Love to you
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定時で上がり、蒼のが待つマンションまで急いで帰る。
はやく蒼に会いたい。会って抱きめしたい。
電車を降りると、雨が降っていた。これくらいの雨なら小走りで帰ればいいだろう。
タタタッ
5分ほど走って、家に着く。
ガチャ
「おっかえりーーーー!!!」
いつものダイビング出迎え。
「蒼〜」
蒼を抱きしめ、そのままリビングに入る。
「どしたの。今日は危ないからやめなさいって言わないんだね」
「今日はいいの。俺も蒼のこと抱きしめたかったし」
何度もいたしたことなのに、顔を赤くする蒼がさらに可愛い。
「今の蒼、めっちゃ可愛いから写真撮ろ...」
スーツのポケットに手をいれる、が...。
「あれ」
スーツの右、左、胸ポケット、下のポケット、カバンの中、内ポケット、どこを探してもスマホが見当たらない。
「やべ、俺会社にスマホ忘れてきたわ」
「えっ。取りに行かなきゃ」
「うん、ちょっと会社に戻っ『ピンポーーーン』」
来客か。インターホンのモニターを覗くと、見覚えのある姿が。
「蒼、ちょっと待ってて」
「え?うん」
オートロックを解除して、少しして扉を開けると、そこには雨宮鈴々香がいた。
「...なにしにきたの」
「お疲れ様です!これ!」
差し出されたのは、俺のスマホ。
「黒尾先輩のデスクに置いたままだったので、急いで追いかけてきました!」
にっこり笑う彼女にはなんの悪意もなく。
「ずぶぬれじゃん...」
「雨なんかより先に、黒尾先輩を追いかけることに夢中で...」
「...入って」
「!!...はい!!」
「鉄ー、どした...」
玄関に立つ雨宮を見て誰?と言った感じで視線を俺に向ける。
「会社の後輩。俺がスマホ忘れたから届けてくれた」
「わっ!いい人だ!こんばんは!」
雨宮にタオルを渡す。すぐに帰ってもらおう。
「先輩、ありがとうございます。
こんばんは!黒尾先輩の後輩の、雨宮鈴々香です!」
「えっと、鉄朗くんの婚約者の一ノ瀬蒼です。髪、サラサラですね。可愛い。」
「ポスターで見ました!蒼さん!」
この時俺は雨宮を部屋に入れたことを後悔する。
「私、黒尾先輩のこと好きなんです!ライバル宣言させてください!」
俺の予感が当たってしまった。最悪だ。最悪の状況だ。
「...ライバルも何も、私たち婚約してるんだけど」
蒼が冷静に対処する。
「そう。雨宮、俺たち婚約してるから、そういうのやめてくれ」
「いいえ!この先何があるかわかりません!先輩が振り向くまで、絶対に諦めません!」
「いや、だから...」
「一ノ瀬蒼さん、これは戦いです!負けませんよ!」
タオル、ありがとうございました!
そう言って雨宮は俺にタオルを返し去っていった。
「どういうことか話してもらおうか、鉄朗くん」
ーーーー。
一通りのことを話すと、蒼は険しい顔をしていた。
「高校時代の後輩が鉄追っかけて入社してきたって...少女漫画じゃあるまいし...」
「ほんとそう。俺もまいってる」
「鉄と一緒に働いてるの?」
「いや、部署は別。でも休憩室はひとつだから、会うとしたらそこでかな」
「ふーん...」
「蒼、俺ホントにあの子に靡くとかありえないから」
「...わかってる。わかってるけどさぁ...」
蒼が頭を抱えながら「あの子可愛いじゃん!!!なにあの顔面!!!モデルかよ!!!」と叫んだ。
「俺は蒼の方が可愛いと思う」
当たり前でしょ!と一蹴された。自信過剰ではなく。
「鉄にはそう思ってもらわなきゃ、すぐ取られちゃうよ...」
今度は不安そうな顔をしだす蒼。
「はぁ...若いってすごいなぁ」
「僕の前でそんなこというの?蒼チャン」
「鉄、浮気したら許さないから!解剖するから!」
ご飯作る!!!と言って蒼は逃げてった。
「......どうしたもんかなぁ...」
俺も頭をかかえて明日の出勤でまたあの子に会うんじゃないかと嫌な予感がしてしまった。
この予感が当たりませんように。
はやく蒼に会いたい。会って抱きめしたい。
電車を降りると、雨が降っていた。これくらいの雨なら小走りで帰ればいいだろう。
タタタッ
5分ほど走って、家に着く。
ガチャ
「おっかえりーーーー!!!」
いつものダイビング出迎え。
「蒼〜」
蒼を抱きしめ、そのままリビングに入る。
「どしたの。今日は危ないからやめなさいって言わないんだね」
「今日はいいの。俺も蒼のこと抱きしめたかったし」
何度もいたしたことなのに、顔を赤くする蒼がさらに可愛い。
「今の蒼、めっちゃ可愛いから写真撮ろ...」
スーツのポケットに手をいれる、が...。
「あれ」
スーツの右、左、胸ポケット、下のポケット、カバンの中、内ポケット、どこを探してもスマホが見当たらない。
「やべ、俺会社にスマホ忘れてきたわ」
「えっ。取りに行かなきゃ」
「うん、ちょっと会社に戻っ『ピンポーーーン』」
来客か。インターホンのモニターを覗くと、見覚えのある姿が。
「蒼、ちょっと待ってて」
「え?うん」
オートロックを解除して、少しして扉を開けると、そこには雨宮鈴々香がいた。
「...なにしにきたの」
「お疲れ様です!これ!」
差し出されたのは、俺のスマホ。
「黒尾先輩のデスクに置いたままだったので、急いで追いかけてきました!」
にっこり笑う彼女にはなんの悪意もなく。
「ずぶぬれじゃん...」
「雨なんかより先に、黒尾先輩を追いかけることに夢中で...」
「...入って」
「!!...はい!!」
「鉄ー、どした...」
玄関に立つ雨宮を見て誰?と言った感じで視線を俺に向ける。
「会社の後輩。俺がスマホ忘れたから届けてくれた」
「わっ!いい人だ!こんばんは!」
雨宮にタオルを渡す。すぐに帰ってもらおう。
「先輩、ありがとうございます。
こんばんは!黒尾先輩の後輩の、雨宮鈴々香です!」
「えっと、鉄朗くんの婚約者の一ノ瀬蒼です。髪、サラサラですね。可愛い。」
「ポスターで見ました!蒼さん!」
この時俺は雨宮を部屋に入れたことを後悔する。
「私、黒尾先輩のこと好きなんです!ライバル宣言させてください!」
俺の予感が当たってしまった。最悪だ。最悪の状況だ。
「...ライバルも何も、私たち婚約してるんだけど」
蒼が冷静に対処する。
「そう。雨宮、俺たち婚約してるから、そういうのやめてくれ」
「いいえ!この先何があるかわかりません!先輩が振り向くまで、絶対に諦めません!」
「いや、だから...」
「一ノ瀬蒼さん、これは戦いです!負けませんよ!」
タオル、ありがとうございました!
そう言って雨宮は俺にタオルを返し去っていった。
「どういうことか話してもらおうか、鉄朗くん」
ーーーー。
一通りのことを話すと、蒼は険しい顔をしていた。
「高校時代の後輩が鉄追っかけて入社してきたって...少女漫画じゃあるまいし...」
「ほんとそう。俺もまいってる」
「鉄と一緒に働いてるの?」
「いや、部署は別。でも休憩室はひとつだから、会うとしたらそこでかな」
「ふーん...」
「蒼、俺ホントにあの子に靡くとかありえないから」
「...わかってる。わかってるけどさぁ...」
蒼が頭を抱えながら「あの子可愛いじゃん!!!なにあの顔面!!!モデルかよ!!!」と叫んだ。
「俺は蒼の方が可愛いと思う」
当たり前でしょ!と一蹴された。自信過剰ではなく。
「鉄にはそう思ってもらわなきゃ、すぐ取られちゃうよ...」
今度は不安そうな顔をしだす蒼。
「はぁ...若いってすごいなぁ」
「僕の前でそんなこというの?蒼チャン」
「鉄、浮気したら許さないから!解剖するから!」
ご飯作る!!!と言って蒼は逃げてった。
「......どうしたもんかなぁ...」
俺も頭をかかえて明日の出勤でまたあの子に会うんじゃないかと嫌な予感がしてしまった。
この予感が当たりませんように。