Love to you
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4月。無事医師免許を取得し、研修が始まった。
とにかく忙しい。研修とはいえ実際に患者さんを目の当たりにし、対応していく。
わかっていたけど、わかりきれてなかった。
帰宅後、バタりとソファにもたれかかり、深呼吸をする。
鉄はまだ仕事中だ。今のうちに今日おこなった作業をノートにまとめよう。
ゆくゆくは当直もあるし、月に何度か鉄との生活サイクルも少し変わるかもしれない。
ごはんは作り置きできるものをまとめて作っておこう。
洗濯は頼むとして、ジャスミンの餌もお願いして……。
やることがたくさんだ。
パンクしそう。
早く産婦人科のローテに回らないかな……。
もくもくと作業を終え、夕飯作りを始める。
「今日はチリコンカンを作ろう」
ひき肉、トマト缶、たまねぎ、ミックスビーンズと香辛料でできる、簡単なレシピ。それでいて美味しい。
お米を炊いて、調理に取り掛かる。
ガチャ
「ただいまー」
鉄が帰ってきた。
「鉄ー、おかえりー!今調理中で、お迎え出来なくてごめーん」
パタパタと足音と、扉の開く音がした。
「おお、いい匂い」
「ごめんねまだできてなくて。もーちょっと」
「作ってくれるだけで有難いよ。研修、どうだった?」
「思った以上に大変だった。緊張もすごいした」
「蒼が言うなら相当だったんだな。お疲れ様」
俺、先にシャワー浴びてくると言って、鉄は浴室へ向かった。
よかった。シャワー終わる頃には出来そうだ。鉄も気使ってくれたのかもしれない。
ご飯にチリコンカンを盛り、テーブルへ。
ちょうど鉄もシャワーを終えて戻ってきた。
「環境も変わるのに、いつも料理ありがとうね。いただきます!」
鉄はもぐもぐと、口へ運ぶ手が止まらない。あっという間に完食した。
「なにこれ、めっちゃ美味い。なんてやつ?おかわりある?」
「チリコンカンだよ。おかわりあるよ。よそってくるね」
再びチリコンカンを堪能する鉄。頬が膨れててかわいい。
「美味かったー!あ、俺食器洗うから、蒼はゆっくりしてて」
なんて出来る婚約者だろう……。
「蒼はあとどれくらいで産婦人科で働けるんだっけ?」
キッチンで皿を洗いながら鉄が尋ねてきた。
「2年研修やって、そのあと3〜5年専攻医やってかな」
「道のりは長いな〜」
「でも、やってればあっという間だよ」
「そういうもんなのか〜。勉強に実習に、偉いな」
「好きでやってるからね。やりがいはあるよ」
「あんま無理しないようにな。体が資本だぞ」
「ありがとう。鉄は仕事どう?」
よくぞ聞いてくれた!というくらい、鉄の表情が明るくなった。
「このあいだ提出した企画書がさ、通ったんだな〜♪」
「へ〜、おめでとう。どんな内容なの?」
「メディアも関わってくるから、秘密〜」
すごく嬉しそうだ。鉄が元気だと、私も元気になる。
「鉄のおかげで私今、モチベーション保ててる気がする」
皿洗いが終わり、鉄もソファにポスッと座る。
「俺のおかげって?」
「鉄が元気だと、私も元気になる。鉄が嬉しいと私も嬉しい。気持ちを共有できてる感じ」
鉄が私の髪を撫でる。
「蒼チャン、俺はね、蒼のそういうところが好きだったりする。驕らず、ひたむきに、人と接して、学んで、声にする。俺も蒼と同じだよ。蒼が楽しいと、俺も楽しい。蒼が嬉しいなら俺も嬉しい。蒼が悩んでたら、一緒に悩む。結婚って、そういうことじゃない?俺は、蒼と婚約したことがいつまでも凄く嬉しいし、いろんなことの糧になってるよ。仕事終わって蒼の顔見ると、何度も見てる顔なのに、愛おしいな〜って思って、明日も頑張ろうと思える。」
「……そっか、そうだよね」
うぅ〜。何だか、力がみなぎってきた。
「明日も頑張るよ!鉄も頑張って!」
「うん。一緒に頑張ろう」
とはいえ、当直という制度があることを鉄に伝えると、少し寂しそうにしていた。
「一緒にいる時はできるだけくっついておくよ」
そう言ってハグしたら、また表情が明るくなって、嬉しそうにしていた。
伝わる体温、伝わる気持ち、伝わる愛情。
ただの日常の一部なのに、鉄からの愛を再確認できた。
とにかく忙しい。研修とはいえ実際に患者さんを目の当たりにし、対応していく。
わかっていたけど、わかりきれてなかった。
帰宅後、バタりとソファにもたれかかり、深呼吸をする。
鉄はまだ仕事中だ。今のうちに今日おこなった作業をノートにまとめよう。
ゆくゆくは当直もあるし、月に何度か鉄との生活サイクルも少し変わるかもしれない。
ごはんは作り置きできるものをまとめて作っておこう。
洗濯は頼むとして、ジャスミンの餌もお願いして……。
やることがたくさんだ。
パンクしそう。
早く産婦人科のローテに回らないかな……。
もくもくと作業を終え、夕飯作りを始める。
「今日はチリコンカンを作ろう」
ひき肉、トマト缶、たまねぎ、ミックスビーンズと香辛料でできる、簡単なレシピ。それでいて美味しい。
お米を炊いて、調理に取り掛かる。
ガチャ
「ただいまー」
鉄が帰ってきた。
「鉄ー、おかえりー!今調理中で、お迎え出来なくてごめーん」
パタパタと足音と、扉の開く音がした。
「おお、いい匂い」
「ごめんねまだできてなくて。もーちょっと」
「作ってくれるだけで有難いよ。研修、どうだった?」
「思った以上に大変だった。緊張もすごいした」
「蒼が言うなら相当だったんだな。お疲れ様」
俺、先にシャワー浴びてくると言って、鉄は浴室へ向かった。
よかった。シャワー終わる頃には出来そうだ。鉄も気使ってくれたのかもしれない。
ご飯にチリコンカンを盛り、テーブルへ。
ちょうど鉄もシャワーを終えて戻ってきた。
「環境も変わるのに、いつも料理ありがとうね。いただきます!」
鉄はもぐもぐと、口へ運ぶ手が止まらない。あっという間に完食した。
「なにこれ、めっちゃ美味い。なんてやつ?おかわりある?」
「チリコンカンだよ。おかわりあるよ。よそってくるね」
再びチリコンカンを堪能する鉄。頬が膨れててかわいい。
「美味かったー!あ、俺食器洗うから、蒼はゆっくりしてて」
なんて出来る婚約者だろう……。
「蒼はあとどれくらいで産婦人科で働けるんだっけ?」
キッチンで皿を洗いながら鉄が尋ねてきた。
「2年研修やって、そのあと3〜5年専攻医やってかな」
「道のりは長いな〜」
「でも、やってればあっという間だよ」
「そういうもんなのか〜。勉強に実習に、偉いな」
「好きでやってるからね。やりがいはあるよ」
「あんま無理しないようにな。体が資本だぞ」
「ありがとう。鉄は仕事どう?」
よくぞ聞いてくれた!というくらい、鉄の表情が明るくなった。
「このあいだ提出した企画書がさ、通ったんだな〜♪」
「へ〜、おめでとう。どんな内容なの?」
「メディアも関わってくるから、秘密〜」
すごく嬉しそうだ。鉄が元気だと、私も元気になる。
「鉄のおかげで私今、モチベーション保ててる気がする」
皿洗いが終わり、鉄もソファにポスッと座る。
「俺のおかげって?」
「鉄が元気だと、私も元気になる。鉄が嬉しいと私も嬉しい。気持ちを共有できてる感じ」
鉄が私の髪を撫でる。
「蒼チャン、俺はね、蒼のそういうところが好きだったりする。驕らず、ひたむきに、人と接して、学んで、声にする。俺も蒼と同じだよ。蒼が楽しいと、俺も楽しい。蒼が嬉しいなら俺も嬉しい。蒼が悩んでたら、一緒に悩む。結婚って、そういうことじゃない?俺は、蒼と婚約したことがいつまでも凄く嬉しいし、いろんなことの糧になってるよ。仕事終わって蒼の顔見ると、何度も見てる顔なのに、愛おしいな〜って思って、明日も頑張ろうと思える。」
「……そっか、そうだよね」
うぅ〜。何だか、力がみなぎってきた。
「明日も頑張るよ!鉄も頑張って!」
「うん。一緒に頑張ろう」
とはいえ、当直という制度があることを鉄に伝えると、少し寂しそうにしていた。
「一緒にいる時はできるだけくっついておくよ」
そう言ってハグしたら、また表情が明るくなって、嬉しそうにしていた。
伝わる体温、伝わる気持ち、伝わる愛情。
ただの日常の一部なのに、鉄からの愛を再確認できた。