みんな、今日の試合で得られるものはあった？！
相手チーム、皆どっしり構えてて余裕もあったよね？やる気が外に溢れているのが伝わってきたよね？

と、モモカンは言う。

「相手は女子野球部だったけど、男子相手に五分五分だよ。すごいチームだったね。蒼ちゃんに感謝だよ」

「いえ、わたしも試合出られて楽しかったです」

「合宿は始まったばかりだよ！沢山動いて、鍛えて、春大に向けて頑張りましょう！」

「「「はい！！！！」」」

それからシートノック、トスバッティングなど色々な練習をこなし一日を終えた。

「蒼」

「なに？タカヤ」

「ちょい倉庫までついてきてくんね？」

「？いいよー」

とぼとぼと阿部についていく。

ガシャン扉が開かれ、中に入ると今度は閉められた。

「？なんか探し物？」

ふいに、タカヤに抱きしめられた。

「ええ？？！ちょ、タカヤ？！」

「しばらくこうさせて」

「い、いいけど...」

しばらくの沈黙

「どうかしたの？」

「いや、なんかムショーに抱きしめたくなって」

「なにそれ笑」

今度は優しくキスをする。

「よし、充電完了」

「え、用事ってこれだけ？」

「おう。人前で抱きつくとか無理だろ」

「そうだけどさぁ」

急に何かと思っちゃうじゃん

「よし、筋トレしに戻ろうぜ」

イマイチよく分からなかったけど、タカヤの気が済んだみたいなので触れないでおこう。



さて、地獄の筋トレタイムである。

「シンタロー、もっと腰落として」

「ユウ！遊ばないの！」

「レン！もう少し頑張れ！」

蒼の指導の元みんなが筋トレに励むのも日課になった。


「はい！今日はここまで！ストレッチして、終わり！カントクからなにかどうぞ」

「みんな蒼ちゃんの言う通り、脳みそ使って筋トレするのってすごく大事だから、これからも意識してやってね。今日は終わり！お疲れ様！」

「「「したーー！！！」」」

練習後はみんなで食堂を囲う。
みんな凄い食べるから、お米の消費がすごい。

心做しか、みんなたくましくなってきてる気がする。タカヤも背が伸びたように見える。

「タカヤ、身長はかりにいこうよ」

「おう、行くか」

計測機があるとこまで行く。

「174.2」

「おお！2センチ伸びてんよ！成長期ってすげーな！」

「すごい！わたしもわたしも！」

「166.0」

「ん？！前測った時は165.4だった…数ミリ伸びてる！166！」

「伸びてんじゃん。もしかしてこのまま170まで行く気か？俺は180いくのも時間の問題だな」

「わたしもまだ伸びてるのかな...ミーティングあるし戻ろうか」

合宿3日目、終了。