Love to you
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3月。仕事が少し忙しくなってきた。
「ただいまー」
パタパタパタパタ
ヒュンッ
ガシッ
「鉄、おかえりー!」
「エセ大しゅきホールドはやめなさいって」
「最高の愛情表現だよ!」
最高とは…
「蒼、これ、バレンタインのお返し」
そう、今日はホワイトデー。バレンタインに手作りシフォンケーキをもらって、俺も手作り…したかったけどそんな技量持ち合わせてなかったからチョコレート専門店で買った。
「わー!ありがとう!これ有名なとこのだよね?あっ、会社の人にお返しも買った?」
「買ったよ。蒼に言われなかったらお返しするつもりもなかったけど」
「せっかくもらったならお返ししないとね!礼儀だよ!」
「うん。ご助言ありがとね」
「夕飯、今日は鯛めしと蕗の薹の天ぷらだよー」
「めっちゃ美味そう」
「ご飯よそうねー、はい」
「ありがとう。いただきます……もぐもぐ……うまっ」
「良かったぁ!そういえば鉄!私、4月から研修でめちゃくちゃ忙しくなるから!ご飯作れない日もあると思う!」
「了解。メシはなんとかするよ。できるだけ手料理する」
「お願いね!」
「いよいよ蒼も医者になるのかー。給料はもらえるの?」
「研修生でももらえるよ!まぁそんなに多くないけどね!年収400〜500万円くらいかな?」
「一般の社会人なら良い方だけど、医者となると低いのか。大変だな」
「技術を学べるからお金はそんなに気にしないかな!はやく産婦人科に配属されたい!」
「いろんな科を回るんだっけ。しっかり学んできなさいね」
「うん!楽しみ!」
「そういえばさ、また時計買いに行きたいんだよね」
「おー、久しぶりだね」
「だからまた蒼に見てほしいなって」
「行く行く!明日行く?」
「そうだな。休みだし、デートしよう」
「私も服買いたい!楽しみー!」
……
……
ーーー翌日。
「蒼、今日は天使みたいな服きてるな」
白いフリルの着いたワンピースに、これまた白のポンチョ。
「そう!今日のテーマは天使!さすが鉄!と思ったら、鉄もアウター白いんだね」
「そー、たまたま被ったな。下は黒スキニーだけど」
「いいよぉ、かっこいいよー!」
なんかテンション高いな。
「じゃ、行くか」
「れっつらごー!!」
今日はいつもと違う時計屋に来た。
「いらっしゃいませー」
「鉄!これ!」
「はえぇな」
「この時計、メラメラに真っ赤だし良い"気"を持ってる!!一目見てわかった!!」
「真っ赤って……この時計はメタルグレーですがどういうことですか?」
店員さんが不思議そうに聞いてきた。確かに傍から見たらどういうことだとなるだろう。
「あっ……私、共感覚と言って人や物にオーラのような色が見えるんです。それで…彼は、赤色のオーラを纏っていて、この時計も同じオーラをしていたのでオススメした次第です……」
「へぇ……面白いですね。僕のオーラはわかりますか?」
「はい!明るい黄色のオーラです!たとえばそう……この時計とかぴったりですね!」
「あ、それ、ちょうどいいなって思ってたんですよ。はは、なんだか占い師さんみたいですね」
「確かに生業になるかも……」
「蒼チャン、すぐ金儲けに考えるのやめなさい」
「ハッ!とりあえず鉄は、これがいい!」
「はいはい、わかったよ。これお願いします」
また値段見るの忘れた!ガラスケースに置かれていた値札を見てみると100,000……。まぁ、許容範囲内か……?
「俺の買い物終わり。次蒼の買い物だな」
「CBに行きたいの!どうしても買いたいものがあるの!」
「おー。行こう行こう」
原宿に着いた。
「ここはメンズもレディースもあるから!ペアルックコーデしよう!!!」
蒼は俺とお揃いの服が欲しかったのか。可愛いなぁ。
レディースとメンズをぐるっと見て、同じチェックパターンのワンピース(蒼)とパーカー(俺)の2着買った。
「ふぃー!買った買った!満足!」
「メシ食って帰るか」
「そーだねー!荷物もあるし、空いてるところでいいや」
「あ、店予約しといた」
「へ?!」
「混むだろうから、先に予約しといた。ハンバーグが美味い店」
「鉄朗様様だ〜!」
「よし、新宿戻るぞ」
「どこまでもついていきます!」
ーーー新宿。
「いらっしゃいませー」
「予約してた黒尾です」
「お席案内しますねー」
「なんか、開放感あるお店だねっ」
「窮屈じゃなくて居心地良さそうだよな」
「お店選びありがとっ!」
「いいってことよ。俺はチーズハンバーグランチにする」
「私はデミグラスソースハンバーグランチにしようかな」
店員を呼んだ、そのとき。
「おにーさん、その時計ずっとつけてるんですか?」
蒼が店員に話しかける。もしかして……。
「はい、外にいるときはいつもつけてます」
「……こんなこと言ったらびっくりするかもしれないですけど、その時計からあまり良い"気"がしません。最近良くないこと多くないですか?」
「えっ……なんでわかったんですか……そうです、ここ最近彼女に振られたり友達が自死したり俺も交通事故にあったり……散々でした」
「明日からその時計、つけずに過ごしてみてください、かなり変わると思います」
「そうなんですか?まぁ……やってみます。ありがとうございます」
そう言って店員は去っていった。
「蒼、あんなこと言って大丈夫なの?」
「まぁ信じるか信じないかは彼次第だしね」
美味しいランチを食べ終わり帰路に着く。
それから1週間後、再びハンバーグ屋へ顔を出したらあの店員が蒼に感謝の気持ちを述べていた。
憑き物がとれたみたいにいいことづくしになったらしい。
もしかしてほんとに占い師向いてるかも……?
「ただいまー」
パタパタパタパタ
ヒュンッ
ガシッ
「鉄、おかえりー!」
「エセ大しゅきホールドはやめなさいって」
「最高の愛情表現だよ!」
最高とは…
「蒼、これ、バレンタインのお返し」
そう、今日はホワイトデー。バレンタインに手作りシフォンケーキをもらって、俺も手作り…したかったけどそんな技量持ち合わせてなかったからチョコレート専門店で買った。
「わー!ありがとう!これ有名なとこのだよね?あっ、会社の人にお返しも買った?」
「買ったよ。蒼に言われなかったらお返しするつもりもなかったけど」
「せっかくもらったならお返ししないとね!礼儀だよ!」
「うん。ご助言ありがとね」
「夕飯、今日は鯛めしと蕗の薹の天ぷらだよー」
「めっちゃ美味そう」
「ご飯よそうねー、はい」
「ありがとう。いただきます……もぐもぐ……うまっ」
「良かったぁ!そういえば鉄!私、4月から研修でめちゃくちゃ忙しくなるから!ご飯作れない日もあると思う!」
「了解。メシはなんとかするよ。できるだけ手料理する」
「お願いね!」
「いよいよ蒼も医者になるのかー。給料はもらえるの?」
「研修生でももらえるよ!まぁそんなに多くないけどね!年収400〜500万円くらいかな?」
「一般の社会人なら良い方だけど、医者となると低いのか。大変だな」
「技術を学べるからお金はそんなに気にしないかな!はやく産婦人科に配属されたい!」
「いろんな科を回るんだっけ。しっかり学んできなさいね」
「うん!楽しみ!」
「そういえばさ、また時計買いに行きたいんだよね」
「おー、久しぶりだね」
「だからまた蒼に見てほしいなって」
「行く行く!明日行く?」
「そうだな。休みだし、デートしよう」
「私も服買いたい!楽しみー!」
……
……
ーーー翌日。
「蒼、今日は天使みたいな服きてるな」
白いフリルの着いたワンピースに、これまた白のポンチョ。
「そう!今日のテーマは天使!さすが鉄!と思ったら、鉄もアウター白いんだね」
「そー、たまたま被ったな。下は黒スキニーだけど」
「いいよぉ、かっこいいよー!」
なんかテンション高いな。
「じゃ、行くか」
「れっつらごー!!」
今日はいつもと違う時計屋に来た。
「いらっしゃいませー」
「鉄!これ!」
「はえぇな」
「この時計、メラメラに真っ赤だし良い"気"を持ってる!!一目見てわかった!!」
「真っ赤って……この時計はメタルグレーですがどういうことですか?」
店員さんが不思議そうに聞いてきた。確かに傍から見たらどういうことだとなるだろう。
「あっ……私、共感覚と言って人や物にオーラのような色が見えるんです。それで…彼は、赤色のオーラを纏っていて、この時計も同じオーラをしていたのでオススメした次第です……」
「へぇ……面白いですね。僕のオーラはわかりますか?」
「はい!明るい黄色のオーラです!たとえばそう……この時計とかぴったりですね!」
「あ、それ、ちょうどいいなって思ってたんですよ。はは、なんだか占い師さんみたいですね」
「確かに生業になるかも……」
「蒼チャン、すぐ金儲けに考えるのやめなさい」
「ハッ!とりあえず鉄は、これがいい!」
「はいはい、わかったよ。これお願いします」
また値段見るの忘れた!ガラスケースに置かれていた値札を見てみると100,000……。まぁ、許容範囲内か……?
「俺の買い物終わり。次蒼の買い物だな」
「CBに行きたいの!どうしても買いたいものがあるの!」
「おー。行こう行こう」
原宿に着いた。
「ここはメンズもレディースもあるから!ペアルックコーデしよう!!!」
蒼は俺とお揃いの服が欲しかったのか。可愛いなぁ。
レディースとメンズをぐるっと見て、同じチェックパターンのワンピース(蒼)とパーカー(俺)の2着買った。
「ふぃー!買った買った!満足!」
「メシ食って帰るか」
「そーだねー!荷物もあるし、空いてるところでいいや」
「あ、店予約しといた」
「へ?!」
「混むだろうから、先に予約しといた。ハンバーグが美味い店」
「鉄朗様様だ〜!」
「よし、新宿戻るぞ」
「どこまでもついていきます!」
ーーー新宿。
「いらっしゃいませー」
「予約してた黒尾です」
「お席案内しますねー」
「なんか、開放感あるお店だねっ」
「窮屈じゃなくて居心地良さそうだよな」
「お店選びありがとっ!」
「いいってことよ。俺はチーズハンバーグランチにする」
「私はデミグラスソースハンバーグランチにしようかな」
店員を呼んだ、そのとき。
「おにーさん、その時計ずっとつけてるんですか?」
蒼が店員に話しかける。もしかして……。
「はい、外にいるときはいつもつけてます」
「……こんなこと言ったらびっくりするかもしれないですけど、その時計からあまり良い"気"がしません。最近良くないこと多くないですか?」
「えっ……なんでわかったんですか……そうです、ここ最近彼女に振られたり友達が自死したり俺も交通事故にあったり……散々でした」
「明日からその時計、つけずに過ごしてみてください、かなり変わると思います」
「そうなんですか?まぁ……やってみます。ありがとうございます」
そう言って店員は去っていった。
「蒼、あんなこと言って大丈夫なの?」
「まぁ信じるか信じないかは彼次第だしね」
美味しいランチを食べ終わり帰路に着く。
それから1週間後、再びハンバーグ屋へ顔を出したらあの店員が蒼に感謝の気持ちを述べていた。
憑き物がとれたみたいにいいことづくしになったらしい。
もしかしてほんとに占い師向いてるかも……?