Love to you
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蒼と付き合って半年が経った。
蒼は無事大学院に進み、今までより更に勉学に励んでいる。
そんな蒼は覚えているだろうか。
半年〜1年後に婚約するという話を。
「蒼、俺蒼の両親に挨拶したい」
蒼は悩むことも無く、「いいよ」と、二つ返事をくれた。
「日程だけど、いつにする?」
「日曜日がいいかな」
うちは土曜日まで病院やってるから、と蒼が説明してくれた。それから...
「同じ日に、鉄の実家にも行こうかな」
「へ?!?!」
「ご挨拶に行こうかなって」
「ホントか?!蒼、無理してないか?緊張とかしてないか?」
「そんな...うちの親に会うのも、鉄の親に私が会うのも、鉄が一番緊張してるんじゃない?」
「そらそーだ...」
「じゃ、決まりだね。今週の日曜で12時でいい?」
「お、おう...」
こうして、蒼実家弾丸ツアーを迎えることとなった。俺の実家ツアーも。
日曜日。
蒼が最寄り駅まで迎えに来てくれた。
「鉄?なんでスーツなの?」
「だって、挨拶しに行くんだから、しっかりしてないといけないだろ、態度も、格好も」
「じゃあ私も清楚な格好で鉄の家行こ」
「やべー。マジ緊張してきた」
.
「あ、家ついた」
最寄り駅から近いのね..。心の準備をする間もなく
蒼家についた。
「大丈夫?俺変じゃない?」
「大丈夫、カッコイイよ」
「素直に言われると照れるなぁ」
「はは、鉄が照れるとかあるんだ」
「今俺心臓バクバク」
触ってみて、と蒼の手を俺の胸に当てると
「ホントだっ!はは!」
と笑っていた。
笑い事ではない。俺は今から蒼の両親に婚約を申し込むのだから。
「お母さんー、お父さんー、彼氏つれてきたー」
蒼の父母が玄関まで迎えに来てくれた。
「こんにちは!黒尾鉄朗と申します! 蒼さんとお付き合いさせていただいてます!」
「まぁー背が高いのねぇ」
「バレーボールやってるんだって?」
「今は選手としてじゃなく、バレーボール協会で働いています!休みの日はバレーやってます」
「とりあえず上がって上がって、立ち話もなんだし」
蒼のお母さん、蒼そっくりだなぁ。
いやいや、今はそんなこと考えてる場合じゃない。
「はい、お茶」
「ありがとうございます」
「お母さんー私ココアがいいー」
「はいはい、久々に帰ってくると言ったら彼氏出来たなんていうもんだから、イマジナリー彼氏かと思ったわ。それくらい男の子に無頓着なのよ、この子」
イマジナリー彼氏て...蒼はちゃんと伝えてないのかよ。
「蒼さん、すごく頭がいいですよね。実家を継ぐために勉強してると言ってました。医師になるにはあと6年ほどかかるとか」
「そうなのよ、この子勉強ばっかり。家に行ったことある?壁紙、凄いでしょ」
「あれは圧巻でした。でも、努力してるのが伝わってきました。俺は応援してます」
「まー、かっこいい上に、優しいのねー。蒼、鉄朗くんのこと大事にしてあげてる?」
蒼は「んー」と考えている。即答できないんだ。悲しい。
「俺、すごく蒼さんに助けられてます。料理もできないから教えてもらったり、アイロンのかけ方も教えて貰ったり...」
「鉄朗くん、だったね。今日はどうしてそんなに正装なんだい?」
いきなり父親からの攻めプレー!
「...こほん、
単刀直入に言います。
ーーー蒼さんと、結婚させてください」
「「「え?!」」」
いや、なんで蒼まで驚いてんだよ。
正装で実家っつったら想像つくだろ。
「でも蒼さんは、医師になってから結婚を考えると言っていました。
だからその間、6年でも何年でも俺...僕は待てるので、婚約者として交際を認めてもらいたいんです」
「...さっきも聞いたけど、君はなんの仕事をしているんだっけ?」
「JVA...日本バレーボール協会で働いています」
小さい頃から高校を卒業するまでずっとバレー生活を送ってました。今も子供たちに教えたりしています」
「へぇ...蒼のどこに惚れたんだい?」
「そりゃもう!努力家で、でもそれを驕らなくて勉強にひたむきな姿を見て惚れました。実は最初からお互い、電車で同じ車両に乗っていて意識し合ってたんですけど...色々あって仲良くなることができました」
「蒼は、鉄朗くんと結婚したいのか?」ら
「んー、待っててくれるなら」
蒼はなんだかうわのそらだ。
「うん.....わかった。婚約を認めよう。その為に条件がある」
「条件...ですか」
「まず、一緒に住んでお互いの価値観を擦り合わせること。これは絶対」
いきなり同棲...?
「あと、定期的にうちに顔をだすこと」
「最後に、私達も鉄朗くんの家へ挨拶に行くこと」
その3つだ、と言って、まずは直ぐに準備できる、
俺の実家に顔を出すことが決定した。
「さて、行くか」
蒼のお父さんもお母さんも正装に着替えた。
蒼は淡いピンクのワンピースに羽織ものを来ていた。
車で行って10分ほど、ほんとにうちと蒼の家は近いんだな。電車2本分って感じ。
「蒼、寒くないか?ヒールまで履いて...キツかったら言えよ」
「この距離なら余裕だよー」
「じゃ、行きますか」
実家の玄関の扉を開ける。
「母さん、父さん、蒼さんとご家族連れてきたー」
パタパタとスリッパを鳴らしながら走ってくるのは母親。そのあとドシドシ歩いてくるのは父親。
「まぁ...ようこそいらっしゃいました。鉄朗の母です。後ろにいるのは鉄朗の父です。どうぞ中へお入りください」
4足分のスリッパを用意する。
「おじゃましまーす」
「おじゃまします」
「おじゃまします、これ、つまらないものですが...」
「まぁまぁ!そんな、気を使ってくださらなくていいんですよ!鉄朗から蒼ちゃんの話はよく聞いてます。料理を教えてくれたりだとか...最初にこちらからご挨拶に伺うべきでしたのに...」
「その、鉄朗くんが何故うちに来たかご存じですか?」
「はい。話は今朝行ってくる、と聞きました。うちの息子で大丈夫ですか?」
「鉄朗くん、すごく誠実的でしたよ。お婿さんになってくれるなんて、こちらが感謝したいくらいです」
「まぁまぁそんな...あなた、何か言いたいことは無いの?」
「その...ホントにうちの息子で大丈夫ですか?ご実家は産婦人科で、蒼さんも医師を目指してて、住む世界が違うんじゃないかと思って...」
「鉄のお父さん、それを決めるのは親同士じゃなくて当人同士だと思う、思います。私たちは惹かれあって今ここにいる。今が大事なんです。もちろん、これからも。住む世界が違ったって、好き同士なら関係ないですよ」
「そうかい...ならいいんだけど」
「うちの娘を、よろしくお願いします」
蒼の父親が頭を下げる。母親も。
鉄の両親も、急いでお辞儀する。
「こちらこそ、息子をよろしくします」
いろいろな話をしているうちに、
無事に両家の挨拶が終わった。
「僕の事まで送って貰ってありがとうございました。その同棲するってのは...」
「ああ、分譲のマンションが1部屋買ったのがあったからそこを使いなさい。テレビやドラム式洗濯機、いろいろ家具はそろっている」
「おとーさん、引越し作業面倒だから業者にたのでいい?」
「かまわんよ。鉄朗くんもそうしなさい。お金のことは気にせずに。俺からの希望だからな」
「ありがとうございます!」
「各部屋は個人の部屋にして、余った部屋は寝室に使いなさい。
となれば、ベッドが必要だな。
母さんこのまま買い物に行ってもいいか?」
「私は大丈夫ですよ」
「じゃあまずはマットレスから買いに行こう」
次は家具屋さんに来た。
「マットレスはSimonsにしなさい。フレームは好きなの選んで」
「鉄、黒好きだから黒にする?」
「いいのか?俺が選んでも」
「私もシンプルなのが好きだから、黒でいいと思うの」
おとうさーん!と言ってマットレスとフレームを買ってもらった。
買い物はまだまだ続く!
蒼は無事大学院に進み、今までより更に勉学に励んでいる。
そんな蒼は覚えているだろうか。
半年〜1年後に婚約するという話を。
「蒼、俺蒼の両親に挨拶したい」
蒼は悩むことも無く、「いいよ」と、二つ返事をくれた。
「日程だけど、いつにする?」
「日曜日がいいかな」
うちは土曜日まで病院やってるから、と蒼が説明してくれた。それから...
「同じ日に、鉄の実家にも行こうかな」
「へ?!?!」
「ご挨拶に行こうかなって」
「ホントか?!蒼、無理してないか?緊張とかしてないか?」
「そんな...うちの親に会うのも、鉄の親に私が会うのも、鉄が一番緊張してるんじゃない?」
「そらそーだ...」
「じゃ、決まりだね。今週の日曜で12時でいい?」
「お、おう...」
こうして、蒼実家弾丸ツアーを迎えることとなった。俺の実家ツアーも。
日曜日。
蒼が最寄り駅まで迎えに来てくれた。
「鉄?なんでスーツなの?」
「だって、挨拶しに行くんだから、しっかりしてないといけないだろ、態度も、格好も」
「じゃあ私も清楚な格好で鉄の家行こ」
「やべー。マジ緊張してきた」
.
「あ、家ついた」
最寄り駅から近いのね..。心の準備をする間もなく
蒼家についた。
「大丈夫?俺変じゃない?」
「大丈夫、カッコイイよ」
「素直に言われると照れるなぁ」
「はは、鉄が照れるとかあるんだ」
「今俺心臓バクバク」
触ってみて、と蒼の手を俺の胸に当てると
「ホントだっ!はは!」
と笑っていた。
笑い事ではない。俺は今から蒼の両親に婚約を申し込むのだから。
「お母さんー、お父さんー、彼氏つれてきたー」
蒼の父母が玄関まで迎えに来てくれた。
「こんにちは!黒尾鉄朗と申します! 蒼さんとお付き合いさせていただいてます!」
「まぁー背が高いのねぇ」
「バレーボールやってるんだって?」
「今は選手としてじゃなく、バレーボール協会で働いています!休みの日はバレーやってます」
「とりあえず上がって上がって、立ち話もなんだし」
蒼のお母さん、蒼そっくりだなぁ。
いやいや、今はそんなこと考えてる場合じゃない。
「はい、お茶」
「ありがとうございます」
「お母さんー私ココアがいいー」
「はいはい、久々に帰ってくると言ったら彼氏出来たなんていうもんだから、イマジナリー彼氏かと思ったわ。それくらい男の子に無頓着なのよ、この子」
イマジナリー彼氏て...蒼はちゃんと伝えてないのかよ。
「蒼さん、すごく頭がいいですよね。実家を継ぐために勉強してると言ってました。医師になるにはあと6年ほどかかるとか」
「そうなのよ、この子勉強ばっかり。家に行ったことある?壁紙、凄いでしょ」
「あれは圧巻でした。でも、努力してるのが伝わってきました。俺は応援してます」
「まー、かっこいい上に、優しいのねー。蒼、鉄朗くんのこと大事にしてあげてる?」
蒼は「んー」と考えている。即答できないんだ。悲しい。
「俺、すごく蒼さんに助けられてます。料理もできないから教えてもらったり、アイロンのかけ方も教えて貰ったり...」
「鉄朗くん、だったね。今日はどうしてそんなに正装なんだい?」
いきなり父親からの攻めプレー!
「...こほん、
単刀直入に言います。
ーーー蒼さんと、結婚させてください」
「「「え?!」」」
いや、なんで蒼まで驚いてんだよ。
正装で実家っつったら想像つくだろ。
「でも蒼さんは、医師になってから結婚を考えると言っていました。
だからその間、6年でも何年でも俺...僕は待てるので、婚約者として交際を認めてもらいたいんです」
「...さっきも聞いたけど、君はなんの仕事をしているんだっけ?」
「JVA...日本バレーボール協会で働いています」
小さい頃から高校を卒業するまでずっとバレー生活を送ってました。今も子供たちに教えたりしています」
「へぇ...蒼のどこに惚れたんだい?」
「そりゃもう!努力家で、でもそれを驕らなくて勉強にひたむきな姿を見て惚れました。実は最初からお互い、電車で同じ車両に乗っていて意識し合ってたんですけど...色々あって仲良くなることができました」
「蒼は、鉄朗くんと結婚したいのか?」ら
「んー、待っててくれるなら」
蒼はなんだかうわのそらだ。
「うん.....わかった。婚約を認めよう。その為に条件がある」
「条件...ですか」
「まず、一緒に住んでお互いの価値観を擦り合わせること。これは絶対」
いきなり同棲...?
「あと、定期的にうちに顔をだすこと」
「最後に、私達も鉄朗くんの家へ挨拶に行くこと」
その3つだ、と言って、まずは直ぐに準備できる、
俺の実家に顔を出すことが決定した。
「さて、行くか」
蒼のお父さんもお母さんも正装に着替えた。
蒼は淡いピンクのワンピースに羽織ものを来ていた。
車で行って10分ほど、ほんとにうちと蒼の家は近いんだな。電車2本分って感じ。
「蒼、寒くないか?ヒールまで履いて...キツかったら言えよ」
「この距離なら余裕だよー」
「じゃ、行きますか」
実家の玄関の扉を開ける。
「母さん、父さん、蒼さんとご家族連れてきたー」
パタパタとスリッパを鳴らしながら走ってくるのは母親。そのあとドシドシ歩いてくるのは父親。
「まぁ...ようこそいらっしゃいました。鉄朗の母です。後ろにいるのは鉄朗の父です。どうぞ中へお入りください」
4足分のスリッパを用意する。
「おじゃましまーす」
「おじゃまします」
「おじゃまします、これ、つまらないものですが...」
「まぁまぁ!そんな、気を使ってくださらなくていいんですよ!鉄朗から蒼ちゃんの話はよく聞いてます。料理を教えてくれたりだとか...最初にこちらからご挨拶に伺うべきでしたのに...」
「その、鉄朗くんが何故うちに来たかご存じですか?」
「はい。話は今朝行ってくる、と聞きました。うちの息子で大丈夫ですか?」
「鉄朗くん、すごく誠実的でしたよ。お婿さんになってくれるなんて、こちらが感謝したいくらいです」
「まぁまぁそんな...あなた、何か言いたいことは無いの?」
「その...ホントにうちの息子で大丈夫ですか?ご実家は産婦人科で、蒼さんも医師を目指してて、住む世界が違うんじゃないかと思って...」
「鉄のお父さん、それを決めるのは親同士じゃなくて当人同士だと思う、思います。私たちは惹かれあって今ここにいる。今が大事なんです。もちろん、これからも。住む世界が違ったって、好き同士なら関係ないですよ」
「そうかい...ならいいんだけど」
「うちの娘を、よろしくお願いします」
蒼の父親が頭を下げる。母親も。
鉄の両親も、急いでお辞儀する。
「こちらこそ、息子をよろしくします」
いろいろな話をしているうちに、
無事に両家の挨拶が終わった。
「僕の事まで送って貰ってありがとうございました。その同棲するってのは...」
「ああ、分譲のマンションが1部屋買ったのがあったからそこを使いなさい。テレビやドラム式洗濯機、いろいろ家具はそろっている」
「おとーさん、引越し作業面倒だから業者にたのでいい?」
「かまわんよ。鉄朗くんもそうしなさい。お金のことは気にせずに。俺からの希望だからな」
「ありがとうございます!」
「各部屋は個人の部屋にして、余った部屋は寝室に使いなさい。
となれば、ベッドが必要だな。
母さんこのまま買い物に行ってもいいか?」
「私は大丈夫ですよ」
「じゃあまずはマットレスから買いに行こう」
次は家具屋さんに来た。
「マットレスはSimonsにしなさい。フレームは好きなの選んで」
「鉄、黒好きだから黒にする?」
「いいのか?俺が選んでも」
「私もシンプルなのが好きだから、黒でいいと思うの」
おとうさーん!と言ってマットレスとフレームを買ってもらった。
買い物はまだまだ続く!