Love to you
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冷蔵庫を開けると、野菜や調味料は全くなく、お酒ばかり入っていた。生活感がなさすぎる...。
「黒尾さん、いつも食事はどうされてるんですか?」
「ウーバーで頼んでる。手軽だし」
「自炊しないんですか?」
「全然しない。つーかできない」
「一人暮らしなのに...チャーハンくらい作れた方がいいと思いますよ」
今度教えてよ、と黒尾さんは言うけれど、そんな日は果たしてくるのだろうか。
「お米はありますか?」
「おー、引越し業者からもらったやつがある」
「あ、これですか。ちっさい...すぐ無くなる量じゃないですか。あ、無洗米ですね。買い物前にお米を給水させてください」
「給水?」
「お米に水を吸わせずに加熱をはじめると、米粒の表面側からご飯に変化して、中は硬いままになりがちなんです。なので中心部のでんぷんまで水分を行き渡らせておきます」
「へー、知らなかった。蒼ちゃん自炊してるだけあって詳しいんだね」
「調理器具は何がありますか?」
「んー、フライパンと、実家から貰った圧力鍋」
「圧力鍋あるんですね!お米は炊飯器じゃなくてガスで炊くと粒がたって美味しいんですよ」
「そりゃ楽しみだ」
とりあえず2人でスーパーへ向かった。
黒尾さんが手を差し出してくれて、繋いで。
でもあっという間にスーパーへついた。
「ほんとに近いですねー」
「便利でしょ、全然行かないけど。酒もウーバーで買ってる」
もう、この人は...スーバーへお弁当を買いに行く訳でも無く、宅配を頼むってことは相当なめんどくさがり屋なんだろう。それかお仕事が忙しいのかな?だったらしょうがないかもしれない。でも、前者な気がする...。
「今日は何作ってくれるの?」
「とんてきです」
「トンテキ?何それ」
「三重県四日市市のソウルフードですね。ご飯も進むし、お酒にも合うと思いますよ」
「へー。食べたことないや。楽しみだなぁ」
一緒にスーパーを巡りながら、なんだかこれって夫婦みたい...と少し恥ずかしくなってしまった。
「なんか俺たち夫婦みたいだね」
黒尾さんがニヤニヤしながら私に顔を近ずけて耳打ちしてきた。
「!!」
心、読まれた?ボフッと赤くなる私を見て黒尾さんはケタケタ笑っていた。
「蒼がすぐ赤くなるの、すげー楽しい」
「私は弄ばれた気分で全然楽しくないです!黒尾さんの変態!」
「俺が変態?...そうかもなぁ...それは今度のお楽しみだなぁ」
「な、なんのことですか!もう!」
爆笑している黒尾さんをよそに、材料をカゴに取り揃えていく。
「さ、お会計しますよ」
「あ、俺が出すよ」
ここは任せて、と言って黒尾さんがお金を払ってくれた。スマートだ。
絶対女子慣れしてると思ったんだけどなぁ。
毎日違う女の子を選び放題...ううん、女の子の方からやってくる。黒尾さんはお花で、女の子はミツバチ。でも黒尾さんは女の子をあの家に入れるのは初めてと言っていた。初めてが私だったんだ。
ちょっと嬉しくなって、笑みがこぼれる。
「なんだ?どーした?」
「いえ、なんでもないです」
「ふーん。ま、蒼が上機嫌で何より」
「おうちに向かいましょう」
また手を繋いで、帰宅する。
「黒尾さん、いつも食事はどうされてるんですか?」
「ウーバーで頼んでる。手軽だし」
「自炊しないんですか?」
「全然しない。つーかできない」
「一人暮らしなのに...チャーハンくらい作れた方がいいと思いますよ」
今度教えてよ、と黒尾さんは言うけれど、そんな日は果たしてくるのだろうか。
「お米はありますか?」
「おー、引越し業者からもらったやつがある」
「あ、これですか。ちっさい...すぐ無くなる量じゃないですか。あ、無洗米ですね。買い物前にお米を給水させてください」
「給水?」
「お米に水を吸わせずに加熱をはじめると、米粒の表面側からご飯に変化して、中は硬いままになりがちなんです。なので中心部のでんぷんまで水分を行き渡らせておきます」
「へー、知らなかった。蒼ちゃん自炊してるだけあって詳しいんだね」
「調理器具は何がありますか?」
「んー、フライパンと、実家から貰った圧力鍋」
「圧力鍋あるんですね!お米は炊飯器じゃなくてガスで炊くと粒がたって美味しいんですよ」
「そりゃ楽しみだ」
とりあえず2人でスーパーへ向かった。
黒尾さんが手を差し出してくれて、繋いで。
でもあっという間にスーパーへついた。
「ほんとに近いですねー」
「便利でしょ、全然行かないけど。酒もウーバーで買ってる」
もう、この人は...スーバーへお弁当を買いに行く訳でも無く、宅配を頼むってことは相当なめんどくさがり屋なんだろう。それかお仕事が忙しいのかな?だったらしょうがないかもしれない。でも、前者な気がする...。
「今日は何作ってくれるの?」
「とんてきです」
「トンテキ?何それ」
「三重県四日市市のソウルフードですね。ご飯も進むし、お酒にも合うと思いますよ」
「へー。食べたことないや。楽しみだなぁ」
一緒にスーパーを巡りながら、なんだかこれって夫婦みたい...と少し恥ずかしくなってしまった。
「なんか俺たち夫婦みたいだね」
黒尾さんがニヤニヤしながら私に顔を近ずけて耳打ちしてきた。
「!!」
心、読まれた?ボフッと赤くなる私を見て黒尾さんはケタケタ笑っていた。
「蒼がすぐ赤くなるの、すげー楽しい」
「私は弄ばれた気分で全然楽しくないです!黒尾さんの変態!」
「俺が変態?...そうかもなぁ...それは今度のお楽しみだなぁ」
「な、なんのことですか!もう!」
爆笑している黒尾さんをよそに、材料をカゴに取り揃えていく。
「さ、お会計しますよ」
「あ、俺が出すよ」
ここは任せて、と言って黒尾さんがお金を払ってくれた。スマートだ。
絶対女子慣れしてると思ったんだけどなぁ。
毎日違う女の子を選び放題...ううん、女の子の方からやってくる。黒尾さんはお花で、女の子はミツバチ。でも黒尾さんは女の子をあの家に入れるのは初めてと言っていた。初めてが私だったんだ。
ちょっと嬉しくなって、笑みがこぼれる。
「なんだ?どーした?」
「いえ、なんでもないです」
「ふーん。ま、蒼が上機嫌で何より」
「おうちに向かいましょう」
また手を繋いで、帰宅する。