Chuchu
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「ねー、今度うちのブランドでファッションショーやるからきてよ」
突然の蒼からの誘いだった。
ファッションショーっつーのは、衣装を着た奴がランウェイをあるく、あれか。
「おう、と言おーと思ったけど、もしかして客は女ばっかじゃねーの?」
「いや、今回はコンセプトがコンセプトだから、半々くらいだね」
「オレみたいなやつがいってもいいわけ?」
「招待制だから、一般は無理だけど私の招待ってことにすれば大丈夫だよ」
なんだ。なんだか緊張してきた。
でも、蒼の仕事ぶりを見てみたい自分もいる。
「行くけど、いつやるんだ?」
「来週の月曜だよ。部活ミーティングだけだから終わったらおいで。私は先に休みもらってるから」
「お、おう。何着ていけばいいんだ?」
「ふむ...私が前にあげたブランドロゴのパーカーでいいよ」
「なるほどな、わかった」
「当日遅れないようにね。あと、私の有志をしっかり目に焼き付けな」
自信たっぷりに言う蒼は、笑顔ではいてくれたものの、瞳の奥は真剣そのものだった。
そして、月曜日がやってきた。
ミーティングが終わってダッシュで着替えて会場へ向かう。
うぇ、なんか大人ばっかだな。オレみたいなガキが来ていいとこなのか?
とりあえず招待状を受付に渡して
中に入ることが出来た。
席は右側の前列。結構いい場所がとれてたらしい。
他の観客もぞろぞろと入ってくる。
客が揃ったところで、EDMが流れてきた。
客がシーンとする。
そして1人目のモデルが現れた。
圧巻だ。このランウェイを歩くだけで、
こんなにも存在感をアピールしてくる。
顔も服に負けてない、さすがプロの
モデルだけある。
そこから2人目、3人目とモデルが入れ替わっていく。
そしてついに蒼の番がやってきた。
真っ白いドレスに金の刺繍が入った、
体のラインがはっきりと分かって
足元はヒラヒラとした作りをしたドレスだった。(マーメイドタイプというらしい)
贔屓でもなんでも無く、
今までで一番キレイだと思った。
白い髪に白い肌、白いドレスと、
俺が見たのは、本物の女神像だった。
幻想的で、神秘的で、
モデルはランウェイでは笑わないけど、
まっすぐ会場を見る蒼の顔は
どのプロにも負けてない。
蒼がランウェイを歩くのが
一瞬で過ぎていったが、
俺の頭にはしっかり蒼の残像が残っていた。
その後も5人、6人とモデルの入れ替わりがあって最終を迎えた。
「タカヤー!」
ショーが終わって、蒼と待ち合わせをしていた。
「蒼、お前やっぱりすげーよ、すげー綺麗だった。語彙力足んなくて申し訳ないけど、とにかく綺麗だった。」
「あはは!楽しんでくれてよかった!」
「お前が野球続けないでモデルになるって言ったのも、わかる気がする」
「真剣な私どうだった?」
「かっこいいに尽きるな!」
「でしょ〜?私もやるときはやるのよ!」
「とにかく、いつもと違う蒼が見れて良かったよ」
本当に見に来てよかった。こいつがモデルに専念したがるのも納得出来た。
「オレはさ、お世辞抜きでお前が1番モデルの中で綺麗だと思ったよ」
「もーなにそれ!恥ずかしいんですけど!」
でもありがと、と言う蒼がまたかわいい。
「改めて俺は凄いやつと付き合ってるんだなと思ったよ」
「わたしもタカヤのことスゴイって思ってるよ?」
「あ?おりゃただの高校球児だっつの」
「キャッチャーのタカヤだってかっこいいんだからね」
「キャッチャーとモデルじゃ次元が違うだろ」
「違うからこそかっこいいんだよ」
「お前の褒め殺しにはのせられないからな」
こいつはすぐに人を褒める。常套手段だ。
「ホントのこと言っただけだもーん」
「はいはい、暗くなってきたし、そろそろ帰るか」
「うん!今日は来てくれてありがとう!」
「オレも楽しめたよ。ありがとな」
こうして夕方の帰り道、他愛の無い話をしながら帰路につく2人だった。
突然の蒼からの誘いだった。
ファッションショーっつーのは、衣装を着た奴がランウェイをあるく、あれか。
「おう、と言おーと思ったけど、もしかして客は女ばっかじゃねーの?」
「いや、今回はコンセプトがコンセプトだから、半々くらいだね」
「オレみたいなやつがいってもいいわけ?」
「招待制だから、一般は無理だけど私の招待ってことにすれば大丈夫だよ」
なんだ。なんだか緊張してきた。
でも、蒼の仕事ぶりを見てみたい自分もいる。
「行くけど、いつやるんだ?」
「来週の月曜だよ。部活ミーティングだけだから終わったらおいで。私は先に休みもらってるから」
「お、おう。何着ていけばいいんだ?」
「ふむ...私が前にあげたブランドロゴのパーカーでいいよ」
「なるほどな、わかった」
「当日遅れないようにね。あと、私の有志をしっかり目に焼き付けな」
自信たっぷりに言う蒼は、笑顔ではいてくれたものの、瞳の奥は真剣そのものだった。
そして、月曜日がやってきた。
ミーティングが終わってダッシュで着替えて会場へ向かう。
うぇ、なんか大人ばっかだな。オレみたいなガキが来ていいとこなのか?
とりあえず招待状を受付に渡して
中に入ることが出来た。
席は右側の前列。結構いい場所がとれてたらしい。
他の観客もぞろぞろと入ってくる。
客が揃ったところで、EDMが流れてきた。
客がシーンとする。
そして1人目のモデルが現れた。
圧巻だ。このランウェイを歩くだけで、
こんなにも存在感をアピールしてくる。
顔も服に負けてない、さすがプロの
モデルだけある。
そこから2人目、3人目とモデルが入れ替わっていく。
そしてついに蒼の番がやってきた。
真っ白いドレスに金の刺繍が入った、
体のラインがはっきりと分かって
足元はヒラヒラとした作りをしたドレスだった。(マーメイドタイプというらしい)
贔屓でもなんでも無く、
今までで一番キレイだと思った。
白い髪に白い肌、白いドレスと、
俺が見たのは、本物の女神像だった。
幻想的で、神秘的で、
モデルはランウェイでは笑わないけど、
まっすぐ会場を見る蒼の顔は
どのプロにも負けてない。
蒼がランウェイを歩くのが
一瞬で過ぎていったが、
俺の頭にはしっかり蒼の残像が残っていた。
その後も5人、6人とモデルの入れ替わりがあって最終を迎えた。
「タカヤー!」
ショーが終わって、蒼と待ち合わせをしていた。
「蒼、お前やっぱりすげーよ、すげー綺麗だった。語彙力足んなくて申し訳ないけど、とにかく綺麗だった。」
「あはは!楽しんでくれてよかった!」
「お前が野球続けないでモデルになるって言ったのも、わかる気がする」
「真剣な私どうだった?」
「かっこいいに尽きるな!」
「でしょ〜?私もやるときはやるのよ!」
「とにかく、いつもと違う蒼が見れて良かったよ」
本当に見に来てよかった。こいつがモデルに専念したがるのも納得出来た。
「オレはさ、お世辞抜きでお前が1番モデルの中で綺麗だと思ったよ」
「もーなにそれ!恥ずかしいんですけど!」
でもありがと、と言う蒼がまたかわいい。
「改めて俺は凄いやつと付き合ってるんだなと思ったよ」
「わたしもタカヤのことスゴイって思ってるよ?」
「あ?おりゃただの高校球児だっつの」
「キャッチャーのタカヤだってかっこいいんだからね」
「キャッチャーとモデルじゃ次元が違うだろ」
「違うからこそかっこいいんだよ」
「お前の褒め殺しにはのせられないからな」
こいつはすぐに人を褒める。常套手段だ。
「ホントのこと言っただけだもーん」
「はいはい、暗くなってきたし、そろそろ帰るか」
「うん!今日は来てくれてありがとう!」
「オレも楽しめたよ。ありがとな」
こうして夕方の帰り道、他愛の無い話をしながら帰路につく2人だった。