Love to you
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「ね!スーツ姿のイケメンが門に立ってるんだって!」
「超背高い!かっこいい!誰か待ってるのかな??」
女子たちが、図書室の窓の向こうを見てきゃっきゃしている。
全くもって興味は無いから、黙って勉強に集中する。
「わっ!なんかこっちに向かってきてない?」
「ねーキミたちー」
「話しかけられた!」
「きゃー!」
…聞き覚えのある声で振り向きたくないのだが。
「あそこにいる、ベージュの髪したロン毛の子呼んでくれる?」
「あ…一ノ瀬さんか!一ノ瀬さーん!イケメンが呼んでるよー!」
同級生の声を無視するわけにはいかないので、仕方なく振り向いた。
「…あなた、どうしてそう堂々と敷地内に入ってこれるんですか?!」
「蒼が門に来ないから、絶対図書室で勉強してるだろうなと思って近くの人に場所聞いてみた。そしたらほんとに蒼勉強してんだもん。笑えるね」
「全然笑えない!」
「まー車用意してるから、帰ろうよ」
「え…一ノ瀬さんとお兄さんの関係って…」
「ん?婚約者だよ」
「キャー!」
「羨ましー!」
そんな反応を見た黒尾さんは堂々とドヤ顔している。
歳下相手になにやってんだか。
「帰るから、先に車の前で待ってて」
「え〜一緒に行こうよ〜」
「2人とも、ラブラブですね!」
「そなの。もし蒼に男が寄ってきたらおっぱらってあげてね」
「そういえば一ノ瀬さんこの間告白されてたよね」
ギクッ
いちばん知られたくないことを他人の口から知ったアノヒト。
「蒼チャーン、どういうことかな?」
「どうもこうも…話す必要ないでしょ」
「とりあえず車に行こうか」
私何がいけないとこ言った?と動揺している女の子たち。
大丈夫だよ、とだけ伝えて車へ向かった。
「蒼、告白されたんだ?」
「別に言う必要ないでしょ、振ってんだし」
「どれくらいのペースで声かけられるの?」
「つ、月イチくらい…」
「結構な頻度だねぇ」
「ちゃんと付き合ってる人がいるって言ってるよ」
「んー偉い偉い」
黒尾さんが私の頭を撫でる。
しかしニコニコ顔が怖い。
「蒼は可愛いんだからさ、やっぱり男の人は振り向くわけよ」
「別に可愛くないし…」
「まー告白した身としてはさ、蒼の周りの環境も配慮しないといけない、と思ったりして」
「鉄は男友達とか無理なタイプ?」
「無理じゃないけど、コソコソされるのは嫌かな」
「私もそんな感じだけど…ていうか、鉄の方こそ告白されたりするんじゃないの?」
「まずうちの部署に独身の女性が居ない。そして俺は女友達もいない」
菩薩顔で語る黒尾さんはなんだか惨めに見えてきた。
「話戻すけど、別に告白された報告なんていらないでしょ?」
「うーん、知るとモヤモヤするけど知らないとハラハラするなぁ」
「めんどくさ…」
「蒼チャン、今僕すっごくグサッときたよ」
「鉄だったらどうするの」
「俺?俺だったら…うーん、話しちゃうかな。黙ってると隠してるみたいに思えるし」
「じゃあ私も話すよ。それならいいでしょ」
「いいの?めんどくさ男でごめんね」
「鉄が私をちゃんと信用してくれるまではできるかぎりのことはするよ」
「あ、いや、信用してないとかではないんだ…ただ俺が自信ないだけ」
呆れた。結婚前提で付き合うという約束をしているのに、もう数ヶ月もしたら1年も経つと言うのに、この人はまだ自分に自信がないと言うなんて。
「蒼…怒ってる?」
「呆けてただけだよ。鉄、その自信ってやつはいつになったらつくの?そもそも何かきっかけが必要なの?」
「…付き合ってる途中で蒼に嫌われたりしないかとか不安になる…きっかけか、なんだろうなぁ。どうしたら俺も自信がつくのかわからない」
全くこの人は…
赤信号になった途端、顎をこちらに引き寄せてキスをした。
「いい?私は初めて鉄を見た時からずっと鉄の事しか頭になかった。鉄より先にずっと想いが強かった自信がある。今もそう。鉄からの愛情を感じる度に私はこの人がとても愛おしいんだって自分の気持ちを改めて再確認することがある。間違いなく、正真正銘自分が好きな人になった人なんだよ?それだけで充分自信を持つきっかけになるでしょ」
「俺も…俺も蒼の愛情を感じる度に好きだなぁって、愛してるって言える」
「お互いちゃんと想い合ってるのに、不安になる理由がどこにあるの?」
「確かに…俺は何が不安だったんだろうな。蒼はこんなにも俺の事を好きでいてくれてるのに」
「そうだよ。これからももし不安に思うことがあれば何度でも世界一愛してるって言ってあげる。いい?」
「世界一…なんか恥ずかしいな」
「言ってる私がいちばん恥ずかしいよ!」
黒尾さん…ううん、鉄は私が離れていくとでも思っていたのだろうか。私の方が先に好きになったのに。鉄を知る度に私の好き度はアップデートされてるっての。
鉄が優しく笑ってくれた。
こんな笑顔久しぶりに見た。(いつもニヤニヤだから)
「鉄も普通に笑えるんだね」
「どういうイミかな?」
「別にー。あー、お腹空いた。今日は外食しようよ。ラーメン食べたい」
「いいね。久しぶりの外食だ。俺が奢りましょう」
「ごちそうになりまーす」
鉄の不安は少しはとれただろうか。でも、明らかに雰囲気は変わった。
あなたを世界一愛してるのは私。
私を世界一愛してるのはあなた。
これだけは揺るぎない、絶対に。
これが私の自信だ。
また不安に思うことがあれば、私がどれだけあなたを愛しているか、夜中まで語りつくしてあげる。
うざったいくらい、愛してるってキスして、抱きしめてあげる。
「鉄、世界一愛してるからね」
「…俺も愛してる。世界一」
…
…
夕飯を終え、帰宅しドアを閉めた瞬間鉄から抱きしめられた。
「蒼、今日はありがとな」
「別に…思ってたこと話しただけだし」
「でも俺、すげー嬉しかったんだ。蒼はすぐ顔を赤くするからからかいがいがあったけど、それを除けば俺より全然大人に思える時があるし、漢気あるっていうか…ズバッと話してくれてハッとしたよ。俺、多分焦ってたんだろうな。それも蒼のお陰で馬鹿らしく思えてきた」
「ほんとそうだよ。何焦ってたの?振られるととでも思ってた?一生ないから覚悟しててよね」
「ははっ、今日の蒼、カッケーな」
「こう見えて女子にも人気あるんだから、私とつきあえてることにもっと自信もちなさい!」
「おう。俺は幸せモンだよ。蒼の婚約者になるなんて、天国に行くより難関だわ」
「この私を振ったりしたら地獄行きだからね」
「ははっ、そりゃ怖いな。仰せのままに」
「今日は特別に一緒にお風呂に入る権利をあげる」
「マジ?絶対だぞ?やっぱナシは禁止な?」
「わかってるよ。とりあえずはやく部屋に行こう」
リビングに着くと再び鉄に抱きしめられ、そのまま唇を塞がれた。
「んーっ」
鉄の胸を叩いてやめての合図をする。
「なんで?嫌だった?」
「ラーメン食べたばっかりだから。歯磨きしたい」
「じゃあ俺も歯磨きする」
「…このままお風呂に入ろう」
「おう♪」
鉄が上機嫌になってきた。暗い顔してたから、よかった。
お風呂上がり、そのままお姫様抱っこされてベッドまで運ばれた。
「蒼姫、ここから先は僕のリードに任せてくれませんか」
「…わかった」
おでこにキスされ、耳を舌で回すように舐められ、思わず感じてしまい鉄のニヤニヤ顔が降臨した。
「蒼、ここ、弱いんだねぇ」
舐められたり、甘噛みされたり、息をふきかけられたり、声が出ないようにするのに必死だった。
「声、だしていいんだよ」
「……あっ」
首筋をなぞるように舐める鉄。
いつもよりねっとり攻めて来ている気がする。
「んっ」
耳、首筋、ときて次は乳房を円を書くように舐められ、吸われ、今度は脇腹から胸にかけてゆっくりと舌を這わす。
唾液の量がいつもより多いのか、そのせいでより一層感じてしまう。
「はっ…ん…」
「蒼…もう下がトロトロだよ」
「だっ、て…鉄っ…いつもよりへ、変態っ」
「俺が変態?今更気づいたの?」
主導権を握ってるからか、鉄のニヤニヤ顔が余計いじわるく思える。
「今日の蒼チャンは感じやすいみたいだねぇ…」
身体のラインをなぞりながら股へと移動する。
「あっ…」
クリトリスを舌で舐められ、吸われた瞬間、イッてしまった。
恥ずかしい。思わず口を塞いでしまう。
「蒼、可愛い。もっと顔見せて」
日本の指で中を掻き回す。力をいれずに、優しく。
もう片方の腕で私の手を剥がす鉄の顔は、すこし光悦としていた。
「そろそろ挿れるよ」
コクリと頷き、鉄のソレを受け入れる。
「あっ…」
「あったけー」
「はぁ…はぁ…」
「動かすよ」
鉄はゆっくりと動き出した途端、再び波がやってきた。
「あっん、あっ…」
「あれ?蒼もうイったの?まだ少ししか動いてないよ」
「はぁ…はぁ…今日の鉄…なんか…おっきい…」
「そう感じてんだ?確かにいつもより元気かも。蒼に愛してるって言われたからかな」
また恥ずかしいことをスラスラと…
「蒼の中、気持ちいいから俺すぐイッちゃうと思う」
そう言ってピストンを速めた鉄。
「あっ、あっ…ん…あっ…」
「蒼、気持ちいい?」
「きも、ちぃ…あっ…」
今度は片足を鉄自身の肩に乗せ、違った角度から攻められる。より密着され奥まで突かれ、快感はとまらない。
「あっ…はぁ…あっ、あぁっ…」
「またイッた?蒼」
「も、ムリ…」
「じゃあそろそろイクね」
そう言って正常位に戻し、私を抱きしめて何度も何度も奥まで突いて、鉄も果てた。
「今日の蒼やけに敏感だったね」
「…まぁ…気分は高まってたと思う」
「ははっ、なんかウレシー」
「なんで?」
「気持ちいの、俺だけじゃなくて良かった」
「嫌だったら断ってるし…」
「蒼、ツンデレだな〜」
「自信ないとか言っててなんか調子にのってない?」
「少しのりました、すみません」
「…プッ…あははっ」
「え、なになに?」
「全裸で正座になってるの、おかしすぎでしょ」
「え?あ、叱責されると思ってつい…」
「あははは!鉄おもしろ〜」
「蒼チャンが上機嫌で何より」
「あはは…はぁ、とりあえず鉄が自信ないとか言ってたけどすぐいつも通りになれて良かったよ」
「あっ…気にしてたのね…」
「うん、さすがにね」
「蒼…ありがとう〜」
ぎゅっと抱きしめる鉄に、苦しいんだけど、とは言いづらかったのでしばらく我慢した。
「俺…あの時電車で蒼のこと気づいてほんとに良かった」
「それは私も同じだよ。なんなら立ち位置が変わってて心臓飛び出るかと思ったよ」
「蒼…もっかいしよ?」
さすがに何度も果てて眠いので丁重にお断りした。
鉄はしゅんとしてたけど、なんだかんだ満足気だった。
「おやすみ、鉄」
「おやすみ、蒼」
鉄の笑顔はまた優しくなっていた。
「超背高い!かっこいい!誰か待ってるのかな??」
女子たちが、図書室の窓の向こうを見てきゃっきゃしている。
全くもって興味は無いから、黙って勉強に集中する。
「わっ!なんかこっちに向かってきてない?」
「ねーキミたちー」
「話しかけられた!」
「きゃー!」
…聞き覚えのある声で振り向きたくないのだが。
「あそこにいる、ベージュの髪したロン毛の子呼んでくれる?」
「あ…一ノ瀬さんか!一ノ瀬さーん!イケメンが呼んでるよー!」
同級生の声を無視するわけにはいかないので、仕方なく振り向いた。
「…あなた、どうしてそう堂々と敷地内に入ってこれるんですか?!」
「蒼が門に来ないから、絶対図書室で勉強してるだろうなと思って近くの人に場所聞いてみた。そしたらほんとに蒼勉強してんだもん。笑えるね」
「全然笑えない!」
「まー車用意してるから、帰ろうよ」
「え…一ノ瀬さんとお兄さんの関係って…」
「ん?婚約者だよ」
「キャー!」
「羨ましー!」
そんな反応を見た黒尾さんは堂々とドヤ顔している。
歳下相手になにやってんだか。
「帰るから、先に車の前で待ってて」
「え〜一緒に行こうよ〜」
「2人とも、ラブラブですね!」
「そなの。もし蒼に男が寄ってきたらおっぱらってあげてね」
「そういえば一ノ瀬さんこの間告白されてたよね」
ギクッ
いちばん知られたくないことを他人の口から知ったアノヒト。
「蒼チャーン、どういうことかな?」
「どうもこうも…話す必要ないでしょ」
「とりあえず車に行こうか」
私何がいけないとこ言った?と動揺している女の子たち。
大丈夫だよ、とだけ伝えて車へ向かった。
「蒼、告白されたんだ?」
「別に言う必要ないでしょ、振ってんだし」
「どれくらいのペースで声かけられるの?」
「つ、月イチくらい…」
「結構な頻度だねぇ」
「ちゃんと付き合ってる人がいるって言ってるよ」
「んー偉い偉い」
黒尾さんが私の頭を撫でる。
しかしニコニコ顔が怖い。
「蒼は可愛いんだからさ、やっぱり男の人は振り向くわけよ」
「別に可愛くないし…」
「まー告白した身としてはさ、蒼の周りの環境も配慮しないといけない、と思ったりして」
「鉄は男友達とか無理なタイプ?」
「無理じゃないけど、コソコソされるのは嫌かな」
「私もそんな感じだけど…ていうか、鉄の方こそ告白されたりするんじゃないの?」
「まずうちの部署に独身の女性が居ない。そして俺は女友達もいない」
菩薩顔で語る黒尾さんはなんだか惨めに見えてきた。
「話戻すけど、別に告白された報告なんていらないでしょ?」
「うーん、知るとモヤモヤするけど知らないとハラハラするなぁ」
「めんどくさ…」
「蒼チャン、今僕すっごくグサッときたよ」
「鉄だったらどうするの」
「俺?俺だったら…うーん、話しちゃうかな。黙ってると隠してるみたいに思えるし」
「じゃあ私も話すよ。それならいいでしょ」
「いいの?めんどくさ男でごめんね」
「鉄が私をちゃんと信用してくれるまではできるかぎりのことはするよ」
「あ、いや、信用してないとかではないんだ…ただ俺が自信ないだけ」
呆れた。結婚前提で付き合うという約束をしているのに、もう数ヶ月もしたら1年も経つと言うのに、この人はまだ自分に自信がないと言うなんて。
「蒼…怒ってる?」
「呆けてただけだよ。鉄、その自信ってやつはいつになったらつくの?そもそも何かきっかけが必要なの?」
「…付き合ってる途中で蒼に嫌われたりしないかとか不安になる…きっかけか、なんだろうなぁ。どうしたら俺も自信がつくのかわからない」
全くこの人は…
赤信号になった途端、顎をこちらに引き寄せてキスをした。
「いい?私は初めて鉄を見た時からずっと鉄の事しか頭になかった。鉄より先にずっと想いが強かった自信がある。今もそう。鉄からの愛情を感じる度に私はこの人がとても愛おしいんだって自分の気持ちを改めて再確認することがある。間違いなく、正真正銘自分が好きな人になった人なんだよ?それだけで充分自信を持つきっかけになるでしょ」
「俺も…俺も蒼の愛情を感じる度に好きだなぁって、愛してるって言える」
「お互いちゃんと想い合ってるのに、不安になる理由がどこにあるの?」
「確かに…俺は何が不安だったんだろうな。蒼はこんなにも俺の事を好きでいてくれてるのに」
「そうだよ。これからももし不安に思うことがあれば何度でも世界一愛してるって言ってあげる。いい?」
「世界一…なんか恥ずかしいな」
「言ってる私がいちばん恥ずかしいよ!」
黒尾さん…ううん、鉄は私が離れていくとでも思っていたのだろうか。私の方が先に好きになったのに。鉄を知る度に私の好き度はアップデートされてるっての。
鉄が優しく笑ってくれた。
こんな笑顔久しぶりに見た。(いつもニヤニヤだから)
「鉄も普通に笑えるんだね」
「どういうイミかな?」
「別にー。あー、お腹空いた。今日は外食しようよ。ラーメン食べたい」
「いいね。久しぶりの外食だ。俺が奢りましょう」
「ごちそうになりまーす」
鉄の不安は少しはとれただろうか。でも、明らかに雰囲気は変わった。
あなたを世界一愛してるのは私。
私を世界一愛してるのはあなた。
これだけは揺るぎない、絶対に。
これが私の自信だ。
また不安に思うことがあれば、私がどれだけあなたを愛しているか、夜中まで語りつくしてあげる。
うざったいくらい、愛してるってキスして、抱きしめてあげる。
「鉄、世界一愛してるからね」
「…俺も愛してる。世界一」
…
…
夕飯を終え、帰宅しドアを閉めた瞬間鉄から抱きしめられた。
「蒼、今日はありがとな」
「別に…思ってたこと話しただけだし」
「でも俺、すげー嬉しかったんだ。蒼はすぐ顔を赤くするからからかいがいがあったけど、それを除けば俺より全然大人に思える時があるし、漢気あるっていうか…ズバッと話してくれてハッとしたよ。俺、多分焦ってたんだろうな。それも蒼のお陰で馬鹿らしく思えてきた」
「ほんとそうだよ。何焦ってたの?振られるととでも思ってた?一生ないから覚悟しててよね」
「ははっ、今日の蒼、カッケーな」
「こう見えて女子にも人気あるんだから、私とつきあえてることにもっと自信もちなさい!」
「おう。俺は幸せモンだよ。蒼の婚約者になるなんて、天国に行くより難関だわ」
「この私を振ったりしたら地獄行きだからね」
「ははっ、そりゃ怖いな。仰せのままに」
「今日は特別に一緒にお風呂に入る権利をあげる」
「マジ?絶対だぞ?やっぱナシは禁止な?」
「わかってるよ。とりあえずはやく部屋に行こう」
リビングに着くと再び鉄に抱きしめられ、そのまま唇を塞がれた。
「んーっ」
鉄の胸を叩いてやめての合図をする。
「なんで?嫌だった?」
「ラーメン食べたばっかりだから。歯磨きしたい」
「じゃあ俺も歯磨きする」
「…このままお風呂に入ろう」
「おう♪」
鉄が上機嫌になってきた。暗い顔してたから、よかった。
お風呂上がり、そのままお姫様抱っこされてベッドまで運ばれた。
「蒼姫、ここから先は僕のリードに任せてくれませんか」
「…わかった」
おでこにキスされ、耳を舌で回すように舐められ、思わず感じてしまい鉄のニヤニヤ顔が降臨した。
「蒼、ここ、弱いんだねぇ」
舐められたり、甘噛みされたり、息をふきかけられたり、声が出ないようにするのに必死だった。
「声、だしていいんだよ」
「……あっ」
首筋をなぞるように舐める鉄。
いつもよりねっとり攻めて来ている気がする。
「んっ」
耳、首筋、ときて次は乳房を円を書くように舐められ、吸われ、今度は脇腹から胸にかけてゆっくりと舌を這わす。
唾液の量がいつもより多いのか、そのせいでより一層感じてしまう。
「はっ…ん…」
「蒼…もう下がトロトロだよ」
「だっ、て…鉄っ…いつもよりへ、変態っ」
「俺が変態?今更気づいたの?」
主導権を握ってるからか、鉄のニヤニヤ顔が余計いじわるく思える。
「今日の蒼チャンは感じやすいみたいだねぇ…」
身体のラインをなぞりながら股へと移動する。
「あっ…」
クリトリスを舌で舐められ、吸われた瞬間、イッてしまった。
恥ずかしい。思わず口を塞いでしまう。
「蒼、可愛い。もっと顔見せて」
日本の指で中を掻き回す。力をいれずに、優しく。
もう片方の腕で私の手を剥がす鉄の顔は、すこし光悦としていた。
「そろそろ挿れるよ」
コクリと頷き、鉄のソレを受け入れる。
「あっ…」
「あったけー」
「はぁ…はぁ…」
「動かすよ」
鉄はゆっくりと動き出した途端、再び波がやってきた。
「あっん、あっ…」
「あれ?蒼もうイったの?まだ少ししか動いてないよ」
「はぁ…はぁ…今日の鉄…なんか…おっきい…」
「そう感じてんだ?確かにいつもより元気かも。蒼に愛してるって言われたからかな」
また恥ずかしいことをスラスラと…
「蒼の中、気持ちいいから俺すぐイッちゃうと思う」
そう言ってピストンを速めた鉄。
「あっ、あっ…ん…あっ…」
「蒼、気持ちいい?」
「きも、ちぃ…あっ…」
今度は片足を鉄自身の肩に乗せ、違った角度から攻められる。より密着され奥まで突かれ、快感はとまらない。
「あっ…はぁ…あっ、あぁっ…」
「またイッた?蒼」
「も、ムリ…」
「じゃあそろそろイクね」
そう言って正常位に戻し、私を抱きしめて何度も何度も奥まで突いて、鉄も果てた。
「今日の蒼やけに敏感だったね」
「…まぁ…気分は高まってたと思う」
「ははっ、なんかウレシー」
「なんで?」
「気持ちいの、俺だけじゃなくて良かった」
「嫌だったら断ってるし…」
「蒼、ツンデレだな〜」
「自信ないとか言っててなんか調子にのってない?」
「少しのりました、すみません」
「…プッ…あははっ」
「え、なになに?」
「全裸で正座になってるの、おかしすぎでしょ」
「え?あ、叱責されると思ってつい…」
「あははは!鉄おもしろ〜」
「蒼チャンが上機嫌で何より」
「あはは…はぁ、とりあえず鉄が自信ないとか言ってたけどすぐいつも通りになれて良かったよ」
「あっ…気にしてたのね…」
「うん、さすがにね」
「蒼…ありがとう〜」
ぎゅっと抱きしめる鉄に、苦しいんだけど、とは言いづらかったのでしばらく我慢した。
「俺…あの時電車で蒼のこと気づいてほんとに良かった」
「それは私も同じだよ。なんなら立ち位置が変わってて心臓飛び出るかと思ったよ」
「蒼…もっかいしよ?」
さすがに何度も果てて眠いので丁重にお断りした。
鉄はしゅんとしてたけど、なんだかんだ満足気だった。
「おやすみ、鉄」
「おやすみ、蒼」
鉄の笑顔はまた優しくなっていた。