Chuchu
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阿部くんのクラスは7組だったな〜
教室の入口まではきたものの、
なかなか知らない人に声はかけづらい。
しかもなんかみんな私の事見てる。
めっちゃ見てる。そりゃそうだよね、
このナリで編入生だし何者状態だよね。
シドロモドロしていると、後ろから肩をトントン、と叩かれた。
「何してんだ?」
「あ、阿部くーん!」
会いたい人に会えて思わず手を握ってしまう。
「あのね!バッピのときの相談したかったの!」
「あ?そんなら練習のときでよくねえか?」
「んーん!相談もあるけど、部活外でみんなと話したことないから話してみたかったの!ここちよちゃんと花井くんも水谷くんもいるでしょ?2組は誰も居ないんだ...だからちょっとお話しようよ!」
「わかったから、とりあえず手ほどけ。お前立ってるだけで目立つのにナニか変なこと考えるやつもいるだろ」
正直手を握られてドキッとしてしまった。
「あ、そだね!ごめん!」
パッと手を離す。
「で、相談って何」
「バッピのとき、つい全力で投げてしまうんだけど、バッター打たせる練習じゃん?それでいいのかなぁって」
「.....お前の肩が壊れないならいくらでも全力投球していいと思うぞ。壊れないならが絶対だ」
阿部くんの顔がマジモードになった。
「球数少ねぇから大丈夫だとは思うけど、いつ怪我するかは運もあるからな。オレだったら8割くらいの力で投げた方がいいと思う。お前の急速と変化球ならそれで充分練習になる。」
「なるほど...ちょっと今日からやってみる!」
「入口邪魔だぞ、なにやってんだ?」
「花井くん!あのね、遊びに来たの。ちよちゃんも水谷くんもいるし。」
「水谷は別クラ行ってしのーかなら女子3人でどっか行ってたぞ」
「がーん」
「それで一ノ瀬、他に聞きたいことは?」
「何、タカヤに相談してたの?」
「うん。練習の相談はこれで終わり!あとは皆のことをもっとしりたい!普段何してるのかとか、休みにどこ行ってるのとか。」
「オレは過去のスコア見たりデータ分析したり他校の野球情勢調べたりしてるな」
「阿部くん、ホントに野球大好きなんだね」
「そうか?普通じゃね?」
「普通の高校生はおしゃれなカフェに行ったりして映え写真撮るので必死だよ!」
「映えって何」
「ダメだ...阿部くんの頭は野球でいっぱいだ」
「ダメなのかよ」
「いいと思います!私も福岡にいた頃はそんな感じだったしね、毎日野球野球。食べるか寝るか野球してるかだった。」
「花井は塾行ったりしてるよな」
「え、そーなの?!えらーい!」
「えらくねぇよ!親がキャプテンなら成績もちゃんとしとけってうるせぇから仕方なく行ってんだよ」
「文武両道だね!さすがキャプテン!」
「ふーん。ところでさ、一ノ瀬はもう女子野球戻んねーの?」
・・・ちょっとの間。
「阿部くん、いい質問です....んー、戻るとしたら大学かな。女子の高校野球、大会で優勝もできたし、レベルに限界感じたからしばらくはいいかなって。」
やっぱりコイツ、高校では相当な凄腕投手だったらしい。つまり1年の時点でエースで、ちっせー大会もデカイ大会も楽に優勝してきて高校野球に飽きたってことだろ。すげーヤツがマネジに入ってきたな。
「今はマネジと練習相手で楽しくやれて満足してる!貢献できてるといいな」
「全員が首を縦に振ると思うぞ」
「ほんとに?花井くんもそう思う?」
「お、おう。むしろマネジなのに練習参加してくれてありがとうってくらいだよ」
「ほんと?よかったー!」
...一ノ瀬の笑顔が眩しい。モモカンの笑顔バリに人を惹きつける魔力みたいなもんがある。
あとよく笑うな。
絶対苦労した側の人間なはずなのに隙を見せない。いつかどこかで壊れやしないかと、阿部の脳裏をよぎった。
「色々話せて楽しかった!ありがとう阿部くん、花井くん!じゃーまた部活で!」
「おう」
「またなー」
「今のところ一ノ瀬と一番仲良いのって多分タカヤだな」
「は?なんで?」
「このクラス来たのも投球受けてもらってるお前が一番はなしやすいんじゃねーの?」
「そういうもんか?」
「俺からはそう見える。なにかあったのか?」
何かって、何かって言われればそりゃ
一ノ瀬の下着姿がフラッシュバックする。
いや、あれは事故だ。あれで仲良くなれるわけがねぇ。
チッ...思い出さないようにしてたのに花井のクソ!
「.....なんもねーよ!おら、昼休み終わんぞ」
絶対なにかあったなと確信した花井だった。
教室の入口まではきたものの、
なかなか知らない人に声はかけづらい。
しかもなんかみんな私の事見てる。
めっちゃ見てる。そりゃそうだよね、
このナリで編入生だし何者状態だよね。
シドロモドロしていると、後ろから肩をトントン、と叩かれた。
「何してんだ?」
「あ、阿部くーん!」
会いたい人に会えて思わず手を握ってしまう。
「あのね!バッピのときの相談したかったの!」
「あ?そんなら練習のときでよくねえか?」
「んーん!相談もあるけど、部活外でみんなと話したことないから話してみたかったの!ここちよちゃんと花井くんも水谷くんもいるでしょ?2組は誰も居ないんだ...だからちょっとお話しようよ!」
「わかったから、とりあえず手ほどけ。お前立ってるだけで目立つのにナニか変なこと考えるやつもいるだろ」
正直手を握られてドキッとしてしまった。
「あ、そだね!ごめん!」
パッと手を離す。
「で、相談って何」
「バッピのとき、つい全力で投げてしまうんだけど、バッター打たせる練習じゃん?それでいいのかなぁって」
「.....お前の肩が壊れないならいくらでも全力投球していいと思うぞ。壊れないならが絶対だ」
阿部くんの顔がマジモードになった。
「球数少ねぇから大丈夫だとは思うけど、いつ怪我するかは運もあるからな。オレだったら8割くらいの力で投げた方がいいと思う。お前の急速と変化球ならそれで充分練習になる。」
「なるほど...ちょっと今日からやってみる!」
「入口邪魔だぞ、なにやってんだ?」
「花井くん!あのね、遊びに来たの。ちよちゃんも水谷くんもいるし。」
「水谷は別クラ行ってしのーかなら女子3人でどっか行ってたぞ」
「がーん」
「それで一ノ瀬、他に聞きたいことは?」
「何、タカヤに相談してたの?」
「うん。練習の相談はこれで終わり!あとは皆のことをもっとしりたい!普段何してるのかとか、休みにどこ行ってるのとか。」
「オレは過去のスコア見たりデータ分析したり他校の野球情勢調べたりしてるな」
「阿部くん、ホントに野球大好きなんだね」
「そうか?普通じゃね?」
「普通の高校生はおしゃれなカフェに行ったりして映え写真撮るので必死だよ!」
「映えって何」
「ダメだ...阿部くんの頭は野球でいっぱいだ」
「ダメなのかよ」
「いいと思います!私も福岡にいた頃はそんな感じだったしね、毎日野球野球。食べるか寝るか野球してるかだった。」
「花井は塾行ったりしてるよな」
「え、そーなの?!えらーい!」
「えらくねぇよ!親がキャプテンなら成績もちゃんとしとけってうるせぇから仕方なく行ってんだよ」
「文武両道だね!さすがキャプテン!」
「ふーん。ところでさ、一ノ瀬はもう女子野球戻んねーの?」
・・・ちょっとの間。
「阿部くん、いい質問です....んー、戻るとしたら大学かな。女子の高校野球、大会で優勝もできたし、レベルに限界感じたからしばらくはいいかなって。」
やっぱりコイツ、高校では相当な凄腕投手だったらしい。つまり1年の時点でエースで、ちっせー大会もデカイ大会も楽に優勝してきて高校野球に飽きたってことだろ。すげーヤツがマネジに入ってきたな。
「今はマネジと練習相手で楽しくやれて満足してる!貢献できてるといいな」
「全員が首を縦に振ると思うぞ」
「ほんとに?花井くんもそう思う?」
「お、おう。むしろマネジなのに練習参加してくれてありがとうってくらいだよ」
「ほんと?よかったー!」
...一ノ瀬の笑顔が眩しい。モモカンの笑顔バリに人を惹きつける魔力みたいなもんがある。
あとよく笑うな。
絶対苦労した側の人間なはずなのに隙を見せない。いつかどこかで壊れやしないかと、阿部の脳裏をよぎった。
「色々話せて楽しかった!ありがとう阿部くん、花井くん!じゃーまた部活で!」
「おう」
「またなー」
「今のところ一ノ瀬と一番仲良いのって多分タカヤだな」
「は?なんで?」
「このクラス来たのも投球受けてもらってるお前が一番はなしやすいんじゃねーの?」
「そういうもんか?」
「俺からはそう見える。なにかあったのか?」
何かって、何かって言われればそりゃ
一ノ瀬の下着姿がフラッシュバックする。
いや、あれは事故だ。あれで仲良くなれるわけがねぇ。
チッ...思い出さないようにしてたのに花井のクソ!
「.....なんもねーよ!おら、昼休み終わんぞ」
絶対なにかあったなと確信した花井だった。