運命の人となら
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「一ノ瀬」
「はい、ドリンクです」
「言わなくてもわかるようになってきたなぁ」
秋丸よりバッテリー向いてんじゃね?
と、冗談を言ってみたがやっぱりコイツは笑わない。
「そういうの、秋丸さんのやる気なくすからやめたほうがいいですよ」
「へーへー」
まったく、こんな真面目ちゃんがマネやるなんて休憩中も気が気じゃねぇなぁ
「一ノ瀬は秋丸のことどうしたらいいと思う?」
「どうしたらって...やる気とかの意味ですか?」
「そうそう。あいつのやる気、どうやったら出せるかなって」
「ライバルをつくるんですよ」
「ライバルだァ?」
「こいつにレギュラーとられたくないな、とか、榛名さんの正捕手を誰かにとられたくないな、とか。そういうのが案外効くんですよ」
なので私は、今後秋丸さんに脅しをかけようと思います。
と、最後にこえーこという一ノ瀬は真剣な眼差しをしていた。
「俺、お前のこと最初は無愛想で生意気なやつだと思ってたけど、今は良い奴だなと思ってる」
驚いた顔をした一ノ瀬。
「私生意気に見えました?すみません。あれこれいいすぎましたかね」
こういう真面目なところとかも、良い奴だなと思う。
「俺らの部のために色々やってくれてるのが伝わったら、お前の印象もかなり変わったよ」
「そうですか...それはよかったです。私もやりがいがあります」
「俺ァよ、中学のころかなりクサってたんだ。それこそお前みたいに全然笑わねーし、何も面白くもねーし、そしたら部員のヤツらがシニアに行けって誘ってくれたんだ。」
「あぁ、だから秋丸さんとはバッテリー組まず別々だったんですね」
「そ。んでよ、シニアにおもしれぇ1年がいて...俺の速球とれるまで体ボロボロにしててよ。初めはただの、"的"としか思ってなかったけど、なんでかシニアの奴らは俺なんかを歓迎して、俺なんかのために練習頑張ってんだって気づくようになって」
「そんなこと思うようになったんだすね」
「うん。そんでさ、この高校入ってからも、周りの奴らは超俺に良くしてくれるわけ。贔屓とかじゃなくて、チームとしてな。俺って幸せもんだなーって思ったよ。」
「すごくいい話に聞こえますけど、クサった榛名さんを相手するのは大変だったでしょうね」
「お前なぁ...言い方があるだろ」
「誰にだって壁はあります。榛名さんは、たくさんの人に支えられて壁を乗り越えたんですね」
「まーそーだな。今思えば、シニアのやつらにも申し訳ないことしたなと思うよ。」
「過去は過去です。変えられません。変えられるのは今と未来だけ。それだけ考えてればいいんですよ、あなたの場合は特に」
なんだか、一ノ瀬の言葉に救われた気がした。
今まで感じていた罪悪感のようなものが吹き飛んで、体が軽くなった。
「おう、そうだな。だから、これからお前のこと蒼って呼ぶわ」
「だからってどういうことですか、勝手すぎますよ」
「俺がそう呼びたいんだよ。いいだろ?」
「まぁ、いいですけど...じゃあ私も、モトキさんって呼びます」
「はは!俺はなんでもいいよ!好きに呼べ」
「モトキさん。そろそろサボりの時間も終わりです。練習戻ってください。」
「あ、バレてた?行ってくるわー」
そう言って俺は練習に戻っていった。
「はい、ドリンクです」
「言わなくてもわかるようになってきたなぁ」
秋丸よりバッテリー向いてんじゃね?
と、冗談を言ってみたがやっぱりコイツは笑わない。
「そういうの、秋丸さんのやる気なくすからやめたほうがいいですよ」
「へーへー」
まったく、こんな真面目ちゃんがマネやるなんて休憩中も気が気じゃねぇなぁ
「一ノ瀬は秋丸のことどうしたらいいと思う?」
「どうしたらって...やる気とかの意味ですか?」
「そうそう。あいつのやる気、どうやったら出せるかなって」
「ライバルをつくるんですよ」
「ライバルだァ?」
「こいつにレギュラーとられたくないな、とか、榛名さんの正捕手を誰かにとられたくないな、とか。そういうのが案外効くんですよ」
なので私は、今後秋丸さんに脅しをかけようと思います。
と、最後にこえーこという一ノ瀬は真剣な眼差しをしていた。
「俺、お前のこと最初は無愛想で生意気なやつだと思ってたけど、今は良い奴だなと思ってる」
驚いた顔をした一ノ瀬。
「私生意気に見えました?すみません。あれこれいいすぎましたかね」
こういう真面目なところとかも、良い奴だなと思う。
「俺らの部のために色々やってくれてるのが伝わったら、お前の印象もかなり変わったよ」
「そうですか...それはよかったです。私もやりがいがあります」
「俺ァよ、中学のころかなりクサってたんだ。それこそお前みたいに全然笑わねーし、何も面白くもねーし、そしたら部員のヤツらがシニアに行けって誘ってくれたんだ。」
「あぁ、だから秋丸さんとはバッテリー組まず別々だったんですね」
「そ。んでよ、シニアにおもしれぇ1年がいて...俺の速球とれるまで体ボロボロにしててよ。初めはただの、"的"としか思ってなかったけど、なんでかシニアの奴らは俺なんかを歓迎して、俺なんかのために練習頑張ってんだって気づくようになって」
「そんなこと思うようになったんだすね」
「うん。そんでさ、この高校入ってからも、周りの奴らは超俺に良くしてくれるわけ。贔屓とかじゃなくて、チームとしてな。俺って幸せもんだなーって思ったよ。」
「すごくいい話に聞こえますけど、クサった榛名さんを相手するのは大変だったでしょうね」
「お前なぁ...言い方があるだろ」
「誰にだって壁はあります。榛名さんは、たくさんの人に支えられて壁を乗り越えたんですね」
「まーそーだな。今思えば、シニアのやつらにも申し訳ないことしたなと思うよ。」
「過去は過去です。変えられません。変えられるのは今と未来だけ。それだけ考えてればいいんですよ、あなたの場合は特に」
なんだか、一ノ瀬の言葉に救われた気がした。
今まで感じていた罪悪感のようなものが吹き飛んで、体が軽くなった。
「おう、そうだな。だから、これからお前のこと蒼って呼ぶわ」
「だからってどういうことですか、勝手すぎますよ」
「俺がそう呼びたいんだよ。いいだろ?」
「まぁ、いいですけど...じゃあ私も、モトキさんって呼びます」
「はは!俺はなんでもいいよ!好きに呼べ」
「モトキさん。そろそろサボりの時間も終わりです。練習戻ってください。」
「あ、バレてた?行ってくるわー」
そう言って俺は練習に戻っていった。