Chuchu
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昼休み、いつも通り2組で蒼とメシを食っていたら、やたら視線を感じるようになった。なんだ?物珍しさに蒼をみるやつはいるけど、なぜだかどうしてか、視線はオレにも向けられていた。
「あーーー!!タカヤいたーー!!!」
廊下から俺を呼ぶ怒号が聞こえる。ユウだ。
「タカヤこれ!なんだよ!」
ユウが雑誌をバンッと机の上に置く。
それはまさに、先週蒼と一緒にスタジオで写真を撮った2人の姿だった。
「蒼はともかく、なんでタカヤまで一緒なんだよ!」
「あ。あのねユウ、これは事務所の方針でタカヤも撮ることになったの。でも、載るのはもっと先だと思ったけどなぁ...」
確認してみる、と言って蒼は席を外した。
「タカヤばっかりずりぃー。俺も蒼と写真撮りてぇなぁ」
「写真ならスマホでいくらでも撮れるだろ」
「そうじゃなくて!Theモデルみたいな!まー俺の身長じゃ無理なんだけど」
おまたせ〜。蒼が席に戻ってきた。
「編集に確認したら、空きページができちゃったから私たちの写真がつかわれたみたい。」
「タカヤ、モデルかよー!ずりぃー!」
だだをこねるユウを止めに泉がやってきた。
「おら、理由はだいたいわかっただろ、帰るぞ」
やだやだ〜と言いながら連れ去られていくユウ。
「なんか、タカヤまで目立っちゃったね、ごめんね?」
確かにオレへの視線はオレの自信過剰じゃないけど、なんかこう、ムズ痒いものを感じる。
「やっぱりこの男の子、阿部くんだったんだ!」
「髪の毛セットしてるから分からなかったー!」
「すごーい!」
女子たちが群がる。蒼はいつもこういうやつらを相手してるのか。
「次頼まれたら断るからな」
「あはは!大丈夫だよ!余程のことがない限り素人は使わないよ!」
素人...プロのこいつとの差をすごく感じた。野球もそうだ。大学のことまで考えて、野球は再開するっていってるし。たぶんプロの女子野球選手になるんだろう。
「なあ...お前、女子プロ目指してたりすんの?」
それとなく聞いてみたら、案外サラッと答えてくれた。
「プロにはならない。大学は一応野球やるけど、モデルを続けたいから、私の道はそれ1本だけ。」
「あ?あんなに速く球投げられて、打てて走れるのに、プロにならないのかよ?!」
「ならない。誰がなんと言おうともプロにはならないの。タカヤが言ってもね。」
「オレァてっきりプロ目指してっから野球やるんだと...」
「あはは、まあ、いろいろあんのよ。いろいろ。」
「...止めはしないけどよ、お前、練習試合のときすげー野球やりたいって顔してたぜ。で、マウンド登った時のお前の表情。今までのお前とは思えないくらいの気迫だった」
「...まぁ、練習試合で私の本気は充分ってことよ」
蒼は野球にすごく恵まれている。でもプロにはならないという。くそ、何が原因なんだ。それとなく話しを逸らされたけど、いつか蒼が話す日が来るのを待つしかないのだろうか。
もったいねぇよ、蒼。
お前の才能は、野球で絶対に活かせるはずなのに。
「あーーー!!タカヤいたーー!!!」
廊下から俺を呼ぶ怒号が聞こえる。ユウだ。
「タカヤこれ!なんだよ!」
ユウが雑誌をバンッと机の上に置く。
それはまさに、先週蒼と一緒にスタジオで写真を撮った2人の姿だった。
「蒼はともかく、なんでタカヤまで一緒なんだよ!」
「あ。あのねユウ、これは事務所の方針でタカヤも撮ることになったの。でも、載るのはもっと先だと思ったけどなぁ...」
確認してみる、と言って蒼は席を外した。
「タカヤばっかりずりぃー。俺も蒼と写真撮りてぇなぁ」
「写真ならスマホでいくらでも撮れるだろ」
「そうじゃなくて!Theモデルみたいな!まー俺の身長じゃ無理なんだけど」
おまたせ〜。蒼が席に戻ってきた。
「編集に確認したら、空きページができちゃったから私たちの写真がつかわれたみたい。」
「タカヤ、モデルかよー!ずりぃー!」
だだをこねるユウを止めに泉がやってきた。
「おら、理由はだいたいわかっただろ、帰るぞ」
やだやだ〜と言いながら連れ去られていくユウ。
「なんか、タカヤまで目立っちゃったね、ごめんね?」
確かにオレへの視線はオレの自信過剰じゃないけど、なんかこう、ムズ痒いものを感じる。
「やっぱりこの男の子、阿部くんだったんだ!」
「髪の毛セットしてるから分からなかったー!」
「すごーい!」
女子たちが群がる。蒼はいつもこういうやつらを相手してるのか。
「次頼まれたら断るからな」
「あはは!大丈夫だよ!余程のことがない限り素人は使わないよ!」
素人...プロのこいつとの差をすごく感じた。野球もそうだ。大学のことまで考えて、野球は再開するっていってるし。たぶんプロの女子野球選手になるんだろう。
「なあ...お前、女子プロ目指してたりすんの?」
それとなく聞いてみたら、案外サラッと答えてくれた。
「プロにはならない。大学は一応野球やるけど、モデルを続けたいから、私の道はそれ1本だけ。」
「あ?あんなに速く球投げられて、打てて走れるのに、プロにならないのかよ?!」
「ならない。誰がなんと言おうともプロにはならないの。タカヤが言ってもね。」
「オレァてっきりプロ目指してっから野球やるんだと...」
「あはは、まあ、いろいろあんのよ。いろいろ。」
「...止めはしないけどよ、お前、練習試合のときすげー野球やりたいって顔してたぜ。で、マウンド登った時のお前の表情。今までのお前とは思えないくらいの気迫だった」
「...まぁ、練習試合で私の本気は充分ってことよ」
蒼は野球にすごく恵まれている。でもプロにはならないという。くそ、何が原因なんだ。それとなく話しを逸らされたけど、いつか蒼が話す日が来るのを待つしかないのだろうか。
もったいねぇよ、蒼。
お前の才能は、野球で絶対に活かせるはずなのに。