Love to you
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私が私でいられるのは、鉄のおかげだと思う。
朝ご飯作ろうとして起きたらたまに一緒に起きて作るの手伝ってくれたり、夜は私の方が早く帰るから夕飯作って待ってたらケーキやお花買って帰ってきてくれたり、
休日はバレーサークルにも連れて行ってくれたり(最近楽しい)、見たい映画があれば一緒に見に行ってくれたり、
こういう些細な行動が嬉しかったりありがたかったりする。
私一人では知りえないこと、体感できないことを鉄が教えてくれる。
逆に私に何ができるのかと言うと、先程も述べたようにご飯を作ったり……くらいかも。
あんまり鉄のためにやってることが、少ない気がしてきた。
「鉄、ごめんね」
「えっ、急に何、別れ話はお断りだよ」
「そうじゃなくて…私が鉄のためにやれることってほんとに少ないなぁって思って…鉄は私に色んなことを教えてくれるのに」
ダメだ、なんだか泣きそうになってきた。
ソファに二人がけで座っている状態。突然鉄が私をお姫様抱っこしてきた。座ったまま。
「何を言ってるんだい、お姫様。キミは僕のために食事を作ってくれたり、スーツのアイロンをかけてくれたり、寝る時間帯も合わせてくれたり、勉強が大変なはずなのに俺ファーストでいてくれてるところにとっても感謝してるんだよ」
「でも…休日とか私のわがままばっかりじゃない?」
「俺は悩むタイプなの。だから蒼から率先して行先とか決めてくれた方が助かるの」
「買い物は鉄のお財布からばかりじゃない?」
「大学生にお金払わせる社会人なんか恥ずかしくてやってらんないよ。俺のエゴに付き合ってもらってんのー」
「でも、でも…」
「いいか、蒼。俺は蒼と出会えたことでひとつの奇跡、付き合えたことでふたつの奇跡、結婚を約束したことでみっつの奇跡を起こしてんの。もちろんご飯作ったりも感謝だけど、これ以上「蒼がやってくれたこと」で嬉しいことは無いの。わかる?」
「私と出会えたことが嬉しい…?」
「そう!全てはそこから始まった!あの日、あの電車で、悲劇だったけど、導かれたんだよ、俺たちは」
「なんか宗教みたいになってるな…」
「神も仏もいるにはいるんだろう。ちょっと生きる手助けをしてくれる。でも行動するのは自分だ。俺はあの日蒼を助けた瞬間、俺のアオハル、始まったと思ったね」
アオハルって…。ぷぷっと笑っていると、鉄は更に話を詰めてくる。
「蒼と出会って、付き合えて、同棲できて、結婚もできて(予定)、俺の人生こんなにハッピーエンドでいいのか?ってちょっと怖くなる時もあるよ、正直。でも仕事頑張って帰ってきたら蒼がいるって、あーこれご褒美なんだなって思うようになったわけよ。で、ご褒美貰ってばかりじゃダメだから花とかケーキとかプレゼントしたいなぁって思うようになったわけ」
「そんな裏話があったんだ…」
「そ、俺のアオハルは蒼に捧げる」
「だからアオハルって…ぷぷ」
「そういう笑顔が見れることが、俺にとっての生きがい。生きてる意味」
「もっと仕事一本!かと思ってた」
「仕事は仕事で大事だよ。でも比べるものじゃない。つっても、仕事しながら蒼の大学の前通ると蒼に会えないかなーとか考えてるけど」
それはちょっとストーカー気質があるのでは…傷つくから言うのはやめよう。
どうやら鉄も私も、お互いに感謝の気持ちを忘れず、ものに置き換えたりして表現していたわけだ。
「鉄……本当にありがとうね。私のこと面倒くさくなっても、私は離さないから!」
「それは俺のセリフだ!地獄の果までついて行くからな!」
「それはちょっと怖い…」
「え?そう?」
「鉄ってちょっと…うん、熱心だよね。熱心」
「今ちょっと失礼なこと考えてなかった?」
「そ、そんなことないよ。私は鉄の熱心なところに助けられてるよ。ほんと、感謝してもしきれないくらい」
「感謝の言い合いになってるな。どこかで区切りつけないと終わらねー。最後に、相手の一番好きなところ言って終えようぜ」
んー、と15秒くらい考えると、鉄が「俺から言うな」とウキウキしながら私と目線を合わせてきた。至近距離で恥ずかしい…。
「俺が蒼の一番好きなところは!やっぱ努力家なところ!尊敬するし、見習いたいなと思う」
「私は…私が鉄の一番好きなところは、思いやりがあるところ。こちらの気持ちを汲み取って行動してくれる。そこに感謝してる」
「そうか!嬉しいなぁ。蒼、これからもずっと好きだよ」
「私も、鉄のこと愛してる」
これは…キスの流れ…
お互いの唇と唇が触れそうになる、そのとき
「ニャーン」
ジャスミンが間に割って入ってきた。
私や鉄の顔にスリスリしてくる。
「…プッ。あはは!」
「ジャスミンさーん、空気読んでくださーい。僕と蒼ちゃん、いい感じだったでしょー」
ジャスミはお姫様抱っこされてる私の上で寛ぎはじめた。
「鉄…重くない?大丈夫?」
「全然平気。ジャスミンの気が済むまでこうしてよう」
ジャスミンが退くまで30分もかかった。
飽きたのが、スタスタと自分のキャットタワーに戻って行った。
「さて蒼チャン、続きをしましょう」
「え?続きって…」
唇を塞がれ、重なる舌と舌がとろけるような感覚に陥る。
「ん…ふ……」
「続き、する?」
「……する…」
「じゃあ一緒にシャワー浴びようか」
「へ?!やだ!」
「ガーーン。俺傷ついた」
この期に及んで裸が見られることが恥ずかしいわけでなく、洗ってる姿を見られるのが嫌なのだ。あんなとこやそんなとこ、しっかり洗いたいし。気が散るから一緒にシャワーだけは勘弁。と熱弁すると、「でも前に一緒に入らなかった?」と聞かれ、確かに入った気がしてきた…でも、とにかく今日はダメなのだ!
しっかり断りを入れると、ションボリしながら鉄が浴室に入っていった。
10分ほどで鉄が頭にタオルをかけながら戻ってきた。
「次、蒼入りな」
「うん。行ってくる」
………
……私も20分ほどで寝室に戻ってきた。
じゃ、こっから先は俺が主導権を握るんで。逃げたりしたらダメだよ。
そう言って、甘い甘い密な時間を過ごした。
こんな時間も嬉しい、愛らしい、気持ちいいと思えるのは鉄のおかげだ。
感謝してもしきれないーーーそうだ、明日鉄に服をプレゼントしよう。買い物行くの楽しみだな。
楽しそうにしていると、鉄からもっかいする?と聞かれたので、丁重にお断りした。明日に響くから。
明日の朝ごはん、何作ろうかなー♪
朝ご飯作ろうとして起きたらたまに一緒に起きて作るの手伝ってくれたり、夜は私の方が早く帰るから夕飯作って待ってたらケーキやお花買って帰ってきてくれたり、
休日はバレーサークルにも連れて行ってくれたり(最近楽しい)、見たい映画があれば一緒に見に行ってくれたり、
こういう些細な行動が嬉しかったりありがたかったりする。
私一人では知りえないこと、体感できないことを鉄が教えてくれる。
逆に私に何ができるのかと言うと、先程も述べたようにご飯を作ったり……くらいかも。
あんまり鉄のためにやってることが、少ない気がしてきた。
「鉄、ごめんね」
「えっ、急に何、別れ話はお断りだよ」
「そうじゃなくて…私が鉄のためにやれることってほんとに少ないなぁって思って…鉄は私に色んなことを教えてくれるのに」
ダメだ、なんだか泣きそうになってきた。
ソファに二人がけで座っている状態。突然鉄が私をお姫様抱っこしてきた。座ったまま。
「何を言ってるんだい、お姫様。キミは僕のために食事を作ってくれたり、スーツのアイロンをかけてくれたり、寝る時間帯も合わせてくれたり、勉強が大変なはずなのに俺ファーストでいてくれてるところにとっても感謝してるんだよ」
「でも…休日とか私のわがままばっかりじゃない?」
「俺は悩むタイプなの。だから蒼から率先して行先とか決めてくれた方が助かるの」
「買い物は鉄のお財布からばかりじゃない?」
「大学生にお金払わせる社会人なんか恥ずかしくてやってらんないよ。俺のエゴに付き合ってもらってんのー」
「でも、でも…」
「いいか、蒼。俺は蒼と出会えたことでひとつの奇跡、付き合えたことでふたつの奇跡、結婚を約束したことでみっつの奇跡を起こしてんの。もちろんご飯作ったりも感謝だけど、これ以上「蒼がやってくれたこと」で嬉しいことは無いの。わかる?」
「私と出会えたことが嬉しい…?」
「そう!全てはそこから始まった!あの日、あの電車で、悲劇だったけど、導かれたんだよ、俺たちは」
「なんか宗教みたいになってるな…」
「神も仏もいるにはいるんだろう。ちょっと生きる手助けをしてくれる。でも行動するのは自分だ。俺はあの日蒼を助けた瞬間、俺のアオハル、始まったと思ったね」
アオハルって…。ぷぷっと笑っていると、鉄は更に話を詰めてくる。
「蒼と出会って、付き合えて、同棲できて、結婚もできて(予定)、俺の人生こんなにハッピーエンドでいいのか?ってちょっと怖くなる時もあるよ、正直。でも仕事頑張って帰ってきたら蒼がいるって、あーこれご褒美なんだなって思うようになったわけよ。で、ご褒美貰ってばかりじゃダメだから花とかケーキとかプレゼントしたいなぁって思うようになったわけ」
「そんな裏話があったんだ…」
「そ、俺のアオハルは蒼に捧げる」
「だからアオハルって…ぷぷ」
「そういう笑顔が見れることが、俺にとっての生きがい。生きてる意味」
「もっと仕事一本!かと思ってた」
「仕事は仕事で大事だよ。でも比べるものじゃない。つっても、仕事しながら蒼の大学の前通ると蒼に会えないかなーとか考えてるけど」
それはちょっとストーカー気質があるのでは…傷つくから言うのはやめよう。
どうやら鉄も私も、お互いに感謝の気持ちを忘れず、ものに置き換えたりして表現していたわけだ。
「鉄……本当にありがとうね。私のこと面倒くさくなっても、私は離さないから!」
「それは俺のセリフだ!地獄の果までついて行くからな!」
「それはちょっと怖い…」
「え?そう?」
「鉄ってちょっと…うん、熱心だよね。熱心」
「今ちょっと失礼なこと考えてなかった?」
「そ、そんなことないよ。私は鉄の熱心なところに助けられてるよ。ほんと、感謝してもしきれないくらい」
「感謝の言い合いになってるな。どこかで区切りつけないと終わらねー。最後に、相手の一番好きなところ言って終えようぜ」
んー、と15秒くらい考えると、鉄が「俺から言うな」とウキウキしながら私と目線を合わせてきた。至近距離で恥ずかしい…。
「俺が蒼の一番好きなところは!やっぱ努力家なところ!尊敬するし、見習いたいなと思う」
「私は…私が鉄の一番好きなところは、思いやりがあるところ。こちらの気持ちを汲み取って行動してくれる。そこに感謝してる」
「そうか!嬉しいなぁ。蒼、これからもずっと好きだよ」
「私も、鉄のこと愛してる」
これは…キスの流れ…
お互いの唇と唇が触れそうになる、そのとき
「ニャーン」
ジャスミンが間に割って入ってきた。
私や鉄の顔にスリスリしてくる。
「…プッ。あはは!」
「ジャスミンさーん、空気読んでくださーい。僕と蒼ちゃん、いい感じだったでしょー」
ジャスミはお姫様抱っこされてる私の上で寛ぎはじめた。
「鉄…重くない?大丈夫?」
「全然平気。ジャスミンの気が済むまでこうしてよう」
ジャスミンが退くまで30分もかかった。
飽きたのが、スタスタと自分のキャットタワーに戻って行った。
「さて蒼チャン、続きをしましょう」
「え?続きって…」
唇を塞がれ、重なる舌と舌がとろけるような感覚に陥る。
「ん…ふ……」
「続き、する?」
「……する…」
「じゃあ一緒にシャワー浴びようか」
「へ?!やだ!」
「ガーーン。俺傷ついた」
この期に及んで裸が見られることが恥ずかしいわけでなく、洗ってる姿を見られるのが嫌なのだ。あんなとこやそんなとこ、しっかり洗いたいし。気が散るから一緒にシャワーだけは勘弁。と熱弁すると、「でも前に一緒に入らなかった?」と聞かれ、確かに入った気がしてきた…でも、とにかく今日はダメなのだ!
しっかり断りを入れると、ションボリしながら鉄が浴室に入っていった。
10分ほどで鉄が頭にタオルをかけながら戻ってきた。
「次、蒼入りな」
「うん。行ってくる」
………
……私も20分ほどで寝室に戻ってきた。
じゃ、こっから先は俺が主導権を握るんで。逃げたりしたらダメだよ。
そう言って、甘い甘い密な時間を過ごした。
こんな時間も嬉しい、愛らしい、気持ちいいと思えるのは鉄のおかげだ。
感謝してもしきれないーーーそうだ、明日鉄に服をプレゼントしよう。買い物行くの楽しみだな。
楽しそうにしていると、鉄からもっかいする?と聞かれたので、丁重にお断りした。明日に響くから。
明日の朝ごはん、何作ろうかなー♪