Love to you
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「鉄!ジャスミンが芸を覚えたの!」
「いつの間に躾ちゃってたの…」
「夏休みから根気よくやってたら完全に覚えちゃった!見てて!」
ジャスミンにおやつを見せ、蒼が「お手!」というとジャスミンは片足を差し出した。
「いい子ー!はいおやつ!」
「すごいな。猫もそういうの覚えるんだな」
「他にもできるよ!」
色んな芸を覚えて、動画にアップしてバズらせるのよー!と蒼は張り切っている。
「ジャスミンチャンネル作るか」
「いいね!それ!」
早速YouTubeでジャスミンチャンネルを作る。
「鉄!動画撮って!」
「蒼も映っていいのか?」
「いいよ!撮って撮って!」
ジャスミン!お手!
と蒼がいうと、ジャスミンは再びお手をした。
「よくできました〜!」
蒼はジャスミンを抱えてスリスリする。
ここで動画を止めた。
「もういっこあるの!それもお願い!」
他にも覚えたのか。
「撮るぞー」
「ジャスミン!パンッ!」
蒼が人差し指と親指をだしてピストルの形にしてジャスミンに向けて打ち放つ。
ジャスミンはごろんと倒れて横になる。
「ジャスミン天才〜!はいおやつ!」
動画を止め、アップロードの準備をする。
「なんか、早速バズる予感がするな…」
「だといいな!」
「よし、アップ完了」
「 楽しみー!」
…
…
翌日。
「蒼、やばいことになったぞ」
「…おはよう。ふぁ、どうしたの?」
「ピストルの動画がめちゃくちゃバズってる」
「え!ほんと?!見たい見たい!」
蒼にスマホを見せると、キャーと騒いでいた。
「再生回数10万回?!コメント1150?!」
「ジャスミンのことがメインだけど、蒼についてのコメントも多いんですよ…」
「なになに?ジャスミンちゃんもだけど飼い主さんもめちゃくちゃかわいい、芸もすごいけど、飼い主が猫にべったりでかわいい、飼い主がかわいい…顔のことばっかりかい!」
もっとジャスミンを褒めてー!と叫ぶ蒼。
「ペットニュースに掲載してもいいですかってメールも来てるぞ」
「ペットニュース?OKOK!ジャスミンの可愛さが広まればなんでもOK!」
「登録者数も2万人いってるし、これは撮っていくしかないな…」
「どんどん撮ろうー!」
こうして毎日のようにジャスミンと蒼の動画を撮っていたらあっという間に登録者数10万人を超えた。
ジャスミンについてはもちろんだが、やはり蒼に関するコメントも多い。
「飼い主さん顔エロ」
「飼い主の顔面偏差値がやばい」
「飼い主絶対胸でかいだろ」
そんなコメントをされて俺はおもしろくないわけで。
「なぁ、蒼。蒼の顔ぼかしちゃだめ?」
「一部のコメントが私について書かれてるのはわかるよ。でもたった一部なんだから、あまり気にしなくていいと思う」
「そうか…俺としてはあんまり気乗りしないんだけど」
「いきなり顔ぼかすとどうせ顔だしてーっていわれるだけだよ。自然体でいこう」
「わかった。蒼の方針に従うよ」
「ところで今日はジャスミンが新技を覚えたので披露したい」
「動画撮るね」
「こんにちはー!ジャスミンチャンネルへようこそ!今日はジャスミンが新しい技を身につけたので紹介します!」
抱っこしていたジャスミンを床に置いて2人が見つめ合う。
「ジャスミン!お手!いつもはここまででした…しかし!ジャスミン、おかわり!そして!くるくる〜」
ジャスミンは反対の足でおかわりし、蒼が手を1週指せるとそれに合わせてくるりと回った。
「ジャスミン偉い〜!はいおやつ!
見ましたか?!うちの猫かしこくないですかー?」
キラッキラのデレッデレの笑顔でジャスミンを抱っこしながら話す蒼。
「ジャスミンとの出会いは運命的でした。私はモノや人、動物に色を感じることが出来る共感覚があるのですが、ジャスミンを見た時この子だ!と思って。一匹だけ異彩を放っていて、部屋を猫用の部屋に模様替えしてお迎えしました。最初は全然懐いてくれなかったけど、餌をあげるたびに懐いてくれました笑
これからもジャスミンの素敵な部分をもっと投稿していくのでよろしくお願いします!」
「はい、終わり」
「うおー、早速投稿じゃーい」
「はい、ぽちっとな」
俺はなんだか蒼がみんなに知られると思うといい気はしなかった。そのうち顔ファンに遭遇したりしないだろうか。
思ってたことは的中した。
「ねぇ〜鉄!今日学校でみんなに話しかけられた!ジャスミンとの動画が知られまくってるみたい!」
「いつかこの日が来るのではと思ってましたよ…」
「んで、ファンレターももらった!ジャスミンの似顔絵!あとぬいぐるみとか」
…ぬいぐるみ?
「蒼、そのぬいぐるみ貸してみ」
「うん?はい」
俺はファンとやらからもらったぬいぐるみを勢いよく引きちぎった。
「鉄!なんてことーーー…」
出てきたのは盗聴器。
「何これ…」
「盗聴器だよ。俺らの会話相手に筒抜け」
「怖…そんな事する?普通」
「普通じゃないやつもこの世に存在するんだよ」
蒼はやっと事の重大さに気づいた。
「だから鉄、顔ぼかしたいって言ってたの?」
「まー、ここまで想定してなかったけど。いずれ被害はあるだろうなと思ってたよ」
「そっか…顔出しやめた方がいいかな?…」
「まー今更感あるな。今までの動画全部出てるし」
「うーん、じゃあ、プレゼントもらうときは気をつけるよ。お手紙以外貰わない」
「そうだな。それがいいと思う」
あと問題はひとつだな。
「蒼」
「何?」
「ストーカーが跡をつけるかもしれねぇ。だからこれ持ってて」
渡したのは、防犯ブザー。
「防犯ブザー!こんなの持ったの小学生以来だよ!」
「なんかあったらすぐ鳴らせ。んで俺に電話。LINEの通話じゃなくて電話番号の方に電話して」
「うん…うん、わかった」
顔出しっつーのはこういうリスクがあるから怖ぇんだ。
俺がずっとそばにいれる訳じゃないから、蒼には出来るだけの防犯をしてもらう。
「あと、灯りが少ない道は通るな。幸い都心だからまだいいけど、友達とでかけるときとかもな」
「うん!わかった!気をつける!」
蒼には俺のときのようになってほしくない。
梨花に刺された時…今でもどろりと手に血が着いたのを思い出すとゾッとする。
「やっぱり動画…モザイクはかけないけどできるだけ映らないようにする。それでもいいか?」
「鉄がそうした方がいいって言うなら、それに従うよ!異議なし!」
こうしてジャスミンチャンネルはジャスミンのみにフォーカスを当てるようになった。
「飼い主さんの顔みたい」
「エロ顔の飼い主みしてー」
「顔出ししなくなったの?」
など心無い声も湧いてきたが、無視で一蹴!
登録者数にもさほど影響はなかった。
まだまだ心配なことはあるが、勉強熱心な蒼にとっていい息抜きになるだろう、楽しそうな蒼を見てるとよくわかる。楽をすることも大事なことだ、と蒼にも言い聞かせて勉強もほどほどにと伝えた。
蒼は「勉強も楽しいよ?」と狂気じみたことを言っていたが、楽しくても脳は疲労するものだからちゃんと休みなさいよと念を押した。
「登録者数が増えた分、アンチも増える…そろそろだろうな」
俺の予感は的中したわけで。
「そんな躾無理やりさせて猫が可哀想」
「おやつで釣るなんて猫にはストレス」
「ついに来たかぁ…」
「何?どした?」
「アンチコメだよ。いつか来ると思ってたんだよなぁ」
「あ、そういうのは相手するだけ無駄だから無視でいいよ。無視が一番効果的」
「なんだか手馴れてない?」
「心理カウンセラーの勉強してるからね。こーいうこと言う人たちはレスバで勝ちたいか嫉妬でコメしてるだけだから、1ミリも触れちゃダメ」
「わかりましたよ、先生」
「フフン!こういう輩には強いから、私。まかせなさい」
「ネットで平気でもリアルで物理的に強いやつがくるほうがよっぽど怖いからな」
「う…それはマジで気をつけます」
なんやかんやで、
気づけば11月に入っていた。
「いつの間に躾ちゃってたの…」
「夏休みから根気よくやってたら完全に覚えちゃった!見てて!」
ジャスミンにおやつを見せ、蒼が「お手!」というとジャスミンは片足を差し出した。
「いい子ー!はいおやつ!」
「すごいな。猫もそういうの覚えるんだな」
「他にもできるよ!」
色んな芸を覚えて、動画にアップしてバズらせるのよー!と蒼は張り切っている。
「ジャスミンチャンネル作るか」
「いいね!それ!」
早速YouTubeでジャスミンチャンネルを作る。
「鉄!動画撮って!」
「蒼も映っていいのか?」
「いいよ!撮って撮って!」
ジャスミン!お手!
と蒼がいうと、ジャスミンは再びお手をした。
「よくできました〜!」
蒼はジャスミンを抱えてスリスリする。
ここで動画を止めた。
「もういっこあるの!それもお願い!」
他にも覚えたのか。
「撮るぞー」
「ジャスミン!パンッ!」
蒼が人差し指と親指をだしてピストルの形にしてジャスミンに向けて打ち放つ。
ジャスミンはごろんと倒れて横になる。
「ジャスミン天才〜!はいおやつ!」
動画を止め、アップロードの準備をする。
「なんか、早速バズる予感がするな…」
「だといいな!」
「よし、アップ完了」
「 楽しみー!」
…
…
翌日。
「蒼、やばいことになったぞ」
「…おはよう。ふぁ、どうしたの?」
「ピストルの動画がめちゃくちゃバズってる」
「え!ほんと?!見たい見たい!」
蒼にスマホを見せると、キャーと騒いでいた。
「再生回数10万回?!コメント1150?!」
「ジャスミンのことがメインだけど、蒼についてのコメントも多いんですよ…」
「なになに?ジャスミンちゃんもだけど飼い主さんもめちゃくちゃかわいい、芸もすごいけど、飼い主が猫にべったりでかわいい、飼い主がかわいい…顔のことばっかりかい!」
もっとジャスミンを褒めてー!と叫ぶ蒼。
「ペットニュースに掲載してもいいですかってメールも来てるぞ」
「ペットニュース?OKOK!ジャスミンの可愛さが広まればなんでもOK!」
「登録者数も2万人いってるし、これは撮っていくしかないな…」
「どんどん撮ろうー!」
こうして毎日のようにジャスミンと蒼の動画を撮っていたらあっという間に登録者数10万人を超えた。
ジャスミンについてはもちろんだが、やはり蒼に関するコメントも多い。
「飼い主さん顔エロ」
「飼い主の顔面偏差値がやばい」
「飼い主絶対胸でかいだろ」
そんなコメントをされて俺はおもしろくないわけで。
「なぁ、蒼。蒼の顔ぼかしちゃだめ?」
「一部のコメントが私について書かれてるのはわかるよ。でもたった一部なんだから、あまり気にしなくていいと思う」
「そうか…俺としてはあんまり気乗りしないんだけど」
「いきなり顔ぼかすとどうせ顔だしてーっていわれるだけだよ。自然体でいこう」
「わかった。蒼の方針に従うよ」
「ところで今日はジャスミンが新技を覚えたので披露したい」
「動画撮るね」
「こんにちはー!ジャスミンチャンネルへようこそ!今日はジャスミンが新しい技を身につけたので紹介します!」
抱っこしていたジャスミンを床に置いて2人が見つめ合う。
「ジャスミン!お手!いつもはここまででした…しかし!ジャスミン、おかわり!そして!くるくる〜」
ジャスミンは反対の足でおかわりし、蒼が手を1週指せるとそれに合わせてくるりと回った。
「ジャスミン偉い〜!はいおやつ!
見ましたか?!うちの猫かしこくないですかー?」
キラッキラのデレッデレの笑顔でジャスミンを抱っこしながら話す蒼。
「ジャスミンとの出会いは運命的でした。私はモノや人、動物に色を感じることが出来る共感覚があるのですが、ジャスミンを見た時この子だ!と思って。一匹だけ異彩を放っていて、部屋を猫用の部屋に模様替えしてお迎えしました。最初は全然懐いてくれなかったけど、餌をあげるたびに懐いてくれました笑
これからもジャスミンの素敵な部分をもっと投稿していくのでよろしくお願いします!」
「はい、終わり」
「うおー、早速投稿じゃーい」
「はい、ぽちっとな」
俺はなんだか蒼がみんなに知られると思うといい気はしなかった。そのうち顔ファンに遭遇したりしないだろうか。
思ってたことは的中した。
「ねぇ〜鉄!今日学校でみんなに話しかけられた!ジャスミンとの動画が知られまくってるみたい!」
「いつかこの日が来るのではと思ってましたよ…」
「んで、ファンレターももらった!ジャスミンの似顔絵!あとぬいぐるみとか」
…ぬいぐるみ?
「蒼、そのぬいぐるみ貸してみ」
「うん?はい」
俺はファンとやらからもらったぬいぐるみを勢いよく引きちぎった。
「鉄!なんてことーーー…」
出てきたのは盗聴器。
「何これ…」
「盗聴器だよ。俺らの会話相手に筒抜け」
「怖…そんな事する?普通」
「普通じゃないやつもこの世に存在するんだよ」
蒼はやっと事の重大さに気づいた。
「だから鉄、顔ぼかしたいって言ってたの?」
「まー、ここまで想定してなかったけど。いずれ被害はあるだろうなと思ってたよ」
「そっか…顔出しやめた方がいいかな?…」
「まー今更感あるな。今までの動画全部出てるし」
「うーん、じゃあ、プレゼントもらうときは気をつけるよ。お手紙以外貰わない」
「そうだな。それがいいと思う」
あと問題はひとつだな。
「蒼」
「何?」
「ストーカーが跡をつけるかもしれねぇ。だからこれ持ってて」
渡したのは、防犯ブザー。
「防犯ブザー!こんなの持ったの小学生以来だよ!」
「なんかあったらすぐ鳴らせ。んで俺に電話。LINEの通話じゃなくて電話番号の方に電話して」
「うん…うん、わかった」
顔出しっつーのはこういうリスクがあるから怖ぇんだ。
俺がずっとそばにいれる訳じゃないから、蒼には出来るだけの防犯をしてもらう。
「あと、灯りが少ない道は通るな。幸い都心だからまだいいけど、友達とでかけるときとかもな」
「うん!わかった!気をつける!」
蒼には俺のときのようになってほしくない。
梨花に刺された時…今でもどろりと手に血が着いたのを思い出すとゾッとする。
「やっぱり動画…モザイクはかけないけどできるだけ映らないようにする。それでもいいか?」
「鉄がそうした方がいいって言うなら、それに従うよ!異議なし!」
こうしてジャスミンチャンネルはジャスミンのみにフォーカスを当てるようになった。
「飼い主さんの顔みたい」
「エロ顔の飼い主みしてー」
「顔出ししなくなったの?」
など心無い声も湧いてきたが、無視で一蹴!
登録者数にもさほど影響はなかった。
まだまだ心配なことはあるが、勉強熱心な蒼にとっていい息抜きになるだろう、楽しそうな蒼を見てるとよくわかる。楽をすることも大事なことだ、と蒼にも言い聞かせて勉強もほどほどにと伝えた。
蒼は「勉強も楽しいよ?」と狂気じみたことを言っていたが、楽しくても脳は疲労するものだからちゃんと休みなさいよと念を押した。
「登録者数が増えた分、アンチも増える…そろそろだろうな」
俺の予感は的中したわけで。
「そんな躾無理やりさせて猫が可哀想」
「おやつで釣るなんて猫にはストレス」
「ついに来たかぁ…」
「何?どした?」
「アンチコメだよ。いつか来ると思ってたんだよなぁ」
「あ、そういうのは相手するだけ無駄だから無視でいいよ。無視が一番効果的」
「なんだか手馴れてない?」
「心理カウンセラーの勉強してるからね。こーいうこと言う人たちはレスバで勝ちたいか嫉妬でコメしてるだけだから、1ミリも触れちゃダメ」
「わかりましたよ、先生」
「フフン!こういう輩には強いから、私。まかせなさい」
「ネットで平気でもリアルで物理的に強いやつがくるほうがよっぽど怖いからな」
「う…それはマジで気をつけます」
なんやかんやで、
気づけば11月に入っていた。