Chuchu
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おい、1年2組にめちゃくちゃ美人な女子がいるらしいぞ」
「聞いた!女神像って呼ばれてる!」
「見に行ってみようぜ」
昼休み、俺は廊下でコースケと話していて、
その言葉を聞き逃さなかった。
「今のたぶん、2.3年生だよな?」
「そうだな、見ない顔だった」
「タカヤなんてほとんど人の顔みないだろ」
「あ?うるせー」
「それより多分、あれって蒼のことだよな?」
「だろうな。ちょっと覗いてみるか...。コースケもこいよ」
「おう、俺も行く」
こうしてオレたちは2組まで向かうと、さっき廊下ですれ違いざまに話していた上級生3人がクラスを覗いていた。
「うぉ、俺すぐわかったわ、あのやたら色が白い子だろ?」
「髪まで白いぞ、外国人か?」
「すげー、かなり美人だな。お、笑った顔も可愛い」
彼氏という存在がいるとはつゆ知らず、
誰が話しかける?何話す?と盛り上がる上級生たち。
「でもあんだけ美人だと彼氏いるんじゃねぇ?」
「話すくらいならいいじゃん、彼氏いるか聞いてみようぜ」
いるのである、真後ろに。
「あのー、先輩たち、なんか用スカ?」
痺れを切らし、コースケが切り出した。
「あ、お前ら1年だよな。あの席に座ってる女の子ってさ、名前なんて言うの?」
「一ノ瀬ですけど」
「一ノ瀬さんさ、呼んできてくれない?」
コースケはどーする?タカヤ?という顔をする。
が、あまり気が長くないタカヤはすぐに反撃する。
「一ノ瀬はオレの彼女ですけど、なんか用ですか?」
「へ?あ、そうなの?ヘェ...」
「要件あるなら伝えますけど」
「い、いや、俺たち見に来ただけだからさ...」
「そスか。手出さないでくださいね。オレの彼女に」
「はは、美人な彼女がいて羨ましい...」
じゃ!俺たちはこれで!と言ってそそくさと帰って行った。
「タカヤは短気だなぁ」
「あ?あそこで蒼呼ぶ方が彼氏としてどうかしてるだろ」
「まー確かに。でも、同学年ならまだお前らが付き合ってるって知ってるやつ多いけど、上級生ともなると全然知り渡ってねーから危ねーな、蒼」
「そこなんだよなぁ。あいつには誰かに呼び出されても行くなっつってるけど、上級生だと断りづれぇだろうしなぁ。周りは敵だらけだな。」
珍しくタカヤが頭を悩ませる。いっそ学校内に俺ら2人が付き合ってることが知り渡ればいいのに、と思うくらいだ。
「あいつもあいつで、抜けてるとこあっから心配なんだよなぁ」
「たしかに蒼は鈍いからなぁ」
2人でうーんと唸りながら、対策を考える。
「これはもう、2組のやつにも手伝ってもらうしかなくね?」
コースケが発案する。
「蒼狙いの男がいたら、断っといてくれって頼むしかねーじゃん?」
「確かにそれが万策かもなぁ...」
「よし、とりあえず2組のやつら何人かに言っとこうぜ。ついでに蒼にも気をつけろって言っとけよ。」
「そうだな。コースケは声かけしてくれ、蒼には俺が話す」
「OK」
役割を分担して、蒼を守る策を施行した。
「蒼」
「あれ、タカヤじゃーん、どした?」
「さっき、お前のこと見に来た上級生がいた」
「えっそうなの?!」
当の本人は全然気づかなかったようだ。
「興味本位でお前に話しかけようとしてたらしいから、おっぱらっといたんだけどよ、オレがいないときは自分でちゃんと断るようにしろよ」
「そうだったんだ!ありがとう!上級生か〜
なんか断りづらいね」
「だよなぁ...でも1人相手にしたらまた1人、って増えていくだけだから頑張って断れ」
うん、わかったと返事をする蒼。
クラスが違うから様子を伺う時間も限られてるし、特に男が近寄ってくると心配でしかない。
「...お前ほんとに断れるか?」
「大丈夫...だと思う」
「はぁ...お前が悪いんじゃないから気落とすなよ。なんかあったらオレに連絡しろ」
「うん!気をつけるね!」
「よー、蒼」
「あ、コースケもいたんだ」
「おう、お前を防衛するために2組のやつらに声掛けといたところ」
「そこまで?!」
「そこまでしなきゃお前は学校中で注目されてんだよ、女神像とか言われてんだぞ、お前」
「へ?女神像?ははっ! なんかみんなに申し訳ないなぁ」
「さっきも言ったけどお前が悪いわけじゃないから断ることだけやってろ」
「そうする...にしても、女神像って...恥ずかしすぎるんだけど」
「蒼はだまってたらまじで女神だからな」
「コースケ、場合によっちゃそれは悪口だかんな」
「おっと、ごめんごめん」
「ま、もうクラス戻るけど今後なんかあったら連絡しろ、約束な」
「はーい、2人ともありがとー、じゃあね!」
「美人の彼女もつってのも大変なんだなー」
「大変なんてもんじゃねぇ。色々気使う。あいつに見合ってんのかとか、他の男にとられないかとか、すげー考える」
「タカヤにしては珍しくネガティブだな」
「あいつが完璧すぎて自分が惨めに感じる」
「あー、気持ちはわからんでもない。性別関係なくそういう劣等感感じる時もあるよな」
はぁ〜〜喧嘩とかはしないんだけどな〜とタカヤが唸る。
「ま、もう大丈夫っしょ。あんま気にすんな。恋人はお前だ、自信持てよ。じゃあ俺、クラス戻るわ」
「おう、ありがとな」
自慢の彼女...ではあるが、自慢の彼氏と思われているかどうか、少し気になってしまった。
蒼にとって1番だと思って貰えるように頑張ろう。
「聞いた!女神像って呼ばれてる!」
「見に行ってみようぜ」
昼休み、俺は廊下でコースケと話していて、
その言葉を聞き逃さなかった。
「今のたぶん、2.3年生だよな?」
「そうだな、見ない顔だった」
「タカヤなんてほとんど人の顔みないだろ」
「あ?うるせー」
「それより多分、あれって蒼のことだよな?」
「だろうな。ちょっと覗いてみるか...。コースケもこいよ」
「おう、俺も行く」
こうしてオレたちは2組まで向かうと、さっき廊下ですれ違いざまに話していた上級生3人がクラスを覗いていた。
「うぉ、俺すぐわかったわ、あのやたら色が白い子だろ?」
「髪まで白いぞ、外国人か?」
「すげー、かなり美人だな。お、笑った顔も可愛い」
彼氏という存在がいるとはつゆ知らず、
誰が話しかける?何話す?と盛り上がる上級生たち。
「でもあんだけ美人だと彼氏いるんじゃねぇ?」
「話すくらいならいいじゃん、彼氏いるか聞いてみようぜ」
いるのである、真後ろに。
「あのー、先輩たち、なんか用スカ?」
痺れを切らし、コースケが切り出した。
「あ、お前ら1年だよな。あの席に座ってる女の子ってさ、名前なんて言うの?」
「一ノ瀬ですけど」
「一ノ瀬さんさ、呼んできてくれない?」
コースケはどーする?タカヤ?という顔をする。
が、あまり気が長くないタカヤはすぐに反撃する。
「一ノ瀬はオレの彼女ですけど、なんか用ですか?」
「へ?あ、そうなの?ヘェ...」
「要件あるなら伝えますけど」
「い、いや、俺たち見に来ただけだからさ...」
「そスか。手出さないでくださいね。オレの彼女に」
「はは、美人な彼女がいて羨ましい...」
じゃ!俺たちはこれで!と言ってそそくさと帰って行った。
「タカヤは短気だなぁ」
「あ?あそこで蒼呼ぶ方が彼氏としてどうかしてるだろ」
「まー確かに。でも、同学年ならまだお前らが付き合ってるって知ってるやつ多いけど、上級生ともなると全然知り渡ってねーから危ねーな、蒼」
「そこなんだよなぁ。あいつには誰かに呼び出されても行くなっつってるけど、上級生だと断りづれぇだろうしなぁ。周りは敵だらけだな。」
珍しくタカヤが頭を悩ませる。いっそ学校内に俺ら2人が付き合ってることが知り渡ればいいのに、と思うくらいだ。
「あいつもあいつで、抜けてるとこあっから心配なんだよなぁ」
「たしかに蒼は鈍いからなぁ」
2人でうーんと唸りながら、対策を考える。
「これはもう、2組のやつにも手伝ってもらうしかなくね?」
コースケが発案する。
「蒼狙いの男がいたら、断っといてくれって頼むしかねーじゃん?」
「確かにそれが万策かもなぁ...」
「よし、とりあえず2組のやつら何人かに言っとこうぜ。ついでに蒼にも気をつけろって言っとけよ。」
「そうだな。コースケは声かけしてくれ、蒼には俺が話す」
「OK」
役割を分担して、蒼を守る策を施行した。
「蒼」
「あれ、タカヤじゃーん、どした?」
「さっき、お前のこと見に来た上級生がいた」
「えっそうなの?!」
当の本人は全然気づかなかったようだ。
「興味本位でお前に話しかけようとしてたらしいから、おっぱらっといたんだけどよ、オレがいないときは自分でちゃんと断るようにしろよ」
「そうだったんだ!ありがとう!上級生か〜
なんか断りづらいね」
「だよなぁ...でも1人相手にしたらまた1人、って増えていくだけだから頑張って断れ」
うん、わかったと返事をする蒼。
クラスが違うから様子を伺う時間も限られてるし、特に男が近寄ってくると心配でしかない。
「...お前ほんとに断れるか?」
「大丈夫...だと思う」
「はぁ...お前が悪いんじゃないから気落とすなよ。なんかあったらオレに連絡しろ」
「うん!気をつけるね!」
「よー、蒼」
「あ、コースケもいたんだ」
「おう、お前を防衛するために2組のやつらに声掛けといたところ」
「そこまで?!」
「そこまでしなきゃお前は学校中で注目されてんだよ、女神像とか言われてんだぞ、お前」
「へ?女神像?ははっ! なんかみんなに申し訳ないなぁ」
「さっきも言ったけどお前が悪いわけじゃないから断ることだけやってろ」
「そうする...にしても、女神像って...恥ずかしすぎるんだけど」
「蒼はだまってたらまじで女神だからな」
「コースケ、場合によっちゃそれは悪口だかんな」
「おっと、ごめんごめん」
「ま、もうクラス戻るけど今後なんかあったら連絡しろ、約束な」
「はーい、2人ともありがとー、じゃあね!」
「美人の彼女もつってのも大変なんだなー」
「大変なんてもんじゃねぇ。色々気使う。あいつに見合ってんのかとか、他の男にとられないかとか、すげー考える」
「タカヤにしては珍しくネガティブだな」
「あいつが完璧すぎて自分が惨めに感じる」
「あー、気持ちはわからんでもない。性別関係なくそういう劣等感感じる時もあるよな」
はぁ〜〜喧嘩とかはしないんだけどな〜とタカヤが唸る。
「ま、もう大丈夫っしょ。あんま気にすんな。恋人はお前だ、自信持てよ。じゃあ俺、クラス戻るわ」
「おう、ありがとな」
自慢の彼女...ではあるが、自慢の彼氏と思われているかどうか、少し気になってしまった。
蒼にとって1番だと思って貰えるように頑張ろう。