運命の人となら
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「すごい雨ですね」
突然蒼が真横にいて俺に話しかけるもんだから、少しびっくりした。俺はあんまり女慣れしてないから、蒼の距離感にびびることがある。
「おー、今日は屋内で練習だなー」
「筋トレメインか?」
「うーん...」
意味ありげに返事する蒼に、どうかしたのか?と問いかける。
「や、階段ダッシュはともかくやるとして、筋トレは指導の元やったほうがいいあなって」
「あーなるほどな。やってるようでできてないやつもたくさんいるからな」
「..。ま、それもわたしがやりますけどね」
「お前の野球に対する執念ってどこからでてるんだ?」
蒼は少し考えたあと、言いたいようで言いたくないような顔をした。
「ま。女だからですよ。甲子園出られないから、そんな自分にイラつくんです。」
「あー、女は出られねぇもんな。でも、それだけで野球に対する思いって熱くなるか?」
「まぁそれは、おいおい」
皆さん!と筋トレルームで声をかける蒼。
「筋トレってすごくきついですよね。なかなか筋肉つかないし、重いもの持ったり走り込みしたら体がへとへとですよね。でも、ひとつひとつの筋トレはとても重要で、脳と関係もあるんです。
脳が鍛えられてるぞ、俺は筋肉がついてきているぞという思い込みがとても重要になり、何も考えず筋トレするだけより、効果は全然違います。」
なのでみなさんが筋トレする時は、「すごく鍛えられてるぞ〜」と思い込んではじめてください。
そう言って蒼はストップウォッチを鳴らした。
「時間ごとにメニューを変えます!意識持ってやってください!」
そして一斉に筋トレがはじまった。
「理由はおいおい、か...」
仲良くなれた気がしたけど、まだまだなんだなぁ。
こいつのこと、まだ何にもわかんねぇや。
練習は楽しそう(笑わないけど)だから、きっと大丈夫なんだろうけど、俺らのためにここまでやる奴なんて見たことない。コーチでもギリだぞ。
何か理由があるんだろうなぁ、聞き出したいなぁ。
「蒼...」
「呼びました?」
「耳がいいな」
「お前ってさー、恋愛したことあんの?」
「何を急に...」
「もっとお前のこと知りたくてさ」
「...中三の冬につきあった人がいました。」
「まじ?!中三からかよー。なんで別れたんだ?」
真顔だった蒼の顔が、だんだん曇ってきた。
「おい、大丈夫か?」
さすがに心配になって声をかけた。
「付き合って人は、死んだんです。」
蒼は過去の思い出をひとつずつ辿っていくように話した。
元彼とは中2から付き合っていて、家族ぐるみで仲がよかったのだが、急性白血病で亡くなったそうだ。
「あっという間でしたよ。」
それ以上は話さず、泣くことも無く、踏み込んでくるな、と言った感じで蒼は練習へ戻った。
「次のメニューはじめてください」
もしかして、こいつが笑わなくなったのは亡くなった元彼のせいか?
「お前、中学の頃は笑えてたのか?」
「...モトキさんには関係ありませんよ」
ほら、そうやってまた壁を作る。
でもいじめにあってた感じはないんだよな。
そこだけは安心できるな。
あいつの笑顔、どんなだろうなー
突然蒼が真横にいて俺に話しかけるもんだから、少しびっくりした。俺はあんまり女慣れしてないから、蒼の距離感にびびることがある。
「おー、今日は屋内で練習だなー」
「筋トレメインか?」
「うーん...」
意味ありげに返事する蒼に、どうかしたのか?と問いかける。
「や、階段ダッシュはともかくやるとして、筋トレは指導の元やったほうがいいあなって」
「あーなるほどな。やってるようでできてないやつもたくさんいるからな」
「..。ま、それもわたしがやりますけどね」
「お前の野球に対する執念ってどこからでてるんだ?」
蒼は少し考えたあと、言いたいようで言いたくないような顔をした。
「ま。女だからですよ。甲子園出られないから、そんな自分にイラつくんです。」
「あー、女は出られねぇもんな。でも、それだけで野球に対する思いって熱くなるか?」
「まぁそれは、おいおい」
皆さん!と筋トレルームで声をかける蒼。
「筋トレってすごくきついですよね。なかなか筋肉つかないし、重いもの持ったり走り込みしたら体がへとへとですよね。でも、ひとつひとつの筋トレはとても重要で、脳と関係もあるんです。
脳が鍛えられてるぞ、俺は筋肉がついてきているぞという思い込みがとても重要になり、何も考えず筋トレするだけより、効果は全然違います。」
なのでみなさんが筋トレする時は、「すごく鍛えられてるぞ〜」と思い込んではじめてください。
そう言って蒼はストップウォッチを鳴らした。
「時間ごとにメニューを変えます!意識持ってやってください!」
そして一斉に筋トレがはじまった。
「理由はおいおい、か...」
仲良くなれた気がしたけど、まだまだなんだなぁ。
こいつのこと、まだ何にもわかんねぇや。
練習は楽しそう(笑わないけど)だから、きっと大丈夫なんだろうけど、俺らのためにここまでやる奴なんて見たことない。コーチでもギリだぞ。
何か理由があるんだろうなぁ、聞き出したいなぁ。
「蒼...」
「呼びました?」
「耳がいいな」
「お前ってさー、恋愛したことあんの?」
「何を急に...」
「もっとお前のこと知りたくてさ」
「...中三の冬につきあった人がいました。」
「まじ?!中三からかよー。なんで別れたんだ?」
真顔だった蒼の顔が、だんだん曇ってきた。
「おい、大丈夫か?」
さすがに心配になって声をかけた。
「付き合って人は、死んだんです。」
蒼は過去の思い出をひとつずつ辿っていくように話した。
元彼とは中2から付き合っていて、家族ぐるみで仲がよかったのだが、急性白血病で亡くなったそうだ。
「あっという間でしたよ。」
それ以上は話さず、泣くことも無く、踏み込んでくるな、と言った感じで蒼は練習へ戻った。
「次のメニューはじめてください」
もしかして、こいつが笑わなくなったのは亡くなった元彼のせいか?
「お前、中学の頃は笑えてたのか?」
「...モトキさんには関係ありませんよ」
ほら、そうやってまた壁を作る。
でもいじめにあってた感じはないんだよな。
そこだけは安心できるな。
あいつの笑顔、どんなだろうなー