Love to you
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今日は黒尾さんと久しぶりの丸1日デートだ。
メイクもファッションも気合を入れる。
今日のメイクはオレンジベースのシャドウに、それに合わせたチーク。
髪型は三つ編みにしてPHの七分袖のテディベア柄ワンピースと甘々ファッションにした。
「蒼ー、準備できたー?」
黒尾さんがノックして部屋に入ってきた。
「...お人形さんかなんかかな?」
開口一番、褒めて(?)くれた黒尾さん。
「蒼の部屋、クマだらけだな」
クマ柄の壁紙、大きなテディベアや小さなテディベアまで様々。私の部屋はクマさんハウスである。
「前はシンプルにしてたけど、今回はテディベアまみれにしてみました。また飽きたら模様替えするつもり」
「飽きたらって...モノは大事にしなさいよ」
「もちろん捨てたりはしないよ。ここのマンション、コンテナルームがついてるからそこにしまう」
「どんだけ設備整ってんだよこのマンション...」
「鉄は準備できた?」
「おう、いつでも行けんよ」
「じゃ、行こうか。出発シンコー!」
まずは映画館。アクション系の洋画で、IMAXで見たからかなり迫力があった。
内容もコメディが加えられていて笑えるシーンもあった。
「面白かったな!」
「うん、選んで正解だったね」
「昼飯なんだけど、オススメの和食屋があるからそこでいい?」
「鉄のオススメってことは、お魚が美味しいのかな?」
「蒼、するどいな。そうなの、魚料理が豊富なの」
「楽しみ〜」
15分ほど歩いて、和食屋さんに着いた。
「おお...見た目は老舗のお店って感じ。雰囲気いいね」
「入ろか」
ガラッ
「らっしゃい!お、鉄朗くんじゃないか!久しぶり!」
「大将、ご無沙汰してます。いやー、仕事が忙しくてなかなかこれなかったから今日来れてよかった」
どうやら黒尾さんは常連らしい。
「隣にいるのはカノジョ?」
「カノジョはカノジョだけど、婚約してんの」
「鉄朗くん結婚するのか!めでてぇなぁ!お名前は?」
「一ノ瀬蒼と申します!」
「えらい美人さん捕まえちゃって、鉄朗くんも鼻が高いねぇ。今日は何食べる?蒼さんは?刺身、焼き魚、煮魚なんでもあるよ」
「俺は秋刀魚の塩焼き!」
「じゃあ私は鯖の味噌煮で…」
「あいよ!少々お待ちを!」
「鉄の行きつけなんだね」
「時間がある時はいつも行ってる店。ここは煮魚も美味いから味噌煮も美味いと思うぞ」
「そうなんだ。楽しみだな」
なんだか鉄のテンションが高い。久しぶりにこの店にこれてウキウキしてる感じ。かわいい。
「ふふっ」
「なんだ?どーした?」
「鉄、ここの店来れてすごく嬉しそう」
「蒼に教えたかったんだよ。俺のイチオシ」
20分ほどして、料理がやってきた。
「お待ち!婚約祝いに刺身もつけといたよ!」
「ありがとう大将」
「ありがとうございます!」
さて、食べてみよう。
「!!!魚臭さもなくて、身が締まってて、味の濃さもちょうどよくて美味しい!」
「だろ?」
「鉄はほんとに秋刀魚が好きなんだね」
食べ方もキレイだ。
「この間焼き鳥屋でばったり会った時にいた夜久とは肉派か魚派かでよく言い争いしてたな」
「あ!そういえば!夜久さんと由利香、今度デートするみたい」
「マジか。まさかそこまで進むとは思わなかった」
「由利香誘われて喜んでたよ。夜久さんってどんな感じの人?」
「うーん、バレーしてる時は頼れるリベロって感じだけど、プライベートになると意見が良く分かれるからなぁ。でも悪いやつじゃないよ。浮気とか絶対しないタイプ」
由利香は大事な友達だから、良い人と付き合って欲しい。夜久さんと気が合うといいな。
「蒼は俺のこと疑わないよな」
「急にどうしたの」
「浮気してない?とか思わないでしょ、ぶっちゃけ」
「確かに思わないね。信用してるし」
黒尾さんはなんだかご機嫌になってる。
「黒尾さんこそ私が浮気してるなんて疑わないでしょう?」
「疑わないけど、蒼、連絡先聞かれても断れないタイプのイメージだからなぁ。相手を期待させそう」
「うっ…それは否定できない」
「これからは婚約してるんでって言えばすんなり引き下がってくれるっしょ」
「そう…そうだよね!そう言うようにする!」
「おー、がんばりなさい」
「そういえば指輪のサイズがピッタリだったんだけどいつの間に測ったの?」
「蒼が口開けてぐーすか寝てる時に測ったよ」
「えっ、私口開けて寝てたの?!」
「ジョーダンだよ、ジョーダン」
「人の寝顔見るなんて、悪い趣味してるねっ」
「寝てる蒼も可愛いよ」
「可愛いって言えば喜ぶと思ってるでしょ!もー」
「怒ってる蒼も可愛いなぁ」
「もう!手のひらで弄ばれてる気分だよ!」
「ははっ。今蒼は俺の術中にハマっちゃってるね」
「…いつか手のひら返ししてやるから!」
「おー宣戦布告、楽しみにしてるよ」
「このあとは!どこに行くの!」
「そうだな…個人的に欲しいものがあって、ついてきてもらって良い?」
「わかった」
向かった先は新宿の地下街だった。
「なつかしー!鉄との初デートに行った頃を思い出す!」
「一度行ったら何気に行かなくなるよな。とゆ〜わけで」
黒尾さんの後をついて行くと見知った店が。
時計屋さんだ。
「また鉄、時計買うの?」
「うん、それでまた蒼に選んで欲しくてさ」
その共感覚ってやつで、俺にピッタリの時計見つけてよ、と黒尾さんは言う。
そうは言っても、そんな簡単に見つけられるものでもない……。
正方形の仕切りに並べられた30個程の時計たち。
その右奥にメラメラ真っ赤なオーラを纏った時計がひとつ。
「!!…これです!!」
私はすかさず指をさす。
「ははっ、敬語」
「絶対にこれがいい!相性が!」
時計に相性とかあるのね、と黒尾さんが言いながら試しに付けてみた。
「はぅっ…似合います。とてもスマートです」
「蒼からみて俺ってスマートなんだ?」
「背の高さ!体型!清潔感!どれをとってもスマート!」
黒尾さんは、他の時計に目もくれず「コレください」と店員さんに声をかけていた。
しまった…また値段見るの忘れてた…。
チラッと値札を見ると¥350,000の表示が。
ひぃ!また大きな買い物をさせてしまった!
「今から付け替えよーっと」
ベルトを外し、新しい時計を付けた黒尾さん。
やっぱりこの人かっこいい。
「素敵です…」
「ありがとね。蒼は行きたいところないの?」
うーんと悩んだ挙句、
「アクセサリーが見たいかなぁ」
「じゃ、そこ行こか」
黒尾さんとアクセサリーショップへ。
「新しいピアスが欲しいかなぁ」
「今度は俺が蒼に似合いそうなの選んでやんよ」
「いいけど…鉄のセンスが問われるね!」
「任せろ。人を見る目はある」
どういう意味かよく分からなかったけど、黒尾さんに任せてみることにした。
「これとかどうだ?」
黒尾さんが手にしたのは、花束をモチーフにした綺麗なピアスだった。
「かわいい…これ、私に似合う?」
「俺はそう思って選んだ。つけてみ?」
今のピアスを外し、試しにつけてみる。
「わっ…なんだか華やかになった」
「花だけにってか?」
「おもしろくないよー」
このやろ、とほっぺをつままれる。
でもほんとに可愛い。いい"気"がでてる。
「これにする!鉄、ありがと!」
「俺も見る目あるだろ?」
「確かに。この子と私は相性がいいから」
「また相性って…蒼には世界がどう見えてんのかねぇ…」
お会計を済ませて、帰る前に地下街のカフェに寄った。
「蒼の共感覚ってさ、俺らフツーの奴らと比べてどう映ってんの?」
「うーん、難しいな…メモ帳に書くとしよう」
カバンからメモ帳とペンを取り出す。
「普段からそんなもの持ち歩いてるのね」
「こう、人が居るとするでしょ。そしたらこーんな感じでモヤッと見えてくるの。放つ色にも威力?があって、近づかないとわからない人から近づかなくても圧倒的な、それはもう"圧"かってくらいオーラ的なものを放ってる人もいたりする」
絵で解説すると黒尾さんはなるほどねぇ、と。
「俺の赤はどれくらい燃えてんの?」
「燃えてるわけじゃないけど…鉄はこれくらいかなぁ」
「へぇ。面白いなぁ。じゃあ今日時計屋に行った店主は何色だった?」
「あの人は面白いよ!青と黄色のマーブルだった」
「そんな感じにも見えるのか。ますます面白い」
「色で相性がわかったりするから、鉄の腕時計とか、ジャスミンと鉄の組み合わせとか、そういうのには役立つかも」
「へー、蒼自身は何色なの?」
「私は敢えて見ないようにしてる。変な影響受けたくないから」
「難しいこと言うねぇ。共感覚も万能ではないんだ」
「そゆこと」
黒尾さんは私の話を一切疑うことなく聞いてくれる。本当に優しい人だ。
そんなこんなでカフェを後にし、2人で手を繋いでマンションに帰った。
にゃーん
「ジャスミン!ただいま!ご飯の時間だね!黒尾さんは何食べたい?」
「俺あんま腹減ってないから軽めのやつがいいな」
「じゃあうどんにしよっか。それでもいい?」
「蒼が作る飯ならなんでもいい!」
「ありがと(笑)じゃあ作るね。ジャスミンがご飯食べ終えたら遊び相手になってー」
「任せろ」
こうして楽しい日を過ごすことが出来てハッピーだった。ひとつ、黒尾さんはいつも私のことを最優先に考えてくれてることがわかった。これほど嬉しいことはない。いい夫になってくれるだろうなというのが想像つく。仕事頑張りながら私とのコミュニケーションも気を抜かないところが気遣いを感じる。この人に出会えて良かった。そんな1日だった。
明日は日曜日。何しようかな。
メイクもファッションも気合を入れる。
今日のメイクはオレンジベースのシャドウに、それに合わせたチーク。
髪型は三つ編みにしてPHの七分袖のテディベア柄ワンピースと甘々ファッションにした。
「蒼ー、準備できたー?」
黒尾さんがノックして部屋に入ってきた。
「...お人形さんかなんかかな?」
開口一番、褒めて(?)くれた黒尾さん。
「蒼の部屋、クマだらけだな」
クマ柄の壁紙、大きなテディベアや小さなテディベアまで様々。私の部屋はクマさんハウスである。
「前はシンプルにしてたけど、今回はテディベアまみれにしてみました。また飽きたら模様替えするつもり」
「飽きたらって...モノは大事にしなさいよ」
「もちろん捨てたりはしないよ。ここのマンション、コンテナルームがついてるからそこにしまう」
「どんだけ設備整ってんだよこのマンション...」
「鉄は準備できた?」
「おう、いつでも行けんよ」
「じゃ、行こうか。出発シンコー!」
まずは映画館。アクション系の洋画で、IMAXで見たからかなり迫力があった。
内容もコメディが加えられていて笑えるシーンもあった。
「面白かったな!」
「うん、選んで正解だったね」
「昼飯なんだけど、オススメの和食屋があるからそこでいい?」
「鉄のオススメってことは、お魚が美味しいのかな?」
「蒼、するどいな。そうなの、魚料理が豊富なの」
「楽しみ〜」
15分ほど歩いて、和食屋さんに着いた。
「おお...見た目は老舗のお店って感じ。雰囲気いいね」
「入ろか」
ガラッ
「らっしゃい!お、鉄朗くんじゃないか!久しぶり!」
「大将、ご無沙汰してます。いやー、仕事が忙しくてなかなかこれなかったから今日来れてよかった」
どうやら黒尾さんは常連らしい。
「隣にいるのはカノジョ?」
「カノジョはカノジョだけど、婚約してんの」
「鉄朗くん結婚するのか!めでてぇなぁ!お名前は?」
「一ノ瀬蒼と申します!」
「えらい美人さん捕まえちゃって、鉄朗くんも鼻が高いねぇ。今日は何食べる?蒼さんは?刺身、焼き魚、煮魚なんでもあるよ」
「俺は秋刀魚の塩焼き!」
「じゃあ私は鯖の味噌煮で…」
「あいよ!少々お待ちを!」
「鉄の行きつけなんだね」
「時間がある時はいつも行ってる店。ここは煮魚も美味いから味噌煮も美味いと思うぞ」
「そうなんだ。楽しみだな」
なんだか鉄のテンションが高い。久しぶりにこの店にこれてウキウキしてる感じ。かわいい。
「ふふっ」
「なんだ?どーした?」
「鉄、ここの店来れてすごく嬉しそう」
「蒼に教えたかったんだよ。俺のイチオシ」
20分ほどして、料理がやってきた。
「お待ち!婚約祝いに刺身もつけといたよ!」
「ありがとう大将」
「ありがとうございます!」
さて、食べてみよう。
「!!!魚臭さもなくて、身が締まってて、味の濃さもちょうどよくて美味しい!」
「だろ?」
「鉄はほんとに秋刀魚が好きなんだね」
食べ方もキレイだ。
「この間焼き鳥屋でばったり会った時にいた夜久とは肉派か魚派かでよく言い争いしてたな」
「あ!そういえば!夜久さんと由利香、今度デートするみたい」
「マジか。まさかそこまで進むとは思わなかった」
「由利香誘われて喜んでたよ。夜久さんってどんな感じの人?」
「うーん、バレーしてる時は頼れるリベロって感じだけど、プライベートになると意見が良く分かれるからなぁ。でも悪いやつじゃないよ。浮気とか絶対しないタイプ」
由利香は大事な友達だから、良い人と付き合って欲しい。夜久さんと気が合うといいな。
「蒼は俺のこと疑わないよな」
「急にどうしたの」
「浮気してない?とか思わないでしょ、ぶっちゃけ」
「確かに思わないね。信用してるし」
黒尾さんはなんだかご機嫌になってる。
「黒尾さんこそ私が浮気してるなんて疑わないでしょう?」
「疑わないけど、蒼、連絡先聞かれても断れないタイプのイメージだからなぁ。相手を期待させそう」
「うっ…それは否定できない」
「これからは婚約してるんでって言えばすんなり引き下がってくれるっしょ」
「そう…そうだよね!そう言うようにする!」
「おー、がんばりなさい」
「そういえば指輪のサイズがピッタリだったんだけどいつの間に測ったの?」
「蒼が口開けてぐーすか寝てる時に測ったよ」
「えっ、私口開けて寝てたの?!」
「ジョーダンだよ、ジョーダン」
「人の寝顔見るなんて、悪い趣味してるねっ」
「寝てる蒼も可愛いよ」
「可愛いって言えば喜ぶと思ってるでしょ!もー」
「怒ってる蒼も可愛いなぁ」
「もう!手のひらで弄ばれてる気分だよ!」
「ははっ。今蒼は俺の術中にハマっちゃってるね」
「…いつか手のひら返ししてやるから!」
「おー宣戦布告、楽しみにしてるよ」
「このあとは!どこに行くの!」
「そうだな…個人的に欲しいものがあって、ついてきてもらって良い?」
「わかった」
向かった先は新宿の地下街だった。
「なつかしー!鉄との初デートに行った頃を思い出す!」
「一度行ったら何気に行かなくなるよな。とゆ〜わけで」
黒尾さんの後をついて行くと見知った店が。
時計屋さんだ。
「また鉄、時計買うの?」
「うん、それでまた蒼に選んで欲しくてさ」
その共感覚ってやつで、俺にピッタリの時計見つけてよ、と黒尾さんは言う。
そうは言っても、そんな簡単に見つけられるものでもない……。
正方形の仕切りに並べられた30個程の時計たち。
その右奥にメラメラ真っ赤なオーラを纏った時計がひとつ。
「!!…これです!!」
私はすかさず指をさす。
「ははっ、敬語」
「絶対にこれがいい!相性が!」
時計に相性とかあるのね、と黒尾さんが言いながら試しに付けてみた。
「はぅっ…似合います。とてもスマートです」
「蒼からみて俺ってスマートなんだ?」
「背の高さ!体型!清潔感!どれをとってもスマート!」
黒尾さんは、他の時計に目もくれず「コレください」と店員さんに声をかけていた。
しまった…また値段見るの忘れてた…。
チラッと値札を見ると¥350,000の表示が。
ひぃ!また大きな買い物をさせてしまった!
「今から付け替えよーっと」
ベルトを外し、新しい時計を付けた黒尾さん。
やっぱりこの人かっこいい。
「素敵です…」
「ありがとね。蒼は行きたいところないの?」
うーんと悩んだ挙句、
「アクセサリーが見たいかなぁ」
「じゃ、そこ行こか」
黒尾さんとアクセサリーショップへ。
「新しいピアスが欲しいかなぁ」
「今度は俺が蒼に似合いそうなの選んでやんよ」
「いいけど…鉄のセンスが問われるね!」
「任せろ。人を見る目はある」
どういう意味かよく分からなかったけど、黒尾さんに任せてみることにした。
「これとかどうだ?」
黒尾さんが手にしたのは、花束をモチーフにした綺麗なピアスだった。
「かわいい…これ、私に似合う?」
「俺はそう思って選んだ。つけてみ?」
今のピアスを外し、試しにつけてみる。
「わっ…なんだか華やかになった」
「花だけにってか?」
「おもしろくないよー」
このやろ、とほっぺをつままれる。
でもほんとに可愛い。いい"気"がでてる。
「これにする!鉄、ありがと!」
「俺も見る目あるだろ?」
「確かに。この子と私は相性がいいから」
「また相性って…蒼には世界がどう見えてんのかねぇ…」
お会計を済ませて、帰る前に地下街のカフェに寄った。
「蒼の共感覚ってさ、俺らフツーの奴らと比べてどう映ってんの?」
「うーん、難しいな…メモ帳に書くとしよう」
カバンからメモ帳とペンを取り出す。
「普段からそんなもの持ち歩いてるのね」
「こう、人が居るとするでしょ。そしたらこーんな感じでモヤッと見えてくるの。放つ色にも威力?があって、近づかないとわからない人から近づかなくても圧倒的な、それはもう"圧"かってくらいオーラ的なものを放ってる人もいたりする」
絵で解説すると黒尾さんはなるほどねぇ、と。
「俺の赤はどれくらい燃えてんの?」
「燃えてるわけじゃないけど…鉄はこれくらいかなぁ」
「へぇ。面白いなぁ。じゃあ今日時計屋に行った店主は何色だった?」
「あの人は面白いよ!青と黄色のマーブルだった」
「そんな感じにも見えるのか。ますます面白い」
「色で相性がわかったりするから、鉄の腕時計とか、ジャスミンと鉄の組み合わせとか、そういうのには役立つかも」
「へー、蒼自身は何色なの?」
「私は敢えて見ないようにしてる。変な影響受けたくないから」
「難しいこと言うねぇ。共感覚も万能ではないんだ」
「そゆこと」
黒尾さんは私の話を一切疑うことなく聞いてくれる。本当に優しい人だ。
そんなこんなでカフェを後にし、2人で手を繋いでマンションに帰った。
にゃーん
「ジャスミン!ただいま!ご飯の時間だね!黒尾さんは何食べたい?」
「俺あんま腹減ってないから軽めのやつがいいな」
「じゃあうどんにしよっか。それでもいい?」
「蒼が作る飯ならなんでもいい!」
「ありがと(笑)じゃあ作るね。ジャスミンがご飯食べ終えたら遊び相手になってー」
「任せろ」
こうして楽しい日を過ごすことが出来てハッピーだった。ひとつ、黒尾さんはいつも私のことを最優先に考えてくれてることがわかった。これほど嬉しいことはない。いい夫になってくれるだろうなというのが想像つく。仕事頑張りながら私とのコミュニケーションも気を抜かないところが気遣いを感じる。この人に出会えて良かった。そんな1日だった。
明日は日曜日。何しようかな。