Love to you
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11月。季節はすっかり秋に。
肌寒くなり、衣替えをし、私も鉄も仕事に打ち込んでいた。
夕飯の時間。
「鉄、ほしいものとかない?」
「…あ、そうか。もうそんな時期なのか」
そう。11月は鉄の誕生日なのだ。大感謝祭だ。
欲しいものはいくらでもどれだけでも与える気でいる。私はドンと構えて鉄に聞く。
「ん〜、蒼がくれるものならなんでもいいけど…」
「そう言うと思った。そうだな〜、じゃあ、別荘でもプレゼントするか〜」
「別荘?!そんなものいらない!今の家で充分よ!」
「でも、なんでもいいっていったじゃない?」
うーんと悩み込む鉄。かわいい。鉄の趣味…だとやっぱり時計とか言うのかな?時計かぁ〜、それでもいいけど、鉄いくつも持ってるしな〜。
「欲しいものねぇ…うん…欲しいものっつーか、お願いごとみたいなもんなんだけど…」
「うんうん、言ってみて」
「籍、入れるの早めない?」
開いた口が塞がらない。私はしばらく思考が停止してしまった。
「籍って…結婚を早めるってこと…?」
「うん。蒼は医者になったらって言うけど、そこにこだわる理由がないなら、俺は今すぐにでも籍を入れたい」
「それは…医者になったらさ、生活リズムとか…すれ違いも多くなるだろうし、やっぱり結婚しなきゃ良かったってならないための必要最低限の空白期間なんだけど…」
「俺、蒼となら結婚を後悔することなんてありえないよ」
まっすぐ私を見て後悔しないと言ってくれる鉄を目の前に、私は揺らいでしまった。
「それは…そうかもしれないけど…でも可能性は否定できないし…」
「絶対ないよ。誓って言う。俺はどんな状況下に置かれても蒼を愛し続ける」
は、恥ずかしいことをなんの躊躇いもなく…でも、そう、これが鉄なのだ。
「だから、考えてもらって、俺の誕生日、蒼からの答えをください」
ぺこ、と頭を下げる鉄。
私は提案を了承せざるを得なかった。
鉄は嬉しそうに笑っていた。
そんなの…そんなのいいよって言うしかないじゃん…。
それでも私は考えることにした。
本当にこのまま籍を入れてもいいのか。問題は起こらないのか。鉄が後悔しないのか。
鉄は見透かしたように言う。
「俺が後悔するとか考えなくていいからね。俺がしたいことなんだから」
ますます、拒否できない状況になった。
でも、そんな、急に入籍だなんて…心の準備ができてない…。
「…とりあえず、考えるね」
私はそれしか言えなかった。
「まぁ、お願いって言ったけど、蒼のしたいようにしてくれればいいから」
優しい鉄の声が、心を溶かす。
こういうところ、ずるいなぁ。
鉄の誕生日まで約2週間とちょっと。
私はたくさん考えて、当日、答えを出した。
肌寒くなり、衣替えをし、私も鉄も仕事に打ち込んでいた。
夕飯の時間。
「鉄、ほしいものとかない?」
「…あ、そうか。もうそんな時期なのか」
そう。11月は鉄の誕生日なのだ。大感謝祭だ。
欲しいものはいくらでもどれだけでも与える気でいる。私はドンと構えて鉄に聞く。
「ん〜、蒼がくれるものならなんでもいいけど…」
「そう言うと思った。そうだな〜、じゃあ、別荘でもプレゼントするか〜」
「別荘?!そんなものいらない!今の家で充分よ!」
「でも、なんでもいいっていったじゃない?」
うーんと悩み込む鉄。かわいい。鉄の趣味…だとやっぱり時計とか言うのかな?時計かぁ〜、それでもいいけど、鉄いくつも持ってるしな〜。
「欲しいものねぇ…うん…欲しいものっつーか、お願いごとみたいなもんなんだけど…」
「うんうん、言ってみて」
「籍、入れるの早めない?」
開いた口が塞がらない。私はしばらく思考が停止してしまった。
「籍って…結婚を早めるってこと…?」
「うん。蒼は医者になったらって言うけど、そこにこだわる理由がないなら、俺は今すぐにでも籍を入れたい」
「それは…医者になったらさ、生活リズムとか…すれ違いも多くなるだろうし、やっぱり結婚しなきゃ良かったってならないための必要最低限の空白期間なんだけど…」
「俺、蒼となら結婚を後悔することなんてありえないよ」
まっすぐ私を見て後悔しないと言ってくれる鉄を目の前に、私は揺らいでしまった。
「それは…そうかもしれないけど…でも可能性は否定できないし…」
「絶対ないよ。誓って言う。俺はどんな状況下に置かれても蒼を愛し続ける」
は、恥ずかしいことをなんの躊躇いもなく…でも、そう、これが鉄なのだ。
「だから、考えてもらって、俺の誕生日、蒼からの答えをください」
ぺこ、と頭を下げる鉄。
私は提案を了承せざるを得なかった。
鉄は嬉しそうに笑っていた。
そんなの…そんなのいいよって言うしかないじゃん…。
それでも私は考えることにした。
本当にこのまま籍を入れてもいいのか。問題は起こらないのか。鉄が後悔しないのか。
鉄は見透かしたように言う。
「俺が後悔するとか考えなくていいからね。俺がしたいことなんだから」
ますます、拒否できない状況になった。
でも、そんな、急に入籍だなんて…心の準備ができてない…。
「…とりあえず、考えるね」
私はそれしか言えなかった。
「まぁ、お願いって言ったけど、蒼のしたいようにしてくれればいいから」
優しい鉄の声が、心を溶かす。
こういうところ、ずるいなぁ。
鉄の誕生日まで約2週間とちょっと。
私はたくさん考えて、当日、答えを出した。