Love to you
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「ふぃ〜。疲れた」
今日も今日とて仕事の嵐。大学にいたころとは大違いだ。買い物を済ませ、帰路につく。
「今日はカレーライスにしよう...」
ガチャリと扉を開け、リビングに入ると、衝撃的な光景が。
熱冷ましシートをした鉄がソファで寝て、その横でソファにもたれかかって寝てる雨宮鈴々香。何がどうなってそうなったのか。
「なにこれ...」
冷静になれ、冷静に。多分、鉄の意志とは関係なく彼女はここにいる。
パン!と手を合わせ「起きろー!」と声をあげる。
ビクッとして2人とも目を覚ました模様。
「......え...蒼?帰ってきたの...え、もう18:30か...」
「ん......あ、黒尾先輩、体調はいかがですか?」
「は?!雨宮?!なんでここにいんの?!」
鉄は今ようやく雨宮鈴々香の存在に気がついたみたい。やっぱり知らなかったんだな。
「雨宮さん、なんでうちにいるの?」
「あ...黒尾先輩が熱があるって聞いて、熱冷ましシートとかいろいろ買ってきたんです。これ」
雨宮鈴々香が見せる袋にはスポドリやゼリーがたくさん入っていた。
「私が来た時、黒尾先輩私にもたれかかるように倒れ込んじゃって...ソファまで運んで看病してたら、いつの間にか寝てたみたいです」
なんだこの子、顔赤らめて、笑ってる...。なんかあったのかな。
「他に何かしたの?」
「い、いえっ...あの、その、黒尾先輩に抱きしめられました...」
きゃーと言って両手で顔を隠す彼女を見て、なんだかすごく呆れてしまった。
「鉄、私と勘違いしたんじゃないの」
「俺、記憶になくて...でも!雨宮だと認識して抱きついたりすることはありえない!」
そうだよね。わかってるよ。鉄、大丈夫だよ。
「雨宮さん、今後一切うちにこないでくれる?迷惑なんだけど」
冷めた視線を彼女に向けても、届かない。
「でもっ、今日みたいなことがあったら心配になるじゃないですか!」
「だからと言ってうちに来ていい理由にならないよね。何度も言うけど、迷惑なんだよね」
「蒼さんは黒尾先輩が熱でうなされてても帰ってこないじゃないですか!」
「それは俺が蒼に言ってないから...」
「私は仕事で忙しいの。大体いい大人が看病必要なほどの病気になってたら入院レベルだっての」
「でもっ...黒尾先輩はきつそうでした!倒れるくらいだし...」
ああ言えばこう言う。この子何歳なんだろう。まるでイヤイヤ期真っ盛りの子供みたいだ。
「はぁ...とりあえず今日は帰ってくれない?迷惑って意味知らないの?居座るなら警察呼ぶけど」
「......わかりました」
そう言って雨宮鈴々香は「黒尾先輩、お大事に」と言って玄関をあとにした。
「蒼...誤解させるようなことしてごめん...」
「鉄は悪くないよ。大丈夫、わかってるから」
にしても、雨宮鈴々香...相当やっかいな子が現れたな...。
何を言っても響かない、挫けない、去らない、諦めない。
一番しんどいのは鉄だろう。職場でも困ってるんじゃないだろうか。
「鉄、熱はどう?」
「あ、あぁ...寝たし、だいぶ良くなったよ」
「今日カレーだけど食べれる?」
「食べれる!腹減った!」
いつもどおりの二人の時間。さっきまでのが嘘みたいに、和む。
「...にしても、雨宮さんやばいね。あれはちょっと...言い方悪いけど狂ってるよ」
「うん...今日朝さ、駅で一緒になったんだよ。俺の最寄りでバス降りて、電車通勤するって...。一緒に歩きたくないとは言ったけど、あんまし響いてなかった...」
ってことは、朝一緒に通勤したのか...。私が知らない間に、いろいろあったんだな。雨宮鈴々香、全然引かないし、かと言って踏み込みすぎないで、引き際をわかっている。いや、うちにいる時点で踏み込みすぎか。
「鉄、今回はなんていうか...事故みたいなものだとしよう。しょうがない。体調悪かったんだし」
「...ありがとう」
「鉄は真っ直ぐでいてくれたら、いいから。鉄があの子に靡くなんて思ってないから」
「俺は蒼だけだよ。他の子なんてありえない」
それがわかってるから、彼女がどれだけ美人で鉄のことが好きでも、全然怖くない。
「俺、できるだけ職場でもあの子に会わないようにするし、行き帰りも時間ずらしたりとかしてみるから」
雨宮鈴々香。ライバルとか、そんなレベルじゃない。
彼女をどうにかしないと、鉄が疲弊してしまう。
「私も、いろいろ考えるよ」
この数日間、鉄は地獄をみることになる。
今日も今日とて仕事の嵐。大学にいたころとは大違いだ。買い物を済ませ、帰路につく。
「今日はカレーライスにしよう...」
ガチャリと扉を開け、リビングに入ると、衝撃的な光景が。
熱冷ましシートをした鉄がソファで寝て、その横でソファにもたれかかって寝てる雨宮鈴々香。何がどうなってそうなったのか。
「なにこれ...」
冷静になれ、冷静に。多分、鉄の意志とは関係なく彼女はここにいる。
パン!と手を合わせ「起きろー!」と声をあげる。
ビクッとして2人とも目を覚ました模様。
「......え...蒼?帰ってきたの...え、もう18:30か...」
「ん......あ、黒尾先輩、体調はいかがですか?」
「は?!雨宮?!なんでここにいんの?!」
鉄は今ようやく雨宮鈴々香の存在に気がついたみたい。やっぱり知らなかったんだな。
「雨宮さん、なんでうちにいるの?」
「あ...黒尾先輩が熱があるって聞いて、熱冷ましシートとかいろいろ買ってきたんです。これ」
雨宮鈴々香が見せる袋にはスポドリやゼリーがたくさん入っていた。
「私が来た時、黒尾先輩私にもたれかかるように倒れ込んじゃって...ソファまで運んで看病してたら、いつの間にか寝てたみたいです」
なんだこの子、顔赤らめて、笑ってる...。なんかあったのかな。
「他に何かしたの?」
「い、いえっ...あの、その、黒尾先輩に抱きしめられました...」
きゃーと言って両手で顔を隠す彼女を見て、なんだかすごく呆れてしまった。
「鉄、私と勘違いしたんじゃないの」
「俺、記憶になくて...でも!雨宮だと認識して抱きついたりすることはありえない!」
そうだよね。わかってるよ。鉄、大丈夫だよ。
「雨宮さん、今後一切うちにこないでくれる?迷惑なんだけど」
冷めた視線を彼女に向けても、届かない。
「でもっ、今日みたいなことがあったら心配になるじゃないですか!」
「だからと言ってうちに来ていい理由にならないよね。何度も言うけど、迷惑なんだよね」
「蒼さんは黒尾先輩が熱でうなされてても帰ってこないじゃないですか!」
「それは俺が蒼に言ってないから...」
「私は仕事で忙しいの。大体いい大人が看病必要なほどの病気になってたら入院レベルだっての」
「でもっ...黒尾先輩はきつそうでした!倒れるくらいだし...」
ああ言えばこう言う。この子何歳なんだろう。まるでイヤイヤ期真っ盛りの子供みたいだ。
「はぁ...とりあえず今日は帰ってくれない?迷惑って意味知らないの?居座るなら警察呼ぶけど」
「......わかりました」
そう言って雨宮鈴々香は「黒尾先輩、お大事に」と言って玄関をあとにした。
「蒼...誤解させるようなことしてごめん...」
「鉄は悪くないよ。大丈夫、わかってるから」
にしても、雨宮鈴々香...相当やっかいな子が現れたな...。
何を言っても響かない、挫けない、去らない、諦めない。
一番しんどいのは鉄だろう。職場でも困ってるんじゃないだろうか。
「鉄、熱はどう?」
「あ、あぁ...寝たし、だいぶ良くなったよ」
「今日カレーだけど食べれる?」
「食べれる!腹減った!」
いつもどおりの二人の時間。さっきまでのが嘘みたいに、和む。
「...にしても、雨宮さんやばいね。あれはちょっと...言い方悪いけど狂ってるよ」
「うん...今日朝さ、駅で一緒になったんだよ。俺の最寄りでバス降りて、電車通勤するって...。一緒に歩きたくないとは言ったけど、あんまし響いてなかった...」
ってことは、朝一緒に通勤したのか...。私が知らない間に、いろいろあったんだな。雨宮鈴々香、全然引かないし、かと言って踏み込みすぎないで、引き際をわかっている。いや、うちにいる時点で踏み込みすぎか。
「鉄、今回はなんていうか...事故みたいなものだとしよう。しょうがない。体調悪かったんだし」
「...ありがとう」
「鉄は真っ直ぐでいてくれたら、いいから。鉄があの子に靡くなんて思ってないから」
「俺は蒼だけだよ。他の子なんてありえない」
それがわかってるから、彼女がどれだけ美人で鉄のことが好きでも、全然怖くない。
「俺、できるだけ職場でもあの子に会わないようにするし、行き帰りも時間ずらしたりとかしてみるから」
雨宮鈴々香。ライバルとか、そんなレベルじゃない。
彼女をどうにかしないと、鉄が疲弊してしまう。
「私も、いろいろ考えるよ」
この数日間、鉄は地獄をみることになる。