Chuchu
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「蒼!投げていいぞ!」
「OK」
「一球!」
パァンッ
やっぱ蒼の球速は上がっている。
家で練習でもしてんのか?
「蒼、この間の練習試合から球速あがってっけど、なんかやったか?」
「うーん、特にこれといってやってない。というより、球速が上がったんじゃなくて戻ってきてる」
なるほどな。全盛期の頃に戻ってきてるところか。
コイツの努力は、並大抵のものじゃないのがよくわかる。
にしても、頼もしいやつだな、本当。
マネやりながら部員のために練習も参加してくれるし、西浦に来てくれて感謝だぜ。
「じゃ、バッピ行ってくる」
「おう!」
でも最近、蒼の様子が少しおかしい。
イライラしているというか、どこか不機嫌というか。
オレがなにかしたはずはないんだけれど、フラストレーションが溜まっている感じだ。
部活が終わって、蒼にそれとなく聞いてみた。
「蒼、最近なんかイライラしてねぇ?なんかあったのか?」
「...」
黙り込む蒼。
「言いたくないなら言わなくていいんだけどよ、なんつーか、こっちは心配になるわけよ」
「...練習が...」
「ん?」
「練習がヌルイ」
「お前がやってた練習と比べてってことか?」
「...練習時間や質は問題ないよ。ただ、選手の士気が高くない。上を目指すなら、もっと意識をたかめるべき」
なるほどな。こいつが最近お怒りったのは部員のやる気が、自分が野球していた頃と比べて低く感じていたということか。
「それは、カントクに言った方がいいかもなぁ...」
「タカヤ、シニアにいたんでしょ?榛名さんとバッテリー組んでたんでしょ?練習、今とその時どっちがキツイ?キツイっていうのは、精神的に」
そりゃ、シニア時代はあいつのボール取るために必死で....
「あ....そういうことか」
「そう、必死さが足りないのよ。まだ足りない。本人たちは勝つ気はあると思ってるかもしれないけど、上のレベルからしたら、意識がまだまだ低い」
「お前の最近のイライラはそれだったのか」
「うん。球速戻ってきたって言ったでしょ?私の意識も、全盛期時代の時に戻ってきてるのよ」
「なるほどなぁ...一度みんなで目標を決めたことがあってよ、甲子園優勝で固まったんだ。カントクも、それに向けてメニュー考えてる」
「甲子園優勝するなら、余計に意識付けしないと、時間が無いんだよ」
「とにかく、そのことはカントクに相談してみようぜ」
「うん。」
翌日、オレと蒼はカントクへ思ったことを伝えた。
「....なるほどねぇ。蒼ちゃんの言いたいことはよくわかったわ。逆に聞くけど、選手の士気を上げるために何をしたらいいと思う?」
「練習試合を増やしてください。できるだけ強いところと。それから、練習試合後にタカヤたちバッテリーがやってる配球確認を、全員でやって見て欲しいんです。なぜこのボールを投げたのか、なぜ相手に読まれたのか、どうしてこのボールは打てなかったのか、などです。」
一球一球を、どれだけ丁寧に扱わないといけないのか、バッテリーが何を考えてるのか、それを全員で確認したいんです。
「〜〜〜ッ、蒼ちゃん、さすがね。さすが強豪にいただけあるわ。わかった、とりあえず練習試合を組むことは私に任せて。あとは花井くんたちみんなにも、同じことを話してくれる?」
「わかりました。ありがとうございます!」
練習後、花井たち全員を集めてカントクに話したことと同じことを伝えた。
「なるほどな...練習量も質も俺らは結構上の方だと思ってたし、目標も決めたけど士気か...そこまでは全員で考えてなかったな」
「練習試合増えるのか〜いいねぇ〜!」
「ユウ、ただの練習試合じゃないよ。その後が大事なの」
「わかってるよ!蒼のいいたいこともわかった!ゲンミツに!」
「そうすると、配球確認に結構時間くうよな〜」
「みるのは1〜3イニング、ピッチャーが変わった段階でいいよ。それ以外はあまり変化がないと思うから。」
「なるほどな。って、ミハシ、聞いてんのか?寝てんじゃねーよ」
「ふあ...い」
とりあえず、練習試合がある日は全員で配球確認もしていくことになった。
蒼の熱意が、またチームを強くする。それは蒼にとってもいいことだ。
こいつの発散できない闘志を、オレらがなんとかしてやらなきゃいけねぇ。
前も同じこと思ったけど、西浦にきてよかったって思ってもらいてぇ。そのために、オレらはもっと高いレベルで練習をしなければいけない。
蒼のためにも、チームのためにも頑張ろう。
オレの決意は更に高みを目指すものとなった。
「OK」
「一球!」
パァンッ
やっぱ蒼の球速は上がっている。
家で練習でもしてんのか?
「蒼、この間の練習試合から球速あがってっけど、なんかやったか?」
「うーん、特にこれといってやってない。というより、球速が上がったんじゃなくて戻ってきてる」
なるほどな。全盛期の頃に戻ってきてるところか。
コイツの努力は、並大抵のものじゃないのがよくわかる。
にしても、頼もしいやつだな、本当。
マネやりながら部員のために練習も参加してくれるし、西浦に来てくれて感謝だぜ。
「じゃ、バッピ行ってくる」
「おう!」
でも最近、蒼の様子が少しおかしい。
イライラしているというか、どこか不機嫌というか。
オレがなにかしたはずはないんだけれど、フラストレーションが溜まっている感じだ。
部活が終わって、蒼にそれとなく聞いてみた。
「蒼、最近なんかイライラしてねぇ?なんかあったのか?」
「...」
黙り込む蒼。
「言いたくないなら言わなくていいんだけどよ、なんつーか、こっちは心配になるわけよ」
「...練習が...」
「ん?」
「練習がヌルイ」
「お前がやってた練習と比べてってことか?」
「...練習時間や質は問題ないよ。ただ、選手の士気が高くない。上を目指すなら、もっと意識をたかめるべき」
なるほどな。こいつが最近お怒りったのは部員のやる気が、自分が野球していた頃と比べて低く感じていたということか。
「それは、カントクに言った方がいいかもなぁ...」
「タカヤ、シニアにいたんでしょ?榛名さんとバッテリー組んでたんでしょ?練習、今とその時どっちがキツイ?キツイっていうのは、精神的に」
そりゃ、シニア時代はあいつのボール取るために必死で....
「あ....そういうことか」
「そう、必死さが足りないのよ。まだ足りない。本人たちは勝つ気はあると思ってるかもしれないけど、上のレベルからしたら、意識がまだまだ低い」
「お前の最近のイライラはそれだったのか」
「うん。球速戻ってきたって言ったでしょ?私の意識も、全盛期時代の時に戻ってきてるのよ」
「なるほどなぁ...一度みんなで目標を決めたことがあってよ、甲子園優勝で固まったんだ。カントクも、それに向けてメニュー考えてる」
「甲子園優勝するなら、余計に意識付けしないと、時間が無いんだよ」
「とにかく、そのことはカントクに相談してみようぜ」
「うん。」
翌日、オレと蒼はカントクへ思ったことを伝えた。
「....なるほどねぇ。蒼ちゃんの言いたいことはよくわかったわ。逆に聞くけど、選手の士気を上げるために何をしたらいいと思う?」
「練習試合を増やしてください。できるだけ強いところと。それから、練習試合後にタカヤたちバッテリーがやってる配球確認を、全員でやって見て欲しいんです。なぜこのボールを投げたのか、なぜ相手に読まれたのか、どうしてこのボールは打てなかったのか、などです。」
一球一球を、どれだけ丁寧に扱わないといけないのか、バッテリーが何を考えてるのか、それを全員で確認したいんです。
「〜〜〜ッ、蒼ちゃん、さすがね。さすが強豪にいただけあるわ。わかった、とりあえず練習試合を組むことは私に任せて。あとは花井くんたちみんなにも、同じことを話してくれる?」
「わかりました。ありがとうございます!」
練習後、花井たち全員を集めてカントクに話したことと同じことを伝えた。
「なるほどな...練習量も質も俺らは結構上の方だと思ってたし、目標も決めたけど士気か...そこまでは全員で考えてなかったな」
「練習試合増えるのか〜いいねぇ〜!」
「ユウ、ただの練習試合じゃないよ。その後が大事なの」
「わかってるよ!蒼のいいたいこともわかった!ゲンミツに!」
「そうすると、配球確認に結構時間くうよな〜」
「みるのは1〜3イニング、ピッチャーが変わった段階でいいよ。それ以外はあまり変化がないと思うから。」
「なるほどな。って、ミハシ、聞いてんのか?寝てんじゃねーよ」
「ふあ...い」
とりあえず、練習試合がある日は全員で配球確認もしていくことになった。
蒼の熱意が、またチームを強くする。それは蒼にとってもいいことだ。
こいつの発散できない闘志を、オレらがなんとかしてやらなきゃいけねぇ。
前も同じこと思ったけど、西浦にきてよかったって思ってもらいてぇ。そのために、オレらはもっと高いレベルで練習をしなければいけない。
蒼のためにも、チームのためにも頑張ろう。
オレの決意は更に高みを目指すものとなった。