なんでもない、ただの愛 /カカシ落ち
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「カカシ様は12歳で上忍になられたんですね」
執務中、珍しく蒼の方から話しかけてきた。
「うん。そうだよ。どこから聞いたの?」
「暗部です。カカシ様って本当に天才だったんですね」
「天才って言われてはいたけど、俺からしたら忍として当たり前のことをこなしていただけだよ」
「私は…16歳で暗部に拾われてから下忍から上忍になるまで8年かかりました…まだまだ新米なんです」
「8年なら充分早いんじゃない?」
「いえ…まだまだ…龍神様のチャクラを使った術はもっとあるのに全然覚えきれないんです。それに私…」
重い空気で蒼が口を開く。
「五大性質変化の術を使えないんです」
言われてみれば確かに、蒼は龍遁とカプセルの二つ以外使っているのを見たことがない。
「これって不味いですよね?部下をもつようになったら示しがつきません」
「うーん、蒼には蒼の素質があるし、別にいいんじゃないの?どうしても覚えたいってなら教えてあげることはできるけど…」
「…!ぜひお願いしたいです!」
「蒼、昼から暗部の会議だよね。今日の夕方演習場においで。まずはどの性質に属するか確認してみよう」
「はい!!」
蒼は誰よりも貪欲だ。自分を驕らず、人を敬い、強くなるためなら何事も諦めない。そういう奴を見ていると、こちらまで掻き立てられるものがある。
俺の上忍就任後は俺の弱さ故に悲惨なことが多かったから、蒼にはそんな思いをさせたくない。
強くなってもらうためなら、こちらも惜しまない。
……
……
夕方、演習場には蒼が先についていた。
「じゃ、始めますか」
「よろしくお願いします!」
「まずは、この紙を持って」
「紙…ですか」
「これはチャクラに反応する紙でね、性質が火だと紙が燃える、風だと紙が切れる、雷だと紙に皺が入る、土だと紙が崩れる、水だと紙が濡れる…といったように、チャクラの性質によって紙が変化するんだ。蒼、その紙にチャクラを流し込んでみて」
「はい……」
グシャ
ビリッ
「皺が入って破れたか。蒼は雷と風の性質をもっているみたいね」
「雷と風…」
「幸いにも、俺は雷遁を得意としている。雷遁を会得する訓練、してみる?」
「はい!お願いします!」
シカマルとの訓練に代わり、俺と蒼の訓練が始まった。
「これは俺のオリジナルなんだけど、紫電といって手に雷のチャクラを込め発動させる。武器や腕で飛距離を伸ばしたりもできる」
俺が手本を見せる。
「こう……ですか」
バチチチ
いとも簡単に会得して見せた蒼。俺の事を天才と呼ぶが、自分の才能に気づいていないのだろうか。
「そのままあの丸太に攻撃してみて」
「はい!」
ドコォ!
丸太を粉砕した。威力も相当なものだ。
「次はクナイを飛ばしながら使ってみよう」
紫電をクナイに込め、丸太に向けて飛ばす。
バチチチチ!
「うん。充分だね」
「武器に雷の効果を与えるんですね。これは便利そうです」
「次は雷遁・影分身。これは通常の影分身と違い分身が攻撃を受けると相手に感電する効果を与える事ができる」
「なるほど…」
「ただし相応のチャクラを使うから、蒼は龍神のチャクラを使った方がいいかもしれない」
「そうですね。やってみます」
蒼が印を結び術を唱える。
「試しに俺の影分身で攻撃してみるよ」
そう言って蒼の雷遁・影分身に俺の影分身をぶつける。
「……!これは…」
蒼の影分身は龍の形をした雷に代わり、感電するとわかっていて反射的に避けた俺の影分身を追うように攻撃してきた。
「龍神のチャクラを使ったからか、通常とは異なる効果が現れたな」
「そうなんですか?」
「これは蒼のオリジナルといってもいい。使えると思うよ」
あと、やっぱり飲み込みが早すぎる…。特殊な体質とはいえ、8年で上忍になったのも頷ける。
「今日はこのくらいにしようか。次は実践的に術を使ってみよう」
「はい!ありがとうございました!」
火影室に戻り、仕事の続きを行う。蒼は暗部の用事がありシカマルと交代した。
今日の蒼はなんだかイキイキとしていた。
自分の性質を知れて、新しい術を覚えて嬉しかったのだろう。
にしてもあの才能…龍神が宿っているとはいえ、習得までの時間が早すぎる。まるで写輪眼を使って相手の動きをそのままコピーしているかのような、そんなレベルだ。龍神の眼が関わっているのか?
そもそも龍神はどこから生まれた?蒼の出生記録は?本当の親はどこで何をしている?
調査が必要だな……。
「シカマル」
「はい」
「蒼について調査をお願いしたい」
「蒼っすか…どうして今更…」
「暗部に拾われたといっていたが、そもそも何故暗部は蒼を保護した?どうやって見つけた?蒼の親の存在は?謎を挙げたらキリがない。五代目が何か知っているかもしれないから、聞いてきてくれ」
「わかりました。あとは暗部の方もですよね。調査しておきます」
「頼むよ」
一ノ瀬蒼…。苗字をつけたのは人として生かすための龍神の計らいか?それとも捨てられた時に蒼の個人情報がわかる何かを手に入れていたのか?
考えれば考えるほど謎は深まるばかり。
蒼は知らない山奥で龍神に育てられたと言っていた。知らない、ということは幼い頃の記憶はほとんどないのだろう。
何か分かればいいのだが……。
極秘で蒼の調査を始めた。
執務中、珍しく蒼の方から話しかけてきた。
「うん。そうだよ。どこから聞いたの?」
「暗部です。カカシ様って本当に天才だったんですね」
「天才って言われてはいたけど、俺からしたら忍として当たり前のことをこなしていただけだよ」
「私は…16歳で暗部に拾われてから下忍から上忍になるまで8年かかりました…まだまだ新米なんです」
「8年なら充分早いんじゃない?」
「いえ…まだまだ…龍神様のチャクラを使った術はもっとあるのに全然覚えきれないんです。それに私…」
重い空気で蒼が口を開く。
「五大性質変化の術を使えないんです」
言われてみれば確かに、蒼は龍遁とカプセルの二つ以外使っているのを見たことがない。
「これって不味いですよね?部下をもつようになったら示しがつきません」
「うーん、蒼には蒼の素質があるし、別にいいんじゃないの?どうしても覚えたいってなら教えてあげることはできるけど…」
「…!ぜひお願いしたいです!」
「蒼、昼から暗部の会議だよね。今日の夕方演習場においで。まずはどの性質に属するか確認してみよう」
「はい!!」
蒼は誰よりも貪欲だ。自分を驕らず、人を敬い、強くなるためなら何事も諦めない。そういう奴を見ていると、こちらまで掻き立てられるものがある。
俺の上忍就任後は俺の弱さ故に悲惨なことが多かったから、蒼にはそんな思いをさせたくない。
強くなってもらうためなら、こちらも惜しまない。
……
……
夕方、演習場には蒼が先についていた。
「じゃ、始めますか」
「よろしくお願いします!」
「まずは、この紙を持って」
「紙…ですか」
「これはチャクラに反応する紙でね、性質が火だと紙が燃える、風だと紙が切れる、雷だと紙に皺が入る、土だと紙が崩れる、水だと紙が濡れる…といったように、チャクラの性質によって紙が変化するんだ。蒼、その紙にチャクラを流し込んでみて」
「はい……」
グシャ
ビリッ
「皺が入って破れたか。蒼は雷と風の性質をもっているみたいね」
「雷と風…」
「幸いにも、俺は雷遁を得意としている。雷遁を会得する訓練、してみる?」
「はい!お願いします!」
シカマルとの訓練に代わり、俺と蒼の訓練が始まった。
「これは俺のオリジナルなんだけど、紫電といって手に雷のチャクラを込め発動させる。武器や腕で飛距離を伸ばしたりもできる」
俺が手本を見せる。
「こう……ですか」
バチチチ
いとも簡単に会得して見せた蒼。俺の事を天才と呼ぶが、自分の才能に気づいていないのだろうか。
「そのままあの丸太に攻撃してみて」
「はい!」
ドコォ!
丸太を粉砕した。威力も相当なものだ。
「次はクナイを飛ばしながら使ってみよう」
紫電をクナイに込め、丸太に向けて飛ばす。
バチチチチ!
「うん。充分だね」
「武器に雷の効果を与えるんですね。これは便利そうです」
「次は雷遁・影分身。これは通常の影分身と違い分身が攻撃を受けると相手に感電する効果を与える事ができる」
「なるほど…」
「ただし相応のチャクラを使うから、蒼は龍神のチャクラを使った方がいいかもしれない」
「そうですね。やってみます」
蒼が印を結び術を唱える。
「試しに俺の影分身で攻撃してみるよ」
そう言って蒼の雷遁・影分身に俺の影分身をぶつける。
「……!これは…」
蒼の影分身は龍の形をした雷に代わり、感電するとわかっていて反射的に避けた俺の影分身を追うように攻撃してきた。
「龍神のチャクラを使ったからか、通常とは異なる効果が現れたな」
「そうなんですか?」
「これは蒼のオリジナルといってもいい。使えると思うよ」
あと、やっぱり飲み込みが早すぎる…。特殊な体質とはいえ、8年で上忍になったのも頷ける。
「今日はこのくらいにしようか。次は実践的に術を使ってみよう」
「はい!ありがとうございました!」
火影室に戻り、仕事の続きを行う。蒼は暗部の用事がありシカマルと交代した。
今日の蒼はなんだかイキイキとしていた。
自分の性質を知れて、新しい術を覚えて嬉しかったのだろう。
にしてもあの才能…龍神が宿っているとはいえ、習得までの時間が早すぎる。まるで写輪眼を使って相手の動きをそのままコピーしているかのような、そんなレベルだ。龍神の眼が関わっているのか?
そもそも龍神はどこから生まれた?蒼の出生記録は?本当の親はどこで何をしている?
調査が必要だな……。
「シカマル」
「はい」
「蒼について調査をお願いしたい」
「蒼っすか…どうして今更…」
「暗部に拾われたといっていたが、そもそも何故暗部は蒼を保護した?どうやって見つけた?蒼の親の存在は?謎を挙げたらキリがない。五代目が何か知っているかもしれないから、聞いてきてくれ」
「わかりました。あとは暗部の方もですよね。調査しておきます」
「頼むよ」
一ノ瀬蒼…。苗字をつけたのは人として生かすための龍神の計らいか?それとも捨てられた時に蒼の個人情報がわかる何かを手に入れていたのか?
考えれば考えるほど謎は深まるばかり。
蒼は知らない山奥で龍神に育てられたと言っていた。知らない、ということは幼い頃の記憶はほとんどないのだろう。
何か分かればいいのだが……。
極秘で蒼の調査を始めた。