Love to you
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黒尾さんと付き合ってから9ヶ月が経った。
季節は夏の終わり、私はまだ大学院が夏休みなので掃除や作り置き、本を読んだりして過ごしていた。
今日の夕飯は坦々麺にしよう。
材料を買いに行こうとすると、黒尾さんから電話がかかってきた。
「蒼?今日さ、高校の時バレーしてたヤツらと飲んでくるから、夕飯はなくて大丈夫〜。ゆっくりしてて」
珍しく黒尾さんが飲み会に行く。
じゃあ、私も由利香誘って飲みに行こうかな。
由利香に誘いのLINEを送る。
ピコ
すぐ返事が来た。
「行く行く〜!渋谷の方で飲も〜」
やった。夜が楽しみだ。
時間は19時、由利香とハチ公前で待ち合わせ。
「蒼〜!」
「由利香!」
「夏休みだから全然会わなかったね〜」
「久々に由利香に会えて嬉しい〜」
「蒼痩せた?なんかあった?」
「あ〜バレーボール始めたからかな?」
「なるほどね〜。近くにさ、美味しい焼き鳥屋さんあるからそこ行こ!予約した!」
「うん!予約ありがとう!」
「ここだよー」
ものの数分で目的地に着いた。
ガラッ
ちりんちりーん
「いらっしゃいませー!」
「19時から予約してた木ノ本ですが...」
「お待ちしておりました!中へどうぞー」
ボックス席へと案内された、その時。
「蒼?」
聞きなれた声が後ろから聞こえてきた。
「く、黒尾さん?!」
「蒼も飲みに来たの?あ、もしかして由利香ちゃんだっけ?」
「はい!蒼とは1年の時から仲がいいんです!蒼の婚約者さんですよね?」
「うん。俺は黒尾鉄朗。他は高校で一緒にバレーしてたやつら」
「こんばんはー」
「黒尾の婚約者見れて良かったわー。いつか会いに行こうと思ってたから」
「そうなんですね!お会いできて嬉しいです」
「2人とも可愛いねぇ。こっち来て一緒に飲もうよ」
ヒェ〜、男の人と飲むのなんて初めてで緊張してしまう。
「こっちが夜久衛輔」
「よろしく〜」
「こっちが海信行」
「はじめまして」
「初めまして!木ノ本由利香です!A大院の医学部にいます!」
「はじめまして...一ノ瀬蒼です。由利香と同じくA大院の医学部です」
「2人とも超エリートじゃん。なんで医学部入ったの?」
夜久さんが会話を広げてくれる。
「私は自分で稼いだお金で人生を謳歌したくて!」
「ははっ!潔くてカッケー。蒼ちゃんは?」
「私は実家が産婦人科なので後を継ぎたくて...」
「実家が病院なのね!そりゃ使命感感じるよな」
「黒尾の婚約者って聞いたけどなんで受け入れたの?」
海さんまでなんて質問を...。
「話すと長くなるんで簡潔に言うと、いつも同じ電車に乗ってて気になってて...ある日痴漢にあった時助けてくれたんです。それから仲良くなりました」
「夜久、海、俺カッケーだろ?」
黒尾さん、酔ってるなぁ。
「いつ結婚するの?」
「6年後です...もう少し長くなるかも」
「黒尾、待てるの?」
「婚約者になったんだからもう結婚してるようなもんだ。俺は気にしない」
「ありがとう...」
「黒尾も大人になったなぁ!由利香ちゃんは彼氏は?」
「先月振られましたぁ〜〜」
「えっ、あんなに仲良かったのに?」
私だけびっくりしている。
「お前は勉強ばっかりで俺と趣味も合わないから別れようって...ひどくない?」
「酷いけど、そんなこと言ってくる人とは別れて正解だよ。由利香かわいいから、すぐ次の人見つかるよ」
「そうだよー!由利香ちゃんオシャレだし、狙ってる男も多いと思うよ」
「や、夜久さん...ありがとうございます泣」
「蒼も可愛いから男に声かけられたら逃げろよ」
「う、うん。鉄もカッコイイから声掛けられないようにね」
よしよしと黒尾さんが頭を撫でてくれる。
「そこ、いちゃつくな〜」
「2人は喧嘩したことないの?」
由利香が聞いてきた。
「うーん。言われてみればないかも」
「ないな。不満とかも別にねぇな」
「「むしろ助けられてばかり」」
「あらま、ハモっちゃった」
「蒼ちゃん、赤くなってる」
「蒼はすぐ赤くなるんだよ。茹でダコって呼んでる」
「蒼、すぐ赤くなるからからかっちゃだめですよ、黒尾さん」
「今のはだれもいじってないでしょ。なんで赤くなった?」
「は、ハモったのが通じあってる気がして嬉しくて...」
「今度は黒尾が両手で顔隠してる。照れてんのか?」
「なんか惚気を見せられている気分...」
「俺も彼女ほし〜」
「夜久のタイプってどんな子だっけ」
「うんとね、ショートヘアでキリッとしててバリキャリって感じの子」
「なんかそれって...」
全員が由利香を見る。
「私?!私全然バリキャリじゃないですよ!」
「そ?でも俺好きだよ、由利香ちゃんみたいな子」
「ひぃい、照れるのでやめてください〜」
「これは新しい恋のはじまりか?」
黒尾さんがニヤニヤしてる。
「とりあえずLINE交換しとけばー?」
「おーいいね!由利香ちゃんがよければ、交換しない?」
「は、はいぃ」
「由利香、ファイト!」
「蒼〜ドキドキだよ〜」
「はは、まぁそんなに斜に構えなくていいよ、友達からってことで」
「よ、よろしくお願いします」
「敬語もやめていいよ。タメ口でいいよな?海」
「俺も別に気にならない」
「俺も蒼と同じようにタメ口でいいよ〜、由利香ちゃん」
「みんなありがとう!今日というこの日に乾杯!」
「あはは、カンパーイ!」
「由利香ちゃん飲むなぁ!いけいけー!」
2時間後、由利香が潰れたので私が家までタクシーで送ることにした。黒尾さんにも、先に帰ると伝えた。
「いやーでも、可愛いかったな、蒼ちゃん」
「俺もあそこまで可愛いとは思わなかった。面食いだな、黒尾」
「ふふーん、俺の大事なお嫁さんに手出したら〇すからな、どこのどいつだろうと」
「由利香ちゃんもかわいかったけど、蒼ちゃんはなんかエロい顔してんだよなぁ。唇かな」
「夜久、そういう目線で蒼見てたのか。今晩背後に気をつけろよ」
「気をつけるのは黒尾の方だろ〜笑 刺されちゃって、まじで梨花さんこぇえよ」
「梨花の話はやめろ。酒が不味くなる」
「はぁ、黒尾が結婚かぁ〜。つっても6年後だけど。正直どうなの?ほんとに待てる?」
「歳とると時間経つの早く感じるよな。だってもう9ヶ月も付き合ってんだもん。6年後なんてあっという間よ」
「そんなもんか〜。いや〜羨ましいな〜可愛い奥さん」
「夜久は由利香ちゃん狙ってんの?結局のところ」
「うーん、見た目はタイプだけどまだ性格よく分からないし、仲良くなってからかな」
「意外と慎重派なのね...海は?彼女と上手くいってる?」
「おう。一昨日プロポーズした」
「「えっ?!?!」」
「そういう大事なこと、LINEでもいいから教えてくれよ〜」
「そーだそーだ。黒尾なんてプロポーズしたその日にグループトークで自慢げに報告してきたんだぞ」
「プロポーズしただけだし、報告するなら婚姻届出してからかなって。だから言わなかった」
「俺は6年も黙っておくとか無理だから言ったまでよ」
「黒尾、後付けの理由だろそれ」
「夜久、今日俺につめたくなーい?」
「あんな可愛い婚約者がいたら羨ましいっての!しかも医者の卵!逆玉の輿じゃねぇか!」
「俺は玉の輿なんて狙ってねぇよ。可愛い子を痴漢から助けた神からの施しだな」
「くそぅ〜〜〜今日は飲むぞぉ!!!」
23時頃、黒尾さんが帰ってきた。
「蒼〜」
「鉄、おかえり」
「んーハグして、ハグ」
「はは、どうしたの」
よくわからないけど黒尾さんをぎゅっと抱きしめた。
「蒼が未来の奥さんで俺は嬉しい」
「え〜、何それ。何の話してきたの?」
「蒼が可愛いなって話だよ〜」
「なにそれ、恥ずかしいんだけど。とりあえずシャワー浴びてきな。スーツ脱いだ方がいいよ」
「蒼が脱がせて」
「もー。どうしたの、酔ってるの?」
「蒼、好きだよ」
「答えになってないし...はい、上着脱いだ、ボタン外した、ベルトも外して...鉄、下脱いで」
「え?誘ってんの?」
「バカ!何言ってんの!はい、脱いだ脱いだ」
黒尾さんはボーッと突っ立っている。シャワーの手前で。
「シャワー浴びることも出来ないの?もうっ」
いつかの介護みたいに、黒尾さんをイスに座らせて頭にシャワーをかける。
「はーい、頭洗いますよー」
ゴシゴシと、ワックスが残らないように丁寧に洗う。
「次体洗うから、立って、鉄」
無言で立ち上がる黒尾さん。
「も〜、子供じゃないんだから、シャワーくらい1人で浴びてよ」
下半身を洗うと、黒尾さんのソレがみるみる元気になってきて、しまった、と思った時にはもう遅かった。
「そんなとこまで洗ってくれるの〜?蒼はエロいな〜」
バーッとシャワーを浴びて、タオルで体を拭き、私をだっこしながら寝室へ向かう黒尾さん。
まんまとハメられてしまった。
明日は土曜日だから、今夜はゆっくりたっぷりシようね。
ニヤニヤモードの黒尾さん。
私は抵抗する術もなく何度も何度も体を重ねあった。そんな夜。
季節は夏の終わり、私はまだ大学院が夏休みなので掃除や作り置き、本を読んだりして過ごしていた。
今日の夕飯は坦々麺にしよう。
材料を買いに行こうとすると、黒尾さんから電話がかかってきた。
「蒼?今日さ、高校の時バレーしてたヤツらと飲んでくるから、夕飯はなくて大丈夫〜。ゆっくりしてて」
珍しく黒尾さんが飲み会に行く。
じゃあ、私も由利香誘って飲みに行こうかな。
由利香に誘いのLINEを送る。
ピコ
すぐ返事が来た。
「行く行く〜!渋谷の方で飲も〜」
やった。夜が楽しみだ。
時間は19時、由利香とハチ公前で待ち合わせ。
「蒼〜!」
「由利香!」
「夏休みだから全然会わなかったね〜」
「久々に由利香に会えて嬉しい〜」
「蒼痩せた?なんかあった?」
「あ〜バレーボール始めたからかな?」
「なるほどね〜。近くにさ、美味しい焼き鳥屋さんあるからそこ行こ!予約した!」
「うん!予約ありがとう!」
「ここだよー」
ものの数分で目的地に着いた。
ガラッ
ちりんちりーん
「いらっしゃいませー!」
「19時から予約してた木ノ本ですが...」
「お待ちしておりました!中へどうぞー」
ボックス席へと案内された、その時。
「蒼?」
聞きなれた声が後ろから聞こえてきた。
「く、黒尾さん?!」
「蒼も飲みに来たの?あ、もしかして由利香ちゃんだっけ?」
「はい!蒼とは1年の時から仲がいいんです!蒼の婚約者さんですよね?」
「うん。俺は黒尾鉄朗。他は高校で一緒にバレーしてたやつら」
「こんばんはー」
「黒尾の婚約者見れて良かったわー。いつか会いに行こうと思ってたから」
「そうなんですね!お会いできて嬉しいです」
「2人とも可愛いねぇ。こっち来て一緒に飲もうよ」
ヒェ〜、男の人と飲むのなんて初めてで緊張してしまう。
「こっちが夜久衛輔」
「よろしく〜」
「こっちが海信行」
「はじめまして」
「初めまして!木ノ本由利香です!A大院の医学部にいます!」
「はじめまして...一ノ瀬蒼です。由利香と同じくA大院の医学部です」
「2人とも超エリートじゃん。なんで医学部入ったの?」
夜久さんが会話を広げてくれる。
「私は自分で稼いだお金で人生を謳歌したくて!」
「ははっ!潔くてカッケー。蒼ちゃんは?」
「私は実家が産婦人科なので後を継ぎたくて...」
「実家が病院なのね!そりゃ使命感感じるよな」
「黒尾の婚約者って聞いたけどなんで受け入れたの?」
海さんまでなんて質問を...。
「話すと長くなるんで簡潔に言うと、いつも同じ電車に乗ってて気になってて...ある日痴漢にあった時助けてくれたんです。それから仲良くなりました」
「夜久、海、俺カッケーだろ?」
黒尾さん、酔ってるなぁ。
「いつ結婚するの?」
「6年後です...もう少し長くなるかも」
「黒尾、待てるの?」
「婚約者になったんだからもう結婚してるようなもんだ。俺は気にしない」
「ありがとう...」
「黒尾も大人になったなぁ!由利香ちゃんは彼氏は?」
「先月振られましたぁ〜〜」
「えっ、あんなに仲良かったのに?」
私だけびっくりしている。
「お前は勉強ばっかりで俺と趣味も合わないから別れようって...ひどくない?」
「酷いけど、そんなこと言ってくる人とは別れて正解だよ。由利香かわいいから、すぐ次の人見つかるよ」
「そうだよー!由利香ちゃんオシャレだし、狙ってる男も多いと思うよ」
「や、夜久さん...ありがとうございます泣」
「蒼も可愛いから男に声かけられたら逃げろよ」
「う、うん。鉄もカッコイイから声掛けられないようにね」
よしよしと黒尾さんが頭を撫でてくれる。
「そこ、いちゃつくな〜」
「2人は喧嘩したことないの?」
由利香が聞いてきた。
「うーん。言われてみればないかも」
「ないな。不満とかも別にねぇな」
「「むしろ助けられてばかり」」
「あらま、ハモっちゃった」
「蒼ちゃん、赤くなってる」
「蒼はすぐ赤くなるんだよ。茹でダコって呼んでる」
「蒼、すぐ赤くなるからからかっちゃだめですよ、黒尾さん」
「今のはだれもいじってないでしょ。なんで赤くなった?」
「は、ハモったのが通じあってる気がして嬉しくて...」
「今度は黒尾が両手で顔隠してる。照れてんのか?」
「なんか惚気を見せられている気分...」
「俺も彼女ほし〜」
「夜久のタイプってどんな子だっけ」
「うんとね、ショートヘアでキリッとしててバリキャリって感じの子」
「なんかそれって...」
全員が由利香を見る。
「私?!私全然バリキャリじゃないですよ!」
「そ?でも俺好きだよ、由利香ちゃんみたいな子」
「ひぃい、照れるのでやめてください〜」
「これは新しい恋のはじまりか?」
黒尾さんがニヤニヤしてる。
「とりあえずLINE交換しとけばー?」
「おーいいね!由利香ちゃんがよければ、交換しない?」
「は、はいぃ」
「由利香、ファイト!」
「蒼〜ドキドキだよ〜」
「はは、まぁそんなに斜に構えなくていいよ、友達からってことで」
「よ、よろしくお願いします」
「敬語もやめていいよ。タメ口でいいよな?海」
「俺も別に気にならない」
「俺も蒼と同じようにタメ口でいいよ〜、由利香ちゃん」
「みんなありがとう!今日というこの日に乾杯!」
「あはは、カンパーイ!」
「由利香ちゃん飲むなぁ!いけいけー!」
2時間後、由利香が潰れたので私が家までタクシーで送ることにした。黒尾さんにも、先に帰ると伝えた。
「いやーでも、可愛いかったな、蒼ちゃん」
「俺もあそこまで可愛いとは思わなかった。面食いだな、黒尾」
「ふふーん、俺の大事なお嫁さんに手出したら〇すからな、どこのどいつだろうと」
「由利香ちゃんもかわいかったけど、蒼ちゃんはなんかエロい顔してんだよなぁ。唇かな」
「夜久、そういう目線で蒼見てたのか。今晩背後に気をつけろよ」
「気をつけるのは黒尾の方だろ〜笑 刺されちゃって、まじで梨花さんこぇえよ」
「梨花の話はやめろ。酒が不味くなる」
「はぁ、黒尾が結婚かぁ〜。つっても6年後だけど。正直どうなの?ほんとに待てる?」
「歳とると時間経つの早く感じるよな。だってもう9ヶ月も付き合ってんだもん。6年後なんてあっという間よ」
「そんなもんか〜。いや〜羨ましいな〜可愛い奥さん」
「夜久は由利香ちゃん狙ってんの?結局のところ」
「うーん、見た目はタイプだけどまだ性格よく分からないし、仲良くなってからかな」
「意外と慎重派なのね...海は?彼女と上手くいってる?」
「おう。一昨日プロポーズした」
「「えっ?!?!」」
「そういう大事なこと、LINEでもいいから教えてくれよ〜」
「そーだそーだ。黒尾なんてプロポーズしたその日にグループトークで自慢げに報告してきたんだぞ」
「プロポーズしただけだし、報告するなら婚姻届出してからかなって。だから言わなかった」
「俺は6年も黙っておくとか無理だから言ったまでよ」
「黒尾、後付けの理由だろそれ」
「夜久、今日俺につめたくなーい?」
「あんな可愛い婚約者がいたら羨ましいっての!しかも医者の卵!逆玉の輿じゃねぇか!」
「俺は玉の輿なんて狙ってねぇよ。可愛い子を痴漢から助けた神からの施しだな」
「くそぅ〜〜〜今日は飲むぞぉ!!!」
23時頃、黒尾さんが帰ってきた。
「蒼〜」
「鉄、おかえり」
「んーハグして、ハグ」
「はは、どうしたの」
よくわからないけど黒尾さんをぎゅっと抱きしめた。
「蒼が未来の奥さんで俺は嬉しい」
「え〜、何それ。何の話してきたの?」
「蒼が可愛いなって話だよ〜」
「なにそれ、恥ずかしいんだけど。とりあえずシャワー浴びてきな。スーツ脱いだ方がいいよ」
「蒼が脱がせて」
「もー。どうしたの、酔ってるの?」
「蒼、好きだよ」
「答えになってないし...はい、上着脱いだ、ボタン外した、ベルトも外して...鉄、下脱いで」
「え?誘ってんの?」
「バカ!何言ってんの!はい、脱いだ脱いだ」
黒尾さんはボーッと突っ立っている。シャワーの手前で。
「シャワー浴びることも出来ないの?もうっ」
いつかの介護みたいに、黒尾さんをイスに座らせて頭にシャワーをかける。
「はーい、頭洗いますよー」
ゴシゴシと、ワックスが残らないように丁寧に洗う。
「次体洗うから、立って、鉄」
無言で立ち上がる黒尾さん。
「も〜、子供じゃないんだから、シャワーくらい1人で浴びてよ」
下半身を洗うと、黒尾さんのソレがみるみる元気になってきて、しまった、と思った時にはもう遅かった。
「そんなとこまで洗ってくれるの〜?蒼はエロいな〜」
バーッとシャワーを浴びて、タオルで体を拭き、私をだっこしながら寝室へ向かう黒尾さん。
まんまとハメられてしまった。
明日は土曜日だから、今夜はゆっくりたっぷりシようね。
ニヤニヤモードの黒尾さん。
私は抵抗する術もなく何度も何度も体を重ねあった。そんな夜。