Love to you
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黒尾さんが予約してくれたカフェについた。
暖かい〜...。しかもなんだかシンプルな空間で逆に無駄がないって感じ。
大きく一枚だけ、油絵が飾られていた。
「何食べたい?ここのパスタはどれも美味いよ」
黒尾さんがメニューを見せてくれる。
「種類たくさんありますね...!オススメはありますか?」
「うーん、キノコ大丈夫なら、ポルチーニのパスタがオススメかな」
「じゃあ、それにします!」
「俺はほうれん草とベーコンのペペロンチーノでいいや」
食事が来るまでの間、色んな話をした。
黒尾さんは毎日バレーボールを触ってること。
お酒は強くてなかなか酔わないこと。
友達とはバレーばかりしていること。
会社ではたまにサボって寝ていること。
孤爪研磨くんという幼なじみがいること。
宮城に縁がある高校があること。
沢山話してくれた。
時間はあっという間で、食事が届いた。
「「いただきます」」
ハモってしまって、思わず2人で笑ってしまった。
「んー、美味しいです、ポルチーニソース。濃厚」
「一口食わして」
黒尾さんがあーっと口を開ける。
私は気をつけながら口へ運ぶ。
「もぐもぐ...やっぱ美味いな」
俺のも一口食え、ほら。
と言って、黒尾さんが私の口に運んでくれた。
「美味しいです...ニンニク最高ですね」
「美味いだろ?ここ混むから、事前に予約しといたんだ」
「お店選び、ありがとうございました」
食事を終えて、一息つこうとしたら、黒尾さんの口からとんでもない言葉がでてきた。
「蒼はさ、俺のこと好きなの?」
はい???
「すすす、好き???」
「うん、俺のことは話したから次は蒼の番な。俺のこと見つめてたとか、かっこいいとか、素敵だとか言ってくれるけど、肝心なそこは一度も聞いたことないなと思って」
赤面、とまれ!
大きく深呼吸して、黒尾さんの質問に応える。
「私......私は、最初に電車で黒尾さんを初めて見た時、黒尾さんだけが目が離せない存在になりました。通学中、見ているだけで満足でした。でも、黒尾さんに助けて貰って、話しかけてくれて、デートまで提案してくれて。毎日がドキドキでした。最初は憧れだったけど、色んな話をするうちに、気になって仕方がない存在になって.........そうですね。私は好きなんだと思います、黒尾さんのこと」
ついに言ってしまった。人生で初めての告白。
黒尾さんは両手で顔を隠している。表情が見えない。
「その先は?」
「え?」
「付き合いたいとか、思わないの?」
「...そうですね。もし付き合えたら、嬉しいです」
「蒼」
「はい」
黒尾さんの両手が離れた。代わりに私の両手をギュッと握ってくれた。
「蒼を初めて見た時、人形みたいに可愛い子だなと思ってた。んで、チラチラ送られてくる視線が俺に向けてだと確信した時、なんだか嬉しかった。痴漢から助けたのが他の男じゃなくて俺で良かった。話す機会をくれたから。蒼の大学生活とか、友達との会話とか、そういうの聞いて、蒼はスゲー頑張り屋なんだなと思った。感心した。蒼が先に電車を降りる度に、もっと話したいと思ってた。これが恋っていうなら、俺はそれを受け入れる。蒼......」
私は思わず黒尾さんの口を塞いだ。
「?!」
「私に言わせてください」
深呼吸、深呼吸。
「黒尾さん、2ヶ月も前からあなたに憧れ、気づけば恋をしていました。私と、つきあってくれませんか?」
黒尾さんが「男の俺から言うべきなのに」と言って咳払いをし、もう一度私の両手を握ってくれた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
晴れて私たち二人は、恋人同士になった。
この物語は、まだ序章の序章。
暖かい〜...。しかもなんだかシンプルな空間で逆に無駄がないって感じ。
大きく一枚だけ、油絵が飾られていた。
「何食べたい?ここのパスタはどれも美味いよ」
黒尾さんがメニューを見せてくれる。
「種類たくさんありますね...!オススメはありますか?」
「うーん、キノコ大丈夫なら、ポルチーニのパスタがオススメかな」
「じゃあ、それにします!」
「俺はほうれん草とベーコンのペペロンチーノでいいや」
食事が来るまでの間、色んな話をした。
黒尾さんは毎日バレーボールを触ってること。
お酒は強くてなかなか酔わないこと。
友達とはバレーばかりしていること。
会社ではたまにサボって寝ていること。
孤爪研磨くんという幼なじみがいること。
宮城に縁がある高校があること。
沢山話してくれた。
時間はあっという間で、食事が届いた。
「「いただきます」」
ハモってしまって、思わず2人で笑ってしまった。
「んー、美味しいです、ポルチーニソース。濃厚」
「一口食わして」
黒尾さんがあーっと口を開ける。
私は気をつけながら口へ運ぶ。
「もぐもぐ...やっぱ美味いな」
俺のも一口食え、ほら。
と言って、黒尾さんが私の口に運んでくれた。
「美味しいです...ニンニク最高ですね」
「美味いだろ?ここ混むから、事前に予約しといたんだ」
「お店選び、ありがとうございました」
食事を終えて、一息つこうとしたら、黒尾さんの口からとんでもない言葉がでてきた。
「蒼はさ、俺のこと好きなの?」
はい???
「すすす、好き???」
「うん、俺のことは話したから次は蒼の番な。俺のこと見つめてたとか、かっこいいとか、素敵だとか言ってくれるけど、肝心なそこは一度も聞いたことないなと思って」
赤面、とまれ!
大きく深呼吸して、黒尾さんの質問に応える。
「私......私は、最初に電車で黒尾さんを初めて見た時、黒尾さんだけが目が離せない存在になりました。通学中、見ているだけで満足でした。でも、黒尾さんに助けて貰って、話しかけてくれて、デートまで提案してくれて。毎日がドキドキでした。最初は憧れだったけど、色んな話をするうちに、気になって仕方がない存在になって.........そうですね。私は好きなんだと思います、黒尾さんのこと」
ついに言ってしまった。人生で初めての告白。
黒尾さんは両手で顔を隠している。表情が見えない。
「その先は?」
「え?」
「付き合いたいとか、思わないの?」
「...そうですね。もし付き合えたら、嬉しいです」
「蒼」
「はい」
黒尾さんの両手が離れた。代わりに私の両手をギュッと握ってくれた。
「蒼を初めて見た時、人形みたいに可愛い子だなと思ってた。んで、チラチラ送られてくる視線が俺に向けてだと確信した時、なんだか嬉しかった。痴漢から助けたのが他の男じゃなくて俺で良かった。話す機会をくれたから。蒼の大学生活とか、友達との会話とか、そういうの聞いて、蒼はスゲー頑張り屋なんだなと思った。感心した。蒼が先に電車を降りる度に、もっと話したいと思ってた。これが恋っていうなら、俺はそれを受け入れる。蒼......」
私は思わず黒尾さんの口を塞いだ。
「?!」
「私に言わせてください」
深呼吸、深呼吸。
「黒尾さん、2ヶ月も前からあなたに憧れ、気づけば恋をしていました。私と、つきあってくれませんか?」
黒尾さんが「男の俺から言うべきなのに」と言って咳払いをし、もう一度私の両手を握ってくれた。
「こちらこそ、よろしくお願いします」
晴れて私たち二人は、恋人同士になった。
この物語は、まだ序章の序章。