Love to you

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ルミネのマーチンについた。
お目当てのものは...

「あ、あった...!」
私が前から欲しかった、マーチンのリュック。シンプルなのに品があって、可愛い。ネットで見てそのうち店に行こうと思ってたので、実物が見れて嬉しい。

、マーチン好きなの?」

「うん!ブーツも3足持ってる!今回はこのリュックが目当てで行きたかったの!」

リュックを背負ってみて、改めて可愛さを感じる。

「似合ってるよ、

「買っちゃいます!」

「3万か...大学生にしたら大きい買い物じゃねー?」

「両親からの仕送りがあるけど、それは使わずにバイトで稼いでる!」

「へぇ...なんのバイトしてんの」

「実家のお手伝い!事務作業とか経理とか」

「そりゃいいバイトだね。実家で働けるなら人間関係も気にしなくていいし、やっぱ気楽に働けるのが1番だよ」

「そう!ゆくゆくは継ぎたい仕事だから、色んなことを知っておきたいの。医師としてだけじゃなくて、病院の環境全体を知っておきたい」

「お前...偉いなぁ。まだ学生なのに、そんなことまで考えてるのか」

「勉強勉強の毎日で大変だけど、夢を叶えるためって思うと全然辛くないの。鉄は仕事しててそう思うことない?」

「うーん。まぁ、好きなバレーに関係する仕事だから、楽しいっちゃ楽しいな。俺も辛くはない」

「でしょ?それと同じ」

「なるほどなぁ...でもは院まで行くんだろ?どっかでパンクしないか心配だわ」

「ははっ!好きでやってるから大丈夫だよ!」

黒尾さんがそういうもんなのかなー俺は高校で勉強なんかマジ無理って感じだったからなーと呟いている。

私は会計しにレジへ向かった。

お金を出そうとした、その時。

「あ、すんませーん。これも一緒にいいですか?」

背後から黒尾さん。カラフルなステッチの8ホールのブーツをレジへ持ってきた。

え、一緒に?

「お会計合わせまして、56000円になります。」

「カードで」

「えっ、ええ??」

黒尾さんが、私のリュック代を出してくれた??

「くろおさ...て、鉄!そんなことしなくていいのに!」

「付き合った記念ということで」

にこりと笑う黒尾さん。
ええっ...びっくりだらけだよー。

そんなこんなで、黒尾さんのおかげで私は念願のリュックを手に入れた。


「本当にありがとう!!」

「気に入ってくれたら俺は嬉しいな」

「超超超気に入ったよ!大事に使うね!」

「喜んでくれて何より」

「付き合った記念なら、私からも...あ、じゃあご飯ご馳走するね!拒否権はないよ!」

「ははっ、わかったわかった」

「鉄は何が食べたい?」

「俺はー、中華かなぁ」

「!!中華なら、美味しいお店知ってる!」

「おお、じゃあそこに行こう」



西新宿まで向かい、
緋翠宮についた。

「おい...ここって高級中華じゃねーの?」

「そうですか?ランチは安いですよ!」

「もっと大衆食堂とかでも良かったのに...」

「家族と一緒に来ることが多いので、オススメです!」

「...とりあえず入るか」

ディナーで1万円超えるけど、ランチだと5000円くらいで食べられる。超おトクだ。黒尾さんにもぜひ食べてほしい。

「蓮華のコースで」

「かしこまりました」

、マジで大丈夫なのか?」

「あはは、大丈夫だよ。無理してないよ。稼いだお金を人のために使うって素敵なことじゃない?」

「お前はまだ学生だろ?金銭感覚バグって...つっても実家も太けりゃ本人もエリートコースだもんな...将来有望だなぁ」

「えへへ...こうやってご馳走するのとか大人っぽくて憧れてたんだ」

「大人っぽいって...可愛い奴だな」

暫く黒尾さんと話していたら、料理が届いた。

「おー、The高級って感じ」

「冷める前に食べよう」




「...美味ぇ...」

「ここの炒飯おいしいでしょ?」

「この魚介料理も美味い。接待で使わせてもらうわ」

「あはは!いいと思う!」


黒尾さんの仕事や私の大学生活についてなど会話に花を咲かせる。あっという間に料理を食べ終えてしまった。

「ふー、食った食った。腹いっぱい」

会計を終えた私に「ごちそうさま」と黒尾さんがほっぺにキスしてきた。

「ひ、人前ですよ!!秩序を守ってください!」

また、茹でダコって言われた。

こんなの、誰だって恥ずかしいでしょ!
黒尾さんのバカ!

手を繋いで歩き始めて、どこに行くのかと気になりながら一緒に歩いていたら、ホテル街についた。

「鉄...ここって...」

「俺、朝メシの時からずーっと我慢してたんだよね」


一ノ瀬、初めてのラブホデビューである。
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