Love to you
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俺の未来の奥さんは
髪はミルクティーベージュで
瞳は綺麗なヘーゼルアイ
小さくて主張しない鼻
ぷくっとしたちょいエロい唇
医学部の院生で
将来は実家を継ぐらしい。
英語も話せて勉強も料理もできる。
なんでも出来る子だと思っていたけど、
どうやらかなりの緊張しいらしい。
今日は蒼の実家に寄る予定。
俺が緊張するのはわかるが、なんだか蒼もそわそわしている。
「緊張してる?」
「え?うん。だいぶしてる」
「ははっ、実家なのに。どうしたの?」
「お父さんの連絡無視しちゃってたから、怒られないか不安で…」
「あら、なんで無視してたの?」
「勉強はちゃんとやってるのかとか、黒尾くんはちゃんも働いているのかとか、イラッとすること聞いてくるから少し無視してたの」
「んー、イラッとする気持ちはわからんでもないが、無視はいけないよ、ちゃんと謝りな」
「うん…」
何だか気まずい空気にならないといいけど。
…
「着いたよ、蒼。降りな」
「やーだー」
ピンポーン
「こんにちは!僕です、鉄朗です。蒼さんも一緒です」
「鉄の悪魔!」
「2人とも、いらっしゃーい」
蒼のお母さんが迎えてくれた。
「お久しぶりです。お義父さんもいますよね?」
「いるわよー。さ、あがってあがって」
「お邪魔します。ほら、蒼も」
「やー、お父さん絶対怒ってるじゃん!」
「謝るのが大事だろ」
リビングに案内されて4人で座る。
念の為(?)俺はお義父さんの前に座ることにした。
「鉄朗くん、蒼は鉄朗くんに迷惑ばかりかけてないかい?」
「いえ、全く。むしろ僕の方が帰りが遅いので掃除などやって貰ってるのはすごく感謝しています」
「そうか…なら良かった。」
蒼
と、お義父さんが口を開く。蒼はビクッとしている。
「何故連絡を返さないんだ?こうやって来る約束もあるのに、連絡よこさないのはいけないだろう」
「はい…すみません…」
「謝るんじゃなくて、なぜかと言うのを聞いているんだ」
「お義父さん、僕から言うのもあれですけど、蒼さんすごく勉強頑張ってるんです。僕が声をかけても気づかないくらい集中してます。だから、返事があまりできないのも理解していただきたいです」
「そうなのか?蒼」
蒼の目がうろちょろ泳いでる。
「半分本当。後半分は、お父さん私たちのこと気にしすぎって思ってる。良くないことがおこれば実家に帰るし、便りがないのは元気の証と思ってて欲しい」
「…そうか…それは悪かった。気をつけるよ」
ふぅ、と蒼がひと安心する。
「鉄朗くんは仕事は順調か?」
「はい!あちこち出回ってますけど、フットワークが軽いんで特に苦労もなくやれてます」
「そうか、ならいいんだ。仕事は大変で当たり前だから、健康にだけ気をつけて欲しい」
「はい!ありがとうございます!」
「蒼も勉強ばかりしてないで友達と遊んだりもするんだぞ。人脈をつくるのは大事なことだ」
「友達のこと人脈なんて言わないで!あと友達とはちゃんと会ったりしてるよ」
「うちの病院を継ぎたいというのは理解してるから、学校生活くらいはのびのび生きなさい。社会に出ればほんとに忙しくて眠れない日もやってくる。そんなこともある。だから、今のうちは楽しみなさい」
「はい…」
大人しく返事をする蒼。ほんとに反省してるんだろうか。
「蒼さんのことは俺もよく見てます。何事も無理はしてないみたいなので安心してください」
「ありがとう、鉄朗くん」
「いえ、感謝してるのは僕も同じなので」
「蒼は、何か言いたいことは無いのか?」
「2人に渡したいものがある」
「渡したいもの?」
俺も初耳だ。
「これ」
取り出したのは、ダイヤモンドカットにされたグリーンとピンクっぽい石
「お父さんはエメラルド、お母さんはモルガナイト。これをお守り袋に入れておくから、大事に持ってて欲しい。その石にはいい"気"があるから」
「蒼のいつもの目利きってやつか…ありがとう、無くさないようにするよ」
「蒼〜、ありがとねぇ〜。お母さんも大事にしておくわ」
「鉄も、はい。11月の誕生石はトパーズだから、飴色みたいなやつ。袋に入れておくね」
「あ、ありがとう」
「鉄の両親にも作ったから、渡しに行こう」
いつ俺の両親の誕生日知ったん?
「じゃ、私と鉄は行ってくるね」
「もう行くの?もっとゆっくりしていけばいいのに」
「お母さんたちいつでも忙しいでしょ。2人でゆっくり出来る時くらい想いにふけってなよ」
「まっ!気遣いまで出来るようになったのね〜」
「じゃ、次来る時また連絡するから」
「気をつけていきなさいよ」
「御両親にもよろしくと伝えておいてくれ」
「はーい」
「お邪魔しました!」
…
「蒼、あの石たちどうしたんだ?」
「前に宝石展行ったじゃん。あの時鉱石の加工してる人に名刺もらってたんだ。で、カッティングを頼んでた」
「いつのまに…俺まで貰っちゃって良かったの?」
「全然、むしろ持っててほしい」
「"気"ってやつか」
「まーそんな感じ。大事にしてね」
「おう、ありがとう」
「鉄の家の両親、お母さんが7月でお父さんが3月で合ってるよね?」
「それ、どこから聞いたの」
「鉄のお母さんがLINEで教えてくれた」
いつからそんな密な関係になってたの!
「ちょいちょい!ふたりが繋がってることくらい先に話しなさいね!」
「はは、誕生石、お母さんがルビー、お父さんがアクアマリンだよ」
「その石なら聞き覚えはあるな」
じゃない、一体何をやりとりしているのだろうか、俺の母親と。
「俺の親と何のLINEしてるの?」
「女子の話に男子は入れませーん」
「女子って!夫候補の俺も知る権利があると思いまーす」
「ふふ、嘘だよ。鉄の好きなこととか子供の頃の話とか聞いてただけ」
「ほんとにそれだけ?俺の親変なこと言ってなかった?」
「いつも寝癖がへんなのよねって言ってた」
ぷぷっと笑う蒼の頭をぐしゃぐしゃにしてやった。
「蒼も寝起きこんな感じだろ」
「これから鉄の両親に会うってのに!ひど!」
「喧嘩を売ったのはそっちだぜ」
「あ、ほらついたよ」
話を逸らすな。
ガチャ
「ただいまー蒼連れてきたー」
「まー、蒼ちゃん久しぶり!」
「お義母さん!お久しぶりです!」
「2人とも無事これたみたいだね」
「お義父さん!お久しぶりです!」
「さ、あがってあがって」
再び、リビングトーク
「今日はおふたりに渡したいものがあってきました」
「渡したいもの?」
「お義母さんはルビー、お父さんはアクアマリンです。、これをお守り袋に入れておくので、大事に持っていてください。この石はいい"気"を持っています」
「なんかスピリチュアルねぇ…占いとかもできるのかしら?」
「占いまではちょっと…」
「蒼は共感覚つって人や物に色がついて見えるんだってよ。相性くらいならわかるらしい」
「すごいわね!私の色はなにかしら?」
「お義母さんからはオレンジの色が見えます。お父さんからは黄色。比較的色が近いので、喧嘩とか全然しませんよね?」
「すごい!わたしたち、全然喧嘩しないのよ!」
「俺も喧嘩してるところみたことねぇな」
「鉄朗は何色なの?」
「鉄朗くんは赤です。あたたかく包み込んでくれる赤ですよ」
「なんだかこっちが照れるわね、ふふ」
「渡したいものも渡せたし、今日はこれでお邪魔します」
「買い物行かねーとだから早めにでるわ」
「あらー残念。今度はご飯食べに来てね!」
「はい!楽しみにしてます!では、また!」
「ふぃ〜〜緊張したぁ〜〜」
「蒼は何気に人見知りだよな」
「心臓バクバクだったよー」
「ははっ、石のことだけど、ありがとな。俺の親にまで」
「いーのいーの、私がやりたいだけだから」
「蒼は自分の分の作ったのか?」
「私はターコイズで作ったよ」
「12月の誕生石はターコイズなのか」
「ラピスラズリなんかも12月だけどね」
「色々あるんだな」
「今度私の実家に行く時昔使ってた私の部屋に行こう。面白いものが見れるよ」
「へぇ、それは楽しみだ」
こうして、ジャスミンの餌と砂、自分たちの食材を買って帰宅した。
「緊張でヘトヘトだよ〜。鉄、なんか作って〜」
「おう!豚肉ともやし炒め作るぜ!」
「頼りになる〜!」
俺の料理のレパートリーもどんどん増えてきた。食べてくれる人がいると思うと、楽しみになる。
…
…
「蒼、出来たぞー」
返事がない。
寝室か?
寝室を覗くと、蒼がうつ伏せで寝転んでいた。
「蒼、起きろ。飯食うぞ」
「うん、食べる。…リビングまでだっこして」
「おりゃ介護人かって」
まぁ、言われた通りにするんだけど。
「よっこらせ」
「ふぅ、いただきます」
「味はどう?」
「大変美味でございます」
「そうか、よかった。人のために作るって、なんかいいな」
「でしょ?だから私は料理も好きなのよ」
「また色々教えてくれよ、蒼先生」
「まかせんしゃい」
夕飯食ったあとは、蒼は完全に熟睡してしまった。
お義父さんに怒られないかという不安と、うちの親への人見知りで相当疲れたのだろう。
今日はそのまま、寝かせておいた。
よしゃ、皿洗いと洗濯物畳むの、頑張るぞ。
髪はミルクティーベージュで
瞳は綺麗なヘーゼルアイ
小さくて主張しない鼻
ぷくっとしたちょいエロい唇
医学部の院生で
将来は実家を継ぐらしい。
英語も話せて勉強も料理もできる。
なんでも出来る子だと思っていたけど、
どうやらかなりの緊張しいらしい。
今日は蒼の実家に寄る予定。
俺が緊張するのはわかるが、なんだか蒼もそわそわしている。
「緊張してる?」
「え?うん。だいぶしてる」
「ははっ、実家なのに。どうしたの?」
「お父さんの連絡無視しちゃってたから、怒られないか不安で…」
「あら、なんで無視してたの?」
「勉強はちゃんとやってるのかとか、黒尾くんはちゃんも働いているのかとか、イラッとすること聞いてくるから少し無視してたの」
「んー、イラッとする気持ちはわからんでもないが、無視はいけないよ、ちゃんと謝りな」
「うん…」
何だか気まずい空気にならないといいけど。
…
「着いたよ、蒼。降りな」
「やーだー」
ピンポーン
「こんにちは!僕です、鉄朗です。蒼さんも一緒です」
「鉄の悪魔!」
「2人とも、いらっしゃーい」
蒼のお母さんが迎えてくれた。
「お久しぶりです。お義父さんもいますよね?」
「いるわよー。さ、あがってあがって」
「お邪魔します。ほら、蒼も」
「やー、お父さん絶対怒ってるじゃん!」
「謝るのが大事だろ」
リビングに案内されて4人で座る。
念の為(?)俺はお義父さんの前に座ることにした。
「鉄朗くん、蒼は鉄朗くんに迷惑ばかりかけてないかい?」
「いえ、全く。むしろ僕の方が帰りが遅いので掃除などやって貰ってるのはすごく感謝しています」
「そうか…なら良かった。」
蒼
と、お義父さんが口を開く。蒼はビクッとしている。
「何故連絡を返さないんだ?こうやって来る約束もあるのに、連絡よこさないのはいけないだろう」
「はい…すみません…」
「謝るんじゃなくて、なぜかと言うのを聞いているんだ」
「お義父さん、僕から言うのもあれですけど、蒼さんすごく勉強頑張ってるんです。僕が声をかけても気づかないくらい集中してます。だから、返事があまりできないのも理解していただきたいです」
「そうなのか?蒼」
蒼の目がうろちょろ泳いでる。
「半分本当。後半分は、お父さん私たちのこと気にしすぎって思ってる。良くないことがおこれば実家に帰るし、便りがないのは元気の証と思ってて欲しい」
「…そうか…それは悪かった。気をつけるよ」
ふぅ、と蒼がひと安心する。
「鉄朗くんは仕事は順調か?」
「はい!あちこち出回ってますけど、フットワークが軽いんで特に苦労もなくやれてます」
「そうか、ならいいんだ。仕事は大変で当たり前だから、健康にだけ気をつけて欲しい」
「はい!ありがとうございます!」
「蒼も勉強ばかりしてないで友達と遊んだりもするんだぞ。人脈をつくるのは大事なことだ」
「友達のこと人脈なんて言わないで!あと友達とはちゃんと会ったりしてるよ」
「うちの病院を継ぎたいというのは理解してるから、学校生活くらいはのびのび生きなさい。社会に出ればほんとに忙しくて眠れない日もやってくる。そんなこともある。だから、今のうちは楽しみなさい」
「はい…」
大人しく返事をする蒼。ほんとに反省してるんだろうか。
「蒼さんのことは俺もよく見てます。何事も無理はしてないみたいなので安心してください」
「ありがとう、鉄朗くん」
「いえ、感謝してるのは僕も同じなので」
「蒼は、何か言いたいことは無いのか?」
「2人に渡したいものがある」
「渡したいもの?」
俺も初耳だ。
「これ」
取り出したのは、ダイヤモンドカットにされたグリーンとピンクっぽい石
「お父さんはエメラルド、お母さんはモルガナイト。これをお守り袋に入れておくから、大事に持ってて欲しい。その石にはいい"気"があるから」
「蒼のいつもの目利きってやつか…ありがとう、無くさないようにするよ」
「蒼〜、ありがとねぇ〜。お母さんも大事にしておくわ」
「鉄も、はい。11月の誕生石はトパーズだから、飴色みたいなやつ。袋に入れておくね」
「あ、ありがとう」
「鉄の両親にも作ったから、渡しに行こう」
いつ俺の両親の誕生日知ったん?
「じゃ、私と鉄は行ってくるね」
「もう行くの?もっとゆっくりしていけばいいのに」
「お母さんたちいつでも忙しいでしょ。2人でゆっくり出来る時くらい想いにふけってなよ」
「まっ!気遣いまで出来るようになったのね〜」
「じゃ、次来る時また連絡するから」
「気をつけていきなさいよ」
「御両親にもよろしくと伝えておいてくれ」
「はーい」
「お邪魔しました!」
…
「蒼、あの石たちどうしたんだ?」
「前に宝石展行ったじゃん。あの時鉱石の加工してる人に名刺もらってたんだ。で、カッティングを頼んでた」
「いつのまに…俺まで貰っちゃって良かったの?」
「全然、むしろ持っててほしい」
「"気"ってやつか」
「まーそんな感じ。大事にしてね」
「おう、ありがとう」
「鉄の家の両親、お母さんが7月でお父さんが3月で合ってるよね?」
「それ、どこから聞いたの」
「鉄のお母さんがLINEで教えてくれた」
いつからそんな密な関係になってたの!
「ちょいちょい!ふたりが繋がってることくらい先に話しなさいね!」
「はは、誕生石、お母さんがルビー、お父さんがアクアマリンだよ」
「その石なら聞き覚えはあるな」
じゃない、一体何をやりとりしているのだろうか、俺の母親と。
「俺の親と何のLINEしてるの?」
「女子の話に男子は入れませーん」
「女子って!夫候補の俺も知る権利があると思いまーす」
「ふふ、嘘だよ。鉄の好きなこととか子供の頃の話とか聞いてただけ」
「ほんとにそれだけ?俺の親変なこと言ってなかった?」
「いつも寝癖がへんなのよねって言ってた」
ぷぷっと笑う蒼の頭をぐしゃぐしゃにしてやった。
「蒼も寝起きこんな感じだろ」
「これから鉄の両親に会うってのに!ひど!」
「喧嘩を売ったのはそっちだぜ」
「あ、ほらついたよ」
話を逸らすな。
ガチャ
「ただいまー蒼連れてきたー」
「まー、蒼ちゃん久しぶり!」
「お義母さん!お久しぶりです!」
「2人とも無事これたみたいだね」
「お義父さん!お久しぶりです!」
「さ、あがってあがって」
再び、リビングトーク
「今日はおふたりに渡したいものがあってきました」
「渡したいもの?」
「お義母さんはルビー、お父さんはアクアマリンです。、これをお守り袋に入れておくので、大事に持っていてください。この石はいい"気"を持っています」
「なんかスピリチュアルねぇ…占いとかもできるのかしら?」
「占いまではちょっと…」
「蒼は共感覚つって人や物に色がついて見えるんだってよ。相性くらいならわかるらしい」
「すごいわね!私の色はなにかしら?」
「お義母さんからはオレンジの色が見えます。お父さんからは黄色。比較的色が近いので、喧嘩とか全然しませんよね?」
「すごい!わたしたち、全然喧嘩しないのよ!」
「俺も喧嘩してるところみたことねぇな」
「鉄朗は何色なの?」
「鉄朗くんは赤です。あたたかく包み込んでくれる赤ですよ」
「なんだかこっちが照れるわね、ふふ」
「渡したいものも渡せたし、今日はこれでお邪魔します」
「買い物行かねーとだから早めにでるわ」
「あらー残念。今度はご飯食べに来てね!」
「はい!楽しみにしてます!では、また!」
「ふぃ〜〜緊張したぁ〜〜」
「蒼は何気に人見知りだよな」
「心臓バクバクだったよー」
「ははっ、石のことだけど、ありがとな。俺の親にまで」
「いーのいーの、私がやりたいだけだから」
「蒼は自分の分の作ったのか?」
「私はターコイズで作ったよ」
「12月の誕生石はターコイズなのか」
「ラピスラズリなんかも12月だけどね」
「色々あるんだな」
「今度私の実家に行く時昔使ってた私の部屋に行こう。面白いものが見れるよ」
「へぇ、それは楽しみだ」
こうして、ジャスミンの餌と砂、自分たちの食材を買って帰宅した。
「緊張でヘトヘトだよ〜。鉄、なんか作って〜」
「おう!豚肉ともやし炒め作るぜ!」
「頼りになる〜!」
俺の料理のレパートリーもどんどん増えてきた。食べてくれる人がいると思うと、楽しみになる。
…
…
「蒼、出来たぞー」
返事がない。
寝室か?
寝室を覗くと、蒼がうつ伏せで寝転んでいた。
「蒼、起きろ。飯食うぞ」
「うん、食べる。…リビングまでだっこして」
「おりゃ介護人かって」
まぁ、言われた通りにするんだけど。
「よっこらせ」
「ふぅ、いただきます」
「味はどう?」
「大変美味でございます」
「そうか、よかった。人のために作るって、なんかいいな」
「でしょ?だから私は料理も好きなのよ」
「また色々教えてくれよ、蒼先生」
「まかせんしゃい」
夕飯食ったあとは、蒼は完全に熟睡してしまった。
お義父さんに怒られないかという不安と、うちの親への人見知りで相当疲れたのだろう。
今日はそのまま、寝かせておいた。
よしゃ、皿洗いと洗濯物畳むの、頑張るぞ。