……。
…………
翌早朝。
「おはようございます!日車先輩!」
「ふぁ〜、おはよう」
早朝でも蒼は元気だ。思えば任務中もいつも溌剌颯爽としている。疲れたりしないのだろうか。
「蒼っていつも元気だけどその源ってどこからきてんの?任務で里から出て帰りが遅い日でも次の日にはケロッとしてるし」
「簡単ですよ。回復忍術を自分にかけてるんです」
まさかそんな手があったとは。滋養の効果がある術を使えるのか。
「治癒忍術を使える者の特権だな。幻術を得意としている者が多いと聞くが…」
「あ、今回受けてもらう術に幻術があります」
「さっそくやるか!」
「よろしくお願いします!」
一定の距離を保って蒼が印を結ぶ。
「龍遁・幻龍縛!」
龍が体に纏わりつき身動きが取れなくなった。縛られている感覚だ。
「ぐ…蒼、これは幻術か?」
「はい。龍の姿は日車先輩と私にしか見えません。ははっ、日車先輩すごいポーズ」
「苦しいから、解いてくれ」
「まだ続けて術をかけます!」
龍に拘束されたまま、蒼が次の術を発動させる。
「龍遁・蓮華躑躅(レンゲツツジ)」
…体のあちこちに強い痺れを感じる。これも幻術か?
「幻龍縛の術を解きます」
苦しみから解放され、拘束は解けた、が、体が麻痺して痺れ、上手く動けない。
「何だこの術…」
「拘束した龍のチャクラを日車先輩に流し、毒の効果を与えました。この一連の流れは敵を自白させるため拘束したいときに使えます。出来れば自白後殺したいですが上の指示であれば生かします。治癒しますね」
蒼の治癒忍術で体が自由になった。
「まだあるのか?」
「はい。あと三つあります」
「よし、こい!」
「龍遁・龍の渦雷(うずらい)」
龍が竜巻のようにぐるぐると俺の周りを囲う。
「…………」
ハッ。なんだ?なにがおきた?
「日車先輩!目が覚めましたか!雷遁を応用した龍の渦雷に感電して気絶していたんですよ。下手したら死んでました。ははっ」
ははっじゃねぇ!いくら治癒忍術で回復させられるとはいえ気絶するなんて聞いてねーぞ!
「蒼…あと二つは大丈夫なんだろうな……」
「…しっかり治癒するのでお任せ下さい!」
また俺は死にかけるのか。
「じゃ、二つ目な」
「はい!龍遁・龍炎爆破!」
小さな炎が俺の周りにいくつもでき、一斉に爆発した。
「かはっ…ごほっ……」
「治癒します!龍神の名のもとに、回復と安らぎをなせ!」
爆発で喰らった傷がみるみる治っていく。龍神のチャクラを使っているからか、回復のスピードがかなりはやい。
「よし、ラスト一つだな。」
「龍遁・龍光一閃!!」
一瞬だった。ほんの0.1秒ほどの速さで、蒼は5m先にいた俺の首にクナイを当て止まっていた。
「時空間忍術です。龍の眼に映る視野の中であれば、どこでも移動ができます。取得するのに苦労しました。まぁ、龍金眼があれば相手より速く動けるのが確実なのでこれはあくまで奇襲をかけるときに使える技ですね」
「時空間忍術…まるで木ノ葉の黄色い閃光だな……」
「四代目の異名ですね。それほどのものでもないですが」
「…今日は面白いものを見させてもらった。勉強になったよ。お前の強さも充分知れた」
「こちらこそありがとうございました!またよろしくお願いします!」
「蒼の術は珍しいから、やっぱり六代目様にも知ってもらった方が任務の依頼もしやすくなると思うぞ。時間があれば手合わせしてもらえ」
「はい!では、仕事に戻りましょう!」
久しぶりに訓練する蒼を見たが、あれ以外にも術がいくつもあると思うと、相当な鍛錬をしたのだろう。
……俺も追い越されないようにしないとな。
今日は蒼とツーマンセルの暗殺任務があり、早速蒼は新しい術を使って敵を撃退していた。恐ろしく強いこいつは、何を目指しているのだろう。今度昼飯の時にでも聞いてみよう。
「蒼か、どうした」
任務から戻ると後輩である蒼に声をかけられた。
「私の訓練に付き合ってくれませんか?」
「訓練?六代目様といつもやってることか?」
「はい!そうなのですが、ここ最近カカシ様が多忙で…元より訓練相手をお願いしていたシカマルも同様に多忙で…」
「俺も多忙な方なんだけどな」
「日車先輩しかいないんです!!お願いします!!」
「具体的に何するんだ?」
蒼は一瞬目を逸らし、再び目を合わせた。
「龍遁の術のバリエーションアップです」
龍遁の術……龍神のチャクラを使った蒼にしか出来ないとても珍しい忍術…。それを誰よりも先に拝めるってわけか。
「別にいいけど、俺は何をしたらいいんだ?」
「こ…攻撃を喰らってください…どれくらい効果があるか知りたいんです」
「それって俺、死なない?」
「すぐに治癒忍術を使うので大丈夫です!」
「ケガはするんだな…」
「絶対に死なせません!お願いします!」
まぁ、蒼の術は謎が多いからいろいろ見られることはいいことだ。蒼の治癒忍術は高レベルな術を使うし、安全面では問題ないかもしれない。
「…わかった。ただし今日はもうダメだ。明日早朝から行なう」
「ありがとうございます!よろしくお願いします!」
蒼の秘術は話に聞く限り周囲の人物も巻き込むため単独行動向けだと思っている。
その術だけでやっていくのは厳しいだろう。しかも今後部下をもつことになるとも聞いた。より一層チームワークに長けた術が必要になってくる。
蒼にとってこの訓練はかなり重要なんだろう。
手伝ってやるか……。
…………
翌早朝。
「おはようございます!日車先輩!」
「ふぁ〜、おはよう」
早朝でも蒼は元気だ。思えば任務中もいつも溌剌颯爽としている。疲れたりしないのだろうか。
「蒼っていつも元気だけどその源ってどこからきてんの?任務で里から出て帰りが遅い日でも次の日にはケロッとしてるし」
「簡単ですよ。回復忍術を自分にかけてるんです」
まさかそんな手があったとは。滋養の効果がある術を使えるのか。
「治癒忍術を使える者の特権だな。幻術を得意としている者が多いと聞くが…」
「あ、今回受けてもらう術に幻術があります」
「さっそくやるか!」
「よろしくお願いします!」
一定の距離を保って蒼が印を結ぶ。
「龍遁・幻龍縛!」
龍が体に纏わりつき身動きが取れなくなった。縛られている感覚だ。
「ぐ…蒼、これは幻術か?」
「はい。龍の姿は日車先輩と私にしか見えません。ははっ、日車先輩すごいポーズ」
「苦しいから、解いてくれ」
「まだ続けて術をかけます!」
龍に拘束されたまま、蒼が次の術を発動させる。
「龍遁・蓮華躑躅(レンゲツツジ)」
…体のあちこちに強い痺れを感じる。これも幻術か?
「幻龍縛の術を解きます」
苦しみから解放され、拘束は解けた、が、体が麻痺して痺れ、上手く動けない。
「何だこの術…」
「拘束した龍のチャクラを日車先輩に流し、毒の効果を与えました。この一連の流れは敵を自白させるため拘束したいときに使えます。出来れば自白後殺したいですが上の指示であれば生かします。治癒しますね」
蒼の治癒忍術で体が自由になった。
「まだあるのか?」
「はい。あと三つあります」
「よし、こい!」
「龍遁・龍の渦雷(うずらい)」
龍が竜巻のようにぐるぐると俺の周りを囲う。
「…………」
ハッ。なんだ?なにがおきた?
「日車先輩!目が覚めましたか!雷遁を応用した龍の渦雷に感電して気絶していたんですよ。下手したら死んでました。ははっ」
ははっじゃねぇ!いくら治癒忍術で回復させられるとはいえ気絶するなんて聞いてねーぞ!
「蒼…あと二つは大丈夫なんだろうな……」
「…しっかり治癒するのでお任せ下さい!」
また俺は死にかけるのか。
「じゃ、二つ目な」
「はい!龍遁・龍炎爆破!」
小さな炎が俺の周りにいくつもでき、一斉に爆発した。
「かはっ…ごほっ……」
「治癒します!龍神の名のもとに、回復と安らぎをなせ!」
爆発で喰らった傷がみるみる治っていく。龍神のチャクラを使っているからか、回復のスピードがかなりはやい。
「よし、ラスト一つだな。」
「龍遁・龍光一閃!!」
一瞬だった。ほんの0.1秒ほどの速さで、蒼は5m先にいた俺の首にクナイを当て止まっていた。
「時空間忍術です。龍の眼に映る視野の中であれば、どこでも移動ができます。取得するのに苦労しました。まぁ、龍金眼があれば相手より速く動けるのが確実なのでこれはあくまで奇襲をかけるときに使える技ですね」
「時空間忍術…まるで木ノ葉の黄色い閃光だな……」
「四代目の異名ですね。それほどのものでもないですが」
「…今日は面白いものを見させてもらった。勉強になったよ。お前の強さも充分知れた」
「こちらこそありがとうございました!またよろしくお願いします!」
「蒼の術は珍しいから、やっぱり六代目様にも知ってもらった方が任務の依頼もしやすくなると思うぞ。時間があれば手合わせしてもらえ」
「はい!では、仕事に戻りましょう!」
久しぶりに訓練する蒼を見たが、あれ以外にも術がいくつもあると思うと、相当な鍛錬をしたのだろう。
……俺も追い越されないようにしないとな。
今日は蒼とツーマンセルの暗殺任務があり、早速蒼は新しい術を使って敵を撃退していた。恐ろしく強いこいつは、何を目指しているのだろう。今度昼飯の時にでも聞いてみよう。