なんでもない、ただの愛
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「火影様、蒼の調査報告です」
さすがシカマルだ、仕事が早い。
「まずは蒼が発見された場所。木ノ葉隠れの里の北部にある飛影山で暗部が保護したようです。
暗部が飛影山に行った理由は100年以上前から言い伝えられている全てを掌握する龍神の神話…龍神が飛影山に奉られているという話が本当のことなのか五代目の依頼で調べに行ったとのこと。
結果龍神は実在し、そしてそこに人間である蒼がいたそうです。龍神は人間の言葉を話し、蒼を人間の居る下界に連れて行って欲しいと言いました。
しかし蒼はそれを拒絶し、龍神もついてくるなら話を受け入れると言ったそうです。
龍神に蒼の名を聞いた時に、既に苗字はつけられていました。そして龍神は自ら蒼の中に封印され…調査で分かったのはここまでで、蒼の出生については龍神に聞くしかなさそうです」
「龍神は蒼に話してないみたいだから、俺たちに話してくれるかは微妙なところだな。過去の資料から蒼の苗字を辿ってみてくれ。関連する人物が現れるかもしれない」
「わかりました。またわかり次第報告します」
「頼んだよ」
……飛影山か…。険しく人が立入るのが困難と言われていた山…。元々謎が多い土地だったから調査に入るよう五代目が指示を出したんだろう。蒼の保護は偶然の産物か…。
「ますますわからなくなってきたな…」
コンコン
「カカシ様!」
「蒼」
「今日の夕方も訓練、お願いしていいですか?」
「いいよ。ところで蒼はさ、」
「はい!」
「自分の本当の親に会いたいと思わないの?」
「…………」
ストレートに言い過ぎたか。
「悪い、忘れ「会いたいとは思いません」」
会いたくない、ではない。
「ただ、生きていて欲しいとは思います」
「生きていて欲しい?」
「はい。健康で、安全なところで、元気にいて欲しいです」
「でも会いたいと思わないんだ?」
「物心ついたときから龍神様と山の中で過ごしてきました。一番最初に生き方を教えてくれたのは龍神様です。…暗部の人達にも感謝はしています。保護してくれて、人としての生き方を教えてくれて、戦い方を教えてくれて。でもやっぱり、私の親は他の誰でもない、龍神様なんです」
「…そっか…。人間のいる世界に溶け込んでみてどう思った?」
「龍神様や暗部の方々が人のいる場所へ連れてきてくださったおかげで私はカカシ様にも会えて、嬉しい限りです!」
なんて眩しい笑顔だろう。本心から言ってくれるのが伝わってくる。
「そっか…。話してくれてありがとね」
「いえ!私もあまり本当の親についてや人との関係について考えたことがなかったので気持ちを再確認出来て良かったです!」
「じゃ、夕方また演習場で会おう」
「はい!あと、相談があります」
「どうしたの?」
「訓練が終わったら、私に部下を付けていただきたいです」
「…確かに、蒼は上忍だし、単独行動もできる実力がある。でも暗部の部下を持つとなると話は別だよ。指導力、洞察力、統率力、その他にも色々な素養が必要になってくる」
「わかっています。試験的に、期間限定でもいいので人を指導する側の立場に置かせてください。私に足りないものがあるのか、見極めたいのです」
「なるほどね…。検討しておくよ。でも、部下を持つことが必ずしもいいことではないってことは念頭に置いといてね」
「どういう意味ですか?」
「抱えるものの大きさが変わってくるんだよ。人は死ぬし生き返らない。関わる人が多ければ多いほど悲しみの数も増えていく。密接な関係になると、余計にね」
「それはカカシ様の経験談ですか?」
「ま、そんなところかな」
「…わかりました。ご検討よろしくお願いします。ではまた夕方に。…失礼します」
パタン
「……ふぅ」
できれば蒼には、俺のようになってほしくない。若くして仲間の死に直面し、苦しんだ日々を。でも…。
…何が正解なのかわからないな……。
……
……
夕方、蒼のいる演習場へ向かった。
「じゃ、今日は実戦形式で術を発動させてみて」
「わかりました!…いきます!」
蒼が紫電を込めた手裏剣やクナイを投げつける。
全てを見切り避け、蒼に近寄り体術で対抗すると
それは既に雷遁・影分身に変わっていた。変わり身で対応すると二人の蒼が前後から紫電をぶつけにきた。
素早く伏せ二人共々紫電をぶつけると二人とも通常の影分身であり、消えてしまい、本体が見当たらない。
気配が分散している…まだ分身がいるのか…。
普通のクナイが後ろから飛んできたので避けて掴んだ。
が、それは蒼の雷遁・影分身だった。
「くっ……!」
蒼の腕を掴んでいたため電撃をもろに受け軽く意識が遠のく。
「カカシ様!」
「…大丈夫だよ。それより、よく使いこなせてるね」
「…!ありがとうございます!」
「通常の影分身と通常のクナイで気が抜けてたよ。まさかそう来るとはね」
「カカシ様は私の紫電も雷遁・影分身も来るとわかってたので裏の裏をかく必要がありました!うまくいってよかったです」
「……蒼が部下を持つって話、受け入れるよ」
「!!…本当ですか!」
「蒼の才能をフルに使ってもらうよ。現代の忍には更に強くなってもらいたいからね」
「でも、悲しみが増える可能性があるからって……」
「そうならないために、部下を強く育ててくれ」
「……わかりました!」
「蒼、雷遁の術、お前だけの術を作ってみるのもアリだと思うよ」
「私が作る……ですか?」
「そっ。蒼には素質があるし、雷遁・影分身のように龍神のチャクラと組み合わせればもっとおもしろいことになるかもしれない。試してみる価値はあるよ」
「考えてみます!出来たらまたお相手お願いします!」
「うん。よし、引き続き実戦形式でやるぞ」
「はい!!」
蒼は親に会いたいとは思わないと言った。
もし蒼の親を判明することが出来ても、
蒼には言わない方がいいのか?
それとも、言った上で再度会いたくないのかと
聞いてみるべきなのか……。
龍神に聞くのが一番早いのだが、話してくれる保証がない。断られる可能性の方が高い。しかも蒼の前で聞くことになる。蒼は知りたくないかもしれない。リスクが高すぎる。
…シカマル、上手く調べあげてくれよ。
さすがシカマルだ、仕事が早い。
「まずは蒼が発見された場所。木ノ葉隠れの里の北部にある飛影山で暗部が保護したようです。
暗部が飛影山に行った理由は100年以上前から言い伝えられている全てを掌握する龍神の神話…龍神が飛影山に奉られているという話が本当のことなのか五代目の依頼で調べに行ったとのこと。
結果龍神は実在し、そしてそこに人間である蒼がいたそうです。龍神は人間の言葉を話し、蒼を人間の居る下界に連れて行って欲しいと言いました。
しかし蒼はそれを拒絶し、龍神もついてくるなら話を受け入れると言ったそうです。
龍神に蒼の名を聞いた時に、既に苗字はつけられていました。そして龍神は自ら蒼の中に封印され…調査で分かったのはここまでで、蒼の出生については龍神に聞くしかなさそうです」
「龍神は蒼に話してないみたいだから、俺たちに話してくれるかは微妙なところだな。過去の資料から蒼の苗字を辿ってみてくれ。関連する人物が現れるかもしれない」
「わかりました。またわかり次第報告します」
「頼んだよ」
……飛影山か…。険しく人が立入るのが困難と言われていた山…。元々謎が多い土地だったから調査に入るよう五代目が指示を出したんだろう。蒼の保護は偶然の産物か…。
「ますますわからなくなってきたな…」
コンコン
「カカシ様!」
「蒼」
「今日の夕方も訓練、お願いしていいですか?」
「いいよ。ところで蒼はさ、」
「はい!」
「自分の本当の親に会いたいと思わないの?」
「…………」
ストレートに言い過ぎたか。
「悪い、忘れ「会いたいとは思いません」」
会いたくない、ではない。
「ただ、生きていて欲しいとは思います」
「生きていて欲しい?」
「はい。健康で、安全なところで、元気にいて欲しいです」
「でも会いたいと思わないんだ?」
「物心ついたときから龍神様と山の中で過ごしてきました。一番最初に生き方を教えてくれたのは龍神様です。…暗部の人達にも感謝はしています。保護してくれて、人としての生き方を教えてくれて、戦い方を教えてくれて。でもやっぱり、私の親は他の誰でもない、龍神様なんです」
「…そっか…。人間のいる世界に溶け込んでみてどう思った?」
「龍神様や暗部の方々が人のいる場所へ連れてきてくださったおかげで私はカカシ様にも会えて、嬉しい限りです!」
なんて眩しい笑顔だろう。本心から言ってくれるのが伝わってくる。
「そっか…。話してくれてありがとね」
「いえ!私もあまり本当の親についてや人との関係について考えたことがなかったので気持ちを再確認出来て良かったです!」
「じゃ、夕方また演習場で会おう」
「はい!あと、相談があります」
「どうしたの?」
「訓練が終わったら、私に部下を付けていただきたいです」
「…確かに、蒼は上忍だし、単独行動もできる実力がある。でも暗部の部下を持つとなると話は別だよ。指導力、洞察力、統率力、その他にも色々な素養が必要になってくる」
「わかっています。試験的に、期間限定でもいいので人を指導する側の立場に置かせてください。私に足りないものがあるのか、見極めたいのです」
「なるほどね…。検討しておくよ。でも、部下を持つことが必ずしもいいことではないってことは念頭に置いといてね」
「どういう意味ですか?」
「抱えるものの大きさが変わってくるんだよ。人は死ぬし生き返らない。関わる人が多ければ多いほど悲しみの数も増えていく。密接な関係になると、余計にね」
「それはカカシ様の経験談ですか?」
「ま、そんなところかな」
「…わかりました。ご検討よろしくお願いします。ではまた夕方に。…失礼します」
パタン
「……ふぅ」
できれば蒼には、俺のようになってほしくない。若くして仲間の死に直面し、苦しんだ日々を。でも…。
…何が正解なのかわからないな……。
……
……
夕方、蒼のいる演習場へ向かった。
「じゃ、今日は実戦形式で術を発動させてみて」
「わかりました!…いきます!」
蒼が紫電を込めた手裏剣やクナイを投げつける。
全てを見切り避け、蒼に近寄り体術で対抗すると
それは既に雷遁・影分身に変わっていた。変わり身で対応すると二人の蒼が前後から紫電をぶつけにきた。
素早く伏せ二人共々紫電をぶつけると二人とも通常の影分身であり、消えてしまい、本体が見当たらない。
気配が分散している…まだ分身がいるのか…。
普通のクナイが後ろから飛んできたので避けて掴んだ。
が、それは蒼の雷遁・影分身だった。
「くっ……!」
蒼の腕を掴んでいたため電撃をもろに受け軽く意識が遠のく。
「カカシ様!」
「…大丈夫だよ。それより、よく使いこなせてるね」
「…!ありがとうございます!」
「通常の影分身と通常のクナイで気が抜けてたよ。まさかそう来るとはね」
「カカシ様は私の紫電も雷遁・影分身も来るとわかってたので裏の裏をかく必要がありました!うまくいってよかったです」
「……蒼が部下を持つって話、受け入れるよ」
「!!…本当ですか!」
「蒼の才能をフルに使ってもらうよ。現代の忍には更に強くなってもらいたいからね」
「でも、悲しみが増える可能性があるからって……」
「そうならないために、部下を強く育ててくれ」
「……わかりました!」
「蒼、雷遁の術、お前だけの術を作ってみるのもアリだと思うよ」
「私が作る……ですか?」
「そっ。蒼には素質があるし、雷遁・影分身のように龍神のチャクラと組み合わせればもっとおもしろいことになるかもしれない。試してみる価値はあるよ」
「考えてみます!出来たらまたお相手お願いします!」
「うん。よし、引き続き実戦形式でやるぞ」
「はい!!」
蒼は親に会いたいとは思わないと言った。
もし蒼の親を判明することが出来ても、
蒼には言わない方がいいのか?
それとも、言った上で再度会いたくないのかと
聞いてみるべきなのか……。
龍神に聞くのが一番早いのだが、話してくれる保証がない。断られる可能性の方が高い。しかも蒼の前で聞くことになる。蒼は知りたくないかもしれない。リスクが高すぎる。
…シカマル、上手く調べあげてくれよ。