私の肌は白い
私の髪は白い
私の瞳は碧い

この見た目を武器にするまでは、
それなりにいじめにあっていた。

「人間じゃないみたい」

「全部真っ白で気持ち悪い」

中学に入ると、逆に男子からは
告白されるようになり、
女子たちからは煙たがられ、
私の居場所はなかった。

唯一の救いは、モデルの仕事。

私はカメラしか見ない
カメラも私しか見ない

この関係が神様から紡がれたものなら、
大事にしていきたい。

高校に入って、いじめられることはなくなった。
告白されることは増えたから
やっぱり女子の目は怖かった。

でも、野球を始めてからは
周りの目は輝きの目に変わった。

ああ、人ってこんなにもずるくて汚いんだ。
最初はそんなことも考えた。

西浦に編入してからは、
自由なの校風もあってか、
みんなが優しくしてくれた。

野球はやめたけど、
マネージャーとして、練習相手として
みんなとやる部活は楽しかった。

タカヤとの出会いは大きかった。
こんなにも好きでいられて、好きでいてくれて
大事にしてくれる人。
最初はぶっきらぼうだなとおもったけど、
そんなことは全然なくて むしろ優しくて
小中の頃の私に言ってやりたかった。

今私はこの見た目を活かしてモデルやって、
野球もやって、
かっこいい彼氏もいるんだよって。
だから負けちゃだめだよ。

そういってあげたい。
16歳の私から、こどもだったころのわたしへ。