Love to you
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私の名前は一ノ瀬蒼。
A大に通う大学4年生だ。
いつも電車で大学まで通っている。
季節は冬真っ盛り。
ところで今、私が心臓をバクバクにさせながら
顔を赤面させ、下を向いている理由について話したい。
私は通学時毎日同じ時間、同じ車両に乗ってるある人が気になっていた。
髪はちょっとくせ毛で、とても背が高くて目立つ、スーツ姿がとっても似合うかっこいい人。
いつも遠目から彼を見つめるのが日課だった。
そんな彼が今、そう、わたしが心臓バクバクになっている理由、満員の電車内で彼がわたしの真横にいるのだ。やばい、冷や汗が止まらない。
チラッと彼の方を見る。というか、見上げる。そしてすぐに目をそらす。
はぁ、やっぱりかっこいい。
...
...
...
「っ...」
舞い上がってるさなか、背後に異変を感じた。
痴漢だ。
声が出せない。
スカートに手を入れられ、撫でられ、ショーツの中にまで手を入れられそうになった、その時。
「こいつ、痴漢でーす」
なんと、憧れの彼が、痴漢男の腕を掴み、私の手も握り、途中下車して駅員さんの所へ連れていってくれた。
いろいろ事情を聞かれ答えたところで、やっと解放された。
「あの人、あの人...もういないか」
「大丈夫だった?」
「ひゃうっ!」
「はは!すごい反応」
憧れの人が、目の前にいて私に話しかけてくれている。
「嫌な思いしたね。気分大丈夫?あーいうのほっとけないんだ、俺」
「あ、あり、ありがとうございました!」
深々とお礼をすると、彼の口から思いもよらない言葉がでた。
「キミ、A大の子だよね?いつも同じ車両に乗ってる。すごいね、超エリートじゃん」
「わっ、わたしのこと認知されてたんですか?」
ドキドキがとまらない。
「そりゃ毎日アツイ視線送られてたらね」
ひいっ。バレてた。
「あの、かっこいいなって思ってっ。つい...すみません!キモイですよね!」
「俺がカッコよく見えるの?ははっ、変わってんねー」
「すごくかっこいいです!背も高いし、目もキリッとしてて素敵だし、かみもくせ毛でかわいくて...その...いいなって思ってました」
「くせ毛のことはノーコメントにして、俺そんなにかっこいいんだ?」
「はい!かっこいいです!あの...お名前聞いてもいいいですか?」
「俺?俺は黒尾鉄朗。日本バレーボール協会・競技普及事業部で働いてマース」
「バレーされてたんですか?」
「そうだね。高校卒業してからこの協会に入社したんだ」
「バレーはあまり詳しくないですが、テレビで中継見たりしてました。日本バレー、今アツイですね」
「お、わかってくれるんだね?中継じゃなくて実際に見に行くともっと凄さがわかるよ。ところで俺だけ名乗るのもなんだから、キミ、名前は?」
「私は一ノ瀬蒼と申します!」
「蒼ちゃんね。覚えておくよ。電車来たし乗ろうか、降りる駅1つ違いだよね?」
そんなことまで認知されてるなんて...恥ずかしい!けどちょっと嬉しい...。
「はい、わたしが先に降ります。そんなことまで知られてると恥ずかしいです...黒尾さんの視界に入ってたと思うと...」
そう言って2人で電車に乗った。
「可愛い子に見つめられるのも悪くないなって思ってたよ」
「かわっ、可愛い?!私がですか?」
「うん、そう。髪もキレイだし、目もパッチリしてて私服もオシャレだし、可愛いなって思ってたよ」
なんて、さっきの仕返しな、と黒尾さんが言うもんだから、顔面赤面が止まらない。
「A大で何専攻してるの?」
「あ...医学部です。将来産婦人科に勤めたくて」
「ガチでエリートじゃん。もう先のことも考えてるんだ、偉いね」
ボフッとまた顔が赤くなる。
「あはは、蒼ちゃん、すぐ顔赤くなるなー。おもしれー」
「黒尾さんがそうさせてるんですよ!」
「俺?俺は思ったことそのまま言ってるだけだし」
ペロッと舌を出して私の頭にポンと手を置いてくれた。
「まぁーなにかの縁だべ。これから一緒に通おうよ」
「?!ホントですか?!」
「うん、今日なんて痴漢にもあってたし、見過ごすことはできないよ。これを機に仲良くしよう」
「は、はい!よろしくお願いします!」
こうして駅をおりるまで黒尾さんと会話し、私のときめきはさらに増す一方だった。
これは2人が結婚するまでの、序章である。
A大に通う大学4年生だ。
いつも電車で大学まで通っている。
季節は冬真っ盛り。
ところで今、私が心臓をバクバクにさせながら
顔を赤面させ、下を向いている理由について話したい。
私は通学時毎日同じ時間、同じ車両に乗ってるある人が気になっていた。
髪はちょっとくせ毛で、とても背が高くて目立つ、スーツ姿がとっても似合うかっこいい人。
いつも遠目から彼を見つめるのが日課だった。
そんな彼が今、そう、わたしが心臓バクバクになっている理由、満員の電車内で彼がわたしの真横にいるのだ。やばい、冷や汗が止まらない。
チラッと彼の方を見る。というか、見上げる。そしてすぐに目をそらす。
はぁ、やっぱりかっこいい。
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「っ...」
舞い上がってるさなか、背後に異変を感じた。
痴漢だ。
声が出せない。
スカートに手を入れられ、撫でられ、ショーツの中にまで手を入れられそうになった、その時。
「こいつ、痴漢でーす」
なんと、憧れの彼が、痴漢男の腕を掴み、私の手も握り、途中下車して駅員さんの所へ連れていってくれた。
いろいろ事情を聞かれ答えたところで、やっと解放された。
「あの人、あの人...もういないか」
「大丈夫だった?」
「ひゃうっ!」
「はは!すごい反応」
憧れの人が、目の前にいて私に話しかけてくれている。
「嫌な思いしたね。気分大丈夫?あーいうのほっとけないんだ、俺」
「あ、あり、ありがとうございました!」
深々とお礼をすると、彼の口から思いもよらない言葉がでた。
「キミ、A大の子だよね?いつも同じ車両に乗ってる。すごいね、超エリートじゃん」
「わっ、わたしのこと認知されてたんですか?」
ドキドキがとまらない。
「そりゃ毎日アツイ視線送られてたらね」
ひいっ。バレてた。
「あの、かっこいいなって思ってっ。つい...すみません!キモイですよね!」
「俺がカッコよく見えるの?ははっ、変わってんねー」
「すごくかっこいいです!背も高いし、目もキリッとしてて素敵だし、かみもくせ毛でかわいくて...その...いいなって思ってました」
「くせ毛のことはノーコメントにして、俺そんなにかっこいいんだ?」
「はい!かっこいいです!あの...お名前聞いてもいいいですか?」
「俺?俺は黒尾鉄朗。日本バレーボール協会・競技普及事業部で働いてマース」
「バレーされてたんですか?」
「そうだね。高校卒業してからこの協会に入社したんだ」
「バレーはあまり詳しくないですが、テレビで中継見たりしてました。日本バレー、今アツイですね」
「お、わかってくれるんだね?中継じゃなくて実際に見に行くともっと凄さがわかるよ。ところで俺だけ名乗るのもなんだから、キミ、名前は?」
「私は一ノ瀬蒼と申します!」
「蒼ちゃんね。覚えておくよ。電車来たし乗ろうか、降りる駅1つ違いだよね?」
そんなことまで認知されてるなんて...恥ずかしい!けどちょっと嬉しい...。
「はい、わたしが先に降ります。そんなことまで知られてると恥ずかしいです...黒尾さんの視界に入ってたと思うと...」
そう言って2人で電車に乗った。
「可愛い子に見つめられるのも悪くないなって思ってたよ」
「かわっ、可愛い?!私がですか?」
「うん、そう。髪もキレイだし、目もパッチリしてて私服もオシャレだし、可愛いなって思ってたよ」
なんて、さっきの仕返しな、と黒尾さんが言うもんだから、顔面赤面が止まらない。
「A大で何専攻してるの?」
「あ...医学部です。将来産婦人科に勤めたくて」
「ガチでエリートじゃん。もう先のことも考えてるんだ、偉いね」
ボフッとまた顔が赤くなる。
「あはは、蒼ちゃん、すぐ顔赤くなるなー。おもしれー」
「黒尾さんがそうさせてるんですよ!」
「俺?俺は思ったことそのまま言ってるだけだし」
ペロッと舌を出して私の頭にポンと手を置いてくれた。
「まぁーなにかの縁だべ。これから一緒に通おうよ」
「?!ホントですか?!」
「うん、今日なんて痴漢にもあってたし、見過ごすことはできないよ。これを機に仲良くしよう」
「は、はい!よろしくお願いします!」
こうして駅をおりるまで黒尾さんと会話し、私のときめきはさらに増す一方だった。
これは2人が結婚するまでの、序章である。
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